2017.01.09.Mon. 15日前 KazuMi

池脇千鶴が類を見ない存在感を放つ映画・ドラマ5選

若手女優の登竜門、三井の〝リハウスガール〟がデビューだった池脇千鶴さん。今では、演技派女優としての確固たる地位を築いている感が否めません。そんな彼女の出演作ベスト5を選んでみました!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
0
コメント 0

はじめに

池脇千鶴は、1997年にASAYAN(2002年に終了した当時のテレビ東京看板番組) の「CM美少女企画岡村隆史の妹」第二弾「三井のリハウス」“リハウスガール”オーディションという企画で 、8.000人の中から選ばれて芸能界デビューを果たしています。

“リハウスガール”とは、CM界の巨匠“市川準(948年11月25日 - 2008年9月19日)”監督’(映画監督でもある)によって制作された三井不動産リアルティのCMで、「白鳥麗子」という中高生の娘が、両親の買った新居に引っ越したために転校性として学校に登校するというストーリに仕立ての主役です。

しかも、初代“リハウスガール”は宮沢りえという由緒あるCMの8代目が、池脇千鶴にあたります。当時のCMをみなおしても今と変わらぬ顔立ちの彼女ですが、このCMを3年間も務め、2000年には「40th ACC CM FESTIVAL」主演賞を受賞しています。ちなみに、このCMで池脇千鶴の妹役を演じたのは、井上真央でした。

映画『大阪物語』

ハレの映画デビュー

池脇千鶴出演作私的ベスト5選の第5位は、『大阪物語』です。芸能界デビューから2年目の1999年に、リハウスガールでタッグを組んだ市川準準監督がメガホンを取った本作が、池脇千鶴の映画デビューでした。売れない夫婦漫才の霜月隆介と春美を沢田研二と田中裕子が演じ、その娘の若菜役が池脇千鶴でした。

沢田研二は京都出身、田中裕子も大阪出身ですし、それ以外の共演する役者さんも一流の大阪芸人ばかりで凄いです!!ミヤコ蝶々、夢路いとし、喜味こいし、浜村淳、今いくよ・くるよ、中田カウス・ボタン、坂田利夫、原哲男、チャンバラトリオ、大木ひびき、千原兄弟など。そして、警官役として芥川賞作家の町田康も出演しています。初めての映画が大阪弁というのは、大阪出身の池脇千鶴も、やりやすかったのではないでしょうか。


映画初出演で映画賞総ナメ!?

ちゃらんぽらんな父・隆介のしでかした事の後始末をする母・晴美を助ける多感な少女・若菜の心の成長とともに、大阪の暮らしや四季のうつろいを綴った青春映画になっています。思春期で難しい女の子の心の揺れを、映し出すことを得意とする市川準監督ならではの作品です。

池脇千鶴にとって初の映画作品にもかかわらず、本作で「第23回日本アカデミー賞新人俳優賞」をはじめ、「第54回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞」、「第73回キネマ旬報新人女優賞」など数々の賞を受賞しています。現在の演技派女優の片鱗は、既にこの頃からあったということでしょうか。ちなみに、池脇千鶴の所属事務所は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーです。

NHK朝の連続テレビ小説『ほんまもん』

池脇千鶴出演作私的ベスト5選の第4位は、2001年10月から半年にわたって放送された、NHK大阪制作の朝の連続テレビ小説『ほんまもん』です。ここでも、当時歴代最多の2541人の応募者の中から、ヒロイン役を射止めました。

池脇千鶴演じる主人公の山中木葉は、和歌山県熊野の山々に囲まれ大自然の中で育ちます。小林千登勢が演じる祖母・フジが、根津甚八演じる元料理人の父・山中一路が作った鮎料理と茶粥を美味しそうに食べて、喜びながら息を引き取った姿を見て、人を感動させる料理人になりたいと、大阪で料理人の道を目指して奮闘する姿を描いた作品です。

ちなみに、父親役の根津甚八は、ドラマ収録中に右目下直筋肥大という顔面の病気を発症し、急遽降板することになったため、ドラマのストーリとしては、「舌癌で死亡」となりました。

映画『ジョゼと虎と魚たち』

清純派から演技派にシフトチェンジ!!

池脇千鶴出演作私的ベスト5選の第3位は、『ジョゼと虎と魚たち』です。『月刊カドカワ』で1984年6月号に発表された田辺聖子の短編小説を、2003年に妻夫木聡、池脇千鶴主演で映画化したのが、本作になります。監督を務めたのは、大阪物語の脚本を担当した犬童一心でした。

NHK朝の連続テレビ小説のヒロインは清純派というイメージがつきものですが、本作では妻夫木聡との官能的なベッドシーンが話題となりました。当時の池脇千鶴は、22歳くらいでしたが、清純派から演技派女優へとシフトチェンジできた記念すべき作品と言えるのではないでしょうか。池脇千鶴は、本作での演技が高く評価され、第18回高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞しています。また、第46回ブルーリボン賞最優秀主演女優賞にもノミネートされました。

フランソワーズ・サガンの『1年ののち』がモチーフ

『ジョゼと虎と魚たち』は、フランスの女流作家フランソワーズ・サガン(1935年6月21日~2004年9月24日)の『1年ののち』をモチーフにした小説が、原作です。

『1年ののち』には、サガンと思われる『ジョゼ』という女の子が出てきます。その『ジョゼ』は、裕福な親の資産で奔放に暮らしながら、どこかはかなさを感じて生きています。小説のジョゼに憧れて自分をジョゼと呼んでいる池脇千鶴演じるジョゼは、正反対に足が不自由で一人では外出もできず、母親の顔も知らず、幼い頃は施設で育ちました。

ジョゼが雀荘でアルバイトをする大学生の恒男と出会い、互いに惹かれる純愛をエロティック?に描いています。池脇のジョゼが恒男との別れを予感する厭世的ところが、サガンのジョゼが世をはかなんでいるところと重なります。

【番外編】映画『海月姫』

最後まで池脇千鶴に気づかないかも!?

池脇千鶴出演作私的ベスト5選には入れませんが、面白い作品なので【番外編】として、映画『海月姫』を入れさせてください!!『海月姫』は、東村アキコの漫画作品を2014年に実写化した映画です。監督は、『のだめカンタービレ』の川村泰祐、劇中音楽は前山田健一、主題歌「マーメイドラプソディー」は、SEKAI NO OWARIの書き下ろしです。このメンツだけでも、楽しそうですよね。

“尼〜ず”と名乗り、男子禁制を掲げ共同生活をするオタク女子たち。三国志オタクのまやや、鉄道オタクのばんば、枯れ男専門のジジ、和装オタクの千絵子に、クラゲオタクの月海(つきみ)が加わり、近所の豪邸に住む政治家の次男で、女装マニアの蔵之介との交流をコミカルに描きます。

池脇千鶴は鉄オタ『ばんば』を演じますが、高度な扮装のために、観終わっても全く気づかないかもしれません!?

NHK BSプレミアムドラマ『はぶらし/女友だち』

女性同士のドロドロが秀逸!?

池脇千鶴出演作私的ベスト5選の第2位は、NHK BSプレミアムドラマ『はぶらし/女友だち』です。『はぶらし』は近藤史恵(1969年5月20日~、探偵今泉シリーズなどのミステリー作家)による心理サスペンス小説で、2016年にNHK BSプレミアムでテレビドラマとして放映されました。

内田有紀演じる主人公の真壁鈴音の高校時代の同級生・古澤水絵役が、池脇千鶴でした。放送前に行われた第1話の完成披露試写会を観た記者たちから、「イライラするけど続きが気になる」と話題になりました。

制作統括の後藤高久は、「二人の女優が生み出すリアルな感情の渦に引き込まれ、最後まで“一人きり”で人生の苦楽をお楽しみ下さい。」と、内田と池脇の起用に自信が窺えます。また、尾美としのり、金子ノブアキ等が奥行きを与えます。

厚かましくてたくましい?母親役を好演!

池脇千鶴演じる古澤水絵は、DV夫と別れ一人息子の耕太(手塚勇輝)を連れて、20年ぶりに高校時代の同級生・真壁鈴音の元を、いきなり訪れます。鈴音はドラマプロデューサーの柳井(尾美としのり)と不倫していますが、脚本家として売れっ子の独身女性です。

「一晩だけ止めてほしい」が、「1週間」になり、「仕事が決まるまで」と、申し訳なさそうにしながらも図々しくどんどん延長されます。

水絵と耕太との同居は、鈴音の生活を一変させます。鈴音がよかれとやったことに対して水絵に責め立てられ、どんどん追い詰められ、観る側も引き込まれます。鈴音が仕事場で借りているマンションに住む古本屋の灘(金子ノブアキ)の穏やかさに、鈴音は癒され、また水絵もあることで灘と知り合い、好感を持ち不穏な関係に。すべての謎は、最終話まで続きます。

映画『そこのみにて光輝く』

理不尽な役を演じ切る覚悟

池脇千鶴出演作私的ベスト5選の栄えある第1位は、『そこのみにて光輝く』です。『そこのみにて光輝く』は、佐藤泰志(1949年4月26日 ~1990年10月10日)による小説が原作です。

本作での池脇千鶴は、社会の底辺で生きる女性で、生活のためにカラダを売る女・千夏を演じています。映画出演にあたって、池脇千鶴がイメージしたのは「裸婦像」だと言います。男たちは、千夏の元でホッとしたり、凶暴になる時もあれば、本性を出すこともあります。この役のために池脇千鶴は、「場末の女らしい体になろうと思った」と語っています。

正直、池脇千鶴はグラビアアイドルのような巨乳でもなく、ましてやそそる感じの人でもないと思いますが、この映画のストーリーと池脇千鶴の演技によって、観る者に余韻を残す素晴らしい作品です。

人気実力派俳優男優たちとの共演!!

本作をまだご覧になっていない方のために(というか、是非ご覧になって頂きたい!!)、ネタハレは避けたいので、詳しいストーリーの記載は控えますが、池脇千鶴演じる千夏の相手役・佐藤達夫を、綾野剛が演じています。また、千夏の弟の拓児を演じるのは、菅田将暉です。2人とも、人気の実力派俳優であることは、多くの人が認めるところだと思います。

仮面ライダーシリーズ出身でスマートな2人を起用していますが、本作には『華』は一切ありません。全体が、重苦しくてやるせない空気感です。それにもかかわらず、観る者を惹きつけ、『心に残る作品』と言わしめるのは、監督である呉美保の凄さであり、監督に応える演技をした、3人のプロ意識に他ならないと感じます。また、伊佐山ひろ子、火野正平、高橋和也らの存在感も、見事です。

まとめ

いかがだったでしょうか。池脇千鶴を漢字一文字で表現すると「幻」ではないかと思います。まぼろしの「幻」ではなく、変幻自在の「幻」です。池脇千鶴はインタビューで、「役にこだわりはなく」、「役を生きるというのを信条にしている」と答えています。

裸のシーンはNGだとか、首から上しか撮らせない女優を見ていると、「仕事をちゃんとしてください」と叫びたくなることがあります。池脇千鶴は、そんな小さなことにこだわる筈もなく、きちんとプロの仕事をやり遂げる女優だと思います。これから年齢を重ねていったとき、何のためらいもなく、おばあさんの役ができる素敵な女優なのではないでしょうか。

藤代 冥砂 新潮社 売り上げランキング: 129,125
そこのみにて光輝く
posted with amazlet at 17.01.10
(2015-02-14)売り上げランキング: 20,329

ログインするとポストをお気に入り登録できるようになります

Twbird twitterで登録•ログイン

登録すると、 利用規約 および プライバシーポリシー に同意したことになります。

閉じる

このポストに関連するタグ

コメントを投稿する Fessan rotated

1000854
1
Fessan white 上に戻る