2017.03.14.Tue. 5ヶ月前 木本カナタ

サクラダリセットがアニメ化決定!注目のあらすじ情報から傑作ジュブナイルSFの見どころを紹介!【ネタバレ注意】

2017年4月よりアニメ放送の始まるサクラダリセットは、知る人ぞ知る傑作ジュブナイルSFです。今回はそんなサクラダリセットの魅力やアニメの見所を少しのネタバレを交えつつ紹介したいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加
0
コメント 0

サクラダリセットは評価の高い、知る人ぞ知る名作小説!

サクラダリセットの原作は2009年6月に角川スニーカー文庫より発売されたライトノベルです。シリーズは全7巻。作者は近年『いなくなれ、群青』などの「階段島」シリーズで話題になった河野裕さん。サクラダリセットは彼のデビュー作になります。

その作り込まれたストーリーとやさしい世界観で発売当初から人気を集めました。完結した今でも愛される、知る人ぞ知る名作小説です。そんなサクラダリセットが完結から約5年の時を経て遂に待望のアニメ化。今回はそんなサクラダリセットの魅力を紹介したいと思います。

サクラダリセットの独特な世界観を紹介

超能力者の暮らす街「咲良田」

ストーリーの見所を紹介する前にまずはサクラダリセットの世界観について紹介します。物語の舞台は太平洋に面した街「咲良田」。そこは住民の約半分が不思議な力を持った能力者の街です。ただ能力者と言っても、みんながみんなバトル漫画のような怖い能力を持っているわけではありません。むしろ、普通の人とほとんど変わらない微弱な能力者ばかりです。

なので、住民たちは能力を個性の延長として受け入れており、彼らは私たちの様に普通に学校に行ったり、仕事をしたりして平和に暮らしています。能力を管理する公共機関が優秀なため、ニュースになるような事件も起きない至って平和な普通の街です。本編でも能力が暴力に使われたりすることはほとんどありません。

世界を3日殺す能力「リセット」

しかし、多くは微弱と言っても、中には強力な効果を持った能力者も存在します。その1人がヒロインの春崎であり、彼女の能力「リセット」です。彼女は「リセット」と呟くことで世界は3日巻き戻すことができます。

サクラダリセット最大の魅力は何といってもこの「リセット」。ヒロインの彼女と主人公のケイは、この「リセット」能力を駆使して3日間時を遡り、現在の問題の解決に挑みます。本作は、そんなタイムトラベル要素を含んだ青春SFストーリーです。

サクラダリセットを彩る魅力的なキャラクターたち

記憶を保持する能力者「浅井ケイ」

続いて、そんなサクラダリセットを彩る魅力的なキャラクターたちを紹介します。まずは主人公の浅井ケイから。彼は「記憶保持」という能力を持っています。見聞きしたことをすべて完璧に思い出すことができる能力です。基本的に思い出すことができるだけの能力ですが、美空の「リセット」と組み合わせることで強力な力を発揮します

正義感が強く、少し自虐的な性格をしていますが、根は優しい少年です。春崎と共に「奉仕クラブ」という街の運営する組織に所属しています。咲良田の問題や住民の悩みなどを解決するための組織で、その活動の一環である少女に「死んだネコを生き返らせてほしい」という依頼を受け……と、いうのが物語の始まりです。

リセット能力を持つ優しい少女「春埼美空」

そして、ケイと共に「奉仕部クラブ」で活動しているのが、この作品のヒロイン春崎美空です。先ほど紹介した通り、彼女は疑似的に世界を3日巻き戻す「リセット」という能力を持っています。ただし、強力な能力ですが制約も多く、発動すると彼女自身の記憶も3日前に戻ってしまいます。なので、彼女だけだと「リセット」は意味を成しません。

世界が「リセット」されても記憶を失わないケイと一緒にいる事で初めて意味を成す能力です。感情も希薄で、基本的にケイの命令に従うだけで自発的な行動も起こしません。その様子は時々アンドロイドに例えられますが、そんな彼女の根幹にあるのはどこまでも純粋な正しさと優しさです。そんな真っ白な彼女は、ケイと出会い変わっていくことになります。

物語のカギを握る少女「相麻菫」

サクラダリセットの物語は上記の2人を中心に展開されていきますが、もう1人この作品を語る上でなくてはならない存在がいます。それが相麻菫です。作中でよく「野良猫のような」と例えられる少女で、その行動は自由奔放。一見普通の女の子なのに肝心な部分は掴みどころのないミステリアスな存在です。

実は彼女、本編ストーリー開始の2年前に亡くなっているのですが、死亡した後もその存在感は絶大。存在そのものが伏線の塊ような人物で、死後彼女の残したものは物語の重大なカギを握っています。サクラダリセットのストーリーの中心には必ず彼女がいると言っても過言ではありません。

【ネタバレあり】日常?青春?能力バトル?見どころを紹介!

過去と現在が複雑に絡み合うタイムトラベルミステリー

本項からはそんな魅力的なキャラクターたちの活躍するサクラダリセットの魅力を紹介していきます。先ほどから何度も紹介していますが、サクラダリセットの1番の魅力は何といっても能力の「リセット」。本作はケイと春崎が「リセット」を駆使して同じ3日間を繰り返し、問題の原因究明と解決を図る青春SFストーリーです。

過去に遡って原因を究明していくストーリーのため、序盤から伏線が大量に張られています。サクラダリセットは特に伏線が巧妙で、一見バラバラに見えるピースが徐々に繋がっていく様子は正に圧巻です。過去と未来が繋がる仕掛けはタイムトラベル物の醍醐味ですね。

能力の組み合わせが面白い

また、サクラダリセットに登場する能力は、「リセット」以外も面白いものばかりです。その多くは「一方的に声を届ける」のような微弱な能力なのですが、意味がないと思われていた能力が別の能力を組み合わせることでまったく違った側面を見せます。サクラダリセットはこの能力の組み合わせて活用するのが本当に上手い

「リセット」+「記憶保持」のような2つの組み合わせだけなら、他作品でも多く見かけますが、それが3つや4つとなると意外に少ないのではないでしょうか。本作の場合は、ここから更に5つ、6つ、7つ…と、登場したすべての能力がカッチリとストーリーにかみ合っていきます。能力同士が複雑にかみ合って物語が広がっていく様子はとても壮大です。

謎の少女「相麻菫」との青春模様

そして、そんなストーリーに謎と深みを与えている重要な人物が、前項でも紹介した相麻菫です。彼女を含めたケイと春崎、3人の織りなす青春模様もサクラダリセットの魅力の1つです。マクガフィンだったり、スワンプマンだったり、SFファン垂涎のミステリアスな恋模様が展開されます。

というか彼女、作中の恋愛、青春、SF、ミステリー要素を一手に担っており、1人で物語を回し過ぎです。正に八面六臂の大活躍。また、これはちょっとネタバレになるのですが、多くの能力が登場する作中でも彼女の能力の活かし方が特に素晴らしい。どんな能力でどんな活躍をするのか、アニメでも彼女の存在に注目です。

思わずほっこりするやさしい世界観

と、ここまでサクラダリセットの魅力をあれこれ書いて来ましたが、個人的にサクラダリセットもとい河野裕さんの作品の一番の魅力は、そのやさしい物語にあると思います。能力モノと聞くとバトルアニメをイメージする方が多いかと思いますが、サクラダリセットでは滅多に能力を暴力に使用しません

住民のお悩み解決や咲良田の秘密に迫る謎解きがメインで、バトルはほぼ無し。キャラクターたちもみんな優しく、特に春崎の呟く「泣いている人を見つけたとき、私はリセットを使います」というフレーズが印象的です。誰かの涙を止めたいと願う、優しい彼らの物語がどのような結末を迎えるのか、ぜひ実際にアニメを見て自身の目で確かめてみてください。

アニメ化、実写映画化、漫画化とメディアミックスを展開!

実写映画が前後編の2部作で公開予定

そして、サクラダリセットはアニメと同時に実写化企画も進行しています。前編と後編に分かれた2部作で、前編がアニメよりも少し早い3月25日に公開予定です。続く後編の公開は5月13日から。映画でケイを演じるのは俳優の野村周平さんと、春崎を演じるのが女優の黒島結菜さんです。

そんな事情もあり、アニメと映画のタイアップでPRされています。両者のコラボレーションビジュアルが公開されたり、映画のPVのナレーションを春崎役の花澤香菜さんが務めていたりしているので、2つを見比べてみても面白いかもしれません。サクラダリセットのストーリーが実写でどのように表現されるのか、映画版の方にも注目です。

漫画版が「コミッククリア」で配信中

また、漫画版サクラダリセットが、WEBコミック配信サイト「コミッククリア」で配信中です。作画を務めるのは繊細なイラストに定評のある乃花タツさん。2017年3月現在、1話が無料公開されているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

ちなみに、実は2011年頃にも「少年エース」で漫画化されたことがあり、本作は2度目のコミカライズ化になのですが……ツッコンではいけない。――いや、吉原雅彦さん版も面白かったですよ?……当時はまだ話題性が……ね。

角川文庫よりリメイク版が発売中

更に更に、映像化に合わせて、原作に加筆修正を加えたリメイク版小説『猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1 』と改題して角川文庫から発売中。なんとこちら2016年9月からの7巻連続刊行で、映画の公開日でもある2017年3月25日には最終7巻が発売されます。

アニメ、映画、漫画、リメイク版とより取り見取りで、角川さんのサクラダリセットにかける情熱が伝わって来るようです。アニメ版も楽しみですが、河野裕さんは文体がやさしくて魅力的な作家さんでもあるので、ぜひ興味を持った方は小説版も手に取ってみてください。

「サクラダリセット」はアニメファンなら見逃せない!

そんなサクラダリセットのアニメ放送は2017年4月スタートです。とても魅力的な作品なので、ぜひ見てみてください。特に「氷菓」や「シュタインズゲート」といったミステリーやSF要素のある作品が好きな方は気に入ること間違いなし!SFアニメ好きの方なら必見です!――ということで以上、サクラダリセットの魅力でした。

河野 裕 KADOKAWA (2017-03-25)売り上げランキング: 5,084
河野 裕 KADOKAWA (2016-09-22)売り上げランキング: 20,742

ログインするとポストをお気に入り登録できるようになります

Twbird twitterで登録•ログイン

登録すると、 利用規約 および プライバシーポリシー に同意したことになります。

閉じる

このポストに関連するタグ

コメントを投稿する Fessan rotated

1001735
1
Fessan white 上に戻る