2017.04.29.Sat. 7ヶ月前 kuji

中間管理録トネガワ 利根川幸雄の全苦悩録[完全保存版]

「カイジ」に登場する利根川を主人公にした内容で「このマンガがすごい2017」で1位を獲得した人気漫画ですが、どうしてそこまで面白いのか?その魅力や主人公利根川について紹介していきます。

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中間管理録トネガワって?実は作者は福本先生じゃない!?

ぱっと見るとあの「カイジ」の作者福本伸行の作品だと誰もが思ってしまうかもしれません。それだけ絵がそっくりだから間違うのも当然なんですが、実は違う人が描いています。原作者は萩原天晴、作画は橋本智広、三好智樹が担当していて、福本伸行は協力をしています。

作画の橋本智広は元々福本伸行のアシスタントをしていたので絵を似せて描くこともできるということです。

叩かれても着拒されても会長命!サラリーマンの鑑・トネガワ

主人公利根川幸雄は、本編「カイジ」では冷血、非情、頭の切れるエリートでいわゆる勝ち組的存在です。しかしそんな利根川も会社員なので、会長である兵藤和尊から次々と出される要望や部下への配慮を日常で行わなければなりません。あの「カイジ」ではふんぞり返っているように見える利根川にも苦悩の数々があるのです。

目に見えない苦労や問題解決のために思わず迷走してしまう姿には思わず笑いと同情を感じてしまうような作品です。

中間管理録トネガワの苦悩

次々と引き起こる会長の無理難題や部下の失態や要望に利根川はどのように応えていくのでしょうか?考えれば考えるほど迷走してしまう利根川を1巻から順に紹介していきます。

その1「部下の名前と顔が覚えられない」

利根川が会長の命を受けてプロジェクト立ち上げ、まずは部下の名前と顔を覚えようと考えました。しかし全員が黒服にサングラスで顔の特徴と言えば髪型ぐらいのものしかないので、名前だけでも必死に覚えようと試みましたがそこにも罠がありました。

「山崎」に「川崎」「萩野」に「荻尾」とややこしい名前の連続!記憶力の良い利根川でもこれでは誰が誰か分からなくなりますね。そして更なる追い討ちに全員の趣味がボウリングということもあり、最後に「1人もいないのか……ワシの脳に……記憶に……ストライク」という名言を残します。うまい!

その2「兵藤会長が喜ぶゲームはどれ?」

チーム利根川の会議中に突然の会長訪問。先ほどまでに部下の考案したゲームの案を次々にボードに書き込んでいましたが、その中からどれを選ぶのかという選択を迫られます。これには利根川も焦ります!「どれを選んだら会長が満足をしてくれるのか?」「何で判断したらいいの?」頭の中は大混乱ですね。

まずは部下に決めさせて反応を伺いますが、会長の表情から正解が読み取れず、最後はボードに書き込んだものを全て消してしまいます。「唯一の正解とは選ばない選択」という結論に達して会長に同調を求めますが、会長はというと……寝ていました。

「何で?」時間を見ると夜10時を過ぎていました。とどのつまり……おじいちゃんだから

その3「会長との映画鑑賞」

会長が自分が満足する映画を選べと利根川に迫ります。またしても会長の喜ぶ選択を迫られた利根川ですが、選んだものはことごとく却下されてしまいます。そして最後に会長自ら「ぼくらのHAYABUSA」という映画を選ぶのですが、説明が多くて起伏のない内容のためにあっさりと会長は眠ってしまいます。

これには利根川も仕方がないと思っていましたが、映画が佳境の所に差し掛かったことで気づきます。「このまま寝かせていたら何故起こさなかったと怒られる?」それとも「起こしたら何故起こしたと怒られる?」進むも地獄、退くも地獄という状況についに決断!

佳境部分で一時停止。そして会長が起きたらそこから再生。これで安心と思ってたのは束の間、そこからなかなか起きない会長につられて自分も寝てしまい逆に先に起きた会長に激怒されます。

溜まっていたんだ……ワシも……日頃の疲れが!」確かにその通りです。

その4「会長にどのタイミングで企画書を出す?」

企画書を通すために会長を訪れる機会を伺う利根川ですが、できたら会長の機嫌の良い時に持っていきたいと思います。しかし会長の機嫌の良し悪しは何で判断したらいいのか分かりません。当然、そこでも悩んでしまいますが、部下が助言をしてくれます。それは、風呂上りがりは比較的穏やかだということですが、注意点がひとつだけありました。

「眉毛の角度をチェックしてください!」これが意味することは……会長の機嫌は眉毛を見れば分かるということに繋がりました。「角度が0度から40度なら安全圏、しかし40度を超えたらレッドゾーン」この助言をもらったことで利根川も早速実践することにしました。風呂上り……!眉毛の角度は?近づこうとすると、まさかの顔パック。「これでは……何一つ分からない」落胆し企画書を出せなかった利根川でした。

兵藤和尊と言えど、おじいちゃん。王にも必要……スキンケア!

その5「部下の名前を覚えたのにまた振り出しへ戻る」

チーム利根川として落ち着きありつつある日、企画書が通ったということでみんなでお祝いをして盛り上がります。しかし盛り上がり過ぎてしまい翌日は利根川以外の部下が全員会議に遅刻してしまいます。これには今まで温かく見守ってきた利根川も怒りを隠しきれません。それを見越してか、部下がある行動にとります。

なんと!全員丸坊主になって出社してきたのです。これには利根川も唖然……!!それはそうです。今まで髪型でしか顔の特徴を見分けるしかなかったのに、それを同じにされてしまったのですから全く見分けがつかなくなったのです。

反省の気持ちがまさかの仇となる。全員の姿を見て思わず「マトリックス!」と叫びたくなる利根川の気持ちも分かってしまいます。

その6「部下、海老谷のずれた発想でとばっちり」

部下海老谷は、仕事の熱量は他の部下に比べて誰よりもありますが欠点が一つあります。それは「明らかにずれている」というところです。だからそのずれているところを利根川は必死に軌道修正しようとします。頭ごなしに話すのではなく、諭すように「ワシを驚かせてみろ!」と海老谷に助言をしてあげるので、それに対して海老谷も「驚かせてみせます!」と応えようとします。

しかし海老谷の取った行動は、空港で会長を待ち伏せしてその場で限定ジャンケンに使う手形を取らせてください、と滅茶苦茶なお願いをするのです。これには上司の利根川とばっちりを食って減俸になり「驚かせすぎだ!」正に心の叫びが口に出てしまい悲しくなってきます。海老谷の取る行動はあの策士利根川でも予測不能だったのでしょうね。

その7「ライバル黒崎の言動に右往左往」

利根川にもライバルがいます。それは「カイジ」本編にも出てきた黒崎です。黒崎は利根川と違い素の自分を出すことで会長に気に入られています。それだけに利根川が言えないようなことをずばずばと言ってしまいます。それには同席していた利根川もはらはらするのですが、会長は黒崎の言葉に素直に何度も従っているのを見て黒崎に便乗して自分も攻めなくては……!とあえて踏み込みます。

しかし黒崎は適度なところで引いてしまうのに対して、利根川は変な感じで踏み込んで結果は会長に激怒されます。これには、利根川も「境界線がわからん!」と混乱してしまいますが、踏み込んだ利根川の発言も面白く「ちょっと調子に乗っているんじゃないの?」といった感じになっています。

その8「かつ丼いくらなんでも盛り過ぎだろ」

稀にみる空腹でがっつりと食べたいという思いからかつ丼屋に入り、お客の食べているかつ丼の量を見て今の自分なら大盛でも食べられるとメニューも見ずに注文します。すると、店内はざわめいてしまうのです。何故ならその店のかつ丼は並盛ですら他の店の特盛サイズだったのです。

何も知らない利根川の元にやってきた大食い番組に登場するようなかつ丼!目を疑う利根川!残してしまうのかと思いきや完食に挑戦するその姿が何とも言えません。ランチタイムに行われた秘かな戦いに部下は誰も気づいていません。

その9「会長影武者騒動」

会長の命令で急に影武者を探さなくてはならなくなった利根川は、立ち寄った食堂で偶然にも会長とうり二つの店員まさやんに出会います。しかし「性格は会長の真逆なので調教をしなくては会長の影武者としてはふさわしくない」とそこから特訓が始まります。苦労の甲斐あって一か月後にはまさやんは完璧な会長になっていました。特に「会長はステーキを手づかみで食べる」というくだりが笑えます。

利根川は、「さあ、会長の元にまさやんをお披露目しよう」と意気込んでいましたがここでまさかの「会長影武者ブーム去ってしまった問題」発覚!これには利根川も唖然、まさやんを切り捨てなくてはならないという状況で結果山に捨てられます。まさやんが正に捨て犬のように見えてしまうのがおかしく、愛情を持って育てた部下山崎もまさやんが帰ってきた時に喜ぶ姿は最高です。

その10「まさかのフラッシュモブ」

部下の結婚式に招待された利根川は、何度も出ている結婚式にちょっとうんざりしていますが、ここは部下のためと大人の対応をします。余興が嫌いなのでどうなるかと思っていると両家からは何も余興がないと告げられて一安心します。式がそのまま終わりの方向へとむかい、最後の記念撮影と思いきやそこからまさかのフラッシュモブが展開されます。

これにはどうするか……苦悩する利根川ですが、そこは部下に対する優しさを出します。一緒に踊ってあげるというサプライズをしてくれるなんて、粋なところがあります。しかし……マイケルジャクソンって!!

利根川の今後の活躍(苦労)に注目!

まだまだこれからも活躍し続けるであろう利根川幸雄。部下と会長に挟まれて、突っ走る姿を迷走と呼ぶのかそれとも振り回されていると考えるのかいろいろだと思いますが、どこか憎めないキャラクターなのは間違いないです。本編である「カイジ」をベースに新たな登場人物やゲームの裏側の紹介などきっとカイジファンにもたまらないと思います。

「カイジ」を知っている人も知らない人も読んでいて「ふふっ」と笑いたくなるこの作品にこれからも注目です。

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