2017.08.03.Thu. 20日前 みる

銀魂「洛陽決戦篇」ストーリーまとめ!

真選組が近藤を奪還せんと動く中、銀時の前に姿を現した「虚」。松陽とまったく同じ姿をした彼こそが、銀時たちが立ち向かうべき敵だったのだ!攘夷四天王集結、夜兎の家族喧嘩の行く末、虚や朧の正体・・・銀魂史上もっとも長くもっとも密な洛陽決戦篇のストーリーをおさらいしてみよう!

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洛陽決戦篇までのあらすじを確認!

近藤を取り戻した真選組と喪われた命

新政権の計略によって捕らえられていた近藤を、黒縄島から奪還した真選組。一方で、最後の最後で共闘を実現した見廻組局長・佐々木が死亡。生まれてくるはずだった自身の娘の名をつけた信女への想いを胸に、彼は真選組と見廻組を護ってその最期を迎えた。

江戸へと戻ってきた真選組は、しかし真選組では在り得なかった。近藤を取り戻すということは新政権・喜々への反逆罪なのである。彼らはもう、犯罪者を取り締まる側ではなく犯罪者側となってしまったのだ。

しかし、黒縄島の件で、新政権の圧政への不満が各地で爆発するようになった。真選組は、京都にてその人々を束ね、新政権打破の機会を伺うことにしたのだ。かくして江戸を守り続けた真選組は、しばし江戸を離れることになったのである。

銀魂最長篇・洛陽決戦篇スタート!

「さらば真選組篇」が終わると同時に、洛陽決戦篇がスタート!第何巻・または第何話が洛陽決戦篇にあたるかというと、コミックスで62巻から66巻原作話数でいえば第552訓「化物と化物の子」から第595訓「希望」アニメでいえば第317話から第328話までだ。

真選組が京都へと出立し、残された万事屋もまた同様に国賊として堂々と表を歩けない存在となった。そこで銀時たちは、攘夷志士として隠れ蓑を持つ桂に一時的に世話になっていた。洛陽決戦篇はここからスタートする。

これまでの長編とは異なり、ジャンプ本誌で一年以上も続いた銀魂史上最長篇となった洛陽決戦篇ファンが待ちに待ったエピソードがずらりと並ぶ洛陽決戦篇を振り返ってみよう!

生死不明となった高杉と神威

黒縄島で対峙した、師・松陽と同じ顔、同じ剣さばきを見せた虚に戸惑う銀時。そんな銀時の心情を知ってか知らずか、桂や神楽、新八は、いたって普段通り、いやむしろ普段以上のボケで銀時を翻弄する。ギャグパートに引きずり込むという彼ららしい元気づけ方である。

そんな潜伏生活を送っていた万事屋を訪ねてきたのが元見廻組副長・信女だ。彼女は見廻組に引き抜かれる以前は、『虚』の率いる天照院奈落に所属していた。と、同時に、獄中に繋がれた松陽の見張りもしており、その折に松陽の手習いを受けていたことから、松陽の最後の弟子と位置づけられる存在だ。

信女は見廻組時に手を組んでいた鬼兵隊の現在と虚の正体を話すため万事屋を訪れた。鬼兵隊のまた子と武市は、万事屋に敵対心を抱きながらも、藁にもすがる思いで万事屋へと足を運んだのだ。
また子の口から明かされた、鬼兵隊の現状。それは銀時や桂だけでなく、神楽にも衝撃を与えるものだった。高杉率いる鬼兵隊と神威率いる春雨第七師団は、春雨元老院の裏切りによって宇宙で孤立状態となっていた。

第七師団が敵艦隊に突っ込み、大勢を相手取っている間に高杉たち鬼兵隊は逃げようとするが、夜兎の猛者たる第七師団はあっという間に壊滅状態に。それもそのはず、春雨元老院は、神威やその下の第七師団を始末するため、宇宙最強の星海坊主と手を組んだのだ。
また子や武市、万斉は未だに意識不明の高杉を守ろうとしたが、戦乱で散り散りに。高杉と鬼兵隊隊員数名は行方不明となった。そして同じく、星海坊主が手を出す前に、乱入してきた春雨艦隊の攻撃によって神威の行方もわからなくなった。万斉の行方もいまだ知れず、また子たちは歯噛みしながら地球へと戻ってきたのである。

謎に包まれた虚の正体が明らかに!

信女の口から語られたのは、虚の正体。それは惑星のエネルギー「アルタナ」の影響によって、不死の存在となった男だったのだ。虚はアルタナの管理を行う天導衆に仕え、500年間もの間殺戮を続けてきた。

しかし、徳川時代に虚は突如失踪。そう、失踪した虚が名乗っていた名こそが「吉田松陽」だったのだ。銀時や桂、高杉、そして信女の師とは、500年殺戮を行い続けてきた虚のほんのひとときの姿だったのだ。

攘夷3人組が再集結!

虚の衝撃の正体を聞いた銀時と桂。桂は「お前に二度も師を斬らせるわけにはいかない」と、ひとりで虚のもとへ行くことを告げる。兄と父のことを聞いた神楽は、銀時と新八を残し、鬼兵隊とともに宇宙へ行くことを決意。

一方、宇宙にて行方不明となっていた万斉は、何と坂本辰馬率いる快援隊によって救い出されていた。辰馬は高杉を「友」と呼び、友を助けにきた、高杉をあの頃の悪ガキに戻すと笑顔を見せる。

神楽がひとり宇宙へと旅立ったことで、銀時と新八も「万事屋」としてこの戦いに参加することを決意。快援隊の船に、辰馬、桂、そして銀時という、攘夷時代の3人が再び集結することになった。

徳川喜々が襲来!しかし・・・?

5ページで鎮圧!?高杉とともに戦った男たちの強さ

地球を出発した銀時らを急襲してきたのは、銀時に苦渋を舐めさせられた喜々。大勢の部下たちを引き連れてきたにも関わらず、しかし攘夷四天王の3人にはまったく歯牙にもかけられなかった。3人は宣言通り5ページで喜々勢を鎮圧してしまった。

目的地は神楽の故郷・洛陽

万斉はそれを見て、己の信じる高杉とともに戦ってきた男たちの強さを感じ、鬼兵隊と第七師団との間で決めた有事の際の集合場所を明かす。それが、神楽と神威の故郷・洛陽という星だ。すでに荒廃し、ならず者どもの住処となっているそこが、洛陽決戦篇の舞台となる。

洛陽到着!侍たちの奏でる唄

洛陽に到着した銀時たちを待ち受けていたのは、元老院を滅ぼした虚が率いる春雨艦隊!攘夷戦争を生き抜いてきた3人の戦いぶりは流石というべきものだろう。3人だけではない。エリザベスや陸奥、新八、そして万斉も、「侍」として戦い抜いた。

しかし、有象無象の春雨艦隊ではない。三凶星とよばれる、春雨に在りながらその危険さで隔離されていた存在も今回の戦いには参加していた。それが猪覚、范堺、馬薫という3人だ。それぞれが桂、辰馬、銀時と対峙することとなる。

桂vs猪覚!逃げの姿勢を捨てたヅラ!

「逃げの小太郎」とよばれ、慎重な策に定評のある桂。それは幼くして一家の主、つまり「将」となった生い立ちによるものだ。将が死ねば戦に負ける、だから臆病で慎重な態度で臨まねばならないという教えを桂は幼い頃から守ってきた。しかし、猪覚の強さは、逃げに徹していては勝てるものではなかった。
そこで桂は、ひとりの侍として、男として、猪覚に挑む。いつ何時も慎重な態度を崩さなかった桂がそのような戦いに身を投じることができたのは、松下村塾時代の銀時と高杉が在ってのことだ。

彼らは「将」としての自覚を持っていた桂に対し、俺がいるときは将になってやるからお前はただのヅラでいろ、と言ったのだ。将を任せられる、自身が将とならなくてもいい、そんな友人たちの存在が、桂に「ただのヅラ」として戦うことを許したのである。

辰馬vs范堺!刀を手放した辰馬の闘い

三凶星が一角・范堺は、ナノマシンウィルスをつかって、快援隊の船や人を操り、辰馬たちを追い詰めていた。操られた部下たちに手をあげず、また、本来放っておいてもいいはずである自身をも守る辰馬に対し、喜々は驚く。

誰も見捨てない辰馬は、その懐に荷も人もすべてを抱え込み、それらに助けられながら船を進ませるのだ。感染しながらも自我を保っていた陸奥や喜々の助けによって、辰馬は范堺を倒す。と同時に、自我を取り戻した船員によって、船は沈まずに済んだのである。
辰馬はひとりで戦うことはできない。それは右手の傷が関係していた。彼は攘夷時代に負わされた傷によって、刀を握って戦うことができなくなったのである。刀を銃に持ち替え、侍から商人と名を変え、それでもその度量だけは昔と変わらない。それが坂本辰馬なのである。

銀時vs馬薫!因縁の剣士対決の行く末は?

辰馬を斬った者こそ、今回銀時と対峙した三凶星・馬薫であった。彼は攘夷戦争時代に銀時と相見えたことを覚えており、因縁の対決となる・・・はずであったのだが、何とかつて馬薫と対峙していたのは、銀時に憧れその姿を真似していた「白夜叉(パクヤサ)」であったのだ!ここにきて衝撃のギャグ展開である。

しかし安心してほしい。ちゃんと彼らはかつてぶつかり合っていたのだ。直接ではないが、パクヤサと斬り合っていた馬薫に殺気をぶつけ、パクヤサを救っていたのが銀時だった。馬薫が視力を失っていたがための勘違いだったのである。
改めて直接対峙した銀時と馬薫。馬薫は額の三つ目の目「覚眼」で、人が最期の瞬間何を思うのか、死を感じたとき何を感じるのかを見てきた。多くの者は、死を実感したとき、頭の中が空に、「虚ろ」になる。それを相手の中に見たときこそ、馬薫は勝利を実感するのである。

しかし、死が目前に迫る銀時の頭を占めているのは、明日の朝飯のことだった。死と朝飯を当たり前のようにやってくるものだと腹を括っている銀時は、多くの殺気で馬薫を翻弄し、勝利を収めた。

遂に揃った攘夷四天王!10年の時を経た彼らの共闘

一方、春雨艦隊の急襲を受けた鬼兵隊らは、高杉を必死に拠点から連れ出し、逃げていた。攻撃により崖から落ちた高杉を救ったのは、神威らしき影。神楽はそちらを追いかけ、また子は高杉のもとへ。

高杉は、自身の顔を濡らすまた子の涙に対し、「もう雨はごめんだ」と、ようやくその目を覚ました。春雨艦隊に逃げ回るしかなかった鬼兵隊も、高杉が目を覚まし、命を下したことにより活力を取り戻す。春雨に加え奈落が攻撃をしかけてくる中、高杉は銀時のもとへ、銀時は高杉のもとへと、その歩みを止めず向かっていく。

三凶星を退けた桂や辰馬もその混戦に参戦。「握手でも拳でも存分に交わせ」という桂に、「喧嘩止めるわしの身にもなれ」と怒る辰馬。それはまるで攘夷戦争時代のように、戦場を駆けていく彼ら4人。

そうして、とうとう4人は揃った。銀時、桂、辰馬、そして高杉袂を分かったはずの彼らが今ふたたび集結したのだ。胸が熱くなるというものである。洛陽決戦篇のなかでもっとも熱いシーンのひとつであろう。揃ってすぐ攘夷戦争時代のような笑えるやりとりをするのにも、笑うと同時に涙が溢れそうなほどだ。
10年ぶりの共闘はもっとも胸が熱くなる。おそらく一瞬のことでで、もう二度とないかもしれない。それでも、銀時が松陽の首を斬ったあのときから、松陽の弟子としてではなくバラバラの道を歩んできた彼らの道が、一度だけでもふたたび交わったのだ。

虚という、立場を変え名を変えた「松陽先生」によって、「吉田松陽の弟子」「ただの友」に、彼らは還ることができたのである。銀時も桂も高杉も、このときだけは攘夷戦争時代と同じくただの悪ガキであった。

しかし、銀時が洛陽にきたのは旧友のためだけではない。高杉、桂、辰馬は、「旧き友はもう大丈夫さ」と銀時に、「俺達の友を頼む」と、銀時の今の大事な人である新八に言う。そうして万事屋ふたりは、今の仲間、神楽のもとへと行くのである。

始まってしまった最悪の親子喧嘩!

神威の求める「最強」

春雨艦隊をたったひとりで相手取っていた星海坊主。そこへとうとう神威がやってくる。ついに始まってしまった宇宙最凶の親子喧嘩に、阿伏兎は「もう誰にもとめられない」と畏怖を抱く。神威は、父親を超えるために強くなった。父を殺そうとし失敗した日から、父という「最強」を求めてここまで来たのである。

神威は星海坊主に、「親子」としてではない、ただの雄として、闘争本能に身を任せた戦いをしたいと望む。どちらが強いか証明したいだけの戦いは、もう誰にも、本人たちにでさえとめられないと思われた。

もう一度家族に還る!神楽の想い

しかし、そこで神威の腕を掴んだのが神楽である。「還ろう、ただの家族に」「今ならまだ還れる」という神楽に対し、神威は「お前のしってる兄貴なんてもうどこにもいない」と神楽に殴りかかる。

しかし、神楽だって負けてはいない。「変わっていないのはお前だけだ」と神威に立ち向かう。妹を排除しようとする神威に、止めようとする神楽。殴り合う息子と娘に、星海坊主は「もうやめてくれ」と叫ぶ。

家族喧嘩に乱入する虚

そんな中、招かれざる客がやってくる。突如現れた虚は、神威の方へとまっすぐ突進してくる。しかし、星海坊主がそれを庇い、代わりに虚の前へと立つ。そこにはたしかに星海坊主の「父親」としての顔を見ることができる。

義手である左腕をもがれながらも、家族を守るため虚と互角の戦いを繰り広げる星海坊主。虚の傷が再生しているのを見た星海坊主は、「アイツと同じアルタナの・・・」と呟く。星海坊主は、アルタナによる変異体の存在をすでに知っていたのだ。

星海坊主と妻・江華の出会い

その存在こそ、星海坊主が命がけで口説き落とし、神威と神楽の母となる、江華という女性。彼女は荒廃し多くの生物が生きることができなくなった徨安で、唯一生き残った女性だ。見たとおり、星海坊主が一目惚れするほどの美貌の持ち主であり、かつオロチという生物を統率するほどの戦闘力を持つ。
ずっと徨安でひとりで生きてきた江華。しかし星海坊主が江華のもとに通うようになり、彼女はいつしか「さびしい」という感情を思い出すのだ。アルタナによる変異体である彼女は、徨安のアルタナさえあれば、つまり徨安に居ればどんな状況でも死ぬことはない。逆に言えば、徨安から離れることができないのである。

しかし、江華は、星海坊主と一緒に徨安を出ることを決意した。ひとりで生きることより、愛する人とともに死ぬことを選んだのである。「俺と死ね江華」という星海坊主に手を引かれて、江華は徨安からはなれたのである。

家族の辿る哀しき運命

神威と神楽が生まれ、幸せな家庭を築いていた星海坊主と江華。しかし、徨安のアルタナの無い生活は確実に江華を蝕んでいた。神威は幼いときから星海坊主に「強くなれ」と言われて育ってきた。母の病気が治らないのも、父がなかなか帰らないのも、自分の力が足りないからだと思い、そのために父のように強くなろうと決めたのだ。

母を置いてひとりで戦う父や、「あなた達はそのままでいて」という母によって、神威は強さとは何かが分からなくなっていった。そんな折、彼は父が母を徨安から連れ出したせいで母が死ぬことになるのだと知る。
「家族なんかじゃなくなくなったっていい」「それでも俺は母さんに生きていてほしい」という神威は、母を徨安に連れて行こうとする。神威はそれをわざと星海坊主の帰っているときに決行しようとした。なぜなら、母を救うためには父を超えるしかないとわかっていたから。神威はそうして父の腕を吹き飛ばすのである。

時は流れ、現在。家族を捨て、結局江華を護ることもできなかった神威には、もう父を超えることしか残っていない。だから行かせてくれと、神楽の手を振りほどく。江華とそっくりな顔と声を、自分に見せないでくれと。

アニメ洛陽決戦篇では、このシーンを慮ってか、江華の声優を神楽と同じく釘宮理恵さんが担当している。神威にとって、護れなかった母の面影を色濃く残す神楽に止められることは、一番辛いのだろう。

奥の手は妻へのプレゼント!虚を倒したかのように見えたが・・・

一方、星海坊主vs虚も最終局面に。星海坊主は、徨安のアルタナの原石を虚の心臓と一緒に握りつぶす。それは地球のアルタナ変異体である虚にとって、致命的な一手であった。星海坊主の渾身の一手となった徨安のアルタナの原石とは、彼が江華を延命させるために探し出した彼女へのプレゼントだった。

結局それでも少しの間しか死を先延ばすことしかできなかったが、そのプレゼントは今、家族を護るために使われた。ようやく江華に、家族に届けられたという星海坊主。しかしその背後には死んだはずの虚が立っていた!
何と虚は、星海坊主との戦いでちぎれた右腕から蘇生したのだ。義手ではない、残っていた右腕も虚に斬られた星海坊主。虚はやはり星海坊主という宇宙最強の生物でも自身を殺してはくれないことを知り、去っていく。

家族を捨て無くなった左腕。しかし右腕は、家族を護って失った。自分にしては上出来だという星海坊主の前に、神威が現れる。自分の追い求めてきた「最強」が、自身を殴るためにあったはずの右腕を失った星海坊主が倒れているのを見て、神威は激昂し、星海坊主に向かっていく。それを止めたのは、銀時だった!

「最強」の名を無理やり引き継いだ銀時は神威を止められるか!?

「万事屋」vs「バカ兄貴」

神威を止める銀時と新八に対し、「もう引き返せない」という神威。それをうけて銀時は、何と星海坊主に頭突きをかます!「これで最強を倒したのは俺だ」「俺が最強だ」と宣う銀時。銀時は、最強の座とともに、神威の相手も引き継いだといって神威と向き合う。

始まった銀時と神威の戦い。銀時は、家族から逃げてきた神威は空っぽだと指摘する。だから「最強」という名前がほしかったんだろうと。しかし、神威にはおあつらえ向きの名前がある。「バカ兄貴」・・・神楽の兄という意味が、残っているのだと告げる。
自ら望んで空っぽになったのだという神威に対し、銀時は、「失うもんがねぇ強さは何も護れねぇ弱さと同じだ」と断言する。何もかも失って、失うことがこわくなった銀時。そう、かつての銀時は神威と同じ空っぽだったのだ。

そんな銀時に意味をくれたのは、神威の妹・神楽と、新八をはじめとする仲間たちだった。彼らがくれた「万事屋銀ちゃん」という名前にかけて、銀時は自身にも神威にも負けない。自分という最強の敵と常に戦ってきた銀時は、神威が強ければ強いほど、その壁を越えてくる。

しかし、銀時の肉体はそうはいかない。肉体の限界を迎えた銀時を今度こそ殺しにかかる神威。そこに立ちはだかったのは神楽だ。妹に拳を向けることを、極限下の一瞬躊躇した。それこそが、神威の本当の名なのだ。

夜兎の血に飲まれてしまった神威

兄という名を捨てきれない神威に、夜兎の血が騒ぎ出す。リミッターが外れ、理性を失った神威にはもう、誰の言葉も届かない。吉原炎上篇の際神楽も経験した、夜兎の血に神威は飲まれてしまったのである

神威に付き合ってきた阿伏兎の覚悟

そんな神威に阿伏兎は、夜兎の血に身を任せるほど家族と戦う痛みに耐えられないなら拳を引け、やるなら自分の意志で戦えと忠告する。そして、その忠告がきけないのなら、自分が相手になる。バカな団長に最後まで付き合うのが、自分たちの役目だと。

神威が海賊への道を歩むきっかけとなり、幼い頃から神威を見てきた阿伏兎は、最強を求めてひたすらに前を向き、歩んできた神威を誇りに思っていた。いつも笑顔で戦ってきた神威。夜兎の血に飲まれながら、泣きそうな顔をしている神威に対し、阿伏兎は「笑えよ」「らしくねェツラで戦ってんな、すっとこどっこい」と言うのである。

家族を守る!神威を止める神楽と新八

阿伏兎に止めをさそうとした神威を、今度は神楽と新八が「万事屋の名にかけて」止める。かつて吉原で夜兎の血に飲まれた神楽と、それによって死にかけた阿伏兎、そしてそれを止めた新八。この3人ということもあって非常に手に汗握る展開である。

万事屋が「バカ兄貴」を護る、だから神威も夜兎の血なんかに負けるなという、神楽の必死の叫び。母の「隣にいてくれる人たちを見つけなさい」という言葉通り、いつか家族で行こうと誓った地球で、万事屋という存在を見つけた神楽は、万事屋が隣で笑って苦しんでくれる、それなら自分も神威と一緒に笑って苦しもうと決めたのである。

家族喧嘩、終結!妹の手を振りほどけなかった兄

神楽の思いが届いたのか、神威は夜兎の血を押さえつけ、理性を取り戻す。兄がすべてを父のせいにして、戦いに逃げていた間、妹はひとりになっても最後まで家族のそばに在り続けようとしていた。これ以上、兄が妹に負けられないと、神威は自分の意志で、神楽へ拳を向ける。

そして、神威は神楽を殴れず、神楽は神威を殴らなかった兄貴の拳じゃ妹は倒せない妹の手は結局、振りほどけないのだ。力尽きた神威は、神楽の、そして母親の膝で静かに眠るように気を失った。こうして、洛陽決戦篇一ファンの涙を誘ったといっても過言ではない家族喧嘩が終結したのである。

高杉vs朧!

松陽の一番弟子・朧

一方、高杉と朧も戦っていた。松陽の弟子である高杉と、松陽の弟子でありながら仇でもある朧。朧は死にかけていたところを松陽に不死の血を与えられたことによって生きながらえた。やがて松陽は朧を連れて、奈落を脱走する

松の下で命名された、「松下村塾」。今はふたりしかいないが、いずれたくさんの仲間がここに集う。まだ見ぬ弟弟子の存在に目を輝かせる朧は、しかし自分を連れて逃げ切るのが容易ではないこともわかっていた。だからこそ彼は、自身を犠牲にして松陽を逃がすことを選択したのだ。

不死の血によって生き残った朧は、奈落の意識を松陽から逸らすことに尽力した。しかし、松陽とその弟子を偶然見かけたことで、箍が外れてしまったのだ。朧は自分のもとに松陽を取り戻そうと、松陽を捕らえた。
捕まった松陽は、朧に対し、「君のおかげで私は吉田松陽になることができた」と礼と謝罪を口にする。そして、できることならば、松下村塾の弟子たちと、自慢の一番弟子をあわせてやりたかったと。

彼らは今、敵として対峙していた。高杉の勝利に終わった戦い。朧の血は不死の血が混ざっているといえど完全ではなく、彼は高杉との戦いで息絶えた。高杉は朧の体を放置するのではなく、優しく抱き上げ、地球へと運ぶ。彼の眠る場所は松下村塾だという高杉は、たしかに朧を松陽の一番弟子だと認めたのだろう。

吉田松陽とは虚の何だったのか?

朧は死の直前、吉田松陽の正体について高杉に話していた。曰く、アルタナの変異体であった虚は、昔からひどい迫害を受けていた。しかし何度死んでも何度でも蘇る彼は、やがて無数の自分をつくりだす。そのすべての虚が、殺戮に身を投じていた。

そして、死神となった虚を止めるべく作り出された人格が、吉田松陽だったのだ。無数の人格を押さえ込んだ松陽は、無限に続く血に染まった日々に抗おうとした。しかし、無数の自分を生んでも終わらない生という苦しみは変わらない。すべての人格を殺し、すべてを終わらせるべく生まれたのが、今の虚なのだ。

今の虚は、アルタナの暴走によって、全宇宙からの敵意を地球にぶつける算段をつけていた。地球がある限り死ねないのなら、地球を滅ぼしてしまおうという考えだ。そうして、地球は宇宙戦争の舞台となる。

洛陽決戦篇、終結!最後の戦いが始まる

神威は結局、残された春雨を束ねる雷槍として生きていくことを決める。ずっと高みに行かなければ、「家族」という居場所には還れないのだと、阿伏兎らとともに海賊の道へと還っていった。しかし、今までと同じというわけではないだろう。いつの日かふたたび、兄妹が、家族が笑い合う日が来るかもしれない。
虚の謀略によって、全宇宙から狙われることとなった地球。攘夷四天王、夜兎家族。銀魂におけるふたつの因縁を描いた洛陽決戦篇を経て、銀魂は最終章を迎える。侍たちの最後の戦いに続く。

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