2017.08.07.Mon. 2ヶ月前 RA

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあらすじ&アニメ化情報まとめ! CMで話題の京アニの新たな極致とは?

アニメ制作会社・京都アニメーションが開催するライトノベルコンクール、京都アニメーション大賞。2017年までに計8回行われたこのコンクールで唯一大賞を受賞したのが、今回ご紹介する『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。異様なまでの完成度を誇るCMを観てその名を知り、内容が気になったという人も多いことでしょう。そんな人のために、現在分かっている『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の情報をまとめました。

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京アニ大賞受賞作『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは

京アニ大賞唯一の大賞作!

突然ですが、皆様はスミレの花をご存知でしょうか。青紫色の可愛らしい花です。英語ではvioletヴァイオレット)といい、ラブレターによく用いられるという有名な詩、"Roses Are Red"のなかにも詠われています。

Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet,
And so are you.

出典: en.wikipedia.org
その「薔薇と砂糖とすみれの詩」から主人公の名前が引用されている、暁佳奈によるライトノベル『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、詩と同じようにをテーマにした美しい物語が印象的な作品です。

2014年に開催されたライトノベルコンクール・第5回京都アニメーション大賞で歴代初の大賞を受賞し、第8回まで開催された現在も大賞作はこの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のみ。

尋常ではなく美しいCMに心惹かれる

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の名前をどうやって知ったかと問われれば、恐らく多くの人が「CMを観た」と返すことでしょう。アニメを観ているとたびたび他作品のCMを目にすることがありますが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のCMは異様なまでに完成度が高いものとなっており、観る人を魅了します。

最近公開されたさらに美しいPVもありますが、そちらは記事の最後に貼ってありますので、一通りお読みいただいた後にご覧ください。ここからは、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあらすじ登場人物第1章の解説、そして京アニ大賞受賞作ならではのアニメ化情報についてご紹介していきます。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』あらすじ紹介

上下巻12章からなるオムニバスストーリー

「お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」

出典: violet-evergarden.jp
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、自動手記人形オート・メモリーズ・ドール)と呼ばれる代筆屋ヴァイオレット・エヴァーガーデンが、さまざまな客から託される大切な思いに触れながら、愛とは何かを探っていくという物語。全体を通して時系列こそあれど各物語間の繋がりは薄い、いわゆるオムニバス形式となっています。

上巻は「小説家と自動手記人形」「少女と自動手記人形」「青年と自動手記人形」「学者と自動手記人形」「囚人と自動手記人形」「少佐と自動殺人人形」、下巻は「少佐と彼のすべて」「少女兵と彼女のすべて」「花婿と自動手記人形」「半神と自動手記人形」「飛行手紙と自動手記人形(前編・後編)」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」、計12章で構成されています。

序盤は謎多き女性、中盤では殺人人形、最後は・・・

第1~5章では自動手記人形として働くヴァイオレットが描かれ、そのなかで少しずつ、義手であること、戦闘力が異常に高いこと、元軍人であること、「少佐」と呼ぶ人物を慕っているがその人は遠くにいること、エメラルドのブローチを大事にしていることなどといった、ヴァイオレットの過去についての伏線が張られていきます。

これらの伏線は、ヴァイオレットが殺人人形として「少佐」とともに戦う過去を描く第6~8章で一気に回収されます。続く第9・10章は第1~5章の前日譚として再び自動手記人形としてのヴァイオレットが、第11章では時系列が元に戻りヴァイオレットの過去と現在の変化が、そして第12章では成長したヴァイオレットと「少佐」の再会が描かれます。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』主な登場人物

本作の主人公、"自動手記人形"ヴァイオレット・エヴァーガーデン

タイトルにもなっている本作の主人公、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。金髪と碧眼、胸につけているエメラルドのブローチが特徴です。現在は自動手記人形と呼ばれる代筆屋をしており、世界中を飛び回っています。感情に疎く、自分が何かを感じていてもそれがどういう感情なのか理解できていない様子がたびたび描かれます。

もともとは名前もなく言葉も知らない殺人人形として、誰かの殺人の命令に従うだけの存在でした。後述のギルベルト少佐の計らいで当時勃発していた戦争に参加し言葉を覚えてからも、自らを「道具」「武器」などと呼び、少佐に"使われる"ことだけを生き甲斐にしていました。戦中、少佐に彼の瞳と同じ色のブローチを買ってもらい、以来それを大切にしています。

戦争末期の最終決戦で両腕をなくし、現在は義手をつけています。戦争が終わった後で少佐が亡くなったと聞かされ、それ以来は少佐の親友・ホッジンズが立ち上げた郵便社で自動手記人形サービスに就き、客が持つ大切な人に伝えたい思いを汲み取るなかで、少佐に最後に言われた「愛してる」の意味を探っていきます。

なお、名前の由来となったスミレ、特に紫のスミレの花言葉は「貞節」「」です。また、西洋での花言葉は「daydreaming(白昼夢)」「You occupy my thoughts(あなたのことで頭がいっぱい)」。こうした花言葉とキャラクターの一致は他にもみられ、著者が花言葉をもとにキャラクターを創っていることが伺えます。

"少佐"ギルベルト・ブーゲンビリア

ヴァイオレットが「少佐」と呼び慕う男、ギルベルト・ブーゲンビリア。軍事国家ライデンシャフトリヒの陸軍少佐で、宵闇色の髪に精悍な顔つき、そしてエメラルド色の瞳が特徴です。

ある時、弟のディートフリートから殺人人形として飼いならされていた少女を押し付けられ、彼女を『武器』として軍に起用し戦争に利用します。のちにヴァイオレットと名付けたその少女を、いつしかギルベルトは愛してしまいます。

戦後、両腕を失いベッドに横たわるヴァイオレットを見て、自分の存在がヴァイオレットの『人間』としての成長の妨げになると思い、自分の死亡を偽装してホッジンズにヴァイオレットを託し、彼女から離れます。

C・H郵便社社長、クラウディア・ホッジンズ

ヴァイオレットが働くC・H郵便社の社長、クラウディア・ホッジンズ。元々はギルベルトと同じくライデンシャフトリヒの陸軍軍人で、ヴァイオレットたちとともに最終決戦にも参加。戦後に退役し、郵便社を立ち上げます。

ギルベルトにヴァイオレットを託されてからは彼女をのように愛し、彼女に文字を教え、養親にエヴァーガーデン夫妻をあてがい、職を与えます。一方でギルベルトの身勝手な決断に反対しており、考えを変えるまで連絡してくるなとギルベルトを突き放します。

ちなみに、彼だけは苗字で呼ばれますが、これは「クラウディア」が本来は女性名だから。娘が生まれると予想していた彼の両親が、用意していた名前をそのままつけたんだとか。直接の描写はありませんが、恐らくは周囲に苗字で呼ぶように言っているのでしょう。

C・H郵便社の配達員、ベネディクト・ブルー

C・H郵便社で配達員として働く青年、ベネディクト・ブルー。登場は下巻のみ。金髪碧眼の青年で、ヴァイオレットと並ぶと兄妹にも見え、実際にヴァイオレットをのように思っています。第9章「花婿と自動手記人形」ではヴァイオレットを拾って移動する途中に自動二輪車が故障し、彼女とともに近くの村に滞在させてもらいます。

ホッジンズが郵便社を立ち上げる際にかき集めてきた「訳ありで変な奴」のひとりで、粗野な口調で喋り、ヴァイオレットのことを「ヴィー」と呼びます。ヴァイオレットからは「戦闘力が高いです。意外に統率力もあります」と微妙に失礼な評価を受けていますが、最終章ではその戦闘力と統率力を遺憾なく発揮します。

ヴァイオレットの同僚、カトレア・ボードレール

C・H郵便社でヴァイオレットと同じく自動手記人形として働く美女、カトレア・ボードレール。何もかもが目に毒な大人びた容姿をしている一方、性格は子供っぽいところがあり、喜怒哀楽が激しく出ます。

こちらも実際の登場は下巻のみ。第11章「飛行手紙と自動手記人形」で、今まで避けていたヴァイオレットとともに空軍の航空展覧会に行き、彼女と交流するなかでそれまで知らなかった一面を知り、ヴァイオレットのことを友達だと思うようになります。

著者は花以外に詩や詩人からも名前を引用しているようで、例えば彼女の苗字は『悪の華』で知られる詩人・シャルル=ピエール・ボードレールと一致します。実際にここから引用したのかまでは不明ですが、花と詩を好む著者らしい名前選びといえます。

元半神、現社長秘書、ラックス・シュビラ

C・H郵便社で社長秘書として働く少女、ラックス・シュビラ。第10章「半神と自動手記人形」の"半神"とは彼女のことで、ラベンダーグレーの髪にヘテロクロミア(オッドアイ)の瞳という容姿が神話に登場する神の姿と酷似しているという理由で、とある宗教団体に半神として祀り上げる名目で監禁されていました。

ヴァイオレットに救出されてからはC・H郵便社で働くようになり、ヴァイオレットとはお茶飲み友達になりました。幼さを残しながらも仕事は一人前にきっちりこなし、ホッジンズからはいつもその優秀さを褒められています。ただ、当の本人はホッジンズの癖の強い言動に少々うんざりしている様子。

【ネタバレ】第1章「小説家と自動手記人形」を詳しく解説!

妻と娘を立て続けに病気で亡くして以来、仕事を放棄し酒と薬に溺れていた元有名脚本家・オスカー。ある時、また脚本を書かないかと持ちかけられ承諾するも、酒と薬の後遺症で手が動かず、執筆することが出来ませんでした。

そんな時に紹介されたのが自動手記人形オート・メモリーズ・ドール)。肉声を文字にしたためてくれる機械人形の存在を、世俗を離れて引きこもっていた彼は知らなかったのでした。

やがてオスカーのもとにやってきたのは、金髪碧眼をもつ絶世の美女。まさしく人形と呼ぶにふさわしい美しい容姿をした彼女は、ヴァイオレット・エヴァーガーデンと名乗りました。

これほどまでに精巧なアンドロイドが送られてくると思っていなかったオスカーは、面食らいながらも仕事を始めます。ヴァイオレットの高速のタイピングにオスカーが驚くと、ヴァイオレットはつけていた手袋を外し、機械の腕を見せました。

数日ヴァイオレットと生活するなかで、オスカーは自分の寂しい気持ちに改めて気付かされます。妻と娘を失ってからずっと独りぼっちだった彼にとって、ヴァイオレットの存在は思っている以上にあたたかなものでした。

自身の娘をモチーフに、家出をして各地を旅する少女の物語を紡いでいたオスカーは、そのラストで描く父と娘の再会シーンのイメージを得るため、ヴァイオレットにモデルを依頼します。

生きていた頃、湖に浮かぶ落ち葉の上を歩いて渡るのを見せてあげると約束してくれた娘。オスカーはそれを物語の中で実現しようとしたのでした。ワンピースと傘を購入し、ヴァイオレットに着てもらいます。

着替えたヴァイオレットの姿に、思わず娘を重ねてしまうオスカー。ヴァイオレットはオスカーの依頼の通り、傘を肩に乗せ、湖のほとりで助走をつけて走り、大きく跳び上がります。

傘を広げながら落下を始め、風になびくスカートをひらひらさせながら舞い降り、水面に浮かぶ落ち葉をヴァイオレットの履くブーツがそっと踏みます。その瞬間、オスカーの脳裏に娘の声が蘇りました。

『いつか見せてあげる』と、そう言ってくれた娘の死を引きずり生きてきたオスカーにとって、今見ている光景は、そこにいるのが娘ではないにせよ、まさに見たかった光景そのものでした。

娘が亡くなってからすっかり止まっていたオスカーの時間が動き出します。初めて娘の死を受け止めたオスカーは、物語の中だけでも娘が幸せでいてくれることを願わずにはいられませんでした。

だって自分の命は続いていくのだから。

出典: www.kyotoanimation.co.jp
湖から上がってきたヴァイオレットに、オスカーは感謝の言葉を述べます。神がいるなら君のことだろうと言うオスカーに対し、ヴァイオレットは「私は自動手記人形ですよ、旦那様」とだけ返しました。

ずぶ濡れになったヴァイオレットに風呂を沸かしてあげたオスカーは、うっかり彼女の裸を見てしまいます。そこにいたのは、どこからどう見ても普通の女性。ヴァイオレット・エヴァーガーデンはアンドロイドなどではなく、義手をつけただけの人間なのでした。

かつては機械人形だけを指していた『自動手記人形』という言葉は、現在では代筆屋のことも意味します。のちに元祖自動手記人形を使用したオスカーは思います。確かに優れものだけども、「彼女には敵わないな」と。

 もういなくなってしまった、彼女の面影を部屋に見ながらオスカーは苦笑した。
 寂しいよ、と言ったら。きっと彼女はこう言ってくれるだろう。
「旦那様は、困った御方ですね」と。
 玲瓏とした、声で。
 無表情に唇だけ少し微笑ませながら。
 傍にいなくても、その声が聞こえる気がした。

出典: www.kyotoanimation.co.jp
以上の第1章「小説家と自動手記人形」は、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』上巻発売記念の特別企画として公式サイトに全文掲載されています。文章の節々にみられる美麗な表現はたいへん読み応えがあるので、ぜひ一度読んでみてください。

アニメ化も決定! 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観逃すな

京都アニメーションはそもそもアニメ制作会社であり、京アニ大賞の受賞作はしばしばアニメ化されます。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』もそのご多分に漏れず、2018年1月にアニメ化されることが決定しています。

アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」でヴァイオレットの声を演じるのは、「進撃の巨人ミカサ・アッカーマン役でお馴染みの石川由依。ヴァイオレットにはどこかミカサと似ている節もありますから、まさに適役といえます。

最後に、冒頭で宣言した通り、最近公開された「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のPVを貼っておきます。この凄まじく美しい映像で繰り広げられる「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の放送を、楽しみに待つこととしましょう。

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