2017.10.14.Sat. 3ヶ月前 makiharas...

封神演義の伏線まとめ!巧妙すぎるストーリーを紐解こう!!

1996年から2000年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された漫画「封神演義」。安能務訳の同名小説を原作としながらも、先の読めない奇想天外なストーリーで人気を博しました。今回はそんな「封神演義」の魅力の1つである、物語に数多く隠された伏線を解き明かします。有名な伏線からマニアックなものまで、あなたはいくつ知っていますか?

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祝!アニメ化!!あまりにも深すぎる「封神演義」の世界

原作があるのに先の読めない古代中国SFコミック

「封神演義」は1996年から2000年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載されていたファンタジーバトル漫画です。後に「屍鬼」をコミカライズするベテラン漫画家藤崎竜が作者です。原典は中国の小説「封神演義」ですが、太公望が若者のヴィジュアルで描かれているのを始め、設定やストーリーに大胆なアレンジが加えられているなど大きな違いがあります。

「封神演義」あらすじ

古代中国、殷王朝の時代。かつての名君、第30代皇帝・紂王は皇后の仙女・妲己に誘惑され悪政を繰り返していました。そこで元始天尊(仙人界・崑崙山のエラい人。太公望の師匠)は悪しき仙道を封神台に封じ、革命を起こして新しい王朝を作る「封神計画」を太公望に託しました。

打倒妲己を目指し、主人公・太公望は宝貝(パオペエ。仙人や道士のみが使う武器)を使用し、悪い仙道が載った「封神の書」を貰い、封神計画を進めてゆきます。・・・というのは物語の序盤中の序盤。実はこの「封神計画」にはとてつもない裏があり、それが作中で段々と明らかになるのです。
「封神演義」は、史上最高に濃い趙公明など魅力的なキャラも多数登場しますが、ストーリーの奇想天外さ、どんでん返し連続の複雑な面白さ、そして物語の底に通低音の様に流れる藤崎竜(愛称:フジリュー)の哲学もまた魅力なのです。

ストーリーも「ええっそんなバカな!?」という位のアクロバティックな飛翔を見せますが(最後には超古代文明による地球レベルのSFファンタジーになります)、実は序盤から巧妙に伏線が多数張られているのです。

今回はそんな「封神演義」の伏線を紹介しながら、複雑なストーリーを紐解いてゆきます。有名な伏線から舐める様にコマを見ていないと分からない様な伏線までネタバレが多数登場します!!ゼヒ最後までお付き合い下さい。

封神演義の伏線1:表紙から分かる封神演義の壮大な仕掛け!

黄天化と紂王が向かい合わせに!?

「封神演義」の表紙(完全版ではない「ジャンプコミックス」の方)には、幾つか仕掛けがあります。まずは、黄天化(8巻)紂王(19巻)。良く見ると、2人は対になっています。黄天化は作中で、父の黄飛虎の悲願を成し遂げる為、紂王と一騎打ちをします。それが表紙にも暗示されています。また紂王の前に戦った余化によりつけられた傷から血が止まらなくなっている事を、黄天化が小さく呟くシーンも、黄天化の封神を暗示する伏線でした。

そしてもう1つ。太公望(1巻)王天君(13巻)だけが倒立をしています。これは、この2人だけが「本当の姿をしていない」事を現しています。それは「封神演義」の世界観にも関わる、非常に重要な秘密なのです。「封神演義」はジャンプコミックスで全23巻あります。その長編の第1巻から、綿密に設定が練ってあり、1番目に付く表紙に伏線として描かれているなんて驚きです。

またこれは表紙ではありませんが、集英社文庫版12冊をある規則で並べると、「封神演義」の世界を現した「八卦図」が出来上がります。

封神演義の伏線2:殷周革命から「歴史の道標」へ飛翔する物語を徹底解説

妲己を倒すだけじゃない!!

殷の妲己を倒す為、相棒の四不象(スープーシャン。霊獣。見た目は空飛ぶカバ)と共に、仲間を集め「周」という国の軍師になった太公望。しかし殷には聞仲(ぶんちゅう)という超強い妖怪仙人がいた事から、やがて事態は仙界をも巻き込んで、崑崙山(こんろんさん。人間の仙人&道士がいる)VS金鰲島(きんごんとう。妖怪の仙人&道士がいる)の戦いに。

そしてその結果は、崑崙山と金鰲島の共倒れになってしまうのでした。太公望は黄飛虎などの大事な仲間を喪います。一方、人間界でも殷と周の戦いが始まります。こちらは周の勝利に終わり、紂王は討ち取られました。

しかし、妲己は行方知れずに。なんと本当は妲己は最初から仙界も殷を滅ぼすつもりだったのです!!そしてここまでで封神計画の目的について、元始天尊(タヌキジジイ)の説明は二転三転しており(悪い仙道を封神する為の「封神の書」に、そうでない仙道も載っている事が明らかになったり)で、ここに来てまた新たな目的が加わるのです。
そしてようやく太公望に「封神計画」の真の目的が語られるのです。それは、妲己では無く、妲己が手を組んでいるある存在の抹消。それは「歴史の道標」と呼ばれる宇宙人(!?)だったのです!

歴史を裏から操る「歴史の道標」。その存在の意思により、殷を周に滅ぼさせるように妲己は動いていたのでした。そして、元始天尊と通天教主(金鰲島のエラい人。サリーちゃんのパパに似ている)は裏で手を組み、妲己ごと「歴史の道標」を滅ぼす「封神計画」を太公望に遂行させていたのでした。更に太公望自身も、本当はこの「歴史の道標」と深い関わりがあったのです。

この「歴史の道標」はストーリーの中盤で急に語られたワケではありません。第13回で申公豹が妲己の裏に「歴史の道標」が蠢いているという台詞を思いっきり呟いています。最初からここまで構成していたのか、凄いよフジリュー!!


封神演義の伏線3:太公望は宇宙人!?

封神演義の世界は何度もリセットされている!!

ある人物の意思によって時間軸がリセットされ、登場人物達が自覚なく何度も滅びへ向かう歴史をループする物語・・・というと「ひぐらしのなく頃に」のようですね。あちらは異世界人がリセットの犯人でしたが、こちらはなんと宇宙人(異星人)がその犯人です。

その名は、女媧(じょか)。女媧こそが「歴史の道標」の正体であり、「封神演義」の物語のラストボスなのです!ここで趙公明の船の名前を思い出して下さい。そう、「クイーン・ジョーカーⅡ世」です。女媧は方向性の違いから、一緒に地球にやって来た他の異星人(「最初の人」)達によって大昔に肉体が氷壁に封印されているのですが、魂魄体だけでも2つの宝貝山河社稷図(さんがしゃしょくず)と四宝剣の宝貝を使いこなして強い。とにかく強い。まさにラスボスです。

女媧の望みは一体なんなのか。実は女媧の故郷は既に滅んでしまい、女媧は地球をその故郷に似せようと歴史を裏から操り、滅亡を回避した姿を見たいけど上手くいかず、何度もリセットしていたのでした。なんて自分勝手な理由でしょうか。しかしそれが「封神演義」のキャラっぽくもあります。
女媧によって繰り返された「封神演義」の世界は古代中国風でありながら、実は過ぎた時間の長さで言えば、私達の時代よりもずっと未来の世界の物語という事になります。

そして女媧は物語の最後で永久氷壁の封印が解け、肉体を手に入れて地球をぶっ壊そうとしますが伏羲(ふっき)に阻止され、今度は伏羲を巻き添えにして自爆しようとします(けれど伏羲はなんとあの妲己に救われます)。「えっ伏羲って誰?」って思ったそこのアナタ、伏羲は「最初の人」の一人であり、なんと太公望と王天君(妖怪仙人。金鰲十天君の首領。コイツの暗躍のせいで崑崙山と金鰲島は壊滅する)が融合したキャラです。

そう太公望も実は記憶を喪った宇宙人だったのです!作中のギャグシーンで登場した、デフォルメ太公望も伏線の1つだったのですね。他の「最初の人」は女媧の封印後、地球と融和しますが、伏羲は女媧の復活に備えて生き残り、何度も歴史が繰り返すのを見てきました。ちなみに女媧も伏羲も古代中国の神で、兄妹または夫婦とされています。


羊大好き太公望!?

太公望≒伏羲が異星人である事を示唆した伏線は、デフォルメ太公望だけでなく作中に幾つか散らばっています。まず、伏羲(王奕)が2000年前に元始天尊らと出会った場面(第192回)。伏羲は良く見ると「デンキヒツジ」と書かれたTシャツを着ています。

このTシャツは恐らく、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(フィリップ・K・ディック著、浅倉久志訳、ハヤカワSF文庫)が元ネタと思われます。これは、第三次世界大戦後の未来を舞台に、生物は護られるが、人間らしい人造人間が廃棄されてゆく物語です。

藤崎竜は伏羲や太公望を羊に例える事で、「人間ではない存在=排除される存在」だという事を暗示したかったのではないでしょうか。他にも、太公望と羊に纏わる設定やエピソードがありました。まず太公望は遊牧民の羌族の出身であり羊を沢山飼っています。また太上老君を探すエピソードでは、太公望は羊の世話を夢中になってしていましたね。

仙人の存在さえも伏線だった!!

「封神演義」の世界には、宝貝を使う不老不死の仙人がいます。その条件として、百万人に一人の確率である「仙人骨」を持っている必要があります。実はこれさえも、宇宙人の存在を暗示する伏線なんですよね。

元始天尊を見ても分かる通り、仙人骨はなんだか長くて、グレイのような宇宙人ぽい不思議な形をしています。それもそのはず。仙人は「最初の人」の強大な力を色濃く受け継いだ人々なのです。宇宙人の尋常じゃないパワーの名残が遺伝しているのが、仙人というわけですね。

元始天尊の初登場シーンから本当は、伏線が張られていたなんでスゴすぎです!

封神演義の伏線まとめ!2018年放送のアニメ情報も!!

再アニメ化の前に、原作を読み直そう!!

「封神演義」は2018年1月より再アニメ化が予定されています。初代アニメは1999年放送だったので、19年ぶりです。主人公の太公望には小野賢章、四不象には櫻井孝宏、黄天化にはKENNと豪華キャスト目白押しのアニメになりそうです。

コミックマーケットの際にはりんかい線の国際展示場駅に大きな看板が設置されたりと、すでに盛り上がりを見せています。

「封神演義」はジャンプコミックス(単行本版)で全23巻、完全版(単行本より少し大きめA5版)で全18巻、文庫版で全12巻が発売されています(いずれも集英社刊)。単行本版はKindle版も発売されています。累計発行部数はなんと2200万部(埼玉県の人口の約3倍!!)。再アニメ化されるのを機に、この深淵な「封神演義」の世界に今一度浸ってみて下さい。


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