2017.10.23.Mon. 1ヶ月前 せんだゆきお

『ウルトラセブン』怪獣強さランキングTOP15!最もセブンを苦しめたのはどの怪獣?

『ウルトラセブン』は1967年に放映されたシリーズの第四弾。「え? ウルトラマンシリーズの二作目だろ!?」という声も聞こえてきそうだが、当時は空想特撮シリーズと銘打たれ、『ウルトラQ』から始まり、『キャプテンウルトラ』を加えたシリーズの四弾目であった……といういささか複雑な事情があるのである。ここではそんな不朽の名作に登場する怪獣たちの強さを、ランキング形式でご紹介してみたい。

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ウルトラセブン最強の怪獣とは……?

ウルトラセブンあるあるでよく言われるのが、「ウルトラマンセブンじゃないよ」というもの。しかし、では何故、セブンは「ウルトラマンセブン」ではないのだろう? 先に書いたように、放映時点では番組そのものがあくまで「ウルトラ」をタイトルに冠したシリーズの第四弾だったからで、『ウルトラマン』と直接の関係はなかったからだ。
しかしそれ以上に、そもそもウルトラセブンとは地球防衛軍の特殊部隊、ウルトラ警備隊の第七番目の仲間という意味があるから、という事情もある(念のために言っておくとウルトラ警備隊のメンバーはモロボシ・ダンを含め六人。ダンがセブンの正体であることを知らないまま、警備隊員たちがセブンを第七の仲間と呼ぶようになった、というのが当初考えられていた案だったのだ)。
その意味で、本作の主役はあくまでウルトラ警備隊であると言える。ウルトラマンが「怪獣より強い怪獣」であるのに対し、セブンは「地球防衛軍の助っ人」、ヘタをするとオマケとすら言える。

事実、見ていくと『セブン』には「怪獣が出ない話」「宇宙人が、言わば怪獣代わりとして出てくるモノの、セブンとの絡みほとんどナシ」といった話も少なくない。そもそも第1話「姿なき挑戦者」のクール星人からして、ほとんど戦わず瞬殺されてる始末。

が、もちろん、そんな中にも宇宙人の手先である強力な怪獣、また自ら巨大化して戦う豪腕な星人もいる。それではウルトラセブン最強の怪獣はどれなのか?今回は最強の名に違わぬ15体の怪獣を紹介していきたい。

第15位 メトロン星人

美しすぎる幻覚宇宙人

すみません! エコヒイキでランキングさせてしまいました!! 登場回の「狙われた街」をご覧になった方はお判りだろう。コイツはタバコに赤い結晶体を仕込んで人々を狂わせる強敵ではあるモノの、戦闘力があるとは言えず、セブンに瞬殺された。が、あまりにも有名な名作に登場する人気星人であることと、夕陽の中の決闘が美しすぎることから敢えてランクインさせていただいた。
メトロン星人とのバトルは、セブンと巨大化した星人、ウルトラホークメトロン円盤との戦いが並行して描かれ、気の利いた演出であると共に、上にも書いたような本作の特徴――つまり、セブンの戦いはあくまでウルトラ警備隊と宇宙人との戦闘の一環だというモノ――を強く示している。
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第14位 ギエロン星獣

哀しき再生怪獣

これも名作、「超兵器R1号」に登場した怪獣。爆破され、バラバラになっても一夜で復活し、ブレード状の翼でセブン必殺のアイスラッガーすらも跳ね返す強敵だ。しかしその正体は、地球防衛軍がR1号の兵器実験で爆破したギエロン星に生息していた生命体。本来は温厚な生き物で、R1号の放射能で怪獣化した哀しい存在であったかも知れないのだ。
そんな理由からセブンも苦悩の中での戦いとなり、真の実力は計り兼ねるが、上のような強力さを持つため、このランキングになった。最期はセブンに片翼をもぎ取られ、アイスラッガーで首を切られて、美しい花々の中に倒れた。「血を吐きながら続ける、悲しいマラソン」の犠牲になったギエロン星獣の魂よ、安らかなれ。

第13位 マヤ

悲運のマゼラン星人

これもちょっと反則気味だが、『セブン』という作品の奥深さを示すため、敢えてランクインさせていただいた。マヤは外見上は怪獣でも宇宙人でもなく、ただの人間。ただし、うら若き美少女であった。言わば予算節約のための苦肉の策とも言えるが、もう一歩でセブンも地球も粉微塵にした強敵であることに変わりはない。また、本話は極めてストーリー性の高い名作でもある。
セブンの弱点が低温であることは有名だが、ファンの間では「ロボットと女性に弱い」とも言われている。とにかくダンさん、女性となるとコロっとウルトラアイを盗まれてしまうのだ。何しろ本話のサブタイトルは「盗まれたウルトラ・アイ」。セブンを封じ、地球を爆破するための恒星間弾道弾を誘導するという任務を完了したマヤだが、母星は彼女を回収することなく見捨て、地球と運命を共にさせようとする。自らの運命を知ったマヤは、「この星で共に生きよう」と説得するダンの優しさに打たれ、ウルトラアイを返したのだった……。

第12位 アイアンロックス

異色すぎる軍艦ロボット

海底基地を追え」に登場したミミー星人のロボットで、大和などの軍艦をベースに作られた合体巨艦だ。体内(機内?)には機能を完全停止した十五分後に爆発する爆弾が仕掛けられており、セブンを枷で捉えて道連れにしようと企むが、後数秒というところで鎖を断ち切られ、エメリウム光線で撃沈した。
サンダーバード』をライバルに見据え、メカ戦にも注力していた作品の性質からか、『ウルトラセブン』はロボット怪獣の出番も多い。先にも書いたようにその度にセブンはピンチに陥ったのだが、軍艦そのままというコイツは中でも異色。主であるミミー星人が正体を見せないために余計メカニカルなイメージが際立っている。

第11位 シャドウマン

死体置き場(モルグ)よりの蘇生怪人

すみません、また予算節約のための「俳優さんそのままシリーズ」です。しかしそうしたお話こそが面白いのが、『セブン』の奥深いところ。シャドウマンは謎の宇宙人(一説にはユーリー星人)の操る地球人の死体。幽霊のようにどんな攻撃も効かず、壁をすり抜け、防衛軍の施設などに潜入してくる、まさにサブタイトルの「侵略する死者たち」そのままの存在であった。
宇宙人の目的は防衛軍のマイクロフィルム。シャドウマンを変死体としてウルトラ警備隊に発見させ、基地内に運び込ませるように仕向け、セブンを宇宙人の円盤のカプセルに拉致する。セブンはもう一歩で宇宙人の母星へと運ばれてしまうところだったという意外な強敵であった。

第10位 ギラドラス

不思議な能力を持った核怪獣

ギラドラスは地球の核となる物質、ウルトニウムを盗みに来たシャプレー星人の怪獣で、「地震源Xを倒せ」に登場。天候を自在に操る能力を持ち、吹雪を起こして寒さに弱いセブンを苦しめる。が、アンヌの声援に奮起したセブンの放ったアイスラッガーで首を切られると、身体からウルトニウムをこぼれさせ、倒れた。どうやらウルトニウムをエサとする、或いはその貯蔵庫役として連れてこられた怪獣であるらしい。
しかし本話で一番印象に残るのは怪獣でも宇宙人でもなく、吉田義夫氏の演ずる頑固オヤジの博士だ、というのが何とも……。

第9位 ペテロ

地味に強力な月怪獣

世代人には某怪獣図鑑の「ちょっと見ると象のウ◯コみたいだが強い(大意)」といった衝撃的な解説が印象深い。ウルトラ警備隊に全滅させられたザンパ星人の生き残りが復讐を企む「月世界の戦慄」に登場、星人に操られてセブンを襲った。その身体は軟体動物のようでダメージを受けつけず、溶解液を噴射してセブンを苦しめる。
やがて月面に夜が来て、寒さに弱いセブンは劣勢に陥るのだが――隕石の落下によるエネルギーの補給という奇跡のようなサプライズで逆転。それがなければ敗北していたであろう、地味な強敵であった。

第8位 恐竜戦車

男子小学生の夢がつまった戦車怪獣

ハイブロウな作風が売りの『セブン』、登場する宇宙人や怪獣のデザインもどこかおしゃれなムードを漂わせているのだが、異彩を放っているのが「700キロを突っ走れ!」に登場したコイツ。キャタピラの上にそのまま恐竜を載っけたというこのサイボーグ怪獣、男子小学生の発想だよ、これ!
高性能爆薬スパイナーを狙うキル星人に操られる怪獣で、ラリーに紛れての争奪戦もまた、『セブン』の中では娯楽色が強く、異色。そんな娯楽編で大暴れしたコイツは、紛れもなく最強怪獣の一体だ。

第7位 ダリー

松坂慶子の体内に潜む宇宙細菌

ダリーに寄生され、吸血鬼と化す少女役で松坂慶子が出演したことで有名な「悪魔の住む花」。その悪魔こそがこの身長1mmという宇宙細菌だ。といっても見た目は節足動物っぽいし、コイツが生まれた卵の殻が、少女が普通に手に取れるくらいに大きいのもよく判らないんだけど……。
それはともかく、セブンはミクロ化して少女の体内に潜入、ダリーと戦った。SF色の強い本作のこと、『ミクロの決死圏』(当時話題となった、人間がミクロ化して人体、それも肉体派女優ラクエル・ウェルチの体内に潜入してオペレーションを行うというアメリカのSF映画)をリスペクトしたのだろう。うかつな攻撃ができないというハンデマッチ戦とは言え、セブンは窮地に追い込まれ、医師が注射した謎の薬品の助けがなければ危ないところであった。

第6位 プロテ星人

老獪な宇宙スパイ

隠れた名作、「ひとりぼっちの地球人」に登場した。京南大学の一の宮は優秀だが人間嫌い。丹羽教授と組んで人工衛星を作るが、実は丹羽は地球侵略を企むプロテ星人だった。人工衛星も地球をスパイする目的のために作っていたのだ。しかし地球人を呪う一の宮はむしろ丹羽に協力し、彼の母星へ行くことを望んでいた……。
プロテ星人の特殊能力は幻覚と催眠(それと人間体の時の、Vサイン光線!)。身体能力は低いと想像できるが、この搦め手の技でセブンを惑わせ、自分の幻と一人相撲を取らせた。一の宮の裏切りがなければセブンを倒していたのでは……と思わせる狡猾さからのランクインとなった。丹羽教授を演じた成瀬昌彦氏の怪演も見事な、名悪役だ。

第5位 クレージーゴン

○ったロボット怪獣

地球の鉄を盗もうと企むバンダ星人のロボットで、高速道路に現れて車を「食べる」。ウルトラ警備隊は車に爆弾を搭載し、クレージーゴンに食べさせるという作戦でバンダ星人のステーションを破壊することに成功したが、そのためにクレージーゴン自身も機能を狂わせ、暴走するように。そう、この怪獣のネーミングもそこにちなみ、別名にも一昔前は今では使ってはならない言葉が使われていた。
シオマネキを思わせるいかにもバランスの悪い、弱そうな姿をしているが、その装甲はエメリウム光線もアイスラッガーも跳ね返す。セブンは警備隊の新兵器エレクトロHガンに忍び込み、弾丸代わりに飛び出して体当たりするという捨て身の戦法でようやくこの強敵を倒した。「勇気ある戦い」というサブタイトルも、実に示唆的な名バトルであった。

第4位 アイロス星人

怪獣だか宇宙人だかわからない宇宙鳥人

地球に不時着したアイロス星人の円盤。固形燃料を求め、人質を取って地球防衛軍に迫る……という軍事色の強い「V3から来た男」に登場。結局、星人は人質解放の約束を破り、巨大化してセブンに挑む。エメリウム光線、アイスラッガーをものともしない強敵に、セブンは地球で初めて最強技であるワイドショットを放ち、倒すことになった。
……とはいうものの、この巨大な鳥形の怪物がアイロス星人そのものかは長らく疑問が持たれていた。初期の段階では宇宙人とその手先の怪獣が登場するアイデアが考えられており、本編におけるこの怪物もアイロス星人の手先、星人たちは円盤に隠れたまま姿を見せずじまいだったのでは……との説も、根深く唱えられている。

第3位 ガンダー

防衛軍を壊滅寸前に追い込んだ凍結怪獣

零下140度の対決」に登場。地球を氷河期にしようと企むポール星人の送り込んだ怪獣で、地球防衛軍基地一帯を冷凍ガスで氷の世界と化した。セブンはおろか防衛軍極東基地すらも危機に陥らせたスゴいヤツで、カプセル怪獣ミクラスをも下している。ウルトラアイを落としてしまった(ここが擁護できないマヌケさだが)ダンはさんざん苦しんだ挙げ句、太陽エネルギーを補充することでようやく倒した。
しかしセブンはこの時の後遺症として、地球での活動制限時間ができてしまったのだから、どこまでも侮れないヤツであった。ガンダーを倒されたポール星人は落胆するでもなく、我々はセブンに対してではなく(最後まで基地を守ろうとした)地球人の使命感にこそ負けたのだ、とうそぶきつつ、去っていった。

第2位 ガッツ星人

無敵すぎる分身宇宙人

我々ハイカナル戦イニモ負ケタコトノナイ無敵ノがっつ星人ダ」と自己紹介するだけあり、「セブン暗殺計画」の前後編でセブンをさんざん苦しめた強敵だ。まずはセブンの能力を調査するためだけに新怪獣アロンを投入するという豪気さ!(いや、豪気なのは円谷プロだが)暗殺というワリにセブンに堂々と宣戦布告、様子見に駆り出されたカプセル怪獣ウィンダムを「オ前ナド相手ニナラン」と瞬殺する豪腕ぶり! セブンも分身能力、瞬間移動能力に惑わされ、倒されてしまう。
仮死状態のセブンを十字架に架け、地球人類の環視の中で処刑することにより絶望を誘おうという、その残忍さ。後編ではセブンを復活させるためのエネルギー源、ダイモード鉱石を巡ってのウルトラ警備隊とガッツ星人の争奪戦の様相を呈するが、果たして勝利はどちらに……?

第1位 キングジョー

恐るべきメカニズムの宇宙ロボット

地球からの観測ロケットを侵略目的と誤認した、ペダン星人が連れてきたスーパーロボット。四つのパーツとして飛来、合体してセブンを襲う。セブンのパンチはおろか、エメリウム光線やアイスラッガーにも平然と耐える、まさにペダン驚異のメカニズム。登場回の「ウルトラ警備隊西へ」は前後編だが、前編はセブンがキングジョーの前に倒れ、マウントされて絶体絶命という状況でばっさりとクロージング! 前後編は『ウルトラマン』でも例があり、ここでもウルトラマンがゴモラに敗退する様が描かれるが、それでもその場から逃げ出すことには成功しており、このショッキングな展開はまさにウルトラ史上初。
後編での戦いもセブンの劣勢は覆らなかったが、ウルトラ警備隊の放った新兵器、ライトンR30爆弾によって、意外に呆気ない最期を迎えた。シリーズでまず間違いなくナンバー1の強さを誇るであろう彼が今回のランキングの第1位であることは、お読みいただいたあなたもご納得いただけるのではないかと思う。
キングジョーはウルトラ史上初の人型ロボットであり、また「合体ロボット」という存在としても『ゲッターロボ』などに先んじているなど、とにもかくにも異例づくし。作中一の強敵、そして地球人の手による撃退、人気怪獣であり後のシリーズでも繰り返しゲスト出演するなど、ゼットンとの共通点が多く、まさにセブン一の名怪獣と言える。

ウルトラセブンはウルトラ族一のファイター!

ウルトラセブンはM78星雲では「レッド族」と呼ばれる戦闘部族。ウルトラマンが知的階級の「シルバー族」とされ、どことなく華奢なイメージなのに対し、そのスタイルもマッチョだ。漫画版や児童誌などでも「最強の戦士」とされることが多い(もっともこれは単純にキャラクターとしての人気に影響されている部分も大きいとは思う)。
しかし一方、『セブン』はあくまで「宇宙の侵略戦争に巻き込まれた地球」の物語。最終回「史上最大の侵略」においてセブンは生命を賭けてアマギ隊員を救い、怪獣パンドンを倒しはしたが、この時ですらゴース星人の地下要塞をつぶしたのはあくまでウルトラ警備隊。上にも書いたように、セブン自身が星人と戦わない話も多い。
即ち、セブンと「局地的災害」である「怪獣」と戦ったウルトラマンとでは単純な比較ができないのだ。宇宙と地球の全面戦争という「国際紛争」の中、投入される怪獣兵器。それに立ち向かえたのはセブンだけであった。パワーファイターのセブンは知的生命体である宇宙人には滅法強かった。まさにウルトラ警備隊の突貫兵器であったのである。
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1 ゲスト 20日前

贔屓で好きな星人を入れたと正直に告白するのは良いけど、
好きな星人を入れたかったんなら「強さランキング」に拘らないで
「好きな怪獣・星人ランキング」や「印象に残ったエピソードランキング」にすべきだったと思う

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2 ゲスト 20日前

ペテロは戦った場所がセブンにとって不利な場所だったから善戦できただけで
それほどに強い怪獣じゃないと思う
実際、エネルギーを補充したセブンに瞬殺されてるし

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3 ゲスト 3日前

「厄介な怪獣」ならともかく「最強の怪獣」のランキングに体長1ミリのダリーを入れるのは個人的には違うと思います
もしセブンが(絶対にありえないけど)ダリーに寄生された女性を見捨.てる決断をしてたら簡単に退.治できた相手ですし

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