2017.10.23.Mon. 1ヶ月前 RA

アニメ「僕だけがいない街」結末ネタバレ! オリジナルのラストは必見!

2016年に放送されたアニメ「僕だけがいない街」は、過去に戻った主人公が歴史を変えるべく奮闘する物語。漫画を原作とする作品ですが、その結末は原作のものとは異なっています。原作では見ることの出来ない「僕だけがいない街」アニメオリジナルの結末と、そこに至るまでのあらすじをまとめました。

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完全アニメ化! 「僕だけがいない街」とは

過去を変えることが出来る力は誰もが欲しがるもので、それを扱う作品も数多くあります。日本で最も有名なのは「ドラえもん」のタイムマシンかと思いますが、そうした作品群の描写に共通するのは、過去を都合良く変えるのは簡単ではないということ。

アニメ「僕だけがいない街」もそのひとつ。小学生時代に戻った主人公が、クラスメイトが誘拐・殺害された事件を阻止し真犯人を探し出す物語ですが、やはり主人公の前には多くの障害が立ちはだかります。

原作漫画『僕だけがいない街』とは終盤の展開が異なるため、原作を読んだ人でも新鮮に楽しめる内容となっています。「ソードアート・オンライン」シリーズなどで知られる監督・伊藤智彦が描き出すサスペンスストーリーを"リバイバル"していきましょう。

「僕だけがいない街」ストーリーネタバレ1:藤沼悟、18年前へタイムスリップ

強制的に過去に戻される"リバイバル"

しがない漫画家の主人公・藤沼悟。29歳といい年でありながら漫画家としてはなかなか日の目を見ず、ピザ配達のアルバイトで生計を立てながら漫画を描き編集社に持ち込むも、もっと踏み込んだ作品が欲しいと突き返されてしまう、そんな日々を送っています。

そんな悟にはときどき、強制的にほんの少し過去へ戻される現象が起きていました。"リバイバル"と自身で呼ぶその現象が起きる時には必ず「違和感」がどこかに存在しており、悟はそのたびにそれを見つけては修正しているのでした。

ある日のバイト中に"リバイバル"で過去に戻された悟は、ドライバーが意識不明の状態で走行しているトラックを見つけ、窓から手を入れてハンドルを切り、道を渡っていた子どもを回避し事故を防ぎます。ところがその後、悟自身が車にぶつかってしまいました。

夢を語るバイト仲間、昔の事件を語る母

目覚めた病室にいたのは、バイト仲間の女子高生・片桐愛梨。それほど仲が良いわけでもないのに馴れ馴れしく接してくる愛梨に、悟は苦手意識を持っていました。雑談のなかで、夢を叶えるためにバイトをしていると語る愛梨に、人に夢など話して恥ずかしくないのかと問う悟ですが、愛梨は「口に出して言ってるうちに本当になる気がする」ときっぱり返し、みんな我慢して努力していると言います。

退院して家に帰ると、北海道から悟の母・藤沼佐知子が来ていました。昔から何でもお見通しな母に、悟はいつも敵わないのでした。そんな佐知子はその夜、18年前に起きた誘拐事件の話をします。悟のクラスメイト2人を含む児童3人が誘拐・殺害されたその事件では、悟がユウキさんと呼んでいた近所の好青年・白鳥潤が犯人として逮捕されたのでした。

母が殺害されたことで起こる"リバイバル"、その先は18年前

佐知子と買い物に来ていた悟は、再び"リバイバル"を体験します。周囲を見回すも、目立った異常を見つけられない悟。対して佐知子は不審な男を発見します。その帰りに偶然愛梨と出会い、佐知子が食事に誘いましたが、そんな彼らを見ている者がいました。

佐知子は不審な男に見覚えがありましたが、翌日になってそれが18年前の誘拐事件に関連するある人物であることを思い出します。テレビ局に勤めていた伝手で知り合いに連絡する佐知子の背後に、人影が迫ります。

バイトから帰ってきた悟。男とすれ違った後に家に入ると、包丁を刺されて息絶えた佐知子が床に転がっていました。隣の住人にその場を見られパニックになった悟は逃げ出しますが、その時"リバイバル"が起こります。戻った先は通学路の途中。悟は18年前、11歳の頃まで戻ったのでした。

「僕だけがいない街」ストーリーネタバレ2:雛月加代誘拐事件の阻止へ、しかし・・・

母を救うための"リバイバル"、「違和感」がある雛月加代

かつてない規模の"リバイバル"に戸惑う悟。日付は昭和63年2月15日月曜日でした。教室に入った悟は、誘拐事件の被害者の一人・雛月加代が遅刻していることを知ります。とにもかくにも情報が欲しい悟は学校を抜け、家に戻ります。

夜、佐知子が仕事から帰ってきました。この時代でまだ生きている佐知子を確認し、この"リバイバル"が佐知子を救うものであると確信した悟は、翌日から修正すべき「違和感」を探します。悟が見つけたのは、雛月の脚にある打撲傷でした。

クラスメイトのお節介もあり、調査のためまずは雛月と友達になろうと試みる悟ですが、返ってきた言葉は「バカなの?」でした。「偽者」だという点で悟と自分が似ていると言う雛月に悟は食い下がりましたが、なぜか「私のために人を殺せる?」と言われ、その場は引き下がります。

雛月を気にかける悟、悟を気にかける賢也

その後も雛月を気にし続けている悟に、クラスメイトの一人・小林賢也が「お前が雛月を気にしてることが、何だかすごく大事なことのような気がする」と声をかけてくれます。賢也に言われて、クラスで書いた作文の文集にある雛月の作文『私だけがいない街』を読んだ悟は、それが雛月のSOSだと確信し、雛月にもっとアクションをかけようと決意します。

翌日の夜。悟の記憶の中で最後に雛月を見た公園に、その日も雛月は佇んでいました。「何かフリをしてる」と悟に指摘する雛月に、人から好かれるのではなく自分から好きになろうとした話をすると、雛月は「私も演じているうちに本当になる気がするよ」と返してきます。それは以前聞いた愛梨の言葉と重なるもので、すなわち雛月が何かを我慢していることの証でした。

Xデーの特定、虐待されている雛月

悟は3月2日の自分の誕生日パーティーを口実に、雛月を家に呼びます。事件が3月に発生したこと、その時の雛月の年齢がまだ10歳だったことを"リバイバル"前に記事で読んでいた悟は、3月1日から雛月の誕生日までのどこかに誘拐が起きたXデーがあると考え、本人に教えてもらえなかった雛月の誕生日を担任の八代学に尋ねます。偶然にも、雛月の誕生日も3月2日。つまり、Xデーは3月1日です。

白鳥潤の家を訪ねた悟は、彼は冤罪をかけられていると改めて思い、決意を新たにします。続いて雛月の家に向かった悟ですが、そこで見たのは全身痣だらけで物置に横たわる雛月でした。雛月は母親に虐待されていたのです。「転んだの」と悲しい嘘をつく雛月に、悟は何も言うことが出来ませんでした。2月22日、月曜日。雛月はまた学校に遅刻しました。

先生へ相談、給食費盗難の疑い、クリスマスツリー

八代先生に雛月のことを相談する悟でしたが、先生は以前から虐待の事実を把握しており、すでに児童相談所にはたらきかけていました。ところが、雛月の母親が児相の調査に応じず、問題はなかなか解決をみないようでした。

同じ日、日直である悟の机から、その日集めたみんなの給食費がなくなります。やがて雛月のランドセルから給食費が出てきますが、当然彼女が盗ったわけではなく、雛月を嫌うクラスメイト・柳原美里の仕業でした。

放課後、雛月と美里の不仲の経緯を聞いた悟は、その中に出てきたワードから山の上のクリスマスツリーを思い出します。18年前はひとりで見に行ったそれを、悟は雛月とふたりで見に行き、夏になったらまた来ようと約束しました。

科学センターへ行くふたり、佐知子の応援も

Xデーまで雛月から目を離さないことで誘拐事件の阻止を目論む悟は、土曜日科学センターへ行こうと雛月を誘います。雛月が月曜に遅刻するのは休日に虐待を受けて出来た痣を消しているからで、悟は雛月を母親のもとから出来るだけ引き離そうとしたのでした。

悟は雛月の家に行き、科学センターへ行く許可を母親に取ろうとしますが、母親の逆鱗に触れてしまいます。そこに佐知子が現れ、雛月の母親を言いくるめます。雛月家の環境を瞬時に見抜いた佐知子は、帰り道で悟に「途中で投げ出すんじゃないよ」と応援の言葉をかけます。

2月27日、土曜日。ふたりは約束通り科学センターへ。館内を歩くうち、18年前にも同じ場所で偶然雛月と鉢合わせたことを思い出し、歴史を繰り返しているのではと心配する悟。そこへ、後からやってきた友人たちが現れます。

あっさり乗り切るXデー、ところが3月3日・・・

2月29日、月曜日。雛月は学校に遅刻せず、痣もありませんでした。その後も悟は出来る限り雛月から目を離さないように行動し、ついにXデー・3月1日を迎えます。あっけないほどに何事もなく終わるXデー。3月2日、悟は早朝から雛月の家に向かいます。家から出てきた雛月に「バカなの?」と言われるのもお構いなし。放課後、悟は雛月と誕生日パーティーの買い出しをしてから家に帰ります。

藤沼家でふたりを待っていたのは、サプライズでふたりの誕生日を祝う友人たちでした。楽しいひとときを過ごす悟たち。悟は雛月に手袋をプレゼントしましたが、雛月は手作りのプレゼントが間に合わなかったようでした。「プレゼント明日渡すね」と約束をして別れるふたり。ところが翌日、3月3日雛月は学校に来なかったのでした。

「僕だけがいない街」ストーリーネタバレ3:戻ってきた2006年、追われる悟

終わる"リバイバル"、逃げる悟、匿う愛梨

再び起きた事件。早々に2件目の誘拐も発生し、歴史は確実に18年前と同じシナリオを辿っていました。数日後、雛月家から出されたゴミ袋の中に編みかけの手袋が入っているのを見た悟はついに叫び出してしまいますが、ここで"リバイバル"が終了します。

元の時代に戻ってきた悟。警察から逃げてバイト先の店長の家に逃げ込みますが、藤沼佐知子殺害事件はすでに報道が始まっており、店長が通報してしまっていたため、悟は再び逃走せざるを得なくなります。

必死に逃げる悟の前に、雛月ばりの「バカなの?」の台詞とともに現れたのは、店のバイクに乗った愛梨。愛梨は「悟さんがあのお母さんを殺すなんて、ありえない!」と、悟の無実を信じてくれていたのでした。悟はひとまず愛梨の家で一晩を過ごすことに。

変わっている歴史、炎に包まれる愛梨の家

"リバイバル"前に悟がバイト先に忘れていった、18年前の事件について書かれた記事が載っている雑誌。愛梨はそれを回収して読んでおり、被害者である雛月加代が「雛祭りの日に死んじゃうなんて」かわいそうだと言います。"リバイバル"前とXデーが変わっている、つまり歴史は変えられると確信した悟は、再び"リバイバル"が起きることを願います。

店長が警察に再び悟の居場所を通報してしまったため、悟と愛梨は家を抜け出し、橋の下に身を隠します。愛梨はそこで、今住んでいる家が親戚の家であること、過去に父親が万引きの冤罪をかけられたがために自分の家庭が壊れてしまったことを悟に話します。悟の持ち物を取りに家へ戻る愛梨でしたが、その時家が炎に包まれます。

狡猾な犯人、西園という男が怪しい?

炎の中で愛梨が悟に託したのは、自身の携帯電話。それには藤沼佐知子名義でメールが届いており、「藤沼悟です その場を動かないで」と書かれていました。佐知子を殺した犯人による罠だと確信した悟は、犯人捜しに乗り出します。

悟は佐知子の知り合いの元テレビ局員・澤田に連絡を取り、会うことに。澤田は悟に、事件直前に佐知子から来た連絡の内容と、18年前の事件と今回の事件の類似点を話します。偽の犯人を仕立て上げる同一の手口。2つの事件の真犯人は同一人物なのではないかと澤田は言います。

入院していたはずの愛梨から連絡が入り、橋の下で落ち合う二人。愛梨はたびたび店に出入りしていた市議の西園という男が怪しいと話しますが、その名前は悟が澤田に見せてもらった事件当時の容疑者リストにはありませんでした。

捕まる悟、あの時の男、このままでは終われない!

悟は今の自身の心境を、自分が考えた漫画の話という体で愛梨に話します。正しいことをしているはずなのに周りの人が傷つくんだと言う悟に、自分は傷ついていないし、まだそれは途中経過で結末は分からないと返す愛梨。その言葉に悟は救われます。

そこに警察がやってきて、悟は逮捕されます。実際そうではないながらも自分が連れてきてしまったと謝る愛梨に、悟は「君を信じて良かった」という言葉をかけ、大人しく警察に従います。

その時、警察の後ろにこちらを見る男の姿が。その目は事件の日にすれ違った男のものと同じでした。このままでは終われない、そう思った悟は叫びます。「戻れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

「僕だけがいない街」ストーリーネタバレ4:最後の"リバイバル"、今度こそは

"リバイバル"再び、協力を申し出る賢也

悟の願いが届いたのか、再び"リバイバル"が起こり、戻った先は2月27日、科学センターでした。悟の目に映ったのは雛月と、ちょうど後からやってきた友人たち。これが最後の"リバイバル"だと、悟は改めて事件の阻止に。

帰り道、以前貸した『入れ替わった男』という本を読んだかと賢也に尋ねられた悟。心当たりがなく、とっさに「まだ読んでない」と返します。ところが週明けの2月29日「そんな本はないんだ」と言う賢也。彼は悟にカマをかけたのでした。

雛月を気にする悟のことがまるで今までとは別人のように見えていたと話す賢也は、悟に「お前は何者なんだ?」と尋ねます。「正義の味方! ・・・になりたい人」と返す悟に、賢也は「やっぱりお前は、悟だ」と笑い、雛月の救出に協力を申し出ます。

新たなXデー、新たな計画、新たな呼び方

新たなXデーである3月2日の夜。冤罪を防止するため、悟はバースデーパーティーを抜け出し、ユウキさんの家に石を投げ入れて警察を呼ばせるアリバイ工作を実行。その帰りに偶然雛月の母親を見つけた悟は、衝動的に彼女を階段から突き落とそうとしますが、後を追ってきていた賢也に止められます。冷静になった悟は、賢也の協力のもと、雛月を守る別の計画を考えます。

その後、雛月を家に送る途中で「今からお前のこと、誘拐するけどいい?」と言う悟。通っている学校とは別の学校の敷地内にある廃バスに、雛月をしばらく隠しておく計画です。「俺たちが、必ず加代を守るから」と言って、悟は一度家に帰り、夜中にまたバスへ戻ってきて、加代とともにバスに宿泊。翌朝は賢也に起こされ、加代をバスに待機させて学校へ行きます。

動き出す児童相談所、避難場所の移動

3月4日の夜。ついに八代先生が動き、児相の職員とともに雛月家に向かいます。ところがそこはもぬけの殻。加代の母親はほんの少し前に家から逃走したようでした。児相が動いたことを加代に報告する悟。加代の保護はもはや時間の問題となりつつありました。

前回は受け取れなかった誕生日プレゼントを加代からもらい、感激する悟。そんな悟に、加代は「今日はここに泊まって」と言います。実は前の晩、バスに悟たちではない大人の男がやってきており、何やらリュックを置いていったのでした。

リュックの中には、事件に関連する道具が入っていました。バスに真犯人が出入りしていることに気付いた悟は、加代をすぐさまバスから移動させます。移動先として選んだのは藤沼家、すなわち自分の家でした。

温かい藤沼家に涙する加代、そしてついに加代の母親と・・・

加代を家に連れて帰る悟。説明を求める佐知子に「途中で投げ出さなかったらこうなった」とだけ言うと、それで全てを察した佐知子は「でかした!」と迎えてくれました。佐知子がそのことを八代先生に連絡すると、先生は佐知子にある協力を依頼しました。

温かいお風呂、川の字での就寝、そして白米と味噌汁に目玉焼きとベーコンが並ぶ朝ごはん。朝ごはんとして、ある日はカップラーメン、またある日は食パン1枚200円が置いてあっただけの日もあったことを思い出して泣き出す加代の肩に、佐知子が優しく手を置きます。

その夜。加代が帰ってこないことに加代の母親が腹を立てていると、加代が帰ってきます。母親は加代を殴ろうと手を振り上げますが、その視線の先には藤沼親子が。さらに、児相の職員と八代先生も現れます。

雛月加代救出作戦、今度こそ無事に成功

保護の必要があると判断したことを宣告する児相の職員に、加代の母親は逆上します。そこへ現れたのは加代の母親の母親、すなわち加代の祖母にあたる人物。かつて加代の父親は日常的に加代の母親に暴力をふるっており、見かねた祖母が二人を離婚させたのですが、それ以来加代の母親は加代に暴力をふるうようになってしまったのでした。

自分の母親にすがって泣きつく加代の母親。加代はそんな母親をもう見てはいませんでした。加代は祖母に引き取られることとなり、ここに悟が目論んだ雛月加代救出作戦は成功します。悟が八代先生にお礼を言うと、先生は「悟が取った勇気ある行動の結末が、悲劇でいいはずがないだろう」と返してきました。

「僕だけがいない街」ストーリーネタバレ5:ついに明らかになる真犯人

残る2人の被害者も救うために再び動く悟

翌日、学校。八代先生に加代をどこに隠していたのかと尋ねられた悟は、それに素直に答えます。「来るのはお前たちみたいな誘拐犯だけってわけか」と笑う八代先生に、本当に真犯人が出入りしていたことを知る悟は苦笑い。

さて、加代は救えましたが、誘拐事件の阻止はまだ終わりではありません。残る2人の被害者である、女の子っぽい見た目をしたクラスメイトの男の子・杉田広美と、バスが置いてあった学校に通う中西彩も同様に救う必要があります。

中西彩との接触のために尾行を試みる悟ですが、途中買い物帰りの佐知子に運悪く捕まります。さらに車に乗った八代先生が現れ、二人は車で送ってもらうことに。先生と話している途中、悟は車の中にが隠されていることに気付きます。

賢也と広美も協力、中西彩と接触に成功

加代が助かってからもあまり安心した様子のない悟を見て、賢也が再び悟を問い詰めます。「続きがあるなら俺も連れてってくれ」と言う賢也に、悟は引き続き協力を依頼。広美も連れて三人で廃バスに向かうと、犯行に使う道具を入れたリュックがなくなっていました。

バスに来た男が子どもを狙った殺人犯だと考える理由を悟は二人に上手く説明できず、論理が飛躍したような内容になってしまいましたが、賢也も広美もそれを信じてくれました。

後日、三人は川岸で中西彩との接触を試みます。対岸にあるアジトと呼ぶ建物に出入りする悟たちをたびたび見かけていた彩は、アジトを「子どもっぽい」と評し、三人の後をつけてきていた仲間のカズがそれを聞いて「アジトは男のロマンだ!」と彩をアジトに誘います。

代わりのターゲットの心配、今度は柳原美里が独りに

その日は帰った彩でしたが、翌日アジトに現れます。どうやら彩は、カズに惹かれるところがあったようでした。以降もカズと彩は一緒に遊ぶようになり、彩が独りになる心配はなくなりました。広美からも目を離していない以上、これで二人とも誘拐犯のターゲットから外れることは確実。悟は、犯人が新たなターゲットを探すのではと推測します。

そんな時、悟は広美から、柳原美里が給食費の一件以来クラスで浮いているという話を聞きます。3月15日、月曜日。美里が八代先生とホッケーの大会に出るクラスメイトの応援に行っているという情報を得た悟は、会場へ向かいます。トイレに入る美里を見つけた悟がこっそり待機していると、八代先生が現れ、美里は外に出ていったと悟に話します。

真犯人は八代学、罠に嵌められた悟

外に白鳥食品の軽トラックを見つけ、美里が誘拐されたのではと疑った悟は、八代先生に頼んで車で追いかけてもらいます。誘拐犯がいるという設定で独りの女の子を仲間にする遊びをしていると言い訳する悟ですが、会話の途中で先日飴が入っていたところに飴がないことに気付きます。そんな悟に、今乗っている車は自分のものではないと言い出す八代先生。

実は一連の事件の真犯人は八代学であり、彩を尾行する悟を見た日から悟が自分の犯行を阻止しているのではと疑い始め、この日は美里を囮に悟をおびき寄せたのでした。澤田に見せてもらった容疑者リストにもその名前があるのを見ていながら、八代学を容疑者から無意識に除外していた悟は、八代の罠にまんまと引っ掛かってしまったというわけです。

川に沈められる悟、それから15年後・・・

軽トラックを追わなくなる車、外れないシートベルト、まるで未来でも見てきたかのようだと悟に話しながら笑う八代。「欲望が満たされなかったことの代償行為」などと言いながら、八代は川岸に車を止め、自分は車から降りてアクセルを固定し、車を川に向けて走らせます。

「お前の破滅をこの目で見るまで死んでたまるか!」と叫ぶのも虚しく、悟は川に沈んでいきます。走馬灯が走るなか、悟は佐知子のこと、友人たちのこと、加代のこと、そして愛梨のことを思い出します。途切れる意識。

――それから15年後、2003年。佐知子が病院へ向かうと、植物状態のまま眠り続けている悟の姿が。悟は川で溺れ死ぬことなく、一命を取り留めていたのでした。佐知子の目の前で、ゆっくりと悟の目が開きます。

「僕だけがいない街」ストーリーネタバレ6:15年後、目覚めた悟と集う仲間

記憶喪失の悟、大人になった友人たち、八代学改め西園学

長い植物状態から目覚めるも、15年前の記憶を一部喪失した悟。"リバイバル"で過去に戻ってきた記憶もなくなっており、大人になった自分を見ても驚かないこと、初めて見た平成の元号にも違和感がないこと、小学生が読めるはずのない漢字をいくつも読めることに戸惑います。

弁護士になった賢也と医者になった広美がお見舞いにやってきます。別の日には、広美と結婚し赤ちゃんが出来た加代も現れ、悟に感謝を述べます。自分が何をしたか覚えておらず、言葉の出ない悟。赤ちゃんが伸ばす手に、何となく手を重ねます。

また別の日、婿養子に入ったことで苗字が変わり、現在は西園学と名乗っているという八代学が現れます。市議になったという八代は、以来何度か悟のもとを訪れます。そんなある日、悟は八代に屋上へ連れ出されました。

実は記憶が戻っていた悟、八代と直接対決

誰の邪魔も入らない無人の屋上。悟は八代に、すでに記憶が戻っていることを伝えます。加代と会い、赤ちゃんと手を合わせたあの瞬間、悟は全てを思い出していたのです。賢也にもそれを見抜かれていた悟は、賢也たちと結託して今度こそ八代を追い詰める算段を立てていました。それを聞いた八代のほうも、ここで悟を殺すつもりなのでした。

「足りない何かを埋めていくのが人生」という人生観をもち、自分のためにある他者の死や悲劇的な運命に抗う他者の姿に生の喜びを見出す八代。そんな彼を知る悟は、15年もの間いつでもチャンスがあったにも関わらず八代が悟を殺さなかったのは、八代の計画をことごとく阻止し川に沈めてもなお生き残った悟こそが八代の「足りない何か」を埋める存在になっていたからだと推測し、八代に突きつけます。

「信じる」と言う時は信じたい時

悟は乗っている車椅子を素早く操作し、屋上の一角から飛び降りようとします。悟を殺すつもりでいるにも関わらず、それを反射的に押さえてしまった八代。「この世界で本当の先生を知ってるのは僕だけ」と話す悟に、八代は車椅子から手を離して悟を落とし、そのまま自分も飛び降りようとします。ところが、見下ろした先には巨大なクッションと、それに受け止められ生きている悟が。

八代は殺人未遂の容疑で緊急逮捕されました。それを見送りながら、賢也が悟に「信じるって変な言葉だよな」と話しかけます。空気が存在することをいちいち「信じる」などと言わないように、本当に信じていたら「信じる」と言う必要はない、「信じる」とわざわざ言う時はそうであると信じたい時だ、そう賢也は言うのでした。

「僕だけがいない街」が宝物、ヒーローになれた悟

15年もの時間を失った悟。しかし、悟がいなかった15年間、賢也は事件を追うために弁護士を目指し、広美は眠る悟を助けるために医者を志し、美里は悟の入院費用の足しにと募金活動を先導するなど、悟のために自身の時間を使ってくれた仲間が確かにいました。悟にとっては、そんな「僕だけがいない街」での「僕だけがいない時間」こそが宝物でした。

以来"リバイバル"が起きることもなく、踏み込んだ作品を描く漫画家として生活する悟。ある雪の日、散歩に出かけた悟は、橋の下で小学生の頃の文集を読みます。かつてテレビで観たヒーローに憧れていた悟が、そのことを綴った作文。悟が歩んだ軌跡は、まさしくヒーローそのものでした。そこに現れたのは、カメラを構える片桐愛梨。二人の奇跡的再会をもって、物語は幕を閉じます。

一人では出来ないことも、仲間がいれば

「僕だけがいない街」で描かれているのは、仲間を信じるということについて。最初は単独で動いて失敗した悟も、仲間たちと信じ合ってともに行動したからこそ、良い結果を導き出すことが出来ました。信じたいという気持ちを持って行動することが重要なのです。

また、記事には組み込めなかった細かいレベルにおいても「僕だけがいない街」の中にはさまざまな伏線が散りばめられています。例えば、加代の赤ちゃんと悟が手を合わせた時に記憶が戻ったのは、以前悟と加代が同じように手を合わせているから。

このような確かなテーマ性と精巧に作り込まれたストーリーが、「僕だけがいない街」という物語を良作たらしめています。こんな良いアニメを観ないなんてもったいない! 加代に「バカなの?」と言われてしまいますよ。

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