2018.02.02.Fri. 4ヶ月前 ししなみ

【聲の形】西宮硝子が理想のメインヒロインである4つの理由

2016年に京都アニメーションによって制作された映画が公開され、大きな話題となった漫画『聲の形』。その中に登場するヒロイン・西宮硝子は、耳の聴こえない障害を持った少女です。そんな彼女の魅力について、ご紹介していきます!

このエントリーをはてなブックマークに追加
0
コメント 0

『聲の形』西宮硝子ってどんなキャラ?

『聲の形』は、大今良時(おおいま・よしとき)さんによって連載された漫画作品。元は「第80回週刊少年マガジン新人漫画賞」「入選」を受賞した短編作品でしたが、「聴覚障害者に対するいじめ」が描かれた内容故に、そのまま掲載してもいいのかが思案され、一時は雑誌への掲載が見送られます。その後、紆余曲折の末に「入選」を受賞した際の「オリジナル版」と、改めて描かれた「リメイク版」が雑誌に掲載されることが決まり、読者からの大きな反響を呼びます。

そして「週刊少年マガジン」での連載が決定され、2013年から2014年にかけて連載。全7巻で完結となりました。2016年には京都アニメーションによって制作されたアニメ映画が公開。「第40回日本アカデミー賞」の優秀アニメーション作品賞、「第26回日本映画批評家大賞」のアニメーション部門の作品賞を受賞するなどの、好評価となりました。

西宮硝子(にしみや・しょうこ)は、本作のヒロイン6月7日生まれ高校3年生で、先天性の聴覚障害があります。小学生の頃に主人公・石田将也のいる水門小学校に転校してきますが、そこで将也を中心としたクラスメートたちから酷いいじめを受け、また転校することになります。今度は自分がいじめられる側になり、孤立するようになった将也は、硝子に対してやってしまったことへの後悔と自責の念に苦しみ続けます。

その後、聾(ろう)学校に通っていた硝子は、高校3年生の時に自分を探しにやってきた将也と再会。将也は手話によって、あの時のことを後悔している気持ちを伝え、勢いで「今度こそ友達になれないか?」と問いかけます。硝子はその気持ちを受けとめ、2人は小学校時代のクラスメートも巻き込んでいきながら、お互いのことをわかろうと、もがき合う日々を始めていくのです。
こちらの記事もチェック!

西宮硝子の魅力1:声優は早見沙織さん!耳の聴こえないヒロインを熱演!

硝子の声は、声優の早見沙織さんが担当しています。1991年5月29日生まれ26歳(2018年2月現在)。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の鶴見知利子(つるこ)役、『魔法科高校の劣等生』の司波深雪役、『アイドルマスター シンデレラガールズ』の高垣楓役などで有名です。透明感のあるふんわりとした声が特徴で、天使や妖精などの神秘的なキャラクターを演じる機会が多くあります。

早見さんは今回、監督たっての希望で西宮硝子役に抜擢されています。早見さんは何度も参考映像や音声を聴いたり、実際に耳の聴こえない方と話をする機会を得たりなどしながら、「耳の聴こえない硝子が発する声」を追求。アフレコを終えた後には、原作者の大今先生から「すごくリアルで、本当の聴覚障害者の方の声を聞く時と同じ緊張感を覚えた」というようなコメントが寄せられていました。
こちらの記事もチェック!

西宮硝子の魅力2:妹の結絃との関係が素敵!父母についても紹介!

硝子には、結絃(ゆづる)という名前の妹がいます。硝子の3歳下の中学生ですが、不登校の状態で学校には通っていません。結絃は初めのうち、硝子をいじめていた将也が硝子に会って話そうとするのを許そうとしませんでしたが、将也が硝子のためにひたむきになる姿、そして硝子が今までにない良い表情を浮かべるのを見て、将也のことを認めるようになっていきます。

妹という立場ではありますが、結絃は自分が硝子の「監督役」であるように感じていて、いつも硝子のことを自分なりに守ろうとしています。硝子もまた、まだ危なっかしい結絃のことを大事に思っていて、結絃が数日家出をしてしまった際には、夜の雨の中をたった1人で探し回っていました。

こちらの記事もチェック!

父親が出ていってしまった過去

硝子の父は、硝子が3歳の頃に家を出ていきました。硝子の耳に障害があることがわかり、自分の両親(硝子にとっては父方の祖父母)とともに、あまりにも傲慢で身勝手な理由を並べ立てて硝子の母と離婚します。

その直後に硝子の母のお腹に結絃が宿っていることがわかります。硝子の母は「これからどうしよう」と大きな不安にかられますが、硝子の母方の祖母の西宮いと「自分は娘からも孫からも逃げない」と言って、硝子の母と孫2人を支えることを決意。硝子の母は医療関係の仕事を始め、家のことに関してはいとの手を借りながら、必死に娘2人を育ててきたのでした。

西宮硝子の魅力3:将也への告白シーンが最高にかわいい

硝子や妹の結絃のために行動してくれる将也と接するうち、硝子は将也のことが恋愛感情で好きになってしまいます。将也に「もっとあなたのことが知りたいです」とメールした日、長い髪をポニーテールにまとめた硝子は、勇気を振り絞って将也に告白します。硝子は一所懸命「好き」と声に出して言うのですが、それは「うき」「ちゅき」という発音になってしまい、将也に「月?」と勘違いされて失敗してしまいます。

硝子が一所懸命に告白する姿、そして家に戻ってきてからベッドで足をバタバタさせる姿が可愛すぎる名シーン! ちなみに、将也は「月」と勘違いした後に、空を見上げて「キレイだね」と硝子に返答しています。そのことから、「これは夏目漱石が "I love you." 『月が綺麗ですね』と訳したのを元にして描かれたシーンなのでは?」と読者の間で想像され、英語翻訳版でも実際そのような解説が入っているらしいのですが、作者の大今先生は特にそのようなことは考えずにこのシーンを描かれたそうです。

西宮硝子の魅力4:病院から抜け出した将也との再会シーンが素敵すぎる

将也と硝子は小学校時代のクラスメートと再び会うようになり、高校から知り合ったメンバーもあわせて一緒に遊びにいくようになります。しかし、途中であることをきっかけにその関係が崩壊。将也と周りの子たちの関係を自分が壊してしまったと思った硝子は、大きな責任を感じてしまいます。今までの人生の中で自分が壊してきてしまったものの数をカウントし、「自分がいれば周りを不幸にする」と思い続けてきた硝子は、とうとう家のベランダから自殺を試みてしまいます。

偶然その場に居合わせた将也は、自分の持っている力全てを出しきって、落ちかけた硝子を助け出します。しかし、その代わりに将也が川へと転落してしまい、病院で目を覚まさない状態になってしまいます。

将也のおかげで命が助かった硝子は、今までにはなかった強い光を目に灯し、自分のせいで壊してしまったと思った人間関係を取り戻そうと、1人1人に真剣に向き合うようになります。どうにかそれを立て直せてきたころに、硝子は将也が別れを告げる夢を見てしまいます。嫌な予感がした硝子は、夜遅くにもかかわらず将也とよく会っていた橋の上に向かい、将也がしてくれたこと取り戻してくれたもののひとつひとつを思い出して、泣き崩れてしまいます。

その時に目覚めた将也は、硝子を探すために病院を抜け出し、橋の上で再会を果たします。将也は今まで硝子のことをちゃんと理解できていなかったことを謝り、硝子もまた将也に酷いことをしてしまったことを謝ります。将也は泣き崩れる硝子の肩にふれ、「君に生きるのを手伝ってほしい」と言います。今まで自分の存在意義に悩み苦しんできた硝子は、「自分が必要とされていること」を嬉しく思い、微笑みます。分かり合おうともがき続けてきた2人が、やっと歩み寄ることのできた名シーンでした!
こちらの記事もチェック!

西宮硝子は「天使」ではないヒロインなのが魅力!

ここまで西宮硝子の魅力をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

劇場版を制作した山田尚子監督は、原作者の大今先生から「硝子は天使じゃないから」というコメントをいただいたといいます。一見すると、酷いことをされてもあまり怒らない硝子は、「天使」のような女の子に見えます。しかし、彼女はいつも人に迷惑をかけ続けてしまう「加害者」としての自分に思い悩み、本当であれば他者に向けるべき「怒り」の刃を、自分を「責める」刃に変えて血を流してきました。

その苦しみの果てに硝子は一度「死」を選びとってしまいますが、助けられたあとは覚悟を決め、泥臭いとも言える方法で1人1人と向き合う道を選びます。そんな風に、「人と人とのコミュニケーションの難しさ」が描かれた『聲の形』という作品において、「障害者」としてではなく、耳の障害という要素を持った「1人の人間」として描かれたことが、西宮硝子というキャラクターの大きな魅力なのでしょう。

ログインするとポストをお気に入り登録できるようになります

Twbird twitterで登録•ログイン

登録すると、 利用規約 および プライバシーポリシー に同意したことになります。

閉じる

このポストに関連するタグ

コメントを投稿する Fessan rotated

1005132
1
Fessan white 上に戻る