2018.04.16.Mon. 1ヶ月前 木本カナタ

【レベルE】名言・名シーン20選!想像の斜め上を行く奇作の真骨頂!

『レベルE』は大人気漫画家の冨樫義博先生の作品です。コミック全3巻で、話数も全16話と短めの作品ですが、その分とても濃度が高く、ファンの間でも傑作と名高い作品です。今回はそんな『レベルE』の名言名シーンを紹介。

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鬼才・冨樫義博の傑作『レベルE』とは

『レベルE』は『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』などで知られる大人気漫画家の冨樫義博先生の作品です。『週刊少年ジャンプ』にて1995年から月1掲載というイレギュラーな形式で連載されていました。「バカ王子」の巻き起こす奇妙な事件などについて描くオムニバス形式の短編作品となっています。

冨樫ワールド全開の個性的な内容と、読者の創造の斜め上を行く完成度の高いストーリーから、屈指の傑作との呼び声も高い名作漫画です。今回はそんな『レベルE』の名言や名シーンを個人的に20個選出してみたので、ランキング形式で紹介していきたいと思います。ただし、この記事は作中の重大なネタバレを含むので未読の方は注意してください。

【レベルE】名言・名シーン(20)

クラフトの深層心理

そんな『レベルE』の名シーンとして最初に紹介するのは13話のこちら。名脇役のクラフトさんの深層心理。子どものお絵かきの様な上記の絵が見開き2ページで堂々と描かれていたシーンです。直後の「ムリだ……!」というセリフと共に有名なワンシーン。

基本的にとてもリアルなタッチで描かれている『レベルE』だからこそ、たまに現れるこのような奇抜な絵柄やコミカルなイラストがとても印象的。このシーンは特に何の前触れもなく、見開き2ページでバンと現れるため、インパクトも抜群。冨樫先生の個性的な世界観がよく表れています。

【レベルE】名言・名シーン(19)

「ドグラ星の第一王子は宇宙一頭の切れるバカ王子」

続く19位は6話の立花先生による物語の重要人物、バカ王子の説明。端的に良くバカ王子のことをよく表した名言。バカ王子についてはこの他の人物も「天才的な頭脳の持ち主だが、性格にかなり問題がある」「悪魔の申し子」などなどなど、その評判は散々。

しかし、実際に作中内の行動もその評判に負けずとも劣らない酷いものばかりなのでやむなし。散々な評価でありながら「頭がいい」という点ではみんな一致している所がより悪質。そりゃあ、そんな奴のお守りをしているクラフトさんもあんな精神状態になりますよ……。

【レベルE】名言・名シーン(18)

「行け!カラーレンジャー。戦え!カラーレンジャー」

こちらはそんなバカ王子の悪行の1つ、カラーレンジャー編でのワンシーン。このカラーレンジャー編では気まぐれに小学生を巻き込んで王子が大暴れしていました。小学生たちもみんなキャラがたっており、変身セットやゲームツクールのギミックなども魅力的な点から、特に人気の高いシリーズとなってます。

アニメ化の際にも特に演出の気合が入っており、毎アイキャッチごとに戦隊アニメなどのパロディイラストを挿入。バカ王子の歌うカラーレンジャーのテーマソングなどが流れるなど、こちらも大変魅力的でした。

【レベルE】名言・名シーン(17)

カラーレンジャーの説明書

17位はそのカラーレンジャーの説明書。一見ちゃんとした設定資料に見えるシーンだったのですが、中身を読むといたる所にブラックジョークが散りばめられています。核の入手が困難な理由が「日本には非核三原則があるから」。「戦いでケガをしたら病院へ行こう!」などなど。

また、ギャグ部分だけでなく、カラーレンジャーの仕様などについてもガッツリ書かれており読み応え十分。5色の色を組み合わせて別の色の能力も使える点とかすごい面白い。そんな長編漫画も書けそうなアイデアを濃縮してポンと使っている点も『レベルE』の魅力の1つです。カラーレンジャーの長編……すごい読みたい……。

【レベルE】名言・名シーン(16)

「こいつ出たての芸人か」「しかも天然系」

このように子ども用の変身セットを改造して呪文を出せるようにしたりと、驚異の頭脳を使ってやりたい放題なバカ王子。しかし、そんなバカ王子なのですが、基本的に自分の楽しいを重視するためその計画は結構杜撰。

上記のこちらは、カラーレンジャー編の黒幕である王子が、ゲーム内の姫役としてレンジャーたちの前に現れたシーンでのツッコミ。黒幕が顔出しちゃいかんでしょ……。案の定、その後あっさり捕まって縄に縛られているという。王子曰く、「5人のあきれる顔が見たい一心で、他のことはあんまり…」とのこと。頭がいいのかバカなのか……。

【レベルE】名言・名シーン(15)

ドグラ星バカ=キ=エル・ドグラとマグラ星ルナ=ミ=マド・マグラ王女の結婚の儀

こちらは15話の王子を結婚させるため本国からバカ王子の婚約者と弟がやってくるというエピソード。その冒頭の「これよりドグラ星・マグラ星両惑星の王家ドグラ星バカ=キ=エル・ドグラとマグラ星ルナ=ミ=マド・マグラ王女の結婚の儀をとり行う」というセリフについて。

地味にこの時のこのセリフが王子の本名の初出。散々バカ王子バカ王子と呼ばれていた彼でしたが、本名がそもそも「バカ」。なお、弟のドグラ星第2王子の名前は「モハン=キ=エト・ドグラ」。バカと模範。更に余談ですが、他のキャラの名前にもネタが仕込まれており、ミステリー作家の名前をもじったものが多くあてられています。

【レベルE】名言・名シーン(14)

「そして甲子園山形県勢初のベスト8進出を!」

第3話。絶滅させた宇宙種族は軽く三桁を越えるという宇宙有数の戦闘種族「ディスクン星人」。そんな彼らが何故地球でだけ大人しいのか、という謎に対するネタばらしシーン。なんてことはない、ただの野球ファンだったのだ。そんな彼らのお茶目なワンシーン。

レベルEが連載していた1995年頃の山形勢は甲子園でベスト8になったことがなかったそうな。ちなみに、その後2005年には春にベスト4。2013年には夏にベスト4に進出し、この悲願が果たされています。良かったね、ディスクン星人。

【レベルE】名言・名シーン(13)

「あ……はまり手前の状態」

こちらは8話カラーレンジャー編でのワンシーン。これまで、散々カラーレンジャーになることを嫌がり、バカにしていた清水や横田が楽しそうにゲームシステムの不満点を語り合うようになったのを見た百池の一言。

やっぱり、MPがレベルの数値と同じはちょっと少ないよね。最大呪文を使ったら何もできなくなるっていう……。そんなゲームにハマる徴候のキーワードは「~さえ何とかなればなぁ」とのこと。身に覚えがある方も多いのではないでしょうか? 宝具スキップとか宝具スキップとか宝具スキップとか。

【レベルE】名言・名シーン(12)

「でも嘘と真実の境を確かめることで本音がわかるわ」

11話サキ王女の名言。異種族の雄との交配によって繁殖し、この交配した雄の種族は繁殖能力を失い滅びてしまうとされているサキ王女たちマクバク族。そんな事情から、クラフトたちはサキ王女が地球人と交配しないよう、地球人の散々な評価をあえて彼女へ吹き込みますが……。

それが出鱈目だと織り込み済みでの一言。流石は王女様。また、この際のクラフトさんの地球人についての評価も「ありとあらゆるもので同族を差別する」「年中発情し交尾可能」など、ブラックジョークが利いていて素敵です。いや、その通りだけども……。

【レベルE】名言・名シーン(11)

「報酬次第って言ったでしょ。赤ん坊は高いわよー。高すぎて誰にも絶対払えないの」

6話、立花先生のセリフ。普段は小学校の先生として仕事をしている彼女ですが、それは仮の姿。その正体は宇宙人で一流の暗殺者。王子はそんな彼女を「報酬次第で赤子も殺す極悪人」と称しますが……。

その件についての彼女の回答がこちら。ただ「殺さない」というよりも数倍カッコいい。その後も、ちゃんと教師として教え子を心配しつつ、彼らに自主的な解決を促すなど完全に良い人。どこかの誰かとは大違いです。

【レベルE】名言・名シーン(10)

サキ王女と幹久

こちらは10話。上記の地球へ婚約者を探しにやってきたサキ王女と地球人の幹久双方がお互いに一目ぼれしてしまったシーン。あら~。基本的にセリフが多くて濃厚な『レベルE』ですが、このシーンの前後は全くセリフがなく、とても印象的。冨樫先生の作品は恋愛エピソードもロマンチックで素敵です。……カチョウフウゲツ、いいよね……。

【レベルE】名言・名シーン(9)

「隊長…ベッタベタです。しかし…OKです」

続くこちらも10話のセリフ。お互いにお互いのことを好きになってしまったサキ王女と幹久。しかし、彼女たちがこのままくっ付くと地球人類は滅亡してしまうので、何とかそれを出鱈目な通訳で誤魔化そうとするクラフト隊長なのですが……。

その誤魔化し方が「先ほど王女は…あなたが…生き別れの弟にそっくりだと」というかなり苦しいもの。それに対するサド隊員のリアクションがこちら。アニメの感想とかに使いたい汎用性の高い名シーンです。

【レベルE】名言・名シーン(8)

「一人じゃないよ、おれ清水良樹」

こちらは14話でのラストシーン。このエピソードでは、再びカラーレンジャーの面々が登場。彼らの助けた人魚との事件と並行して、メンバーの1人である清水がアメリカへ引っ越してしまうゴタゴタが描かれています。

相変わらずカラーレンジャーのみんなが素敵なお話でした。内容も1話で完結した短いものでありながら、見所盛りだくさん。清水父の会社などの伏線や、清水の引っ越しエピソードと人魚のラストのリンクなど、無駄のない構成が本当にすごい。冨樫先生の巧みな技巧が光る名エピソードです。

【レベルE】名言・名シーン(7)

「皆で野球やってる夢見たんだよ」

13話。このエピソードでは、夏の高校野球の山形県予選決勝へ向かう途中に雪隆などが乗っているバスが誰かの潜在意識の中に閉じ込められてしまうという事件が描かれていました。そのラストシーン。多くは語らず暗に示す爽やかなラストが素敵です。

ちなみに作中では一貫して顔が隠れており、ラストでも誰の潜在意識の中だったのかは明確に言及されていない犯人。実は、この犯人が誰だったのか、背番号やキャラの言動、見た目などから作中の情報だけでちゃんと特定できる作りになっていたりします。そんな犯人当ても面白いお話でした。

【レベルE】名言・名シーン(6)

「ひどいじゃないか他人の日記を勝手にみるなんてっ」

こちらは第3話。『レベルE』最初の事件のオチです。戦闘種族ディスクン星人の反感を買い、最早ここまでか、という切羽詰まったシーンで王子の日記によって判明した今回の事件の真相。それは記憶喪失も含めた今回の事件の経緯はすべて王子の自作自演、ディスクン星人もこのドッキリに協力していただけというあまりにも酷いものでした。

そんな酷い真相がバレ、みんなに詰め寄られた際に王子が真っ先に口にしたセリフがこちら。今回の経緯を謝罪するでも、言い訳をするでもなく、自分の日記を勝手に見たことを責める。……流石、流石です王子。バカ王子が初めてバカ王子たる所以を見せた名シーンでした。

【レベルE】名言・名シーン(5)

「「「「「ゴールデンハンマー」」」」」

続いてのこちらは9話、カラーレンジャー編のオチ。諸悪の根源に下された正義の鉄槌。カラーレンジャーの5人が一致団結して繰り出した必殺技です。王子がこのゴールデンハンマーの使用条件を口にしてから、無言のまま一致団結してこの技を放つまでのスピーディーな流れがとても見事。

カラーレンジャー編も多くの敵が登場するものの、王子以外はみんな良い人で、すべての原因が王子に集約されていくところが本当に酷い。こんなにすごい必殺技なのに、王子がこの技を設定した理由が「5人の破壊欲を促進するため」というのも酷い。何もかも酷い。

【レベルE】名言・名シーン(4)

「ぼくはホラを吹く時は常に命がけの覚悟で臨んでいる」

しかし、そんな王子にもポリシーがあるらしく、こちらは最終話で語られた彼の名言。武装した誘拐犯に捕まり、歯向かえば命も危ないという状況。相手もプロなので、金を払えば生還が約束されますが、王子が素直に相手の言うことに従うはずもなく……。この危機的状況をハッタリだけで乗り切った際の一言。

何でもないことの様に平然と言っている所が、悔しいことにとてもカッコいいです。ただ、ルナ王女もしれっと、その命がけに巻き込んでいる辺りが王子らしい。「出来れば一人きりの時だけにしてほしいわ」とは彼女の談。

【レベルE】名言・名シーン(3)

「常に最悪のケースを想定しろ。奴は必ずその少し斜め上を行く!」

お待たせいたしました。第3位にしてようやく第2話のこのセリフ。ディスクン星人のことを王子も警戒しているはずだ、というサド隊員の希望的観測に対して、クラフトが放った一言です。

アニメのキャッチフレーズにもなっていた、この作品を象徴するセリフ。現在では誰もが知るセリフであり、『レベルE』は知らないけどこのセリフだけは知っているという方も多いはず。このセリフ通り、読者の予想を裏切り、二転も三転もする衝撃のストーリーは『レベルE』の醍醐味ですね。

【レベルE】名言・名シーン(2)

見えない胃袋

こちらは5話のラストシーン。このお話は、林間学校の途中に同級生が何者かに食べられているところを目撃した4人組がその犯人の正体を探るという、全体的にホラーミステリーの色が強いエピソードでした。

自分たちも食べられるかもしれないという緊張感のある展開からのオチ。宇宙人側の事情がとても切ない名エピソードです。見えない胃袋というフレーズや「食うな、と言われても腹はへる。言える事など何もないのだ」というモノローグがとても考えさせられます。――が、そんないい話の後にも王子のオチを欠かさないのが流石です……。

【レベルE】名言・名シーン(1)

「盗賊と結婚する」

そして、第1位として紹介する名言名シーンはこちら。15話ラストの王子結婚シーンです。王子と結婚しようとやってきたルナ王女が偽物だと看破したまではいいものの、指に付ければ一生外せない王家の指輪はすでに彼女の手の内。

この状況に対する王子の答えは――盗賊と結婚する。一体、このラストを誰が予想できただろう……。更にその後のルナ王女と盗賊の真相も本当に見事。正に斜め上を行く素晴らしいラストでした。

レベルEは圧倒的な完成度を誇る名作中の名作

ここまで『レベルE』の名言や名シーンを紹介してきましたがいかがでしたか。コミックで3巻ととても短い『レベルE』ですが、短い分その内容は本当に濃厚。まったく無駄のない、洗礼された内容が素晴らしい作品です。

内容もかなり幅広く、コメディからホラー、ミステリーまで大抵のジャンルを網羅している点なども見事の一言。毎ページ毎コマが名シーンともいえる本当に素晴らしい作品です。そんなレベルEをこの機会にぜひ読み返してみてはいかがでしょうか。ということで以上、レベルEの名言名シーンでした。

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