2018.05.09.Wed. 16日前 うめこ

【坂道のアポロン】名言・名シーンTOP20!ジャズの名曲とともに紡がれる鮮やかな青春

アニメ化・映画化もされた小玉ユキによる傑作マンガ「坂道のアポロン」。ジャズの名曲とともに高校1年生の西見薫と、川渕千太郎、迎律子を中心に描かれる青春ラブストーリーです。大人が忘れていた甘酸っぱい恋心を漫画版を中心に名言・名シーンとともにご紹介していきましょう!

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『坂道のアポロン』とは?

2007年に「月刊flowers」で連載されていた「坂道のアポロン」は、漫画家・小玉ユキ先生の描いたジャズ、友情、恋などをテーマに描いた青春作品です。第57回小学館漫画賞一般向け部門受賞、さらに「このマンガがすごい!2009年オンナ編」第1位に輝いています。

2012年にはアニメ「坂道のアポロン」が全12話で放送され、2018年にはHey! Say! JUMPの知念侑李主演の映画が公開されました。主人公の西見薫が、長崎県佐世保に引っ越し、不良のクラスメイト・川渕千太郎と迎律子に出会います。

律子に恋焦がれる薫千太郎が以前から好きだった律子薫たちの学校の先輩・深堀百合香に一目惚れした千太郎などの恋愛模様に魅かれる女性ファンが続出し、薫が千太郎を通じてジャズに魅了され、多くの女性だけではなく男性の心にも響きました。今回はそんな『坂道のアポロン』から珠玉の名シーンを20ご紹介します!

『坂道のアポロン』名言・名シーン第20位

「ところで、念のために聞いとこうかな。私を誘ってくださってるのは、どっちの彼かしら?」

一目惚れした深堀百合香が同じ高校の2年生だったと知った千太郎は、大好きなご飯も喉が通らずに「『ユリカ』……か。きれいな名前だよな」と褒めていました。律子が千太郎のことが好きと気づいていても、千太郎のために何かしてあげたいと考えた薫は、百合香の情報を調べ伝えています。

そして、千太郎は思い切って百合香をデートに誘おうとしますが、緊張してしまって薫が書いたメモを目の前で読んでしまいました。千太郎は百合香にOKをもらうと、緊張が限界に達してしまったのか、物陰に隠れていた薫を呼んでいます。

緊張して話さない千太郎ではなく、薫が当日の詳細をやりとりをすると「ところで、念のために聞いとこうかな。私を誘ってくださってるのは、どっちの彼かしら?」と百合香が言いました。すぐに薫が誘いたかったと緊張から言ってしまった千太郎がかわいいですよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第19位

「母さんの歌、すごくいいよ。ちゃんとスイングしてるよ」

離婚後初めて再会した時に、薫が母親に手渡していた「バードランドの子守唄」は、再会した時まで練習しておいてと言い残していた曲でした。東京の医大へ進学した薫は母親の家を訪ねています。そこで母親に良い人がいると分かった薫は「うまくいくといいね」と喜んでいました。

数年前までは、交流が全く無かったのが考えられないくらいに良い関係を築いているのが嬉しいですよね。ついつい寝てしまった薫が聞いたのは、母親が歌っている「バードランドの子守唄」でした。

「これが薫の好きな音楽だと思うと、歌ってる間、薫がそばにいるみたいに感じて、しょっちゅう口ずさんじゃうのよ」と毎日歌っていたと言っていた母親……。恥ずかしそうにしている母親を見て「母さんの歌、すごくいいよ。ちゃんとスイングしてるよ」「もっと聴きたいな。続き歌ってよ」とリクエストをしています。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第18位

「なんだこの状況は……どうして3人なんだ」

偶然律子と2人きりになった薫は、図書館で勉強しないか?とデートに誘います。薫の淡い思いなど気づかず、快諾した律子……。薫は「ああ……うそみたいだ。夢みたいな夏休みだ」と感激していました。

ところが当日になってみると、千太郎も一緒に行動してしまいます。そうなると図書館で律子と一緒に勉強デートという当初の薫の計画は無くなり、3人でアイスを食べながらボートに乗る状況になりました。

「なんだこの状況は……どうして3人なんだ」と感じた薫がかわいそうですが、この日に律子が千太郎を好きだったのも知ってしまい、デートどころではなくなってしまった(薫にとっては)悲劇のシーンとなりました。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第17位

「悪いが、あんたにゃ似合わんよ」

東京から逃げるように帰って来た淳一は、百合香を不安にさせる言動ばかりしていました。それでも、以前の優しくて精悍な淳一が自分にキスをした理由が知りたかった百合香は、淳一のアパートへやって来ます。アパートの階段に落ちていたのは、タバコ……。

「何これ…こんなのしょっちゅう吸えるわね」とタバコを吸った感想は、お嬢様の百合香らしいですよね。「ちょっとだけ、あの時のキスの味に似てる」と当時を思い出した百合香が思わず涙を流していると、淳一が玄関の扉を開けました。

「はい、これを取りに来たんでしょ」と涙を流しながらタバコを差し出した百合香を見て「悪いが、あんたにゃ似合わんよ」と言っています。2人はここからさらに親密度を深めていくのですが、薫、千太郎、律子の淡い恋心とは違い、百合香と淳一の恋には大人の複雑さが表現されているのが印象的です。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第16位

「そがんもん、最初からおらん」

いつも千太郎が首から下げているロザリオには、つらい過去が詰まっていたのでした。薫と出会ってからしばらくは、ロザリオを首から下げている理由を教えなかった千太郎でしたが、「家の中に居場所が無い人間がいるんだ」と言った薫の一言がきっかけで、つらい過去を明らかにしています。

ハーフの子として生まれた千太郎は、母親に捨てられ「アメリカ!」と学校ではいじめられていました。さらに悪いことに、祖母が突然不審死してしまいます。祖母の最後の姿を見た千太郎でしたが、酒癖が悪かった父親は、千太郎を疎んで出稼ぎに出てしまっていたのでした。

唯一の友達の律子が、荒れた千太郎に忠告をしていましたが「そがんもん、最初からおらん」と言っていた千太郎が印象的でしたよね。そんな荒んだ心を持っていた千太郎の前に現れた薫は、いつしか過去を打ち明けても良い親友となっていたのでした。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第15位

「俺のせいだ……俺が律ちゃんを傷つけた」

千太郎と百合香の仲の良い姿を見てしまった律子が、物陰で涙を流している様子に「俺のせいだ……俺が律ちゃんを傷つけた」グループデートに誘ってしまったことを後悔する薫「こんな残酷なやり方で、一番大事な女の子を泣かせてしまった」……。それを知らず、百合香にハンカチをもらって喜んでいる千太郎に思わず薫は反抗してしまいます…。

千太郎の持っていたハンカチを持って教室から出て行ってしまう薫。応援してくれていたと思っていた薫を見て、怒りを覚えた千太郎はケンカをしてしまいました。そこへ2人を追いかけてケンカを止めに来た律子が、ハンカチを千太郎に手渡しているのを見て、何も言えなくなってしまいます。

律子に百合香のハンカチを見て欲しくなくて、教室から立ち去ったのに、見せるよりも触らせてしまった薫の気持ちを考えるとやりきれないですよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第14位

「俺は、元いた世界に戻るだけ。何も問題ない」

高校2年生に進級すると、千太郎と薫は別のクラスになってしまいます。クラスメイトの松岡星児と談笑する千太郎を見て心がざわついてしまう薫。聖域であった「ムカエレコード」の地下の練習場に松岡星児が来た時には思わず怒りを露わにしていました。

この時は「俺のことは、そいつが一番ようわかっとる」と千太郎が言いましたが、文化祭でライブを行う自分のロックバンド「ザ・オリンポス」に入れたい松岡星児の猛アタックは止みません。そしてジャズ以外の音楽に触れた千太郎は、ザ・オリンポスに参加しています。

薫は「好きにしてくれ、俺にはもう、君なんて必要じゃない」と、ヤキモチから言ってしまいます。親友だと思っていた千太郎が、自分の元から離れて行く……。「俺は、元いた世界に戻るだけ。何も問題ない」と、千太郎を失うなら心をシャットダウンしてしまおうと考えた薫が切ないですよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第13位

「さっき別れは言ってきた。これですっきりしたばい」

淳一のアパートに行った千太郎は、その場にいた百合香の様子を見て2人が恋仲だったのを知りました。取り乱してしまった千太郎でしたが、淳一にジャズの戦いを挑んで百合香のことを諦めます。

しかし百合香は淳一が東京へ上京するのを追いかけ、2人は駆け落ちしたと学校では騒ぎになってしまいました。学校に飾られた百合香の絵を撤去するのを薫は強く反対しますが、そんな薫の気遣いを汲みつつも止めにはいる千太郎。

「絵はどうするんだ!!持っていかれたままでいいのか!?」と熱く語る薫に千太郎は「さっき別れば言ってきた。これですっきりしたばい」と自分の気持ちを伝えていました。

それ以上何も言わず、冗談を言っていた千太郎の様子を見て「バカは誰だよ。痩せ我慢しやがって。しょうがない、しばらくの間は、君のバカに付き合ってやるよ」と考える薫。薫の優しさが伝わってくる良いシーンですよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第12位

「うち、初めてやったとよ」

千太郎の誕生日プレゼントを購入した日に、薫は律子にキスをしてしまいます。びっくりした律子は、そのまま何も言わずに帰ってしまい、キスのことはしばらく触れませんでした。律子の家の前で糸電話で千太郎の妹・川渕幸子と話していた薫は、「最近、大好きな女の子を泣かしちゃったんだ」と気持ちを吐露しています。

それを聞いていた律子は「うち、初めてやったとよ」と薫に言っていました。それでも「だめね、うまく怒りきれん」と言った律子がかわいいですよね。2人の糸電話を聞いてしまったのは千太郎でした。

薫の気持ちに応えられないと言った律子は、千太郎に「うち、薫さんにひどいことを言うてしもうた。薫さん、もうここに来てくれんかもしれん」と泣き出してしまいます。この時には、律子はすでに薫を意識していたのかもしれません……。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第11位

「ありがとう、律ちゃん。君に会えてよかった」

千太郎が消えた後、気持ちに余裕がなくなってしまった薫は、「ねぇ…薫さん。うちで勉強せん!?」と言うまで、律子の寂しい気持ちを察することが出来なくなっていました。そして律子の家に行った薫は、その場で「律ちゃん、ずっと言えなかったんだけど、俺、卒業したら東京の大学に行くんだ」と打ち明けています。

律子に千太郎がいなくなったから、2人でいつでも会えると迫った後に打ち明けたのでタイミングは最悪でしたよね。この出来事があってから2人は卒業まで、会話をする描写はありませんでした。

東京へ旅立つ前に薫は律子の自宅の前で、自分の気持ちを打ち明けています。最後に「ありがとう、律ちゃん。君に会えてよかった」と薫が言っていますが、これで2人の恋は終わってしまう…と感じた人も多かったはず。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第10位

「それは、一瞬の出来事だった。何が起きたのか、俺には分かってなかった。でも、人が恋に落ちるのに、理由も時間も必要ないんだ」

律子と図書館デートのつもりだった薫は、なぜだか千太郎も入れた3人での休日を過ごすことになりました。テンションが低くなりつつも楽しんだ帰りに、若い男たちに絡まれていた百合香と出会います。困っていた百合香を助けたのは、腕に自信がある千太郎でした。

若い男たちは、千太郎の噂を知っていたため何もせずにその場を立ち去っています。そして千太郎は、「あなたの帽子みたいに、ひもでもつけようかしらね」と言った百合香の顔を見ると一目惚れ……。

「それは、一瞬の出来事だった。何が起きたのか、俺には分かってなかった。でも、人が恋に落ちるのに、理由も時間も必要ないんだ」と薫は千太郎の一目惚れの瞬間を表現していました。この時、薫、律子、千太郎のすれ違う恋を知ったのは薫だけだったという重要なシーンでしたよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第9位

「そうだよ、俺失恋しちゃったんだよ」

薫は、父親から母親と東京で会ったという、かつてのお手伝いさんの手紙を手渡されています。旅費も宿泊費も父親が出してくれると言っていましたが、薫はいろいろあって乗り気になれません。その場で親子の話を隠れて聞いていた千太郎は「また失ったら、死ぬほど公開するぞ」と母親に会うのを後押しています。

ひとり旅だ……と母親との再会を決意し、感慨深く電車に乗り込むと、千太郎の笑顔があったのもまた良いですよね。再会した母親は、想像していた母親像とは違う明るい人物でした。離婚した経緯などを聞いた薫は母親が言った「自分の幸せより、薫の幸せを大切にしたかったのね」から愛情を感じていましたね。

そして母親が好きな子というワードを出すと、失恋したばかりの薫は落ち込むばかり……。小さい頃に別れた息子の成長を実感した母親は、思わず笑ってしまいました。「そうだよ、俺失恋しちゃったんだよ」すっきりした表情で薫も笑います。

この親子の団欒は、千太郎が気を利かせてさりげなく席をはずすという粋な行動もあり、胸が温かくなるエピソードでしたよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第8位

「怖がってたら、何もいいことないって言ってたのは、どこのどいつだよ」

薫は母親と再会を果たして、過去のわだかまりが解消しましたが、千太郎はというと出稼ぎに出たままの父親と不仲なままでした。父親が出稼ぎから帰ってくると知った千太郎は、自分は家にいていいのだろうか?と自問自答しています。

千太郎の妹、幸子から不安な気持ちを聞いていた薫は、出て行こうとした千太郎に問い詰めます。「怖がってたら、何もいいことないって言ってたのは、どこのどいつだよ」と必死になってせまる薫に何も言えませんでしたね。薫の言葉がきっかけで、出迎える決心がついた千太郎に父親は1本の万年筆をプレゼントしています。

もったいないと言った千太郎に「受け取らんかっ。子供が親に遠慮なんかするんじゃなか」と言っていました。逃げずに父親と対面して良かったですよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第7位

「ボン、俺あん女に振られてしもうた。…もうだめばい」

薫と千太郎は、文化祭ライブのいざこざが解決してようやく元の関係へと戻りました。そこで千太郎は、百合香にキスをしようとした話を薫に打ち明けています。「ボン、俺あん女に振られてしもうた。…もうだめばい」と言った千太郎は、百合香に顔を赤くして緊張していた頃とは違って落ち込んでいましたね。

親身になった薫に冗談交じりで笑っていました「何か言われたわけじゃなかばってん。はっきりわかってしもうた……」と、百合香の涙を見て自分に気があるわけじゃないと感じていました。

この時は、百合香と淳一の仲を疑っていたわけではありません。ですが「おい千坊、忘れもんだ。お前の女の」淳一の言い方に何かを感じた千太郎は、ついカッとなって殴りかかってしまいます。すれ違いがせつない……。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第6位

「大事な相棒場待たせとるけんな」

ザ・オリンポスの文化祭ライブに参加する千太郎と、薫は距離が出来てしまった……と寂しい気持ちになっていました。たまに顔を合わせても会話が続かず、以前のような2人にはならなくて寂しい気分になりましたよね。

薫も千太郎もどうしたら元の関係に戻れるのか考えますが、上手くいきませんでした。文化祭でザ・オリンポスのライブを観た薫は「律ちゃん、ごめんね。もう戻れないかもしれない」と寂しそうに呟いています。

この状況を打破したのは千太郎でした。文化祭ライブを終えると、千太郎は「大事な相棒ば待たせとるけんな」と言ってザ・オリンポスから抜けています。千太郎の言葉をたまたま聞いてしまった薫は、「マイ・フェイヴァリット・シングス」を弾き始め、2人のセッションが始まり、ようやく仲直りとなったのでした。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第5位

「連れていくなら、幸子じゃなくて、俺にしてくれんですか、天使様」

父親が出稼ぎから帰って来て一緒に住むことになった千太郎は、良好な親子関係を築けそうだった矢先に、バイク事故を起こしてしまいます。薫は千太郎が運ばれた病院へ必死になって向かうと、千太郎の家族の泣いている姿を見て悪い予感をしています。

意識が戻らない……という言葉は、ここまでのストーリーからしても、千太郎がもしかして……と思いましたよね。ところが瀕死の状態だったのは妹の幸子で、事実を知った薫は千太郎を探し出しています。

千太郎は「連れていくなら、幸子じゃなくて、俺にしてくれんですか、天使様」と薫の姿を見て言っていました。「俺は、一体なんのために生まれてきたとですか」と薫に気持ちを吐露した千太郎……。「よくひとりで耐えてきたな」と言って薫が泣きながら抱きしめると、千太郎はついに堪えていた涙を流したのでした。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第4位

「これが本番なんだ。俺が好きなのは君だよ」

聞かせたい曲があると言って、薫は律子をピアノの前に呼んでいます。前から密かに特訓していた「いつか王子様が」を一生懸命に自分の気持ちを込めて演奏しました。百合香に聞かせるつもりで練習したと思った律子は、「これ、予行練習ね」と何気なく言ってしまいます。

それに対して薫は「これが本番なんだ。俺が好きなのは君だよ」と告白をしました。「俺にとって、律ちゃんは、世界一かわいい女の子だよってそれだけ言いたかったんだ」律子が千太郎を好きなのは十分知っていますが、薫は返事よりも、律子が大好きな男がいるというのを知って欲しかったからだという気持ちが痛いほど伝わってきます。

律子の熱い視線は、千太郎に注がれているのは痛感している薫の恋は報われるか……と気になるシーンでしたよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第3位

「君に、この伸びた髪でも切ってもらおうかな」

大学在学中に、学生運動に巻き込まれ退学に追い込まれてしまった淳一は、失意の中故郷へと戻ってきます。さらに親に勘当された淳一は、東京の出版社へ就職を決めて1人で上京することを決意していました。

東京へ向かう電車に乗ろうとしていた淳一を追って、一緒に旅立とうとした百合香に、別れを告げる淳一……。2人はこのまま悲しい別れを経験するのかと思いましたが、追いかけて来た百合香の両親の言葉で、淳一は百合香がお見合いの席から逃げてきたのを知るのです。

お見合いを知ったからなのか定かではありませんが、涙を流している百合香を発車直前の電車に引き込んだ淳一を見た人「やっと淳一は、気持ちをはっきりさせたか!」と思ったのではないでしょうか。車内で「君に、この伸びた髪でも切ってもらおうかな」と言った淳一もかなり良かったですよね!

『坂道のアポロン』名言・名シーン第2位

「ああやっぱり、ジャズは楽しい」

東京の医大に進んだ薫は、ジャズからしばらく遠ざかっていました。母親が歌った「バードランドの子守唄」を聞いた薫は、無性にジャズが弾きたくなって大学の「JAZZ研究会」に置いてあったピアノをこっそり弾いています。久し振りにジャズを演奏した薫は「気持ちよくて止まらない」と懐かしい音色に浸りました。

薫の演奏を聴いたJAZZ研究会の部員たちの強いすすめで、入部をするとどんどんジャズの世界に戻っていきます。さらにはJAZZ研究会の部員の紹介で、ジャズピアノをバーで演奏するアルバイトをすることになった薫は、高校時代に戻ったようにジャズ漬けの毎日を送りました。

しばらく遠ざかっていたジャズピアノが弾ける毎日に「ああやっぱり、ジャズは楽しい」うれしさを表現していた薫……。でも一方で、何かが(千太郎が)足りない……と考えてしまうのも事実でした。千太郎と演奏したくて(会いたくて)たまらないのが伝わってきますよね。

『坂道のアポロン』名言・名シーン第1位

「もう一回告白させて。……好きだ」

薫のために編んでいた手編みの手袋を、ピアノに置いた律子……。薫は律子が自分を好きだなんて思ってもいません。千太郎の家のお風呂を借りて入っていた薫に、幸子が入っていたと勘違いした律子と会い手袋の話を切り出します。

「律ちゃん、今まであいつのこと好きだったんなら、その気持ち大事にしたほうがいいんじゃないの?」と言う薫ですが、これは突き放した言葉ではなく、律子が幸せになって欲しいとの思いが込められていたからでした。この言葉にショックを受けた律子は、その場から立ち去ってしまいます・・・。

この時に湯冷めした薫は風邪を引いてしまい、学校で倒れてしまいました。律子の様子を見て、薫の家にお見舞いに行くように仕向ける千太郎。それでも律子に突き放す言葉を投げかけてしまう薫……。

律子は「うちのこと嫌いになったと?」と心境を話していましたが、薫は律子の気持ちを感じていましたよね。帰って行く律子を追いかけて「もう一回告白させて。……好きだ」と改めて告白をしていました。いままでどこか遠慮がちだった薫の強い気持ちが込められた素晴らしい告白シーンとなっていましたよね!

【坂道のアポロン】若者達の恋の行方がジャズとともに紡がれてゆく…

薫、千太郎、律子の恋を中心に描かれた「坂道のアポロン」。千太郎が好きになった百合香が大人の淳一と恋に落ちていくエピソードも物語に深みが出て良かったですよね。そして、それぞれの恋の行方も気になりましたが、薫と千太郎の友情も時間を経て深まっていくのがとても素敵でした。

そして薫と千太郎の過去も深く描かれていて、2人がお互いを必要としているのが必然だったというのが、ジャズを通して紡がれて行ったのも見ている読者を魅了していきます。物語の結末では、薫・律子、淳一・百合香の2組のカップルがハッピーエンドとなり、千太郎には伴侶が現れませんでした。

それでも千太郎が寂しそうではなかったのは、確固たる友情が薫との間に生まれていたからだと思います。「坂道のアポロン」を、ジャズの名曲と共に何度でも読み返したくなっちゃいますよね!

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