2015.12.13.Sun. 1年以上 みゅうみゅう

帰るところがないのかえ?昭和元禄落語心中の魅力30選!【原作ネタバレ注意】

新春1月8日からアニメがスタートする本作。落語に人生を捧げた人々、愛憎の入り混じった人間関係など、時にコミカルに、時に濃密に描かれています。楽しいだけなく、大人の色気が香る作品です。読めば、落語を知りたくなる「昭和元禄落語心中」の魅力を厳選してご紹介します!

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序:昭和元禄落語心中とは

物語の始まり。与太郎放浪編(第1巻~第2巻)

「昭和元禄」とは戦後の高度経済成長期のこと。舞台は昭和50年代。

元チンピラの強次は、慰問で訪れた落語家・有楽亭八雲の芸に惚れ込み、出所すると八雲のもとに押しかけ、弟子入りを志願します。

弟子はとらないと公言していた八雲ですが、内弟子となることを許されます。

出典: itan.webn.jp

「昭和元禄」とは戦後の高度経済成長期のこと。舞台は昭和50年代。

元チンピラの強次は、慰問で訪れた落語家・有楽亭八雲の芸に惚れ込み、出所すると八雲のもとに押しかけ、弟子入りを志願します。

弟子はとらないと公言していた八雲ですが、内弟子となることを許されます。

弟子もなく、独身を通してきた八雲師ですが、八雲の亡き親友で「希代の天才」と謳われた助六の娘・小夏をひきとり、同居していました。

強次こと「与太郎」は、落語を愛し、その世界で生きる人々の中にどっぷりと浸かり、噺家の道を歩み始めます。

出典: itan.webn.jp

弟子もなく、独身を通してきた八雲師ですが、八雲の亡き親友で「希代の天才」と謳われた助六の娘・小夏をひきとり、同居していました。

強次こと「与太郎」は、落語を愛し、その世界で生きる人々の中にどっぷりと浸かり、噺家の道を歩み始めます。

物語は八雲の昔語りへ

戦前から昭和30年代、若き日の八代目八雲こと菊比古と小夏の父・助六こと初太郎を描く「八雲・助六編(第2巻~第5巻)」、舞台を戻し、三代目助六の名跡を継いだ与太郎を中心とした「助六再び編(第5巻以降)へと続きます。

戦前から昭和30年代、若き日の八代目八雲こと菊比古と小夏の父・助六こと初太郎を描く「八雲・助六編(第2巻~第5巻)」、舞台を戻し、三代目助六の名跡を継いだ与太郎を中心とした「助六再び編(第5巻以降)へと続きます。

昭和元禄落語心中の世界

名人の高座を疑似体験!寄席の臨場感と魅力満載!

落語は、1人の演者が自分の声や表情、しぐさだけで、ストーリーのすべてを表現する話芸です。紙媒体である漫画で、はたしてその面白さが表現できるのか?・・・だって、声も動きもないんですから!

落語は、1人の演者が自分の声や表情、しぐさだけで、ストーリーのすべてを表現する話芸です。紙媒体である漫画で、はたしてその面白さが表現できるのか?・・・だって、声も動きもないんですから!

高座の場面では、寄席の臨場感、演目の面白さが伝わってきます。

演目のあらすじだけでなく、その芸のどこがすごいのか、なぜ面白いのかが登場人物の視点から語られるので、落語という芸の本質や奥深さがわかりやすく伝わってくるんです!

高座の場面では、寄席の臨場感、演目の面白さが伝わってきます。

演目のあらすじだけでなく、その芸のどこがすごいのか、なぜ面白いのかが登場人物の視点から語られるので、落語という芸の本質や奥深さがわかりやすく伝わってくるんです!

読めばきっと、落語を聴いてみたくなる、寄席に足を運んでみたくなる! 落語初心者、落語に興味はあるけど何もわからないという方に、特にお奨めです!

読めばきっと、落語を聴いてみたくなる、寄席に足を運んでみたくなる! 落語初心者、落語に興味はあるけど何もわからないという方に、特にお奨めです!

昭和に息づく江戸情緒、登場人物の着物姿が素敵!

登場人物の多くが高座に上がる仕事着としてだけでなく、日常生活を着物や浴衣で過ごしています。着物ならではのしぐさが、とても美しいんです!

登場人物の多くが高座に上がる仕事着としてだけでなく、日常生活を着物や浴衣で過ごしています。着物ならではのしぐさが、とても美しいんです!

乱れた衿元や裾の動きに何とも言えない艶っぽさを感じます。あからさまな露出よりも、さらに強調された色香がこぼれるようです!

出典: itan.webn.jp

乱れた衿元や裾の動きに何とも言えない艶っぽさを感じます。あからさまな露出よりも、さらに強調された色香がこぼれるようです!

声に出して読みたい!粋な江戸弁

お前(まぃ)さん、あの人(しと)、そうかえ・・・・伝法な言葉がポンポン飛び出す江戸弁は、江戸前落語の身上です。特に、江戸っ子が使っていたかのような八雲師のセリフは、声に出して読みたくなります!

お前(まぃ)さん、あの人(しと)、そうかえ・・・・伝法な言葉がポンポン飛び出す江戸弁は、江戸前落語の身上です。特に、江戸っ子が使っていたかのような八雲師のセリフは、声に出して読みたくなります!

2人の天才、八雲と助六の関係はもはや危ういレベル?

八代目八雲を襲名する菊比古と小夏の父である助六。2人の間には友情というだけでは語り尽くせない想いがありました。性格的に陰があり、努力型の菊比古は、自由奔放な天才肌の助六を心中で羨み、憧れながら育ちます。

八代目八雲を襲名する菊比古と小夏の父である助六。2人の間には友情というだけでは語り尽くせない想いがありました。性格的に陰があり、努力型の菊比古は、自由奔放な天才肌の助六を心中で羨み、憧れながら育ちます。

菊比古は助六の着物を見立ててやり、身だしなみを整え、膝枕で耳そうじ(!)までします。ちょっとアヤシイ想像をしてしまいそうですが、単なる世話焼きに留まり、そちら側には行かなったようです。

出典: itan.webn.jp

菊比古は助六の着物を見立ててやり、身だしなみを整え、膝枕で耳そうじ(!)までします。ちょっとアヤシイ想像をしてしまいそうですが、単なる世話焼きに留まり、そちら側には行かなったようです。

陰と陽のように対照的な助六と菊比古の関係は、ライバルや親友という言葉では語り尽くせません。八雲は「いっそ女に生まれたら」と語りますが、自分が女だったら助六を死なせずに済んだのでは、という思いがあるのです。

陰と陽のように対照的な助六と菊比古の関係は、ライバルや親友という言葉では語り尽くせません。八雲は「いっそ女に生まれたら」と語りますが、自分が女だったら助六を死なせずに済んだのでは、という思いがあるのです。

魔性の女・みよ吉の存在感が凄い!

惚れたら一途にすべてを捧げ、相手のすべてを欲するみよ吉。菊比古に別れを告げられると、行き場のない想いを独りで抱えることができず、寂しさを埋めるために他の男を求めます。打算は一切ありません。

これぞ「魔性の女」です!

惚れたら一途にすべてを捧げ、相手のすべてを欲するみよ吉。菊比古に別れを告げられると、行き場のない想いを独りで抱えることができず、寂しさを埋めるために他の男を求めます。打算は一切ありません。

これぞ「魔性の女」です!

芸者にとっては手練手管も芸のうち。色っぽい表情やしぐさでしなだれかかったり、太ももにスルリと手をすべらせたり、ある時には母のように甘やかしたり。

こんな女に迫られたら、男冥利に尽きるってモノでしょう!いやーもう、ホント勉強になります!

芸者にとっては手練手管も芸のうち。色っぽい表情やしぐさでしなだれかかったり、太ももにスルリと手をすべらせたり、ある時には母のように甘やかしたり。

こんな女に迫られたら、男冥利に尽きるってモノでしょう!いやーもう、ホント勉強になります!

養父は父を死なせた男?愛憎入り混じる八雲と小夏

小夏にとって亡き父・助六は神のような存在であり、父を慕う気持ちと落語への愛情は切り離せなくなっています。一方、自分を養育した八雲に対しては両親の死にまつわる疑念を持ち、親愛や感謝の気持ちを抱けません。

小夏にとって亡き父・助六は神のような存在であり、父を慕う気持ちと落語への愛情は切り離せなくなっています。一方、自分を養育した八雲に対しては両親の死にまつわる疑念を持ち、親愛や感謝の気持ちを抱けません。

小夏は、父を亡くした哀しみを八雲を憎むことにすり替えて生きてきました。八雲自身、幼い小夏に冷たく接することで、その役回りを望んで引き受けます。

不器用な男と情の強い娘が過ごした年月はあまりにも哀しいものです。

小夏は、父を亡くした哀しみを八雲を憎むことにすり替えて生きてきました。八雲自身、幼い小夏に冷たく接することで、その役回りを望んで引き受けます。

不器用な男と情の強い娘が過ごした年月はあまりにも哀しいものです。

師匠に惚れた!八雲と与太郎の師弟愛

たった一度の高座(しかも刑務所の)に惚れて、八雲について行こうと決めた与太郎。やくざを相手に、一度拾ったもの(与太郎)は手放せないと言い切った八雲。損得や駆け引きのない師弟の強い絆があります。

たった一度の高座(しかも刑務所の)に惚れて、八雲について行こうと決めた与太郎。やくざを相手に、一度拾ったもの(与太郎)は手放せないと言い切った八雲。損得や駆け引きのない師弟の強い絆があります。

魅力的な登場人物たち

落語の魅力にとりつかれた人々

八代目有楽亭八雲を中心に、落語の世界に生きる登場人物がもの凄く魅力的なんです。

明るく楽しいだけでなく、想いや情念を心の中に秘める人というのは、男も女も、ふとしたときに色気をにじませるんです。

出典: itan.jp

八代目有楽亭八雲を中心に、落語の世界に生きる登場人物がもの凄く魅力的なんです。

明るく楽しいだけでなく、想いや情念を心の中に秘める人というのは、男も女も、ふとしたときに色気をにじませるんです。

与太郎(後に三代目有楽亭助六)

八雲に惚れこんで落語の世界に飛びこんだ与太郎は、持ち前の明るさで無邪気に師を慕い、落語を愛し、ひたむきに精進して才能を開花させます。愛憎がもつれあう本作の中で、与太郎の大らかさや真っ正直さが救いとなっています。<br><br>

出典: netabare.jp

八雲に惚れこんで落語の世界に飛びこんだ与太郎は、持ち前の明るさで無邪気に師を慕い、落語を愛し、ひたむきに精進して才能を開花させます。愛憎がもつれあう本作の中で、与太郎の大らかさや真っ正直さが救いとなっています。

八代目有楽亭八雲

八雲師の魅力は何と言っても年輪を重ねた男の色気!そうは言っても、若い頃から充分に色っぽかったんですが。

内面の葛藤や陰のある性格が独特の艶となり、みよ吉だけでなく、アマケンや萬月ら男たちからも惚れこまれます。

八雲師の魅力は何と言っても年輪を重ねた男の色気!そうは言っても、若い頃から充分に色っぽかったんですが。

内面の葛藤や陰のある性格が独特の艶となり、みよ吉だけでなく、アマケンや萬月ら男たちからも惚れこまれます。

高座で噺(はなし)にのめりこみ、恍惚となる自分を止められなくなる菊比古。芸に開眼した瞬間でもありますが、コレはやばい。超~色っぽいです!

高座で噺(はなし)にのめりこみ、恍惚となる自分を止められなくなる菊比古。芸に開眼した瞬間でもありますが、コレはやばい。超~色っぽいです!

病を得て枯れた風情もそれなりに素敵ですが、気力を失くした様子は与太郎でなくても辛い気持ちになります。自分を責めるのはやめて、どうか、どうか元気で、意地悪な師匠に戻ってください!

病を得て枯れた風情もそれなりに素敵ですが、気力を失くした様子は与太郎でなくても辛い気持ちになります。自分を責めるのはやめて、どうか、どうか元気で、意地悪な師匠に戻ってください!

二代目有楽亭助六(小夏の父)

「稀代の天才」と称される助六は、天衣無縫の性格そのままの型破りの落語が魅力。師匠・七代目八雲と対立の末に破門され、落語を捨てて身ごもったみよ吉と出奔します。

「稀代の天才」と称される助六は、天衣無縫の性格そのままの型破りの落語が魅力。師匠・七代目八雲と対立の末に破門され、落語を捨てて身ごもったみよ吉と出奔します。

落語を自分が生きる道と定めた八雲と違い、助六は天才ゆえに石にかじりついても落語を続けることができなかった。天才特有の無邪気さや脆さが災いしたのかもしれません。

落語を自分が生きる道と定めた八雲と違い、助六は天才ゆえに石にかじりついても落語を続けることができなかった。天才特有の無邪気さや脆さが災いしたのかもしれません。

小夏

小夏にとって八雲は父の仇にも等しい存在ですが、八雲の芸の真価を誰よりも認めています。殺したいと思うほどに憎む気持ちは、裏返せば八雲という男への執着にもつながります。<br><br>

出典: netabare.jp

小夏にとって八雲は父の仇にも等しい存在ですが、八雲の芸の真価を誰よりも認めています。殺したいと思うほどに憎む気持ちは、裏返せば八雲という男への執着にもつながります。

小夏は助六の娘として落語への愛を受け継ぎ、みよ吉の娘として、八雲への情念を受け継いだのではないでしょうか。その妄執を捨てられたときこそ、八雲も、小夏も救われるときだと思います<br><br>

出典: ddnavi.com

小夏は助六の娘として落語への愛を受け継ぎ、みよ吉の娘として、八雲への情念を受け継いだのではないでしょうか。その妄執を捨てられたときこそ、八雲も、小夏も救われるときだと思います

みよ吉

惚れたら地獄、惚れられても地獄。みよ吉を見ているとそんな言葉が思い浮かびます。助六と添い、小夏を生んだ後も菊比古を想い続けた彼女の本質は、一途な可愛い女なのかもしれません。

惚れたら地獄、惚れられても地獄。みよ吉を見ているとそんな言葉が思い浮かびます。助六と添い、小夏を生んだ後も菊比古を想い続けた彼女の本質は、一途な可愛い女なのかもしれません。

みよ吉には、潜在的に惚れた男との破滅願望があります。だからこそ、太陽のような助六ではなく、陰のある菊比古を選んだのでしょう。2人の関係が続けば、その先には本当の心中が待っていたかもしれません。<br><br>

みよ吉には、潜在的に惚れた男との破滅願望があります。だからこそ、太陽のような助六ではなく、陰のある菊比古を選んだのでしょう。2人の関係が続けば、その先には本当の心中が待っていたかもしれません。

四代目円屋萬月

萬月は上方落語の名人・円屋萬歳の弟子であり、息子でもありますが、八雲に惚れこんだ男の一人です。しかも、八雲への心酔っぷりがかなりアブナイ!

萬月は上方落語の名人・円屋萬歳の弟子であり、息子でもありますが、八雲に惚れこんだ男の一人です。しかも、八雲への心酔っぷりがかなりアブナイ!

八雲を尊敬するあまり、弟子となった与太郎に対して嫉妬心を燃やします。ライバル心や競争心ではなく、まさに「嫉妬」!眼鏡の奥に青白い炎が見えるようです。

八雲を尊敬するあまり、弟子となった与太郎に対して嫉妬心を燃やします。ライバル心や競争心ではなく、まさに「嫉妬」!眼鏡の奥に青白い炎が見えるようです。

名シーン編(ネタバレ注意)

与太郎、一目惚れを告白!

与太郎の弟子入り志願の言葉です。与太郎のまっすぐな気性がよく表れてます!この時から、八雲は与太郎の中に亡き友に通じる何かを感じていたのでしょうか。

与太郎の弟子入り志願の言葉です。与太郎のまっすぐな気性がよく表れてます!この時から、八雲は与太郎の中に亡き友に通じる何かを感じていたのでしょうか。

与太郎、弟子入りを果たす!

刑務所帰りという素性を知ってなお、八雲が与太郎について気にしたのはココだけ、という気がします。芸を継がせるとか仕込むとかは一切無しで、ただ傍に置いてみたかったのだと思います。<br><br>

刑務所帰りという素性を知ってなお、八雲が与太郎について気にしたのはココだけ、という気がします。芸を継がせるとか仕込むとかは一切無しで、ただ傍に置いてみたかったのだと思います。

与太郎、八雲の凄さを再び体感する!

弟子入りして初めて行った寄席で、八雲は与太郎のために「死神」をかけます。八雲の芸の奥深さにあらためて感じ入ります。

弟子入りして初めて行った寄席で、八雲は与太郎のために「死神」をかけます。八雲の芸の奥深さにあらためて感じ入ります。

与太郎、本当の弟子入り!

与太郎のために着物を誂え、噺を聞かせ、猫可愛がりを楽しむばかりの八雲に、与太郎は弟子として仕込んでくれるよう懇願します。ここからが本当の意味での弟子入りです。

与太郎のために着物を誂え、噺を聞かせ、猫可愛がりを楽しむばかりの八雲に、与太郎は弟子として仕込んでくれるよう懇願します。ここからが本当の意味での弟子入りです。

与太郎、寄席を語る!

与太郎の刺青や前科のことが寄席では笑い話になっていると聞いて呆れる小夏に、今だけを見て受け入れてくる寄席の温かさを語る場面。本当の意味で人を見て受け入れる懐の深さ、優しさに感動します。<br><br>

与太郎の刺青や前科のことが寄席では笑い話になっていると聞いて呆れる小夏に、今だけを見て受け入れてくる寄席の温かさを語る場面。本当の意味で人を見て受け入れる懐の深さ、優しさに感動します。

八雲の中に、助六は生きている

八雲は、父の死の真相を知りたがる小夏の真意を確かめるために小夏の仕事場を訪れます。小夏の父への思い、落語への愛を知り、父・助六の落語を完璧に再現して見せます。

八雲は、父の死の真相を知りたがる小夏の真意を確かめるために小夏の仕事場を訪れます。小夏の父への思い、落語への愛を知り、父・助六の落語を完璧に再現して見せます。

小夏自身は絶対に認めようとしなかった事実ですが、八雲にとっても、助六はかけがえのない存在であり、小夏と同等の哀しみを抱えてきたのです。

出典: manga777.com

小夏自身は絶対に認めようとしなかった事実ですが、八雲にとっても、助六はかけがえのない存在であり、小夏と同等の哀しみを抱えてきたのです。

八雲と助六の出会い

一人の少年が門前で母との別れを惜しむ横を、もう一人の少年がすり抜けて門をくぐります。それが後の助六と八雲の出会い。憎まれ口をたたいたのは、母の見送りが羨ましかったからかもしれません。

出典: manga777.com

一人の少年が門前で母との別れを惜しむ横を、もう一人の少年がすり抜けて門をくぐります。それが後の助六と八雲の出会い。憎まれ口をたたいたのは、母の見送りが羨ましかったからかもしれません。

雨夜の逢引き 菊比古とみよ吉 

自分の落語に行き詰まりを感じる菊比古は、雨で古傷が痛むからさすって欲しいとみよ吉に甘えます。みよ吉は何も聞かず話さず、受けとめます。

出典: itan.webn.jp

自分の落語に行き詰まりを感じる菊比古は、雨で古傷が痛むからさすって欲しいとみよ吉に甘えます。みよ吉は何も聞かず話さず、受けとめます。

堕ちていく助六、何もできない菊比古

落語に対する意見の違いから、助六は破門されてしまいます。高座に上がれない辛さに荒んでいく助六。転がるように堕ちていく友の肩にすがり、励ますことしかできない哀しさ、もどかしさがにじむようなシーンです。

落語に対する意見の違いから、助六は破門されてしまいます。高座に上がれない辛さに荒んでいく助六。転がるように堕ちていく友の肩にすがり、励ますことしかできない哀しさ、もどかしさがにじむようなシーンです。

助六を連れ戻すのは芸のため

落語を諦めかけていた助六に、菊比古は「アタシのためにやれ」と言い放ちます。利己的に振舞うことで、助六の精神的な負担を軽くする優しさか、自ら芸を極めようとする本心なのでしょうか。<br><br>

落語を諦めかけていた助六に、菊比古は「アタシのためにやれ」と言い放ちます。利己的に振舞うことで、助六の精神的な負担を軽くする優しさか、自ら芸を極めようとする本心なのでしょうか。

与太郎、知らなかった!

八雲の独演会の前日、与太郎は自分が前座としてあがることを小夏から聞かされます。

心の準備とか稽古とか弟子の都合などおかまいなしですね。師匠の気まぐれか、意地悪か(笑)

八雲の独演会の前日、与太郎は自分が前座としてあがることを小夏から聞かされます。

心の準備とか稽古とか弟子の都合などおかまいなしですね。師匠の気まぐれか、意地悪か(笑)

与太郎、破門される!

八雲の独演会の当日。前夜の夜更かしがたたり、舞台袖でいびきをかきながら居眠りしていた与太郎は、怒り心頭の八雲から破門を言い渡されます。

八雲の独演会の当日。前夜の夜更かしがたたり、舞台袖でいびきをかきながら居眠りしていた与太郎は、怒り心頭の八雲から破門を言い渡されます。

3つの約束 その壱 八雲と与太郎

破門を許す代わり、師匠は与太郎に3つの約束を交わさせます。1つめは、自分と助六の落語のすべてを受け継ぐこと!与太郎にとっては願ってもないことですが、あまりに大きい目標です。

破門を許す代わり、師匠は与太郎に3つの約束を交わさせます。1つめは、自分と助六の落語のすべてを受け継ぐこと!与太郎にとっては願ってもないことですが、あまりに大きい目標です。

3つの約束 その弐 八雲と与太郎

2つめ。助六の死でぽっかり空いた穴を埋めろというのは、亡き助六の代わりに傍にいて、落語を守り続けて欲しいということ。

ちょっとドキっとするセリフです。

出典: manga777.com

2つめ。助六の死でぽっかり空いた穴を埋めろというのは、亡き助六の代わりに傍にいて、落語を守り続けて欲しいということ。

ちょっとドキっとするセリフです。

3つの約束 その参 八雲と与太郎

3つめ。師匠にとって一番大切なのはこの約束だったんでしょう。大切な人に先立たれるのには耐えられない、それが若い弟子なら尚更です。

3つめ。師匠にとって一番大切なのはこの約束だったんでしょう。大切な人に先立たれるのには耐えられない、それが若い弟子なら尚更です。

与太郎、約束にビビる!

八雲と助六、二人の天才の落語を覚えることを約束させられた与太郎。当然ですが、ビビリます。その時に師匠が見得を切ったセリフ。

諸共っていうところが泣かせます。<span class="wysiwyg-font-size-festy-large">カッコいい!!</span><br><br>

八雲と助六、二人の天才の落語を覚えることを約束させられた与太郎。当然ですが、ビビリます。その時に師匠が見得を切ったセリフ。

諸共っていうところが泣かせます。カッコいい!!

与太郎、求婚する!

小夏は突然妊娠したと告白し、独りで生むと言い出します。決して父の名を明かさそうとしない小夏。

すると与太郎は小夏の子の父親になると申し出ます。スパっと男らしいプロポーズ!余計なことをぐちゃぐちゃ言わないところが何とも粋です!

小夏は突然妊娠したと告白し、独りで生むと言い出します。決して父の名を明かさそうとしない小夏。

すると与太郎は小夏の子の父親になると申し出ます。スパっと男らしいプロポーズ!余計なことをぐちゃぐちゃ言わないところが何とも粋です!

心にしみこむ名言集(ネタバレ注意)

「どうにかしようなんて思っちゃいけません。」(松田さん)

八雲と小夏の仲をとりもてないかと考える与太郎を、松田さんがいさめます。酸いも甘いも噛み分けた大人だからこそ言える、含蓄に富んだ言葉です。<br><br>

八雲と小夏の仲をとりもてないかと考える与太郎を、松田さんがいさめます。酸いも甘いも噛み分けた大人だからこそ言える、含蓄に富んだ言葉です。

「人一人失うことがあんなにも痛い」(八雲)

尊敬する萬歳師の衰えを目の当たりにし、八雲は「噺家が死ねばその芸が創りだす世界すべてが消えてしまう」と語ります。人ひとりの存在の大切さ、生きている時間の貴重さを考えさせられます。<br><br>

尊敬する萬歳師の衰えを目の当たりにし、八雲は「噺家が死ねばその芸が創りだす世界すべてが消えてしまう」と語ります。人ひとりの存在の大切さ、生きている時間の貴重さを考えさせられます。

「お前さん自身の落語だよ」(八雲)

八雲は自分と助六の落語をすべて覚えたうえで、与太郎自身の落語をしろと言います。「芸を継ぐ」というのは師の芸をコピーすることではなく、受け継いだ芸をさらに発展させて次世代に渡すことなのです。<br><br>

八雲は自分と助六の落語をすべて覚えたうえで、与太郎自身の落語をしろと言います。「芸を継ぐ」というのは師の芸をコピーすることではなく、受け継いだ芸をさらに発展させて次世代に渡すことなのです。

「決別じゃなく抱えて生きろ」(八雲)

初めて師匠に背中の刺青を見せた与太郎に、八雲は犯した罪を抱えて生きろと諭します。助六を失った罪を背負い続けることを自らに課してきた八雲ならではの重みのある名言です。

初めて師匠に背中の刺青を見せた与太郎に、八雲は犯した罪を抱えて生きろと諭します。助六を失った罪を背負い続けることを自らに課してきた八雲ならではの重みのある名言です。

終:いよいよクライマックス?!

真打に昇進した与太郎は三代目助六を襲名し、高座、テレビで活躍し、八雲師匠との2つめの約束を果たすべく孤軍奮闘しています。

気力を失った八雲師匠のことも気がかりですが、作品はクライマックスに向かっているようです!

真打に昇進した与太郎は三代目助六を襲名し、高座、テレビで活躍し、八雲師匠との2つめの約束を果たすべく孤軍奮闘しています。

気力を失った八雲師匠のことも気がかりですが、作品はクライマックスに向かっているようです!

1 ゲスト 1年以上

冬アニメの中で一番期待してる

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