【東京タラレバ娘】同世代独女の心を抉る共感度MAXの泣き笑いバイブル、ここに見参!

今、アラサー・アラフォー独り身女の心を抉り掴んで離さない「東京タラレバ娘」をご存知ですか?見事ハマった私の解析と感想をご紹介します。

東京タラレバ娘とは

「東京タラレバ娘」とは、東村アキコが描くアラサー・アラフォー女子の悲痛かつ笑える、リアルな日常が綴られた漫画作品である。

主人公である脚本家の倫子、ネイルサロン経営の香、居酒屋の看板娘小雪。全員33歳の独り身女子。東京オリンピックを7年後に迎え、このまま独り身で終るのかと焦る彼女たちの何とも痛々しい日々。

その内容は、うっかり婚期を逃してしまったアラサー・アラフォー女子たちに強い衝撃と笑いと涙を与えた。そんな女性たちから強い支持を受け、2017年1月待望のドラマ化が決定するほどの人気作品へと成長した。

同世代の共感を呼ぶリアルな話

タラレバ女子会は毎夜続く

「東京オリンピック」を7年後に迎えた時、主人公3人は33歳を迎えていた。「このまま独りでオリンピックを迎えるなんて嫌だ!」と焦りだすものの、なかなかうまくいかずに女子会を開く日々。

洒落たレストランで女子会を開いていた20代から一変、大衆居酒屋でタラの白子やレバーをつまみに大衆居酒屋で女の愚痴と本音を吐露する33歳独身女子会。

受け入れきれない現実を捻じ曲げ「〇〇だったら」「〇〇していれば」と仮定の話にその場は盛り上がり、楽しい気分でまた明日を生きていく。

イケメン男「Key」の言葉が心を抉る

ご無沙汰だった第4出勤(男絡みの緊急女子会)が倫子により発令され、浮足立つ主人公たち。小雪の店に集まって、ホッピーと白子とレバーを囲みながら女子会が始まる。もちろん、一番のつまみは倫子の恋愛を巡る女子トークだ。

そんな彼女たちの前に現れたイケメン。彼女たちの楽しい女子会を「行き遅れ女の井戸端会議」と罵り、「このタラレバ女!!」と言い放つ。鮮烈な登場をしたモデルのKeyは、その後も歯に衣着せぬ暴言で主人公たちを追い詰めていく。

Keyから浴びせられる罵声は、知らない間に逃げや言い訳がうまくなっていった大人女子たちには真を突いていて心に刺さる。

あの時付き合っていレバ「倫子33歳」

制作ディレクター早坂との恋

脚本家を仕事にしている倫子。10年前、ADだった早坂に結婚を前提に交際を申し込まれたものの、当時はそのダサさにあり得ないと断ってしまった。未だに自分への未練を感じさせる彼からのデートの誘い。香や小雪の後押しもあり、目の前に迫ったプロポーズに期待が募っていく。

デート当日。ここ一番の服装に身を包んだ倫子を待っていたのは、10年前とは比べものにならないほどスマートにエスコートしてくれる早坂の姿。改めて早坂の魅力に気づいた倫子は、逸る気持ちでプロポーズを待つ。

しかし、そこで待っていたのは倫子のアシスタントをする19歳のマミちゃんと「結婚を前提にお付き合いしたい」という恋愛相談だった。

Keyとの出会い

期待とは真逆の出来事にショックを受けお酒を煽るの倫子に、突如現れたKeyが辛辣な発言で追い打ちをかける。仕事に打ち込むも、若くてかわいい新人脚本家の枕営業により仕事までも失ってしまう。恋も仕事もうまくいかず、自暴自棄になった倫子は日本酒に飲まれてしまう。

そんな倫子を迎えに行ったのは、責任を感じたKeyだった。そして、二人は肉体関係を持ってしまう。このまま、甘い恋愛関係に発展するのか?!と期待させるが、そううまく事は運ばない。朝目が覚めるとKeyの姿はなく、取り乱した倫子はまた第4出勤へと向かう。

うまく立ち回れない倫子に共感MAX

どうやって恋愛をしていたのか、どうやって駆け引きをしていたのか。無駄なプライドが邪魔する30代は、若いの頃のフットワークが思い出せない。

そんなしがらみの中で恋愛や仕事に立ち向かい打ちのめされる倫子。満たされることへの渇望と、これは違うかもしれないという困惑の中、正解がわからずうまく立ち回れない倫子の姿は、同年代として笑い泣きしてしまうほど共感してしまう。

自分が楽な方に流されてしまうところも他人事とは思えないポイントではないだろうか。アラサー女子だって誰もがみんな幸せになりたいのだ。上げては落とされながらも、どこかでKeyに惹かれる倫子。二人の恋愛がこの後どうなるのか、非常に気になる。

出世魚を掴めていタラ「香33歳」

過去の恋

表参道でネイルサロンを経営する香。見た目も綺麗でスタイルもいい香だったが、実は10年彼氏がいない。出会いがないとボヤいているうちにあっという間に33歳になっていた。

東京に出てきて間もない頃、売れないバンドマン・涼に告白され同棲もしたものの彼は売れないまま。たまたま知り合った医者の男性に心が揺らぎ浮気をしてしまったことがバレて、涼との恋は終わってしまった。

恋が終わってから始めて気づく。私は、別に医者みたいな男と付き合いたかったわけではない。もし彼が売れてくれていレバ、すぐにでも結婚したのに。

運命の再会

そんな想い出に浸っている時、倫子のアシスタントをするマミちゃんからKeyがPVに出演する超人気バンドのライブに誘われる。ライブが始まった瞬間、香に衝撃が走ることになる。そのバンドの中に涼がいたのだ。

元カレが出世して戻って来た!逃がしたと思っていた彼が、出世魚になって、大トロになって戻って来たのだ!楽屋を訪れ運命の再会を果たす二人。そして、涼ちゃんからは「愛してるよ、香」という待ち望んでいた言葉を受け取って、やっと訪れた幸せに涙するも、涼にはモデルの彼女がいた。

頂点から底辺まで直滑降に落とされるも、流されるまま涼と肉体関係を持ち始める香。いつかは自分を選んでくれる。そんな淡い期待を胸に抱きつつ、都合のいい女になってしまう。

可能性を捨てきれない香に共感度MAX

今は彼女がいてもいつかは自分だけを愛してくれると信じてしまう。本当は「都合のいい女」とわかっていながら、まるで本当の幸せを感じているかのような疑似恋愛を続ける香。

30代を過ぎると、初対面の男性と0から関係を築くことが非常にしんどい。だから、香のように過去の恋愛にしがみついてしまうところは共感度MAXなのである。過去の恋愛に可能性を見出してしまったり、元彼の結婚を噂で聞いて凹むのも30代独り身女には少なからず経験があることだろう。

涼との関係を完全に断ち切り、都合のいい女から卒業できるのか?!特に6巻では急展開を迎え、今後が気になって仕方ない。

もっと早く出会っていレバ「小雪33歳」

突然やってきた丸井との出会い



親が経営する居酒屋の看板娘・小雪。他の二人よりもサバサバとした小雪は、恋愛に対しても冷静沈着。相手にペースをかき乱されないように、しっかりと状況を読んで上手くやれる自信があった。

いつもの3人小雪の店でお酒片手にタラレバ話に花を咲かせている時、お店のピンチに無理やり連れてこられた丸井は、そんな小雪のど直球ストライク。平静を装い接客をすればするほどに好きになっていく小雪に対し、丸井も小雪に惹かれ二人は順調に恋人への道を進んでいた。

順調な小雪の前に立ちはだかる落とし穴

「恋が始まる予感がする」久しぶりに恋の予感に、心が躍る小雪。着実にお互いの気持ちを確かめ合い、小雪の恋は確実なものになった・・・かのように思われた。

突如放たれた丸井からの言葉「僕、結婚してますけどいいですか?」気持ちが固まってから繰り出されたその言葉に時が止まるも、奥さんとは別居していて小雪を好きだと告げる丸井。そして、嫌なら諦めると判断を小雪に委ねる。

すでに丸井に対して好意を持っていた小雪は「真実を話した上で選択権を委ねてくれた優しい人だ」と自分に言い聞かせ、とうとう不倫という泥沼に足を踏み入れてしまう。

男勝りに見えて実は一番女の小雪に共感度MAX

アラサーだってアラフォーだって、女はいくつでも女なのだ。一見姉御肌に見える小雪のような人は特に、本当は誰よりも女であり、誰よりも愛情を欲している。絶対辛くなるとわかりつつ、好きな人に甘えられると断れず女として愛されることを望んでしまう小雪に共感度MAX!

アラサー・アラフォーの恋愛は、周りの男性もみんな既婚者ばかり。既婚者は甘い言葉を羅列して、さも優しい愛情深い人のようにチラチラと餌を見せつけてくる。小雪のような泥沼になる可能性は、私たちアラサー・アラフォー世代なのかもしれない。

小雪の恋も6巻で急展開を迎え、この泥沼恋愛も終止符は近い?!このエグい不倫劇、もう終わらせてあげてー!!!

痛くて抉られるけど読んじゃうバイブル

劣等感を感じながら余裕の女を演じつつ、時にどうしようもなく落ち込んで取り乱すみっともない姿。

タラレバ話をお酒片手に語らうその姿は、まるで週末の自分を見ているようでいたたまれないことこの上ない。 傷つきながらもまた立ち上がりもがく彼女たちの姿は、応援せずにはいられない。

最初は笑っていられたはずなのに、途中から自分を鏡で見ているようでものすごく切なく涙してしまう女子たちも多いはず。そして彼女たちの周りに起こる出来事やKeyの鋭い発言は、笑いと涙で緩み切った心に深く突き刺さるのである。

傷を舐めあいたいわけじゃない、ただ誰も答えを持っていないだけなんだ。この漫画の先にアラサー・アラフォー独り身女の答えを期待しつつ、あまりにも悲惨な主人公たちが幸せになっていくことを切に願う!

まとめ

女性に人気のある東村アキコが描くこのリアルな漫画は、痛みを伴うバイブルとも言える。主人公に自分を重ね反省しつつも、客観的に見ることで一度自分のことを見つめなおせる。

倫子・香・小雪は揃って悲惨な恋愛をしているが、多かれ少なかれ大人の階段を登ってきた私たちにとって他人事とは言えないストーリーになっているだろう。重い内容もあるが、コメディタッチに描かれているので読みやすい。

来年ドラマ化で美人な女優さんがこの3人を演じることに違和感を感じてしまうが、ストーリーがおもしろいだけに期待は高まる。原作も今から読み始めてもすぐに追いつけるので、気になっている女性にはぜひ挑戦してもらいたい。