人生とは?命とは?ブラックジャックの奥深い名言&名シーン10選!

医療漫画の金字塔ブラック・ジャックに秘められた様々な謎や信念!40年以上前の漫画なのに、今みても泣ける!笑える!考えさせられる!そんなブラックジャックの魅力を徹底解説します!

ブラック・ジャックとは

ブラック・ジャックとは手塚治虫による漫画作品。「週間少年チャンピオン」で約10年にわたり長期連載され、医療漫画の金字塔ともいえる作品です!主人公である天才外科医「間黒男(はざまくろお)」、通称ブラック・ジャックを中心とし「医療」「人間の生死」をテーマに描かれています!

ブラック・ジャックの外見の特徴として気になるのが、白髪と顔の傷。実は幼少期に不発弾が原因で、母親と爆発事故に遭いましたが、本間先生の大手術のおかげで奇跡的に生還しました。傷はそのときの手術の痕だとされています。

また、爆発のショックで髪半分が白髪となり、半身不随であったにもかかわらず、懸命なリハビリにより元の体の状態に戻りました。さらに、主治医の本間先生に憧れて医師となったこともあげられています。

ブラック・ジャックの謎

なぜ無免許なのか?


ブラック・ジャックの場合、作中でポイントとなってくるのが無免許医師だということです!作中での設定は後付のため、詳しくは描かれていませんがきちんと医大で教育を受け、インターンとして働いている姿の描写もあります。

しかし、インターン時に同僚である如月恵の手術を無断で行ったことから、医師免許を剥奪されたのではと推測されています。その後、医師免許がもらえるチャンスもあったのですが、ブラック・ジャックはたまたまタイミングが合わなかったり、拒否したりと、結局3度のチャンスを棒に振ってしまいます。

さらに、尊敬する本間先生が生前に「本間血腫」の心臓手術で失敗してしまい、医師会から追放されたことを恨んでいることや、肩書きやルールに縛られたくない、一匹狼的な性格も関係しているといわれています。

未収録作品



外科医として医師免許を持っていた作者ですが、実は臨床経験がほとんどなかったようなのです。作中では大胆なフィクションと医学的なリアリティさを兼ね備えていますが、医療用語のミスや実際の技術とは違う描写がされていたこともあるようです。

さらに、医学情報が古かったからか、治療できる病気であったものを治療困難として紹介されていたりと、当時でも議論を呼んでいました。また、一部差別的視点や障害者団体からのクレームもあり、未収録の作品も多いようです。

高額な治療費

作品の中でブラック・ジャックは高額な治療費を請求することで有名ですが、なぜそんな高い費用を請求するのでしょうか?先ずはインパクトを残すために作者が設定したものという説がありますが、全てにおいて皆高額というわけではないようです。

意外にも義理堅いところがあり、恩がある人や貧乏な人、野生動物などに関しては無償で手術することもありますが、金持ちでがめつい人間からは高額の費用をふんだくっているようなことも多いです。「こっぱみじん」では150億円請求しています(笑)

無免許ということもあり、様々な医療機器を整えたり、本間血腫のための人工心臓には費用がかなりかかるということから、高額の費用が必要であると考えられているようです!

ピノコとの関係

ブラック・ジャックの助手として度々登場するピノコ!そんなピノコは一体何なのでしょうか?実は「畸形嚢腫」という話で、双子の姉のお腹の中で奇形種として脳や手足、内臓などがバラバラな状態で発見されました。

それをブラック・ジャックが手術で組み合わせたものがピノコです!姉の体の中で18年間生きていたため、当時本人は18歳だと思っていましたが、ブラック・ジャックは0歳だと思っているようです(笑)

ブラック・ジャックとの関係ははっきりと書かれてはいませんが、医者と助手であり親子や夫婦のような、お互いの良き理解者という感覚のようです。現にピノコは「おくたん」と言っていますし、家事や料理はピノコが担当しているようです!この二人の微妙な関係はファンにはたまりません!

心を揺さぶるブラックジャックの名言・名シーン!

普段は医療現場で働いている筆者ですが、ブラックジャックや周りを取り巻く人の考え方や台詞には、心を揺さぶる熱いものがあります!そんな筆者がオススメする名言・名シーンをご紹介していきましょう!

人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて おこがましいとは思わんかね・・・-「ときには真珠のようにより」

ブラック・ジャックの恩師でもある本間先生の最期・・・実はブラック・ジャックの大手術をした際にメスを体内に置き忘れてしまい、再手術したことを懺悔するのでした。そして、上記の言葉を残して、息を引き取ります。

ブラック・ジャックは本間先生を近くの病院まで運び手術しますが、すでにもう手遅れでした。死因は老衰で、ブラック・ジャックの手術は完璧であったにもかかわらず、どうすることもできない悔しさに悲観する彼の元へ、再び本間先生の幻影が「人間が生き物の生き死にを・・・」と言葉をかけるのでした。

医者は神様ではないし、世の中にはどうすることもできないことがたくさんあることは頭でわかっていても、実際にその場面になると、命の不思議と医学の難しさが身に染みます。

ボンカレーはどうつくってもうまいのだ -「医者はどこだ!より」



拘留中の身であるブラック・ジャックの元に差し入れを入れてきたピノコ。中身はブラック・ジャックの好物カップヌードルとボンカレー(笑)かなり高額な費用をふんだくってるわりに、質素な生活をしている庶民的なブラック・ジャックなのでした!

しかし、ピノコのカレーはいつまでたっても美味くならないのは、どうにかしてあげたいです(笑)そして、このボンカレーの台詞は漫画オタクの間で非常に有名なようです!あ〜久しぶりにボンカレー食べたいな〜!

百万円くらいどうかちら-「ピノコ行方不明(還る!)より」



お小遣いが欲しいとねだるピノコに対し、「そうか、うっかりしてたよ。お前も買いたいもんがあるだろうね。で、どのくらい欲しい?」とブラック・ジャックが聞いた後の答えがこれでした!

その後「馬鹿、お前は金の常識を知らないな!」と言っていますが、お前が言うなって感じです(笑)そして、「じゃあ月1000円ずつやろう」と折れたブラック・ジャックなのでしたが、「じゃあとりあえず1年分ちょうだい」といったピノコ。なかなか手強い相手のようです(笑)

医者は人のからだはなおせても・・・ゆがんだ心の底まではなおせん -「灰色の館より」



ある地下室に閉じ込められた大火傷を負った兄を治して欲しいと妹から依頼が入る。実は残忍な兄にひどい目にあっていた妹は、ある日置物で兄を殴り殺して、焼却炉で焼いてしまうのでした・・・しかし、兄は生きており、全身大火傷を負った状態で助けられたのです。

「なぜ助けたのか?」とブラック・ジャックが聞くと、「たった一人の兄で愛していたから」と言う妹に、傷が治り動けるようになった兄は復讐のため、妹の顔面に火を放ち、家を燃やしてしまったのです。命からがら逃げ出したブラック・ジャックが車の中で、放った言葉。やはり人の心にメスを入れるのは難しいことなんだと思った回でした!

それでも私は人を治すんだ。自分が生きるために!-「二人の黒い医者より」

ブラック・ジャックのライバルとして、ドクター・キリコという正反対の医者がおり、「治る見込みのないものを苦しみから救う安楽死」を信念としています。そんなドクター・キリコの元に訪れた母親は安楽死の希望をしていましたが、母親を救って欲しいとブラックジャックの元に訪れる子どもたちがいました。

度々、ブラックジャックとドクター・キリコは「生と死」についてぶつかり合うシーンがありますが、今回もその一つ。母親はブラック・ジャックの奇跡的な手術で元気になったのですが、その直後に交通事故で死んでしまうというものです。

それをドクター・キリコが「死ぬ運命」だったのだと嘲笑った後に、ブラック・ジャックが叫んだシーンです!人の命を信じてやまないブラック・ジャックらしいセリフですね!

正義か そんなもんはこの世の中にありはしない -「約束より」



大金を盗んでは難民キャンプの人たちに配っていたという少年が、銃弾に撃たれてしまいます。しかし、難民キャンプでは手術ができず、ブラック・ジャックは応急処置だけ済ませて後にします。

1年後、その少年は死刑囚として、警察署の中からブラック・ジャックに手術をして欲しいと手紙を出し、ブラック・ジャックはその少年の手術をします。後に銃殺されるわけですが、ブラック・ジャックは治療した部分には弾を当てるなと言ったのでした。

ブラック・ジャックは無免許の医者。そんなアウトローは「正義」なんか信じていません・・・正義とか悪ではなく、ただ生命の神秘を信じ、日々奔走しているのでしょう!

ふざけるな おれも医者のはしくれだ いのちが助かるにこしたことはないさ・・・-「死への1時間より」



ここでドクター・キリコの名言!ある少年が、安楽死の薬を心臓病が治る薬だと勘違いして、母親に飲ませてしまい、ブラック・ジャックと二人で母親を助けるお話です。白い死神といわれるドクター・キリコが実に人間らしいセリフを言うのです!

さらにブラック・ジャックからは、今回の治療費はお前が払うべきじゃないか?と言われ、ドクター・キリコが「バカ、せっかくの気分をぶち壊すな」とツッコミます(笑)この二人の掛け合いがライバルというより、実は根本的なところは同じなのではないかと、思わせてくれるシーンです!

皮肉なもんじゃ 助かりたいやつがみんな死んで 助かりそうもない人間が生きのびた それが人生かもしれんな-「ハリケーンより」



治療のために離島へやってきたブラック・ジャック。そこで待っていたのは末期癌の大富豪でした。資産目当ての若い妻と秘書は、遺言をどうにか有利に書き換えるために、命を永らえさせてほしいと依頼してきましたが、そこへハリケーンが襲います。

大富豪の男の手術は成功しましたが、今にも島から出なければ命が危ない状況でした。若い妻と秘書は二人を脅して島へ置き去りにし、残っていた小型飛行機で脱出を試みますが、飛び立った直後に墜落しました。

そんなときに大富豪の男が言った言葉です。大富豪の男はブラック・ジャックから「あなたの奥さんはろくな女じゃない」とまで言われていたのに、怒って否定していたのは、本当はすべて分かっていたからなのではないかと、それでも一人で死にたくなかったのかともとれるシーンでした。

医者は人をなおすんじゃない。人をなおす手伝いをするだけだ。なおすのは・・・本人なんだ 本人の気力なんだぞ!医者が人の生き死にのカギをにぎるなんて・・・思いあがりもはなはだしいんじゃないか?-「人生という名のSLより」

人生という名のSL」は事実上の最終回ともいわれ、ブラック・ジャックがとあるSLに乗っているところから話がスタートします。そのSLには不思議なことにいろんな人が登場するのです。元恋人であった如月恵やドクター・キリコ・・・そして、亡くなったはずの本間先生

本間先生はなんと幼い頃のブラック・ジャックの大手術をしている最中でした。ブラック・ジャックは不思議に思いながらも手術を手伝いますが、感染の危険が高く、人工臓器に取り替えるよう勧めます。

しかし、本間先生は「ロボットにでもするつもりか」、「医者が人の生き死にのカギをにぎるなんて・・・」と怒るのです。これこそ日頃からブラック・ジャックが言っている「医者は神様ではない」、「治るという気持ち」が大事であることを教えてくれた、本間先生らしいセリフです!

何をしょげてる?お前は私の奥さんじゃないか。それも最高の妻じゃないか。いこう、患者が待っているぞ-「人生という名のSLより」



「人生という名のSL」では本間先生に続き、八頭身美女の姿になったピノコも登場します。ピノコはブラック・ジャックに対し、「一度でいいから好きといって」と抱きつきますが、「八頭身美女には興味がない」と一度拒否します。ピノコが落ち込んでいると、ブラック・ジャックは代わりにこんな言葉をかけます!

「さあそれよりもオペをすますんだ」・・・と、その後に「奥さん」「」という言葉をピノコに対して使います。ブラック・ジャックのピノコに対する感情は恋とか愛とかでは表せない、人間の生命を信じる二人だからこその関係性なのでしょう!

しかし、これらはブラック・ジャックの夢オチという結末で、連載終了します(笑)読者としてはかなりモヤモヤしたままの気持ちになりますが、彼らの命ある限り、物語は続いていくのでしょう!

ブラックジャックは永遠に……



医療漫画の最高傑作、ブラック・ジャック。医療者なら一度は読んだことあるでしょうし、知らない人はいないくらいの有名な作品です。中でも現在の医療漫画やドラマの原点ともいえ、それが40年以上前に描かれたものというのが驚きです!

原作の漫画は何度も編集されて出版されていたり、アニメ版や舞台など幅広く知れ渡っていますが、一番は原作漫画がおすすめです!病名や治療法などが古いと感じることはありますが、人間模様や医者の信念、命の考え方は今でも色褪せず、様々な場面で感銘を受けること間違いなしです!ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょう!

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