世界に光と闇が存在するなら、彼はいつも闇の世界の住人だった。闇に抱かれるように、悪夢に誘われるように、彼はいつも「何か」に蝕まれている。しかし、彼は決して弱くなかった。心すら燃やし尽くすほどの憎悪と、巨大過ぎる剣。その狂気が切り裂くのは、闇か、過去か。
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単眼短腕の黒騎士! ガッツの戦う理由とは?
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ガッツの戦う理由
1989年から漫画の連載が始まった「ベルセルク」ですが、2017年にもアニメ化がされるなど、勢いの止まらない作品です。物語はかなりグロいシーンが多いことでも有名ですが、非常に絵が緻密に描かれており、私の周りでも「今まで読んだ中で一番上手い絵」と称賛されることも少なくありません。
さて、作品のタイトルである「ベルセルク」ですが、これはもちろん主人公のガッツのことを指しています。ベルセルク--狂戦士と呼ばれてまで、ガッツが戦う理由とは、いったい何なのでしょうか?
ガッツの戦う理由は、大きく分けて二つあります。「守ること」と「殺すこと」です。
ベルセルク無双クリア!
漫画の方完結するか最近不安です pic.twitter.com/BxTABqKWoy
— バラライカオルタ (@balalaika002) 2016年11月29日
守ること。殺すこと
守ることの対象は、かつての鷹の団女千人長であり、ガッツと愛し合った仲でもある、キャスカです。彼女を守ることは、自他ともにガッツにとって一番大事だと思われていました。しかし、中盤で実はそうではなかったかもしれない、という心の声が出てきました。
その時出てきたのが、もう一つの戦う理由です。そう、言わずと知れた鷹の団の団長であり、ガッツの唯一無二の親友でもありながら、鷹の団を完全に壊滅させた張本人。現在はゴッドハンドの一人として、フェムトとも呼ばれている存在、グリフィスです。
キャスカを守ることがガッツの最優先事項である、と私も信じたいです。ですが、かつての仲間を全て殺された恨みを考えれば、それも仕方ないのかもしれないと思ってしまいます。
救いのない過去。ガッツの中に渦巻く暗い思い
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— キングィン日本 【公式】 (@KinguinJP) 2016年12月19日
黄金時代もあったが……
さて、それではガッツの過去について少し掘り下げていこうと思います。ガッツはかつて、鷹の団という傭兵集団に属していました。鷹の団は、グリフィスというカリスマ的なリーダーもいたので、順調に出世街道を突き進んでいきました。
しかし、そんな黄金時代も長くは続きません。ガッツは様々な葛藤はあったものの、結局は「何となく」という理由で、鷹の団を脱退します。ガッツが鷹の団を辞めた翌日、グリフィスは雇い主(?)であった王に捕らえられ、一年間にも渡る拷問を受けます。
この拷問は、かなりえげつなかったですね。初めて見た時は、かなり苦しかったです。それから鷹の団自体も迫害を受けるのですが、まあ、結局はガッツも戻ってきて、グリフィスを助け出すことに成功します。
母校の小学校の体育館でベルセルクの蝕が起こったのだが、ワイ将ガッツニキに転生して大剣で魔物をガッサガッサ斬り伏せていく…というファンタジーでしかない夢を見た。惰眠を貪ると夢がファンタジーじみていく傾向あり。 pic.twitter.com/zJYcXmUiHo
— Смеющаяся булавка (@psikh_v_bulavke) 2016年11月9日
「蝕」--生贄としての生が始まった瞬間
そして、偶然が偶然を転がり、運命に辿り着きます。グリフィスの元に覇王の卵が戻ってきて、「蝕」が起こったのです。拷問シーンを見て苦しかったと言いましたが、蝕はそんなレベルではありませんでした。
私にとって、絶対的なトラウマシーンです。ベルセルクは絵が上手い分、むしろ質が悪いとも言えるでしょう。蝕では、多くの怪物たちが、グリフィス以外の鷹の団の仲間を襲い、食われました。
彼らは、グリフィスが、フェムト--ゴッドハンドと呼ばれる存在に生まれ変わる為の生贄として、必要だったのです。人間を生贄に捧げるには、どうでもいい人間ではなく、大切な人間ではなくてはならないからです。思い出すだけでも辛いですが、これもガッツとグリフィスの運命なんですよねえ……。
大きく、分厚く、そして大雑把過ぎた、鉄塊のような剣
ベルセルク ガッツの大剣が pic.twitter.com/QDCxoIcTys
— めいじん@覚醒の遺伝子 (@_meijin_) 2016年12月18日
なんとか蝕を生き延びたガッツとキャスカでしたが、それからもずっと使徒は襲い掛かってきます。使徒や悪霊などに対抗するため、ガッツが用いたのが、身の丈を超えるほどの巨大な剣、いえ、巨大な鉄塊でした。
「大きく、分厚く、そして大雑把過ぎた、鉄塊のような剣」と、ベルセルクの作中では呼ばれていました。この表現が好きな人は、かなり多いと思います。もちろん、例に漏れず私も好きです。中二病心をドストレートで突き抜けてくるような武器ですね。
剣の名前は、「ドラゴン殺し」。ゴドーがドラゴンを殺せるようにと打った剣でしたが、ガッツ以外に鉄塊のような剣をまともに扱える人間がいる訳もありませんでした。元々身の丈以上の剣を振るうことに慣れていたガッツは、これで使徒や悪霊と渡り合うことに。
クーフーリンアニキをセイバーで召喚してデカい剣あげたらもうベルセルクじゃん pic.twitter.com/xDjCz4kn33
— か~さ~P (@kabuto1030) 2017年1月12日
とにかく重い剣
ドラゴン殺しは、まさにガッツを象徴するような武器であり、非常にカッコいいのですが、たまに弱点にもなります。その弱点をよくセルピコに突かれるのですが、大きすぎて狭いところでは振り回せないという事ですね。
ただまあ、そういう状況であっても臨機応変ではなく、基本的には力技で押しとおるガッツさんは「さすが!!」の一言です。ほとんどの使徒に対して、ドラゴン殺しの刃は通るのですが、たまに滅茶苦茶固い敵などどは斬れないときもあります。
ベルセルクは無双としてもゲーム化されていますが、ガッツさんの戦い方はまさに無双です。普段から一撃で多くの敵を葬り、一人で戦い続けています。それもこれも、このドラゴン殺しのお陰なことは間違いありません。
強さの秘密?危険過ぎる「狂戦士の甲冑」とは?
三浦建太郎によるダーク・ファンタジー・コミックを18年ぶりにテレビアニメ化。身の丈よりも大きな剣を武器に復讐の旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。無法者、悪霊、神の使徒を相手に、鍛え上げた体と技で闘いを挑む。2017年春には次編も予定されている人気作『ベルセルク』配信中。 #ネトフリ pic.twitter.com/5ZerZjc55H
— Netflix Japan (@NetflixJP) 2016年11月30日
狂戦士の甲冑
と、まあ。無双状態であるガッツではありますが、使徒の中にはどうしても勝てないような輩も出て来ます。人外オブ人外みたいな連中ですね。そういう奴を相手に、運よく逃げられれば良いのですが、そうでない時もあります。
実は、そういう非常事態にガッツが用いるアイテムが一つあります。「狂戦士の甲冑」と呼ばれる物です。まあ、それこそ狂戦士並みの力が手に入る凄いアイテムです……が。もちろん、ベルセルクで出てくるアイテムが、そんな生易しいだけの設定なわけがありません。
狂戦士の鎧の力を引き出すことによって、「人間には不可能な動き」で、何度も強敵を退けることができました。それは事実です。しかし、この鎧には大きな代償が必要だったのです。
やっと最新話読める(泣く)
ベルセルク
どうか安易な実写映画化とかしませんように。
室伏広治さんには狂戦士の甲冑のコスプレはしてもらいたいとは思う。#berserk pic.twitter.com/AFa4e3gSJd— kuriyan (@kuriyan_muscat) 2015年7月23日
力の代償は?
狂戦士の甲冑は、パワーアップのできるアイテムです。そして、怒りや憎しみを極限まで増幅させることで、痛みを感じることも無くなるので、常に安定して戦い続けることができます。ただ、「痛みがなくなる」だけで、怪我をしないわけではありません。
そして、怪我をしても動き続けようとするため、戦いを求め続けてしまうため、「鎧が折れた部分の骨を貫いて」身体を動かそうとします。骨を鎧が貫くので、もちろん大量の血が出ます。前の使用者は、全身を鎧が貫き、出血多量で死んだほどです。
そして怒りや憎しみが増幅しすぎると、自我すら保てなくなり、仲間を襲うこともあります。まあ、逆にめちゃくちゃ危ないからこそカッコいい! って感じてしまうんですけどね。甲冑があれば、どんな使徒とも互角に渡り合える気がしてきました。
「 狂気」や「執念」がガッツの強さ
【ベルセルク無双】ガッツの公式設定wwwwwww https://t.co/7VHzimf3ro pic.twitter.com/Iu92OKbReT
— 極・ゲームニュー速暇つぶしアンテナ (@GokuGameSokuho) 2016年11月7日
さて、最後になりましたが、ガッツの魅力は伝わったでしょうか?? ガッツは本当にほとんどのダークサイドにいる人間で、憎しみや怒りを力にして戦っています。そして、一人で戦っていることが多いです。
しかしながら、仲間の大切さがたまに身に染みていたり、「弱い人間」が死んで傷付いたりなど、どうしても捨てきれない人間らしさも魅力です。ただ、ガッツの最大の魅力は、やはり「圧倒的な強さ」だというのは、個人的に絶対揺るぎないですね。
まあ、ガッツにはこれからも狂戦士の甲冑はほどほどに使用してもらい、ザックザック敵を斬り殺して(押し潰して?)欲しいと思っています。
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