一撃でハマれるワンパンマン アニメ2期に向けて徹底解説!

2015年にアニメ1期が放送され、好評を博したワンパンマン。それから1年経った昨年秋、満を持してアニメ2期の製作が発表された。緊迫した展開の続く原作も併せて、今後更なる盛り上がりを見せる事だろう。ここでは、まだワンパンマンという作品に触れた事がない方へ、その魅力を伝えていきたいと思う。

一撃必殺!最強ヒーロー誕生

ワンパンマンとは?

出典:http://onepunchman-anime.net

ワンパンマンは、2009年に原作者ONE先生により製作され、ウェブ上に公開された作品である。読み切りとして投稿した同作品がヒットし連載となった。以降、閲覧数1000万回を越える人気作として現在も連載中。

また、漫画家の村田雄介先生が作画を担当するリメイク版が、となりのヤングジャンプにて連載中、コミックスも続々刊行されている(このページで紹介する『コミックス』は、全てリメイク版を指す)

超人気漫画・ワンパンマンを生んだ強力タッグ

原作者・ONE先生とは?

原作者のONE先生といえば、裏サンデーで連載されているモブサイコ100がアニメ化されたのは、まだ記憶に新しい。2015年にワンパンマンが、翌年にモブサイコ100が放送され、それぞれ大好評のうちに幕を閉じた。モブサイコ100は第62回小学館漫画賞(少年向け部門)を受賞している。また、NHKの「ネット発 マンガ革命」という番組で取り上げられた事もある。

作画担当・村田雄介先生とは?

作画担当の村田雄介先生は、集英社の「赤塚賞準入選の経歴を持つ漫画家である。代表作はアイシールド21(原作・稲垣理一郎先生)。アメフトという比較的メジャーではない競技を題材にした作品だが、7年に渡る長期連載に加え、アニメ化もされる大ヒット作に当時の週刊少年ジャンプの看板作品の一つを、圧倒的な画力と構成力で支えた人気作家だ。

WEB界のカリスマと確かな実力の美麗絵師。少年漫画好きにはたまらない、夢の共演なのである。

まだまだ追い付く!コミックス1~12巻の軌跡

街を、人々を、世界を守るために、命がけの戦いを繰り広げる。そんな、子供の頃に憧れたヒーローになるべく、死に物狂いの努力を重ねた主人公・サイタマ
その成果が実り、人や街を襲う怪人たちと戦えるだけの力を手に入れたサイタマだったが、あまりに強くなりすぎた彼の力は、どんな敵でも一撃で倒せてしまう程になっていた。
俺は強くなりすぎた──。平熱系最強ヒーロー・サイタマの強敵を求める戦いは続く!

それでは、これまでのサイタマの戦いの一部を、コミックスで振り返ってみよう


VS進化の家(コミックス1~2巻)

人類の進化」を追い求めて日々研究を重ねるジーナス博士。彼は圧倒的な力をもつサイタマの情報を知り、研究材料にするべく次々と刺客を送り込むも、全て返り討ちにされる。
一方、倒した刺客たちから話を聞いたサイタマは、サイタマの強さに憧れ弟子入りを志願するサイボーグ・ジェノスと共に、敵の本拠地「進化の家」に訪れる。更なる強敵との戦いの最中、サイタマが如何にしてここまでの力を手に入れたのか、その強さの秘密が、本人の口から語られるのだった――。

自称「新人類の進化形」、阿修羅カブト。博士の作り出した研究成果たちの中でも、知能や肉体においては圧倒的な性能を誇るものの、博士曰く品性の足りない失敗作。しかし実際、戦う前にサイタマの強さを感じ取り退避行動をとった怪人は、阿修羅カブトを除けば原作中でもほとんどおらず、その実力を証明している。

話のテンポも読みやすく、敵のコンセプトもしっかりしているためか、ファンの間でも人気の高いエピソードである。

VS深海王(コミックス4~5巻)

海を汚す人類を根絶するため街を彷徨う怪人・深海王。その驚異的な戦闘力を前に、人々を守るべく立ち上がったヒーローたちは悉く敗れていく。
S級ヒーローとして要請を受け、駆け付けたジェノスも、民間人の少女を庇い戦闘不能に。強さと人類への怨念を募らせる怪人に、C級ヒーロー・サイタマが立ち向かう!

自分より遥かに強いヒーローたちが次々に敗れ、敵も、人々も、自分さえもが「絶対に勝てない」と分かっている。しかしそれでも、深海王へと立ち向かう事を諦めないC級ヒーロー・無免ライダー。
結果として彼は敗戦してしまうものの、彼が時間を稼いだ事で、周囲の人々へ敵の手が伸びる前にサイタマが駆け付け、事件は収束。街1つが吹き飛ぶ規模の災害となったが、彼を含めた名立たるヒーローたちの尽力により、民間人に死傷者は出なかった。

VSボロス(コミックス5~7巻)

大予言者シババワが遺した、「地球がヤバイ」という最期の予言。S級ヒーローたちが召集され、対策を立てていたその時、怪人・ボロスの率いる暗黒盗賊団・ダークマター地球侵略のため来襲する。
被害の拡大を食い止めるため、地上で応戦するヒーローたち。彼らの尽力を背に、サイタマは1人、敵の本陣である宇宙船へと乗り込んでゆく!

人類の想定する災害レベルを超越した戦闘力をもっているボロス。しかしそれでも、サイタマの全力を引き出すには至らなかった。戦いの中でそれを痛感していたボロスからの言葉、「お前は強くなりすぎた」。ボロスもまた、自身と対等に戦える相手を探して地球へやってきた存在であるため、サイタマの、強者であるが故の孤独に唯一理解を示していた。

アニメ第1期の放送部分はここまで。原作通りに進むのであれば、次回第2期はこの続きから始まるものと思われる。

VSガロウ(コミックス8巻~)

幼い日、サイタマヒーローに憧れたように、ガロウ怪人に憧れた。野望を抱いて活動する悪が、正義のヒーローを打ち負かす。そんなシナリオを作るため、ヒーロー協会に宣戦布告を叩き付け、「ヒーロー狩り」を執行する!
ランキング上位の実力者たちを次々倒してゆくガロウに、サイタマは……!?

以前から親交のあったS級ヒーロー・シルバーファングの弟子がガロウに敗北し、出場予定だった武術大会に出場できなくなった。怪人相手ではなく、人間が操る武術に興味をもったサイタマは、弟子になりすまして大会に出場。ヒーロー狩りが猛威を奮う一方、こちらでも熾烈な戦いが繰り広げられる!

漫画もアニメも大迫力!ワンパンマンの凄すぎる画力

ここでは、ワンパンマンの魅力の1つである作画についてご紹介。アニメ第1期の作画は村田先生の描くリメイク版が元になっているので、両者を振り返ってみよう。

コミックスの作画



繊細かつ滑らかに描き込まれた線、白と黒のたった2色で作り出される精彩な陰影、そして画面全体のバランス。1つ1つの完成度が異常に高く、もはや漫画とは思えない迫力臨場感を描き出している。1コマずつ区切られた世界の中で、キャラクターたちは確かに生きているのだ。読む手を止めても、登場人物たちの息遣いまでもが聞こえてきそうである。

村田先生にかかれば、ただの反復横跳びさえこの迫力である。

アニメの作画

当たり前の話だが、アニメに関しては観ていただくのが一番早い。

この映像は、テレビアニメワンパンマン」の公式PVの1つである。アニメにおける公式PVは基本的に、これから始まる又は放送中の作品について、その宣伝を目的としている。そのためアニメ本編と同等かあるいはそれ以上に力を入れて制作される場合が多い。だが実際にアニメを観てみると、途中で作画が崩れたり、動画としてのテンポが悪い場面があったりと、PVと比べて本編が見劣りしてしまう作品もある。

しかし驚く事に、ワンパンマンはPVを超える完成度で1話目がスタートし、そのまま最終回まで勢いを落とす事なく走り切ったのだ。作画に関して特に評価が高いのは最終回の戦闘シーンで、「こんなアニメ作品に出会ったのは久しぶりだ」など、アニメファンからも賞賛の声が上がった。「SUGOI JAPAN Award2015」のアニメ部門でもTOP5入りを果たしている。

ワンパンマンってどう思う?みんなの評価を集めてみた

ワンパンマンという作品について語ってきたが、実際に視聴した人たちはどんな感想をもっているのだろうか。気になる周囲の評価を独断と偏見のもと抜粋してみる。

ワンパンマンの作風として、主人公のサイタマ無敵の力をもち、それによって人々を救ってきたものの、救った人々から感謝をされる事があまりない。むしろ、サイタマの力を「インチキだ」とバッシングする場面もあった。実力に合った正当な評価をされていないのである。少年漫画としては珍しい傾向だ。

その点に理解を示せるかどうかで、この作品への評価は割れるらしい。純粋にサイタマを応援したいと思う読者・視聴者がいる一方で、次のような意見もある。

少年漫画、中でもバトル物の基本は、主人公が悪に打ち勝ち、仲間や救った人々と喜びを分かち合う部分が見どころだが、ワンパンマンにはそれがない。サイタマ自身が世間の評価を気にしていないため、恐らくこの先も、この関係性が劇的に変わる事はないのではないかと思う。

主人公も含めて、キャラクターたちに何を求めて作品に手を伸ばすのか。漫画を読む際の最大の論点はそこなのだろう。

コミックスとアニメ2期、ワンパンマンのこれから

ワンパンマンのアニメ第2期について

出典:http://onepunchman-anime.net

前の項目で記したが、アニメ第1期リメイク版のコミックスを元に制作された。

そしてこれも上記にあるが、アニメ第1期はボロスとの戦いで幕を閉じている。コミックス通りの流れで進むと、ガロウとの戦いや武術大会の話が始まる事になる。しかし現段階では、コミックスのガロウ編はまだ完結していない

リメイク版は、ONE先生シナリオを作り直し原作とは違う進み方をしている。原作のガロウ編は完結しているので、これから始まるアニメ第2期は原作を元に作るのだろうか?原作、コミックス、アニメ第1期の全てを愛するファンは、不安と期待の両方を抱きつつ続報を心待ちにしている。

ともあれ2期の放送はまだまだ先になるので、まだ作品を観た事がないという人も、この機会にぜひ「ワンパンマン」の世界に足を踏み入れてみてほしい。

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