【ネタバレ注意/クズの本懐】クズの帝王を勝ち取るキャラクターは誰だ!?

念願のアニメ化がされたクズの本懐。アニメから入る人は序盤の空気に騙されるべきではない。作品名はあくまで「クズ」の本懐である。各キャラクターのクズ度、そして誰が一番クズなのか見てみよう。

クズの本懐の魅力はキャラのクズっぷりにあり!

出典:http://www.kuzunohonkai.com

クズの本懐の魅力は何といってもキャラクターのクズっぷり、そしてクズに堕ちていくまでの過程である。ドロドロが混ざった恋模様にハラハラドキドキしてしまうのが『クズの本懐』の多く感じられる魅力だ。

「アニメ見始めたけど、今のところあまりクズ要素を感じないんだが…」とアニメの3話くらいまで見る人は往々にしてこう言う。しかし騙されるな!ここからが凄いことになっていくからだ

そこで本記事では、各キャラのクズ度をおおまか10段階評価(1はクズ度が低く、10は最高のクズ)で紹介し、栄えある「クズの王者」を決めたいと思う。(※ネタバレを含むので原作未読・アニメ未視聴の方はご注意下さい)

第6位:【無垢な好青年】鐘井鳴海



花火の担任教師の鐘井鳴海(かない なるみ)。花火から好意を向けられているが、鳴海本人は新任同期の茜に一目惚れしている。ただし恋愛は奥手のようで、茜と会話する時は常にオドオドしてぎこちない。

「そんなオドオドするなよ、草食超えて童貞かよ!」と喝を入れたくなる人もいるかもしれないが、厳密に言うと茜と寝ちゃっているので童貞ではない。茜先生がハードル低くて良かったね、鐘井先生!!

鐘井先生もやる時はやる男

『言えなくて終わるよりずっといい。出ろ。勇気!!』・・・そんなオドオドしている鳴海も意地を見せる。出会って以降も茜とはずっと親交を深めていたらしく(おかげで麦と花火を大きく悩ませることになる)、夏ついに告白に踏み切る。物語の流れから結果は「保留」と思われるが、勇気を振り絞った鳴海に「漢」を見た。

『や……やめなくていいです!』・・・告白以降も親睦を深めていた鳴海と茜。しかし後述するが茜は一筋縄ではいかない人で、あることを打ち明けられる。しかし、鳴海もどうやら一筋縄ではいかない人でこんな返答をする。この言葉を境に物語は最終章へと向かっていく。

鳴海のクズ度は??

職業柄仕方のないが、鳴海はクズとは程遠い存在である。おかげで、肉欲にまみれる男性が多い作中で無垢で異質な存在である。ただし、茜vs花火の恋愛バトルにおいて色々と利用されるなど不憫だが、一方で純情っぷりが物語に影響を及ぼしつつある。

ともあれ、クズ度は0に近い。花火の感情に気付けなかった点は、クズポイント2点くらい加点したいが、ニブいという評価で済ませて1点加点とする。よって、トータルでクズ度は「1」とする。

第5位:【直情メルヘン少女】鴎端のり子(最可)

直情的な麦への好意

出典:http://news.noitamina.tv

西洋のお伽話に登場するお姫様のような少女、鴎端最可(かもめばた もか)。本名はのり子だが、「最も可愛い」を追求する意味で周囲に「最可(モカ)」と呼ばせており、この記事でも便宜的に「最可」と記載する。

麦達とは同級生で、幼馴染の麦を小さい頃から好きだった。美形の2人は一緒にいると保育園の先生から「王子様とお姫様みたい」と評された。

この言葉を聞いた最可は、「麦という王子様にふさわしいお姫様」になると決意し、風紀委員に注意されても「お姫様」スタイルを貫き、自分を磨いて行く。メルヘンチックだが芯の強い少女である。花火にライバル心を燃やす一方で、麦と花火の「偽り」の関係に気付いている節がある。

純粋な想い



『私の「好き」は「それでもいいくらい好き」よ』・・・もし麦が花火のことを「それでもいい(本命じゃなくてもいい)くらい好き」だったら、麦を諦めていたと本人に告げる。そして最可は心の中でこう呟く。「麦が私を本命じゃなくても私は麦が好き」という真っ直ぐな想いが見て取れる。

『汚れたっていいから麦と同じ世界に生きたかっただけよ』・・・ドロドロな恋愛が目立つクズの本懐において、最可の麦への想いは作中数少ない純粋な「好き」である。

最可の不幸は、「麦と花火はお互い本命ではない」と気付いてしまったことだろうか。それとも麦の本命が茜で、麦の茜への気持ちが「それでもいいくらい好き」ということに気付けなかったことだろうか。

最可のクズ度は??

繰り返すが、最可の想いは真っ直ぐで作中トップクラスに純粋である。読者はがっかりだろうが、クズ度は0に近い。最可目当てで作品を見るなら、そのクズ度ではなく、ピュアっぷりを応援してほしい

ただし、麦への気持ちの強さゆえ、麦と花火の昼食タイムを邪魔するマナー違反なこともやらかしている。さらに最終局面で「好き」が僅かに歪み、麦に「触れたい」という肉欲が生じてしまった面がある。よってクズポイント2点を加点し、トータルでクズ度は「2」とする。

第4位:【玉砕の百合乙女】絵鳩早苗

直情的な花火への好意

「えっちゃん」こと絵鳩早苗(えばと さなえ)好きなのは花火。「それでもいい」から花火が好きという感情は、最可の麦に対する感情と共通している。早苗の気持ちは、鳴海や最可に次いで純情な恋愛感情といえる。

花火と絶賛行為中の時も、『好きな人に触れてるからそれが伝わるの。だから気持ちいいの』と惜しげもなく好意を明かして花火を慰めていく。百合ごちそうさまです…いいぞえっちゃん!!

一方で独占的な好意

しかし、早苗と花火の関係はお互いの崩壊への序章だった。花火の「恋愛感情」はなかなか早苗に向かず、むしろ元の友達に戻そうともがく。しかし、一度花火に付け込んだ早苗の暴走は止まらない。

気持ちなんて手に入らなくて当たり前なら、あなたの温もりだけでも私は手に入れたい』、『だから何?利用くらいしてよ』、『…あげない。手放してあげない』…早苗に甘えて好意を利用してしまった花火には、早苗の独占的な愛情になす術がない。ヤンデレ百合いいぞこれ…

麦への強烈な牽制

『花火モテるからさあ、油断しちゃダメだよ』・・・花火についているキスマークの正体を怪訝に思う麦に対して強烈な牽制球を投げる。

『もう流石に消えちゃったよね。またつけなきゃ』・・・と裏でキスマークの正体が自分であることを勝ち誇る。牽制というよりかは、もう麦に対する挑発である。

クズというよりは、別路線でヤバい感じになっていく「えっちゃん」である。

早苗のクズ度は??

元々は花火に対して純情な恋愛感情を抱いていた。そして、花火との関係が終わることを覚悟してまで貫き通そうとする。まさに「玉砕の百合乙女」である。一見クズ度は低いように思われる。

しかし、花火の傷心に付け込んだり麦を挑発したりするなど(麦は気付いていないが)、やや強引な面も否めない。「女同士」という関係を利用している点は、ある種チートと言える(けしからん!もっとやry)。よって、鳴海や最可よりはクズ度を上げ「6」としたいが、百合補正でクズポイント1点減点し、トータル評定「5」を付けたいと思う。

第3位:【堕ちていくヴァージン】安楽岡花火

淡い恋だったのはずが目的が歪んでいく

我らが主人公の安楽岡花火(やすらおか はなび)、幼い頃から慕っていて、この春晴れて担任となった鐘井鳴海に恋焦がれていた。しかし、そんな無垢な少女も、複雑な恋愛バトルに巻き込まれる内に歪んでいく。彼女の目的は、恋愛の成就から次第に「ライバルの茜を打ち負かす」という暴走行為に変貌していく。

茜と同じことをやり始める


ならいっそ。そうだ。あなたに夢中な人たちみんな、私のモノにしたい』・・・『執着されたい、夢中にさせたい。私からは何もあげない、何ひとつ奪わせない。対等なんていらない、対等じゃないのがいい。誰か、誰でもいい。今すぐ私に価値があると、思わせて…

…茜への対抗心から、JK要素やら詰め合わせて、茜の周りにいる男に「欲求」をチラつかせ逆に誑かし始める花火。クズさで対抗してどうするのやら…

しかしながら、あろうことに処女であるため、それを利用しようとはしたものの行為をするまでの度胸はなく中途半端で終わってしまう。クズなことをやっておきながら、完遂できないというヘタレっぷりを見せてしまい、その中途半端さが逆に性質の悪い印象を与えてしまった。

親友を狂わせる判断ミス

『壊したのは私』…早苗の好意を理解しつつもきっぱりと拒絶することができなかった。正確には鳴海への想いで傷心している彼女には拒絶する余裕がなく、甘えてしまったのかもしれない。友達に戻そうとするも時すでに遅し。早苗の好意を利用していたことを自分自身咎めている。

『わたしはもう、えっちゃんでいいのかな。そうだよ、寂しさを埋めるだけなら麦はもう必要ないや』…鳴海の告白現場を目撃して以降、失恋を実感していく。麦といる目的も恋愛成就のためか、寂しさを埋めるためか分からなくなっていく。それ故に早苗への依存が強くなり、取り返しのつかない事態に陥らせてしまった。

花火のクズ度は??

茜へ対抗したい面は仕方ないとしても、目的が逸れることや、そのやり方が問題である。茜に対抗して茜に近しい男を誑かしたり(失敗したが)、他人の好意を利用して甘受してしまったり、やっている内容はクズ女と同等である。クズ度評価はだいぶ高い。

身の丈に合わないことをせず、初めから自分の恋愛を貫くべきだった。そう考え、きっちり告白に踏み切った点は評価できる。早苗との関係は壊れたが、伝えるべきことを伝えた点はけじめをしっかり付けている。

クズポイントが溜まりに溜まり、クズ度は「9」の予定だったが、最終的には原点回帰できたので2点減点する。よって評定「7」とする。

第2位:【猛獣と化す王子】粟屋麦

自分の好きな人の本性に気付きつつあるも…

もう一人の主人公粟屋麦(あわや むぎ)。物語開始以前から音楽教師の皆川茜に恋い焦がれている。中学時代に女先輩の暴露により、茜の本性を知るが、それでも茜が好きだという麦の姿勢から当初は一途な恋心を思わせる。

しかし踏み込めず、花火と共に悶々とする日々を過ごす一方で、最可にも明確な回答をせず、曖昧な立ち位置を取り続ける。

最可を突き放さず受け止めもせず

出典:http://news.noitamina.tv

『ああ、お前はいつだって真っ直ぐで…そそられない。こんな俺もクズですか』…最可の好意を理解しつつも感情よりは欲望重視の自分に罪悪感。思春期男子の心理をよく表しているが、考えていることはおっしゃる通りですよ麦。

『俺は地獄に堕ちるね』…最可の好意を利用して、行為最中に言葉責めを仕掛けてしまった麦。あまりの卑怯さに自分自身ドン引きした模様。読者としては、もう最可をきっぱり振って解放して欲しくなる。

結局、中断して最可のことは抱かず。早苗にきっちり「好きな人がいる」と伝えた花火とは異なり、麦は結局最可に誰が好きなのかを告げなかった。曖昧な態度が、幼馴染を大きく苦しめてしまった。クズポイント向上である。

花火すらも裏切る欲求

フラれるのは明白だから、自分の好きな人に告白してきっぱり諦める。そして花火と麦で正式に付き合う」という約束を花火と交わし、夏に告白を決意する。2人ともきっぱりフラれて……と思いきや、茜の態度に惑わされる

茜が本当に自分が好きではないと理解しつつも、「あなたのはじめてになりたい」、「俺があなたを変えたい」という決意で茜の下にいることを選ぶ。「なんて無謀なことを」と読者皆が思っただろう。 肉欲に惹き付けられて単に茜に弄ばれ、結果的に花火を裏切る形になってしまった。

麦のクズ度は??

当初は花火と同様、茜に対する一途な恋慕でクズ評価が低かったが、次第に欲求に惹き付けられる思春期男子っぷりや、茜の本性を見て見ぬフリをするなど、クズっぷりを垣間見せる。

極め付けは、曖昧な態度で最可を傷付け欲求に惑わされてあっさり花火との約束を反故にするなど、クズポイントを一気に溜めてクズ度を向上させる。トータル「9」を付けたい所。しかし、花火との件に関しては「茜を変えたい」という一途な想いから「告白成功」と解釈した点もあり、一定の酌量余地がある。そこで、1点減点して、クズ度の評定「8」とする。

第1位:【クズの女帝ここに降臨】皆川茜

一体何股!?見る度に変わっていく彼氏

見た目は清廉潔白で少し天然な音楽教師の皆川茜(みながわ あかね)、彼女の本性を挙げるとすればただ一言、「クソビッチ」なのである。男好き…いや、正確に言うと「男(他人)から好意を向けられること」が好きなのである。そして、他の女から男性の視線を奪う(本人は「搾取」と表現する)ことで自分を満たしている。

茜の男遍歴を見渡しても、中年のおじさん家庭教師バイト時代の教え子鳴海…と枚挙に暇がない。しかし、誰一人にも明確な好意は抱いていない。もっとも鳴海に関しては、草食っぷりにペースを狂わされることがある。

とにかく男を誑かす

『内緒で。お互い』・・・花火と麦が深夜ファミレスにいる状況で放った言葉。先生としては深夜外出を注意をすべきところ、何と茜まで男連れという状況。教師として示しのつかないのことを平気でやってのける。もうクズ過ぎる…

その他、鳴海の一途な想いも「チョロすぎ」と弄ばれるばかりか後述の花火虐めに利用される。そして麦の「変えたい」という決意も、「甘すぎ」と一蹴される。

極め付けは、彼女のセリフ『オトコノコから向けられる好意ほど…、気持ちいいモノなんて…、ないのに』は、彼女の男性関係を象徴するクズの本懐史上トップクラスのクズ名言として名を残すのである。

格の違いを見せつけ花火を弄ぶ

『あぁ楽しみ!!早く見たいな。搾取されるあなたの顔』・・・あろうことに茜は花火の感情に気付いていた。鐘井鳴海が好きなことも、鳴海への恋が報われないから麦といることも(ついでに麦が茜を好きなことも)。そんな花火を絶望させようと、特に好きでもないのに鳴海といる時間を増やし、麦をもたぶらかしていく。両取りされた花火は屈辱感に苛まれて苦悶する。

『昨日鐘井先生としちゃった』・・・すれ違いざま花火に向けて囁く。花火が届かない鳴海を簡単に手に入れることができたと勝ち誇る。鳴海の茜への一途な想いも、ただ花火虐めに利用されるだけ。この女最低である。

茜のクズ度は??

正直に言う。茜はクズどころではない。一人だけ次元が違う。こんな人間が本当にいていいのだろうか(人間というより悪魔の部類に近い)。現実にビッチはたくさんいるものだが、「教育者」という身でここまでのビッチ・クズっぷりということが、大きなインパクトを残しているのかもしれない。

という訳で弁解の余地なくクズ度「10」を付けたいと思う。でも、茜先生本人がこの記事の各キャラの評定を見たら、優越感たっぷりに…『クズ度たったの5か、ゴミめ』、『私のクズ度は530,000です』…とかいうセリフが飛んで来そうである。クズポイントの還元サービスができそうである。そのくらいの威圧感ありますよ、はい。

こうして皆川茜は、クズの本懐という作品において栄えある「クズの王者」を越えて「クズの帝王」へと輝くのである。

アニメはどこまでクズ描写できるのか!?

https://youtu.be/P6X9QRpSumA

いかがだろうか。これが客観的に中立公正な目(※筆者自称)で見た各キャラのクズ度である。「本当にこんな感じのクズなのか!?」と気になった人は、確認して頂ければすぐに分かる。そしてアニメを3話で中断した人は、すぐさま4話以降を見てみよう。全くの真実である。

アニメを見渡す限り、原作に忠実でクズ要点をしっかり押さえて描写できているように思われる。そしてアニメはギャグ要素を排しシリアス路線な上に、色彩で表情が克明になる分、クズ度がより強調して描かれているように見える。クズ度を堪能したい人は、アニメは是非とも一見の価値があるだろう。

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