「千と千尋の神隠し」の声優陣が知りたい!このキャスト豪華すぎません?

2001年7月に日本で公開され、2017年に入った現在も未だ日本歴代興行収入第1位の記録を持つ“千と千尋の神隠し”。ご存知の方も多いと思います。第52回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞したこのジブリのアニメ。プロの声優さんばかりではなく、驚くような俳優さんが声を演じています。そんな“千と千尋の神隠し”の声を演じた方々をご紹介すると共にジブリの声優さんの秘密もご紹介して行きたいと思います。

“千と千尋の神隠し”の声優さん達は豪華キャストが勢揃い!

千と千尋の神隠し”(せんとちひろのかみかくし)は、宮崎駿監督作品のスタジオジブリの長編アニメーション映画です。ご覧になられた方も多いので、もう内容はご存知の方も多いと思います。荻野千尋(おぎの ちひろ)という10歳の少女が、両親と共に引っ越し先へ向かう途中に道に迷い、好奇心旺盛な父親と共に立ち入ったトンネルから、不思議な神々の世界へ迷い込んでしまい両親を助けるために様々な苦難に立ち向かっていくstoryです。

実はこのstoryですが、主人公千尋にはモデルになった女の子がいました。宮崎駿監督は友人のお嬢ちゃまを喜ばせたいと思い描いた作品だそうです。基本的にジブリの作品はプロの声優さん達を使わずに、俳優さんなどに声を使って演じてもらっているので、この作品にも多くの有名俳優さん達が出演しています。

“千と千尋の神隠し”のポリシーは声優さんをほとんど使わない!

ジブリの長編アニメーションと言えば、1984年の「風の谷のナウシカ」、1986年の「天空の城ラピュタ」、1988年の「となりのトトロ」、1989年の「魔女の宅急便」、1992年の「紅の豚」など多くの作品がありますが、この頃までのジブリ作品の主役はプロの声優さんが演じていました。

しかし、2011年の『コクリコ坂から』からヒロイン役を女優の長澤まさみさんが演じ、相手役をV6の岡田准一さんが声優として演じています。これまでも多くの他のアニメーションが「話題作り」や「宣伝」などのためもあって、たまにプロの声優ではない有名人や俳優や女優さんなどを起用していましたが、ジブリの作品の場合は、まったくそうではないと言われています。

宮崎駿監督は、声優的な巧さよりも、声優のような完璧ではない不安定さがジブリの作品の出演する声に必要だだと思っているようです。確かにジブリの作品を見てみるとアニメーションとはいえ、実写に近いような動きで、時間の流れや情緒、街や町の中で感じる音や空気などが実際に近いものになっているように感じませんか?

例えば、自転車が通りすぎる音1つ取っても実際の音と同じように感じたことは、筆者にとってとても感動した思い出があります。だからこそ、ジブリの作品ではプロの声優の声だと完璧すぎて少しだけ違和感を感じてしまうからプロの声優さんを避けるのかもしれませんね。

#spiritedAway

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実は宮崎駿監督がプロの声優さんを使わなくなったきっかけ『となりのトトロ』のお父さん役だったと言われています。最初はプロの声優を使うつもりで声優さんをオーディションもしていたのですが、宮崎監督はそのテープを聞いて、「やっぱり普通のお父さんになってしまいますね」と言ったそうです。

プロの声優さんですから、きっと完璧なお父さんを演じていたに違いありませんが、宮崎監督のイメージしているお父さんという役としての声と違って心には響かなかったのでしょうね。

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実際に「となりのトトロ」のstoryをご覧になっていただけるとお分かりになりますが、トトロに出てくるお父さんはお母さんが長期で入院していて家には居らず、子供と友達感覚でいられるお父さんであり、いわゆるただ単にいつも家にいないけれど優しいだけのお父さんというイメージではありません。

楽しいことも不思議なことも全身全霊で子供と同じように感じて受け止められる。そんなお父さんであることが分かりますものね。そんなことからも宮崎監督が感じたプロの声優さん達に感じた違和感やただ完璧なお父さんというイメージはこの役柄には似合わないのがなんとなく分かる気がします。

#TrueLove #SpiritedAway

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そんな「となりのトトロ」のお父さん役には、日本を代表するコピーライター、エッセイスト、タレント、作詞家である糸井重里さんが声を担当することになりました。今までの日本のお父さんというイメージ通りの父親像を使わなかったある意味1つの冒険のようなことがきっかけになり、その後の宮崎駿作品はどんどんと主役に限らず、主要人物を担当するのがプロ声優ではなくなっていったということです。これもある意味宮崎駿監督のすごいところなのかもしれませんね。

さて、そんなジブリの作品の1つである“千と千尋の神隠し”の声優さんもすごい顔ぶれですよ。声を聞いていただけでは分からなかった今人気のあの俳優さんまでがあんな役を・・・・とちょっと驚くかもしれませんが、キャラクターと共に声の主をご紹介してきたいと思います。

萩野千尋(千)=柊瑠美(声優)

#spiritedAway

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荻野家の一人娘で10歳の小学四年生の千尋。両親と共に引越しをしていた途中、父が道に迷い異界に迷い込んでしまいます。お腹が空いていた両親は断りもなく異界の食べ物を食べてしまい豚になってしまいます。その両親を人間の姿に戻して元いた世界に戻るために湯屋「油屋」の経営者である湯婆婆と契約を交わします。湯婆婆と契約すると名前を奪われしまうため「千」となり、両親を助けるために働き始めます。

声を担当した当時14歳の柊瑠美さん6歳の頃から子役として芸能活動をしており、「崖の上のポニョ」や「コクリコ坂から」にも声優として参加しています。 

ハク=入野自由(声優)

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湯屋の湯婆婆の手下?弟子?となって働いている少年です。湯屋で働くことになった千尋をなにかと助けてくれます。湯婆婆に命令されたことを忠実に守ろうとするあまりに瀕死の状態になりますが、千のおかげで助かり、ハクは千のおかげで自分の名前を思い出します。

その名前は千尋が以前住んでいた家の近くを流れていて、千尋が溺れたことがあった「コハク川」を司る神様だったのです。ハクの声を担当した入野自由さんは、この役をオーディションで射止めました。当時、声変りをしたばかりの声だったので、今はもう残念ながらハクの声がでないそうです。

湯婆婆/銭婆=夏木マリ(女優)

. #yubaba #湯婆婆

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湯婆婆は「油屋」と呼ばれる湯屋の経営者の老おいた魔女。顔が大きく二頭身の特徴的な風貌で、強力な魔力と経営力で湯屋を切り盛りしています。弟子であるハクを魔法で操って銭婆(湯婆婆の双子の姉)の持つ契約印を盗ませて従業員達を奴隷にしています。

銭婆と湯婆婆の見た目は同じなのに、その表情や言葉使いによってイメージの違う2人が描かれています。この二人の声は独特のオーラを持っている夏木マリさんが一人二役で担当しました。実は宮崎駿監督が夏木マリさんを見て湯婆婆や銭婆を描いたと言われています

お父さん=内藤剛志(俳優)

主人公千尋の父親で38歳の建築会社に勤めるサラリーマン。方向音痴なのか?知らないうちに道に迷ってしまい、行き止まりの不思議な場所に辿りついてしまいます。妻と千尋を連れて好奇心が旺盛?なのかもしれませんが、異空間へと足を踏み入れてしまいます。

そして、神様のために用意されているお料理を勝手に食べてしまい妻と共に豚の姿に変えられてしまいます。内藤剛志さんはこの作品だけでなく『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』にも声優として出演しています。

お母さん=沢口靖子(女優)

千尋の母親で35歳のとても美人な女性です。オシャレでちょっとお化粧が濃い感じの派手なイメージの女性です。夫や千尋と一緒に異空間の世界に迷い込んでしまいます。夫と一緒にお店のカウンターに並んでいた美味しそうなお料理に勝手に食事に手をつけてしまい豚の姿に変えられてしまいます。この声を担当した沢口靖子さんはこの作品が唯一の声優出演になっているそうです。

青蛙=我修院達也(声優)

金に目のないちょっと独特な声をしていて湯屋の下働きをしている青い小さな蛙役を演じているのが、この一本眉が特徴的なが我修院達也さんです。作品の中では、カオナシという生き物に食べられてしまい、青蛙の声を使ってカオナシが話せるようになるのですがあの声が我修院さんだったとは・・・・我修院さんですが、ジブリ作品の「ハウルの動く城」のカルシファー役でも声優さんをしています。あのカルシファーの声と青蛙が同じ声優さんというのもちょっと驚きですよね。

坊=神木隆之介(俳優&声優)

湯婆婆の息子で、肥満体型なのか、驚く程巨大な赤ちゃんで、赤い腰掛をまとっていますすぐに癇癪を起こし、暴れて部屋をめちゃくちゃに破壊する赤ちゃんの坊(ぼう)。過保護な環境で育っているために外に出ることは汚いことだとして外を恐れています。しかし、千尋に出会うことで少しだけ我慢やらを覚え大人になっていきます。

この坊(ぼう)は、当時8歳の神木隆之介くんが声を担当しました。神木隆之介くんはこの千と千尋の神隠しから、借りぐらしのアリエッテイまで4作品連続で声優として出演しています。湯婆婆の双子の姉である銭婆の魔法でねずみにされてしまった坊も可愛かったですよね。

おしら様=安田顕(俳優)

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千尋と一緒にエレベーターに乗った大根に似た神様がおしら様です。実はこのおしら様とは主に東北地方で奉られている農業の守り神なのをご存知ですか?
とっても不思議な見た目のこの神様、千と千尋の神隠しをご覧になったこことのない方でも、この千尋とエレベーターに乗り込む姿のシーンはCMなどで流れたので、とても印象的ですね。このおしら様は俳優の安田顕さんが声を担当しています。

リン=玉井夕海(声優)

#千と千尋の神隠し

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リンは湯屋で働いてるちょっと口の荒っぽい湯女。最初に人間である千尋を初めて見た時は驚いて困惑していたけれど、それでも何かと小さなことまで千尋のことを心配し、気遣い、よく面倒見て色々と教えてくれるイモリの黒焼きが好物な面倒見のいい女性です。
リンの声は玉井夕海(たまい ゆうみ)さんが演じています。玉井夕海さんも声優ではなくて本業は歌手&女優さんです。音楽パフォーマンス集団Psalm(サーム)の歌と物語を担当しているそうです。

番台蛙=大泉洋(俳優&声優)

突然現れたとてつもなく大きな汚れた神様が湯に浸かる時に千尋がリンに言われて薬湯の札をもらいに行ったときに番台にいた番台蛙です。この声の主は、皆様ご存知の俳優であり、タレントの大泉洋さんです。
北海道でしか活動をしていなかった彼がこの番台蛙の役の声優のオファーを受けたときが、人生で一番驚いた時だと言っているそうです。なんとなく真面目そうなイメージの番台蛙が大泉洋さんだったのもちょっと驚きですよね。

釜爺=菅原文太(俳優)

釜爺は、湯屋でボイラーの役割を担当している見た目は手が沢山あって蜘蛛のような姿をした老人です。彼の部下は「となりのトトロ」にも出てきたあのススワタリです。その声として菅原文太さんが演じています。
俳優としてもとても素敵なダンデイーな方ですが、とても温かみのある声で、声優としても大活躍ですね。筆者はこの釜爺の声、包み込むような感じがして、とっても温かみがあって優しい感じがして大好きです。菅原文太さんはジブリ作品の「ゲド戦記」にも出演しています。

父役=上條恒彦(俳優)

父役は俳優の上條恒彦さんが担当しています。湯婆婆が経営する湯屋で働く管理職の蛙です。父役の言葉使いを聞く限りは、上の命令は絶対!下への対応は上から目線でとても強いという感じがします。

なんだか要領がいい日本人のサラリーマンのような性格をしている感じがするのは私だけでしょうか。上條恒彦さんの声はとても暖かくてこの父役の声も落ち着いた紳士のような声を演じられているので素敵です。上條さんは、千と千尋の神隠し以外にも「紅の豚」や「もののけ姫」などにも出演しています。ジブリ作品の名脇役かもしれませんね。

謎?や秘密?が沢山詰まった「千と千尋の神隠し」の声優さんを知ったらstoryが何倍も楽しいはず!


一度見ただけではこの「千と千尋の神隠し」の魅力はお分かりにならないかもしれません。宮崎駿監督が仰るには、千と千尋の舞台となる神様の湯屋「油屋」は特にこれといったモデルになる場所があるわけではないそうですが、湯屋のヒントは長野県遠山郷のお祭りがヒントになっているそうです。

釜にお湯を煮立て日本中の八百万の神さまを呼び出して順にお湯でもてなし、一年の疲れを癒して元気になって帰っていただくというもので、さまざまな面をかぶった神さまが登場するおもしろいお祀りだそうです。

まだまだ秘密や謎が隠されたこの「千と千尋の神隠し」声優さんを知るだけでも1つ謎が解けた感じになりませんか?

次回ご覧になる時には、今回ご紹介した千と千尋の神隠しの声優さんを思い出しながらご覧になるのもまた違った楽しさが感じられると思います。