上崎裡沙はアマガミ最後の攻略者!恐怖の深淵を覗き見る覚悟はありますか?

ラスボスこと上崎裡沙。彼女のアマガミにおける立ち位置は、かなり特殊である。他のヒロインを撃退するだけでなく、アマガミという物語の原点、主人公のトラウマを作った存在でもある。彼女は本当にヒロインなのか?それとも……?深淵に潜む真実とは。

「ラスボス」と言われる少女:上崎裡沙



アマガミ最後のヒロインにして、ラスボスと言われる少女、上崎裡沙。さて、まずは上崎さんについて注目してもらいたいのは、名前です。特に、「裡」という漢字について。この裡という漢字は、裏と同じような意味です。

「隠密裏に処理する」なんて言い方がありますが、その裏を裡に変えることも可能です。隠密裏、いや隠密裡なんて、完全に上崎さんの行動パターンそのものですけどね。物語の裏側に生きていた存在である上崎さんには、余りにもピッタリの名前です。

彼女はラスボスと言われることもあり、ストーカーするだけでなく、他の女の子の恋路を邪魔するので、嫌われることも多いキャラです。ヤンデレという属性自体に嫌悪感を抱いている方も少なくないですからね。

しかし、アマガミで彼女のことが一番好きだ、という方もいるのも事実です。

上崎さんは、アマガミという作品の「業」を背負っていた

上崎さんの魅力と言えば、まずはその一途な愛ではないでしょうか。ストーカーや、他の女の子を騙して排除するやり方が正当かと言われると大いに疑問ではありますが、愛情そのものは他のヒロインよりも多いくらいだと思います。梨穂子や美也を除くと、他のヒロインとは年季も違いますし。

ただ、他のヒロインと大きく違った点は、その愛情が日の目を見ることが許されなかった存在だったということだと思います。他のヒロインと違って、堂々と会う事すら許されませんでした。そんな彼女ですが、彼女にとっては幸せな日々だったようです。

そんなコソコソした日々のどこが幸せなんだ?と個人的には疑問です。彼女がこんな日陰に生きなければならなかったのには、れっきとした理由があります。それは、アマガミという作品のカルマというか、業を、彼女が全て背負わなければならなかったからです。

ネタバレ厳禁。彼女のやった所業とは……?

二年前のクリスマス

上崎さんは愛情が重いんですよね……。独りよがりというか。さて、ここで、実際に彼女がどんなことをやったのか見ていきましょうか。まず、一番最初にやった所業と言えば、二年前のクリスマスでしょう。

橘君と、彼が片思いをしていたクラスの女子とクリスマスデートが出来ると思っていた時ですね。実はその女の子は、橘君のことを好きではなく、女子たちで冷やかすだけのつもりでした。まあ、橘君を本当に好きな上崎さんからしてみれば許せないことです。

そのため、上崎さんは二人に対してそれぞれ違う集合場所を連絡し、クリスマスにデートをできないないように仕向けました。仕方ないよね、と上崎さんは言うかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか?理由が分からないまま、言葉もないままフラれるって、実はハッキリ言われるより傷つくんじゃないでしょうか。二年間ずっとトラウマを抱えるくらいに。

今年のクリスマス。ヒロイン撃退

そして、次の所業は二年後、アマガミ本編ですね。裏でコソコソと、橘君と仲良くなったヒロインと接触し、橘君との仲を引き裂いていきます。ゲーム本編では絢辻さんだけ撃退できないようです。

ゲームでは他のヒロインを撃退するという攻撃力、さらにゲームの最後に出てくるというタイミングから、ラスボスと呼ばれるようになります。そんな危険極まりない少女ですが、そのうち橘君と付き合うことができるようになりました。

他のヒロインたちからしてみれば、完全に横取りされた格好になります。なので、他のヒロインたちに対しては、二人が交際していることは秘密にしないといけません。橘君からしてみたら、相当辛いでしょうし、何より上崎さんに対して不信感が半端ないはず。

ただ、これが上崎さんの宿命なんです。物語の裏にいること。二人が会っていたあの教室のような、日陰ポジションこそ、彼女の立ち位置なのです。

主人公も一目ぼれ!容姿は可愛い?

上崎さんと言えば、その狂気的な行動や重すぎる愛情にばかり目が行ってしまいがちですが、容姿もなかなかです。「性格は好きになれないけど、容姿(キャラデザ)は一番好き」という方もたまにいるほど。そして、それは橘君も同じでした。

橘君も一目惚れしています。いきなり呼び出されて、いきなり告白なんてされていますが、OKしています。一目惚れしちゃったから仕方ないよね、ってことでしょう。可愛いからヤンデレでも仕方ないよね!

という感じで、通称スニーキングヒロインな上崎さんは、倫理的に考えれば非常にえげつないことをしていますが、可愛いということで許されています。「可愛いは正義」を体現している存在ですね。可愛くはありますが、どこかの森島先輩のように胸があるわけではなく、ストンと落ちるような胸元になっております。

橘美也がいたから、今まで主人公に近づけなかった!?



橘君の妹、橘美也。彼女と上崎さんは、実はちょっと面識があります。表面的には知り合い、という感じですが、裏では違う関係性です。端的に言えば、敵対関係です。本人たちも気づいてないとは思いますけど。

美也はアマガミのヒロインではない、と私は思っています。橘君の守り神という感じでしょうか。上崎さんは、自分こそが守り神だと思っているでしょうが、美也の方が守り神です(笑)悪い虫が付かないように、というより、橘君が不幸にならないようにしていたのだと思います。

美也はアマガミの防御システム??

美也はアマガミという物語が内包している、本物の防御システムです。だから、上崎さんという物語の業を背負った存在は橘君に近づけませんでした。逆に、橘君が幸せになれる存在であれば、美也の防御システムは働きません。普通のヒロインと、普通に幸せになります。

ゲーム版では、上崎さんルートに入った後も「美也に自慢できるクリスマスになるかも」という選択肢を選ぶと、美也ルートに入ってしまいます。橘君の中で、美也の防御システムが正常に働いたということなのでしょう。

逆に言えば、美也の防御システムを持ってしても、完全に脅威を払うことができる訳ではないということです。恐るべし、上崎裡沙。

セイレンの上崎真詩との関係は!?

上崎という名前の通り、上崎裡沙と上崎真詩は姉妹です。どうやら裡沙の方が姉のようですね。真詩という名前からすると、そんなに悪い名前ではなさそうです。裏でコソコソするようには見えません(笑)

セイレンはアマガミと違ってゲームが原作としてある訳ではないので、真詩がどういう人物なのか、詳細に知ることはできません。まあ、キャラのプロフィールを見た感じでは、裡沙のことが大好きだということが分かるくらいでしょうか。

姉と違って、普通にコミュニティに溶け込むことはできるようですし、友達もいるみたいで、個人的にはちょっと安心です。アマガミの9年後が舞台ということなので、セイレンの中の裡沙さんは26歳くらいですか……。

彼女は本当に、アマガミのヒロインなのか?

「悪」だった恋心

上崎さんの可愛さはお分かりいただけたでしょうか?…………、個人的にはめっちゃ好きなんですけどね(笑)ただ、上崎さんはアマガミでは特殊なポジションなので、仕方ないよね!

上崎さんは業を背負っている、と最初にも書きました。業とは何かについて、最後に説明をします。あくまで個人的見解ですけどね。アマガミという物語は二年前のクリスマスが無ければ、生まれることのない物語でした。橘君がトラウマをずっと抱えていたからこそ、アマガミの物語が生まれたのです。

つまり、上崎さんのお陰でもあります。しかし、「トラウマを植え付けたこと」自体は悪いことです。世の中では、悪いことをした人には罰が下ります。アマガミの世界での罰とは、美也という防御システムから徹底的に橘君との接触を邪魔されることでした。

上崎さんは「アマガミ」を作り出し、同時にトラウマというキーワードを起点に回るこの物語の「業」の部分を、その身に背負わされたのです。

それでも、諦めない想い



しかし、上崎さんはそれでも諦めませんでした。美也というシステムがいる限り、本来は浮上できないはずのヒロインというポジション。泥臭く、卑怯な方法ではあったものの、それでも彼女はそのポジションを掴み取ったのです。

上崎さんの恋は、アマガミという物語にとって「悪」であり、邪魔な存在です。上崎さんの本来のポジションは、日陰でした。だからこそ、こういうやり方しかできなかったのです。ラスボスなんて、最大の敵に名付けられるような名前を付けられても、彼女は橘君をストーキングしつづけました。

どれだけ橘君のことが好きだったんだよ……と、マジで呆れるばかりです。本気で、物語というか世界に抗い続けたヒロインだったのです。スニーキングヒロインですし、ラスボスではありますけどね。しかしその正体は、狂気的で独善的で一途すぎる、本物のヒロインでした。

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