矢沢永吉の曲に隠れたコード!知られざる矢沢メロディーの核とは?

知っている人は、知ってる事でも、知らない人にとっては、えっ?!そうだったの?そんな事が、世の中あるもんですが、矢沢永吉さんの曲。知らない人は確かめたくなる、聞き慣れた大ファンは、10倍楽しめる雑学!

矢沢永吉がもたらした日本語ロックの夜明け!

紳士に振る舞うだけだった日本語ロックの扉を蹴破る

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結成わずか二年半で、爆発的な人気を博して去っていった伝説のバンド、キャロル。日本の音楽シーンは、その頃まだまだ色んな事が手探りで、その一つが日本語の歌詞をのせる事。

それまで歌謡演歌のようなものしか無かった日本で、キャロルのようなハードでもバラードでも、超洋楽の曲に日本語を、うまくのせたのは画期的な発明で独特だった訳です。

UK/USAメロディーを重視した日本語ロックも初でしたが、日本語ロックの様々な記録や常識を塗り替えた功績も大きく、日本語ロックの夜明けは、大きな社会現象でもありました。

矢沢永吉が手がけた名曲たち!

シングル・カットされていない曲もいい!

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キャロル時代の名曲と言えば、「涙のテディ・ボーイ」「夏の終わり」「ファンキー・モンキー・ベイビー」「ルイジアンナ」は歌詞はジョニー大倉、「AnyTimeWomen」など。

ソロ・矢沢永吉になってからは、歌詞は作詞家で本人は作曲に専念するパターンが増えました。名曲揃いで色んな意見が当然あるでしょうが、あえて「アイラブユーOK」

「止まらないHA~HA~」「トラベリン・バス」「チャイナ・タウン」「ラスト・シーン」「雨のハイウェイ」「真っ赤なフィアット」「ひき潮」「AZABU」などきりがないですね!

矢沢永吉・7thコードのマジックとは?

7thコードの響きに取り憑かれた四半世紀?!

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黒人音楽にも強い影響を受けている曲、例えば「バーボン人生」なんかは、ブルースやジャズのメロディー音階で、まさに酒の香りが漂う感じですが、7thコードのオンパレードです。

7thコードは不思議なコードで、酒の雰囲気もだせれば、夏の海沿いの風のような雰囲気も出せますし、悲しみの感情の柔らかな希望など心情風景も言葉と合わせると発揮します。

ビートルズに強い影響を受けているキャロル時代の、「涙のテディ・ボーイ」などリヴァプールの不良みたいな雰囲気も、この7thコード・マジックが多用されています!

7thコード・マジックその2

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名曲「チャイナタウン」は、黄昏感が漂う感じですが、曲イメージがすでにm7な浮遊感がありますね。その中でもサビで盛り上がる(ポニーテールはもう切っただろう)

〜babyと続きますが、このbabyの部分のなんとも言えない、もう目の前には居ない相手だけど、語りかけている感じ。この気持ちを表している瞬間のm7はマジックですねぇ。

洒落た気持ちを持つ男の哀愁すら感じますよね。しかも一瞬を切り取ったような、映画のワンシーンぐらいの一秒。これを日本語でやってヒットさせた矢沢永吉さんは偉大です。

コードとコードの間に隠れた7thコードの重要性

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メイン・キーが7thだったり、マイナー7thの曲は、特徴としてとても多く、7thの響きがとても好きなんだろうなぁと思いますが、その7thの可能性を最大に広げた功績もあります。

それまで、日本のヒット・チャートに入るような流行歌には、7thコードがたまに入る事はあっても珍しく、主旋律に7thを大胆に使い男の世界を表現したアイデアは発明的です。

そんな矢沢永吉さんのメロディーは、すでに7thを含んでいる場合が多くAメロとBメロの間やサビの前などのシーンが変わるつなぎ部分にも実は隠れていて歌を盛り上げています。

矢沢永吉のマイナーコードがハイ・センス!

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しっとりと悲しい雰囲気ではじまるマイナーコードの曲は、曲のキーがマイナーですから当然マイナーコードが主体ですよね。しかし、明るい雰囲気のメジャーキーはどうでしょう?

ただ聞いてると、マイナーコードは一つも使ってない印象がします。ところが、矢沢永吉作曲センスの特徴として、気持ちにコードをつける、起承転結をコードで表現したりします。

例えば、R&R調の「ルイジアンナ」でも、全体的に明るい印象ですが、(甘い唇ふるわせて)の(ふるわせてだけがマイナーです。この頃から心情風景をコードで表してますよね。

マイナー?メジャー?旋律マジック

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涙のテディ・ボーイの冒頭イントロは(あ あこんなに)で、3つのコードで出来ていますが、最初の(あ)のコードが、メジャーコードでも歌えますがマイナーでもいけます

不思議ですが、メロディーが両方の旋律を含んでいるからですね。と、言うのは簡単ですが、まさに旋律センス。このラインを思いついた作曲能力がすごいんですね

聴く人の心情によって、マイナーとメジャーどちらがしっくりくるか変わる世界でしょう。個人的には、歌詞の切ない感じは、マイナーの方が情感がより含まれると思います!

ボスはメロディーセンスも抜群…!

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明るい印象のメジャーコードの曲なら、引き続き「ルイジアンナ」の冒頭(かわいい)が既に7thメロディー音階なんですが、とくに(いい)の部分は特筆ものなんです!

このメロディーを鍵盤で弾くとわかりやすいんですが、メインのコードを外したような音。これが実は黒人音楽から影響を受けたR&Rな7thメロディーで、色んな曲で登場します。

起承転結にコードを変える特徴があると言いましたが、「アイラヴユーOK」は、そのいい例でふわっとはじまり、回想し、切なくなり、盛り上がる、しかも繊細な旋律センスですね!

キャロル時代はベースボーカル

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キャロル時代の、矢沢永吉さんはベースボーカル・スタイルで、ポール・マッカートニーと同じヴァイオリン・ベースという、ボディが空洞の変わったベースを使っていました。

注目すべきは、そのベースラインです。メロディー・メーカーでもある、矢沢永吉ベース・ラインは、ヴォーカルメロディーと違う旋律を奏で、一人二役を担っています!

よく歌いながら弾けるなぁという、そのベースラインは主コードを抑えつつも、時には泣き、時にはハモります。ベーシストとしても非凡なセンスがキラリと光るキャロル時代です。

矢沢永吉の進化し続ける旋律!

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矢沢永吉さんのソロになってからを、初期、中期、現在の3つにざっくり分けると初期は攻め攻めのアップ・ナンバーも多く、中期は海外ミュージシャンの起用でさらに高まる。

バラードも都会的な雰囲気に磨きがかかっていった印象をうけます。現在はというと、それのどれにも当てはまらなく、メロディー旋律はジャズやアーバンR&Bの影響も伺えます。

よって、登場するコードも随分変わりましたし、アコースティック・セルフカヴァーのメロディーが剥き出しになり中間コードの新たな解釈など、毎年どんどん進化を遂げています!

矢沢永吉とキャロルの残したインパクト(まとめ)

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社会現象を巻き起こした、キャロルですが当時は全国的に暴走族や雷族が大暴れしていた時代。その人気は、不良の象徴的バッシングや社会的誤解も含んでいるものでした。

たしかにリーゼント、革ジャン上下というルックスは、インパクトが強烈でイメージばかりで語られがちなキャロルですが、日本語を含む音楽性にこそ最も重要性があると思います。

現在の矢沢永吉に通ずる、聞けば解るキャッチー7thとマイナーを多用したメジャー・キーな曲とメロディーの原点今あえてキャロル、すべての人にオススメです!

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