『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』〜新たなるサーガを全力で楽しむ方法!

本編9話あるうちの、エピソード4から製作が始まった『スターウォーズ』シリーズ。その製作・公開第1弾がこの作品です。色あせないCG等の撮影技術もさる事ながら、前後するストーリーの分岐ともいえる同作品には、銀河のロマンと“希望”がいっぱい!初見の方々も、今作品から見始めるとイイですよ!!

すべてはココから始まった!

壮大なスケールで描くスペース・ファンタジー(含場面的激闘)

1978年6月、ついに日本でも『スター・ウォーズ』が封切り公開されました。米国の上映から遅れる事、13ヶ月。現在と違い情報が希薄だったために、日本のファンは情報飢餓状態に陥っていたのを覚えています。

ちなみに40代以上の人ならまず、この作品を「エピソード4」とは呼びません。噂では、9本作るうちの1本という事くらいは耳にした事があったでしょうが、あくまで『スター・ウォーズ』と呼びます。そういう広報戦略だったんでしょうが、シリーズ化を抜きにしても今だに、この一作で十分に楽しめるほどの満足感を持っている人も多いと思いますよ。

「エピソード5」が公開されたあたりから、独立した作品としても十分に成り立つ『スター・ウォーズ ・エピソード4/新たなる希望』が、1/9の話しでしかないとさすがに知れ渡ってきました。そして、その時点から、ファンは今までとは別の期待を持ち始めます。

それは、この作品(エピソード1~9)が完結したあかつきには、壮大なスケールの、大銀河を舞台にした「恋愛もの・活劇・人間ドラマ」が出来上がるという事です。非常に楽しみですよね。筆者など、その楽しみが今まで持続しているくらいですから。

それともうひとつ、語り部として重要な位置にいるC3-POとR2-D2も、暖かく見守ってあげていたいとも思っています。

『スター・ウォーズ エピソード4~6』で大活躍!ハン・ソロ船長とオルデラン星へ

レイア姫の助けを叫ぶ声に、オビ・ワン・ケノービー立ち上がる!

物語は反乱軍(=同盟軍。以下、反乱軍と表記)のレイア姫が、帝国軍の巨大船にして巨大基地のひとつ「スター・デストロイヤー」に捕まる事から始まります。ここから、さらに巨大で破壊力大の「デス・スター」の設計図を盗み出す事に成功します。

ところが、レイア姫御一行は設計図を盗んだ事がばれて、すぐに艦内で追われる立場になってしまうのでした。そこで登場するのが、R2-D2です。逃げきれないと知ったレイア姫が「助けて、オビ・ワン・ケノービー~」というメッセージとデス・スターの設計図をデータにして、R2-D2に託したのです。オビ・ワンとレイア姫の養父(つまり同盟国の元老院議員)が、友人関係にあったからです。

この(いい意味での)この大雑把さ、無謀さ加減はアメリカ映画でなければ成立しない域に達していると言ってもいいでしょうね。そして、C3-POとR2-D2の2体を追って砂漠の星・タトゥイーンまで来た帝国軍は、タッチの差でオビ・ワンに逃げられてしまいます。この時に手を貸したのが、養父母を帝国軍に亡き者にされたルーク・スカイウォーカーです。「運命の出会い」と言えるんじゃないでしょうか。これが縁で、ルークはオビ・ワンと行動をともにします。

そして、届け先のレイラ姫の故郷・オルデランまでの輸送に雇ったのがハン・ソロ船長(と副操縦士のチューバッカ)と、その愛機・ミレニアム・ファルコン号(写真・上はイメージ)です。積荷はオビ・ワンとルーク、そしてドロイド2体です。一匹狼で銀河を渡り歩く度胸と、密輸さえ請け負う“したたかさ”を持ったタフ・ガイのハン・ソロ。男性なら1度は憧れる「生き方」を持っている男なんじゃないでしょうか。

『エピソード4』時代の“フォース”の存在について

本作品では、あまり触れられる事のなかった「フォース」ですが、実は全編を通して非常に“重要”な役割りをになっています。この「感覚」と言っていいものか「感性」とでもいうものかは定かではありませんが、このフォースを持つ者こそ真の力を持つ者だと言われています。

この『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』では、まだフォースについては“触り”程度にしか表現されていません。シーンとしては、宇宙港の検問でオビ・ワンが帝国軍兵士を催眠術のかける技や、ダース・ベイダーが会議中に見せた「手を触れずに相手の首を絞める技」くらいのモノです。あとは、ラストの空中(宇宙)戦くらいですね。

ただ、オルデランに向かう船内で、オビ・ワンがルークにフォースを教える姿が象徴的です。レーザーをライト・セイバーで受ける訓練をさせ、その際にゴーグルで目隠ししてしまうのです(写真)。「目で見るのではなく、感じろ!」と。多分、オビ・ワンは、同じく弟子であったアナキン・スカイウォーカーにも似たような訓練をしたのでしょう。オビ・ワンの胸中は複雑な想いがあった事と思います。

帝国軍の追跡を振り切るソロ船長

 

出典:https://pixabay.com

船内でフォース修得に励むルークを乗せて、順調な航海を進めるファルコン号。迎撃を振り切ったソロ船長の腕も確かなモノでしたよね。しかし、オビ・ワンは不吉な影を察知します。これも、フォースのもたらせる技なのでしょうか?しかし、その実態の細部までは、つかみきれていない様子です。ただ「人々が助けを叫ぶ声が聴こえる」としか。いま考えると、フォースのバリエーションが徐々に見えてくる演出なんですね。

その“何か”が判明するのは、ファルコン号がオルデランに着いた時です。いや、正確にはオルデランがあった座標上にファルコン号が到着した時でした。機が超速の亜空間航行(イメージイラスト)を終えて、オルデランに向けて巡航スピードに入っても、そこに目指す惑星がないのです。それは帝国軍のデス・スターが、ビーム砲を発射したせいでした。

惑星ひとつを、一瞬に粉々にしてしまう破壊力。筆者は「恐ろしいモノ」を見てしまった」と思う反面、物語がクライマックスへ向けて、急速に盛り上がりつつあるのを感じました。

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の見所、デス・スター内での激闘!

デス・スターに捕われるファルコン号



オルデランに向けて航行をしていたものの、そのレイア姫の故郷・オルデランはデス・スター(写真)の一撃で破壊された直後でした。反乱軍の秘密基地がオルデランにあると、レイアが虚無の証言をしたためです。その見せしめに、デス・スターのスーパービームを食らわせたのです。その時なんです、オビ・ワンが「不吉な気を感じる」とファルコン号内で言ったのは!遠い銀河での出来事を捉える、フォースの一環を見たような気がしました。

そして、カルデロンの砕け散った隕石と、帝国軍の追撃、加えてデス・スターからの強い引力コントロールによって、ファルコン号はデス・スターに捕えられてしまいます。そこにはまた、レイア姫も捕われている事を、まだファルコン号御一行は知りません。この辺りになると、劇場内がひとつになって、スクリーンに「グイグイ」引き込まれていくのが分かりました。ちなみの、筆者もその中のひとりでしたよ。

レイア姫を救出せよ!

デス・スターの設計図を盗みだして以来、そのまま捕らわれの身でいるレイア姫。そもそもデータを届けるために航行して来たにもかかわらずに、同じくデス・スター捕われてしまったオビ・ワンたち。けれども、まだレイア姫が、同じ艦内にいる事を知りません。

ここでR2-D2が敵のコンピューター・システムに潜入し、何個かあるうちのひとつの電源を切れば、トラクター・ビームが発射できなくなる事を探りあてます。そうしておくと、脱出の際に狙われなくてすみますからね。この電源を切りに行くのは、オビ・ワンです。フォースが「闇」の存在を知らせてきたのかも知れません。

残ったルークとソロ船長(チューバッカと2体のドロイドも)は、待機の役回りでしたが、またしてもR2-D2がコンピュータ内から「レイア姫も同じ艦内にいて、捕虜になっている」という情報を引き出しました。ルークはもちろんの事、ソロ(チューバッカも一緒)も礼金に釣られて、レイア姫を救出に向かったのでした。

そして、レイア姫のピックアップにも成功しました。「災い転じて福と成す」のか?それとも……。この明快さが、たまらないんですよね。子供から大人まで楽しめる分かりやすさです。

激闘!フォースvsフォース。そして、脱出へ



レイア姫を助け出してはみたものの、デス・スター艦内は敵だらけです。逃げようと飛び込んだダスト・シューターの先で3人(とチューバッカ)は、艦内のゴミ溜めに落ち込んで行きました。これには、観ているだけで“臭いそう”で、気持ち悪くなった人もいたのではないでしょうか。

そこに持ってきて、帝国軍は容赦なく両サイドの壁を圧縮。一同もろともペシャンコにしようとします。ここもR2-D2が回線から止めてくれたので、危機を逃れたのでした。こうして本作品を見直してみると「R2もやるじゃん!」という感じで、結構な活躍をしているんですよね。

そして、デス・スター内のもうひとつの見所の、別行動をとっていたオビ・ワンです。まんまとバッテリーをオフにする事に成功して仲間のもとに戻ろうとした時に、ダース・ベイダーがあらわれるんです。それも「懐かしい気」を感じて。イデオロギーこそ違え、“このふたりは共にサムライなんだなぁ”と見てとった筆者は、褒めすぎでしょうか?



ダース・ベイダーにとっては、オビ・ワンはフォースの“師匠筋”にあたります。デス・スター艦内でオビ・ワンの「気」を感じたベイダーは「私が相手をする」と言って、オビ・ワンのもとへと向かいます。いっきにのしかかっていけば、オビ・ワンとて潰せるようなものを、あえて一騎打ちを臨んだんですね。さすが、銀河に名を響かせるダース・ベイダー卿です。武士道・騎士道を踏まえたルーカスの演出に、脱帽です。

「Bhoon!Bhoon!」と独特なうなりをあげて、ふたりのライト・セイバーが交差します(写真・上)。達人同士がぶつかると、あんな感じなんですかね。ところが、ルークたちが無事にファルコン号にたどり着いた姿を見ると、オビ・ワンはライト・セイバーをオフにしてみずからベイダーに斬られてしまいます。いや、斬られるというよりも姿を隠したと言った方が適切でしょうか。

なぜかといえば、服のみを残して消えたのですから。これも『エピソード4』の謎として残ります。

クライマックス!デス・スター破壊へスクランブル!!

「フォースだ。フォースを使え!」

出典:https://pixabay.com

レイア姫を助け出し、一行が向かったのは今度こそ本当の基地があるヤビィン第4衛星です。ただ、すんなりと基地へ帰れた事に疑問を感じたレイアは帝国軍に、“尾行られている”事を悟ります。案の定、決着をつけに帝国軍はデス・スターでヤビィン第4惑星の射程距離付近まで接近してきました。

反乱軍はここからは、R2-D2が持ち帰ったデス・スターの設計図から敵の弱点を発見します。溝の先端、幅2mの的を叩いて、中心部の炉心まで弾を打ち込めればデス・スターは木端微塵になるというのです。逆にデス・スターの(オルデランを破壊した)ビームの射程距離到達・充電が早ければ、基地ごと惑星が破壊されます。観ていると、ハラハラドキドキでしたね。さすが、ルーカスは“見せ場”を知っています。

デス・スターの弱点が判明したため、士気の上がる反乱軍。ルークもパイロットに志願して目標を打ち抜かんと、希望に燃えます。その反乱軍が、スクランブル(緊急発進)の準備に余年がない中、ソロ船長はいたってクールです。「礼金をもらえば、戦争の勝ち負けには興味がない」とまでルークに言い放ち、ヤビィン第4惑星をあとにしました。

「生き方の違い」でソロは参加しないものの、反乱軍のX-Wingなどの戦闘機は続々と発進して行きます。帝国軍もTIEファイターを飛ばして、迎撃体制に入ります。一進一退を続けながらも、反乱軍の機が数機、的へと近づいて行きます。見かねたダース・ベイダーもみずから艦外へ飛び出て、反乱軍を蹴散らしていくのです。やはり、悪役が強くないと面白みに欠けるんですね。

そして、最後に残ったのがルーク機ですが、照準が上手く合いません。焦る程に合わなくなってくるようです。この時です、直接ルークのハートに声が届いたのです。「ルークよ、フォースだ。フォースを使え」オビ・ワンの声でした。ルークは照準器を外して目をつぶり、自分の感覚で照準を狙います。頭上では敵機がルーク機を狙います。デス・スターの充電も終わりそうです。ルーク、本作品一のピンチです。

ソロの一撃が流れを変えた!



標的を前にピンチなルークでしたが突然、頭上の敵機が爆撃されます。「もう、味方はいないはずなのに……」。

「ヒャッホー!」(DVD吹き替え版より)、そうです、ハン・ソロ船長のファルコン号から救いの矢が放たれたのでした。それにしても、美味しいところを持って行きますねぇ。誠にもってカッコいいです。そのソロの行為を意気に感じたのか、ルークが遂に的に命中させます。その一弾によってデス・スターは粉々になり、ダース・ベイダーのTIEファイターもキリモミしながら宇宙の闇へと落ちていきました。

帰還したルークはソロらと勝利をかみしめます(写真・中)。そして、反乱軍より感謝の意を込めて褒美のメダルを頂戴したのです。(写真・下)。とりあえずのハッピー・エンドに筆者は、米映画の復興を見たような気がしました。ベトナム戦後の“沸々とした闇”から、エンターテインメントの明るい陽光へとシフトした瞬間です。そこに立ち会えた幸運に感謝しています。

一矢報いたにすぎない勝利…

長い物語は始まったばかり



この『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』では反乱軍が勝利した形で終わっていますが、帝国軍の力はまだまだ衰えたわけではありません。巨大な力に対して一矢報いた(本当は“二矢”なんだけど、ここでは割愛しときましょう)程度と言ってもいいでしょう。今後の帝国軍の巻き返しも見所ですよ。

そして、ルークがタトゥイーンの夕日(と月光か!?・写真)を見ながら、銀河の壮大な海原を想っていた頃を考えると、物語は急展開しています。ルークの成長も、ストーリー上ひとつの核となって行きます。フォースを体得できるのか?反乱軍の未来は?さまざまな伏線が、ひとつになる時に「面白い事」が起こってくるはずです。これをきっかけに、筆者は既存作を全話観る事にしました。「SF映画」の枠を超えた、エンターテインメントを楽しむ感覚で!

なお、これを機会に初見した方がおられましたら、次は『エピソード5』か『ローグ1』を観る事をオススメします。

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