ジャンヌ・ダルクはサイコパス!?絶対的聖女の知られざる生涯を語る

イングランドとフランスの間で起こった百年戦争。その戦いの末期、一人の少女が立ち上がった。神の啓示を受けたという、羊飼いの少女ジャンヌ・ダルクは、本当に英雄だったのか?その謎に迫ります。

一般的な「ジャンヌ・ダルク伝説」とは

聖女と呼ばれたジャンヌ・ダルク。その生涯を3行で!

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百年戦争と呼ばれる、イングランドとフランスの覇権争い。天使に「フランスを助けよ」と啓示を受けて、フランス王太子のために戦うことを決意する

・「神の声を聴いた」という宣伝文句を掲げて、男装姿で戦場を駆け巡り、勝利の女神とあがめられた

・ジャンヌの人気に嫉妬したフランス王太子に裏切られ、宗教裁判の結果、火あぶりの刑にされ絶命

教科書や一般的な物語には、「神からの言葉に従って、民衆を率いた聖少女。」「味方の裏切りのせいで命を失った、かわいそうなオルレアンの少女」と言われています。

しかし、ジャンヌの行動や言動を見ていくと、様々な疑問がわいてくるでしょう。ジャンヌ・ダルクは、本当に聖人になるべき人物だったのでしょうか?

精神を操る天才!?サイコパス:ジャンヌ現る

ジャンヌが見せた奇跡とは

出典:https://www.pakutaso.com

フランスにあるドンレミという小さな村で、5人兄弟の4番目として生まれたジャンヌ。農村地で育ち、羊飼いをしていたそうです。12歳になると、「神からの声を聴いた。」と言い出します。

村全体が、熱心な宗教地帯。両親も熱心なキリスト教徒で、教会のミサには欠かさず参加をしていたそうです。そんな環境で育ったジャンヌは「神に関わる嘘はつかないだろう。」と信用されました

ここでサイコパス:ジャンヌの誕生です!純粋な農村で暮らしている人たちをからかうのは、簡単だったのではないでしょうか?退屈な村の暮らし、ちょっとくらい刺激が欲しい年頃です。

小学生の頃「お化けを見た!」と騒いでいる友達はいませんでしたか?「私、霊感があるの。」と言って、皆の注目を集めている子はいませんでしたか?ジャンヌも、ちょっとしたヒーロー願望があったのでしょう

天性の能力により救世主へと成長!

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「神からの啓示を、天使によってもたらされた。」とジャンヌは主張し、オルレアンに逃亡中の王太子の元を尋ねます。王太子は、「はぁ?なんで羊飼いの娘になんか会わないといけないの?」と謁見を断ります。

この王太子:シャルル7世は、器の小さい男です。生粋のビビりです。私は、ジャンヌが言うように神がいるのなら、なぜこの男に勝利をもたらそうとしたのか、分かりません。

この時も、シャルル7世は「逃げ回っている時に会おうとするなんて、私を暗殺しようとしているに違いない!」と、決めつけ「誰とも会いたくない」と言って引きこもっています。そんなシャルルに「神からの啓示だと言っているのだから、会わないとダメでしょ!」と周りが説得しました。

小細工が見破られた?王太子

「では、今から実験をしてみよう。神が後ろにいるのなら、すぐに分かるだろう。」と、替え玉に謁見をさせようとシャルルは提案します。内心は、「暗殺目的なら、替え玉が殺されるだろう。自分は殺されたくない!」と思っていました。

ジャンヌは、謁見の場に通されます。ところが、ジャンヌは替え玉を見破り、粗末な服を着て変装していたシャルルの足元に跪きました。周りは、ざわつきます「なぜ、分かったんだ?本当に神がバックに付いているに違いない!」シャルルもビックリしながら、ジャンヌを見つめていました。

不思議なのは、なぜ替え玉だと気づいたのかこの時代、写真などありません。王太子の顔を、事前に知ることはできなかったはずです。不思議ですよね。

魅力的に、同情を引けるサイコパス

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ここで、オルレアンの土地柄が関わってきます。宗教観念が強い時代、なおかつ純朴な人たちが暮らす田舎町だったことが重要です。

ジャンヌが謁見の場へ行く途中、案内人に「会ってくださることになって感謝します。神のご加護を。」なんて言われたら、神を試そうとするなんてとんでもない!と思い「靴を見て、王太子を見つけなさい。」とでもアドバイスするでしょう。

ジャンヌは、神を大々的に宣伝文句に使い、数々の修羅場を乗り越えていくことになるのです。ここからも、サイコパスの片鱗が見て取れますよね。サイコパスという人たちは、とても魅力的に振舞うことそして、違和感なく同情を引くことができるのです

サイコパスは成長を続ける!

マジックの語源は、宗教から



皆さんは「マジック」と聞いて、何を思い浮かべますか?大体の人が、手品を連想すると思います。日本では、手品・奇術・詐欺の一種と思われているマジック。なんと宗教から生まれた言葉なんです。

昔から、国や人種によって敬われる宗教は違っていました。「数は力なり」と誰かかが言っていましたが、人は多数の意見に流されやすい傾向があります。やはり、宗教でも人数が多い方が有利です

その為、その宗教に人を集めるためには、神の奇跡を信じさせて、「この神はすごい力を持っている!この神を敬えば、幸せになれる!」と思わせることが重要でした。

そして、神の奇跡を演出するために祭司たちが行ったのが、マジックです。ギリシア語の「マゲイア」または「マギ」。マジックを行っていた、ペルシア系祭司の呼び名から「マジック」の語源は来ています。

ここで質問!あなたならどうする?

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ここで、あなたに質問します。(不謹慎な質問なのはご容赦ください。)「あなたのお父様は、亡くなっていないでしょう。」と言われたら、どう答えますか?複雑な事情で生死が分からない方以外は、「はい。その通りです。」と答えるでしょう。

「もう死んでいる=亡くなって、この世にはいない。」か「亡くなってはいない=存命中。」と両方の意味にとらえられることから、「YES」と答えることになります。

まるでメンタリストの質疑のようですが、人を信用させるテクニックの一つです。こういったことの積み重ねで、「あの人は、スゴイ!」「本物だ!信用しよう。」と、人の心を動かしていくのが、メンタル操縦術なのです

では、自分の心を相手に預けないためには、どうすればいいのでしょうか? 難しい問題ですね。

宗教の伝道は、マジックの活用

当時、宗教を広めるために、取られてきた手段には、先に挙げた“メンタル操縦術”が主でした。派手なマジック装置などは使えない時代でしたから、言葉で民衆を操ってきたんですね。

乱暴なものになると、あらかじめ盗みに入って置き、集会の時に「あなたは、何かを無くしましたね?神の力によって、見つけてあげます。」「ほら、神の力によって、あらわれました!」と盗んだ物を返す。といった手法がとられたようです。このようなことの積み重ねを、神の御業と宣伝し、信者を増やしていきました

この手法は、ジャンヌが最も多く使ってきた手法だと思われます。自分を信用させ、人の心を操り、自分にとって心地良い環境を作り上げる。もしかすると、戦場のどさくさにまぎれて、気に入らない人を“削除”していったかもしれませんね。

ジャンヌが魅せるサイコパスへの片鱗

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サイコパスの特徴として、「自分の目的の為なら、何でもできる。良心など持ち合わせていない。」という事が大前提にあります。ジャンヌ・ダルクという女性は、どうだったのでしょうか?

ジャンヌは、サイコパスによくある“自己愛性人格障害”が最も強かった女性だと思います。根底にあるのは“もっと注目されたい!”というヒーロー願望でしょう。この願望は、誰でも持っている願望の一つです。ですが、ジャンヌはこの願望が異常なほど強かったように思います。

自分自身を偉大な人物に見せるため「天使に合った。神の言葉を聴いた」と、当時の人にとってタブーともいえる嘘を、堂々と宣伝していることからもうかがえます。

人間の欲が招いた恐ろしい結末!

ジャンヌは、シャルルの命を受けてフランス軍4,000人の隊に参加することとなります。男ばかりの景色の中に、突然18歳の少女が紛れ込んだらどうなるでしょう。大騒ぎですよね。「良いところを見せよう!」と若い男たちは張り切ります

これを見て、古参の指揮官たちも“女性がいることの効果”を実感し、ジャンヌを大切に扱い始めました。男性陣は、ジャンヌを守ろうと次々と戦に勝利し、ジャンヌも、チヤホヤされていい気分です。自分の欲求が満たされていくのが感じられます。

この状態は、男性陣にとってもジャンヌにとっても良い結果をもたらしました。これまで、劣勢だったフランス軍が、次々に勝利を収めていったのです。ウィン-ウィンの関係ですね。ここで止めておけば良かったのに…。

どうして信じてくれないの?

人間は成功している時、自分が失敗するとはなかなか考えられないものです。この時のジャンヌもそうでした。「私のおかげで、フランスは勝っている。シャルルも私に感謝してるでしょ!」と思い込んでいました。

ランスでの戴冠式も終わり、フランス圧政!となっていました。しかし、イングランドが再び襲ってきたのです。突然のことで、また怖気づいてしまったシャルルは、ジャンヌを見捨てました

イングランドに捕らえられたジャンヌは「また“神の声”を持ち出せば、イングランドもビビるだろう」と高をくくっていました。ところが、イングランドはジャンヌの言葉を信じません。とうとう宗教裁判にかけられてしまいます。この時ジャンヌはパニックに陥っていた事でしょう。「どうして?どうして信じてくれないの?

悪いのは、全部誰かのせいだ!

「受け入れてくれない社会や個人が全部悪い!私は、全然悪くない!」と思い込んでいるのがサイコパスの心境。宗教裁判では、ジャンヌの言葉はすべて嘘だと決めつけられました

そして出された判決は「火あぶり」。当時、魔女とされていた人たちが受ける刑です。ジャンヌとしては屈辱的でしたが、ここでも「屈強な仲間が助けてくれるだろう。シャルルに至っては、私に土下座して謝るべき。」なんて考えていたでしょう。

身体を縄で締め付けられ、タイマツの炎が見えた時、やっと最後の時が来たことを感じました。「ちょっと待って!なにこれ?どうして!!」とパニックになり、最後には「私は、神の言った通りにしただけなのに!」と言って最後を迎えたといいます。

死んでからも影響を与え続ける!

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ジャンヌと一緒に百年戦争を戦ってきた盟友として、ジル・ド・レ侯爵の存在は大きいでしょう。ある説では、ジル・ド・レ侯爵こそサイコパスだ!といっているものもありますが、果たしてそうでしょうか?

私の解釈ではジル・ド・レ侯爵は、ただの快楽殺人者だと思っています。戦場から身を引き、有り余る遺産を引き継いだ侯爵。戦場での興奮は、ものすごいインパクトだったでしょう。25歳の若い青年には、平穏な生活は我慢なりません。

ジャンヌと過ごした殺戮の日々は、甘い思い出となっています。あの興奮をもう一度味わいたい!もう一度、血の匂いを嗅ぎたい!と思った侯爵は、行動に出ます。

聖歌隊と称して、容貌の美しい少年を集め、全裸にして宴会で給仕をさせます。酒に酔った客たちは美しい少年に襲い掛かる。そして侯爵は、その光景を酒の肴に楽しみました

侯爵のお楽しみ

客のお楽しみが終わった後、侯爵は少年たちに優しい言葉をかけます「怖かっただろう。少し休みなさい。」少年たちは、恐怖の中から救い出してくれた侯爵に、安心します。少年の顔から恐怖の色が消え、安堵の表情が浮かびます

「助かった。」と少年が思った瞬間、優しかった侯爵が握っていたナイフがキラリと光りました。少年はまだ疑いません。「リンゴでも剥いてくれるのかな?」なんて思っていたかもしれません。

そして、突然そのナイフは、少年の喉元を切り裂くのです。鮮血がほとばしり、驚き、見開いた眼が侯爵を見上げるのです。ここで、侯爵はやっと快楽を得ることができたのでした

この異常行動は、ジャンヌと共に戦っていた頃を懐かしんで行ったものだと、考えられているようです。確かに戦場でのアドレナリン全開状態は、普通の生活では得られないでしょう。

青髭ことジル・ド・レ侯爵も、ジャンヌのヒーロー願望が巻き起こした、犠牲者の1人だったのかもしれません。

サイコパスの特徴

とても口が上手く、魅力的に映ります。人によって心地良い言葉をかけてくれるので、一緒に居たい!と思わせることができます。その為なら、息をするように嘘をついたり、過度な同情を引くためとんでもないことを言い出します。

・自分を信用してきたら、今までの関係は一変していきます。無責任で衝動的に行動していくようになるでしょう。それを責めると逆切れし、暴力的になったりもします。

基本的に良心がありません。愛情もありません。自分にとって、利用価値があれば最大限に利用し、利用価値がなくなれば、興味を無くします。ただ、自己への愛はすさまじく強いので、自分を批判する人がこの世にいることが我慢できないのです。

サイコパスが皆、犯罪者ではありません。良心がないので「どうしていけないのか?」は、分からない人種だと追われています。ですが、経験によるモラルを身に着けることができます。

しかし、そのモラルを分かっていないサイコパスに、関わる危険性があった場合は、逃げるしかないのです。自分の心がとらわれる前に、その人から遠ざかって下さい。それしかないのです…。

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