少し不思議な日常系!それでも町は廻っている名言・名シーンTOP20!

主人公嵐山歩鳥の身の回りで起こる、日常のホッとする一コマやちょっと不思議な出来事を切り取った作品、それでも町は廻っている。その名言・名シーンをを私的にまとめましたので厳選して20個をご紹介していきます!

それでも町は廻っているってどんな作品?

それでも町は廻っているは、2005年から2016年までヤングキングアワーズで連載されたいた漫画作品です。主人公である嵐山歩鳥を中心に東京都大田区を舞台とした下町、商店街の面々や学校での出来事を描く日常系の漫画である、といっていいでしょう。

ですが、一般的な日常系作品のようにかわいい女の子がたくさん出てきて癒されるだけの漫画であはありません!(かわいい女の子は出てきますが)SFネタやハードボイルドな探偵もののネタなどサブカルチャーの要素がふんだんに盛り込まれた作品なのです!

おばあちゃんマスターが営む喫茶店が最近はやっているみたいというだけの理由で制服をメイドにしてしまい、また小さいころからのツケを払えという名目のもと、バイトとして働かされてしまう歩鳥。

そんな彼女の普通な、はたまたちょっとおかしな日常コメディーとして人気を博し、また、評価も高く、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をとるほどです。2011年にはアニメ化もされ、知名度もグッと上がりました。個人的にはRound Tableという音楽ユニットによるサウンドトラックがとても素敵なのでぜひ聞いていただきたいです。

これほど読み応えのある日常マンガは、あまり存在しないと思います。登場人物も魅力的、かつ一癖も二癖もあるキャラクターが多く、また伏線として初登場の前にモブキャラクターとして後ろのほうに書かれていたりとたくさんのユーモアが詰まっています。

そんな「それでも町は廻っている」ですが先日、第16巻を持って終了してしまいました…本当に悲しい…ですが今とても話題になっているといってもいいでしょう!なので名シーン・名言を私的にまとめました。ランキング形式でご紹介していきたいと思います!

20位 僕にこんなユーモアのセンスがあったなんて…!



第三巻第25話より。普段は誠実で堅物でいかにも数学教師といった風の担任のモリアーキー(森秋 夏彦)先生ですが、めずらしく歩鳥がするようないたずらを思いついてしまいます。とっても悪い顔。アジャスターが壊れた椅子に歩鳥を座らせて、ビックリさせてやろうというしょうもないものです。

曲がったことが大嫌いな教師として描かれているモリアーキーも巻が進むごとにいろいろな表情を見せてくれます。タッツンと並ぶ名ツッコミと言えるでしょう。余談ですが、アニメ版では杉田智一さんが声優を務めています。こちらも必見です!

19位 あ・ら・し・や・ま・め~~~~

第8巻第61話「大怪獣 尾谷高校に現る」より。もともとは映研の特撮の怪獣映画を撮るのを手伝うバイトをしていた歩鳥ですが、一悶着あり、怪獣の模型が壊れてしまいました。そのため、とっていた素材を編集しなおして、「尾谷高校ドキュメント」としました。

数学教師モリアーキーを完全にばかにした内容でとてもユーモアたっぷりなのですが当の本人は大激怒。もうモリアーキーがキレているのはよくありますが、もっとも怒っていたうちの一つではないでしょうか。まあこんなことされたらみんな怒りますよね。

18位 フローネを振ってビビアンと結婚したよ…

第13巻第101話「持てない紳士」からのセリフ。歩鳥と真田のクラスメイトの浅井が勝手に組みだした「モテないブラザーズ」のエピソードです。

このグループは真田、浅井ともう一人のクラスメイト鈴木によって構成されています。

実は本当に全くモテていなかったのは浅井だけだったという事実を突きつけられてひねり出たこの一言。ワニクエⅤというゲームのヒロインらしいです。(危ないタイトルだ…)確かに筋肉バカだけが取り柄の浅井ですが、ちょっと言ったたまれない気持ちになります…泣くな、浅井。

17位 エロいと言える勇気大切だな…

第15巻第114話修学旅行より。クラスのギャルの女子二人がふざけて撮ったちょっとセクシーな写真を見ての真田の一言。なんというかちょっとわかります。中高生くらいの女子への免疫が薄い子って謎の玄人感を出してしまうんですよね…

意外と女子たちも食いついてきたりするので、タイミングと言い方でウケたりドン引かれたり。真田もちょっと成長したということでしょうか…

16位 良いお店だなあわたしが大人になってもあるといいのに…

第8巻65話「さよなら麺類」より。丸子商店街の中のラーメン店、「ラーメン大名行列」。いかにも昔ながらの、といった風体のラーメン屋さんですが、チェーン店進出の影響や、店主のおじさんの足腰の具合などの理由から閉店することに。

そんな中、最後にラーメンを食べにくる嵐山一家。注文待ちの間に歩鳥の口からぽろっと出た言葉です。これを聞いておじさんは男泣き。商店街への愛が深い歩鳥のキモチがよく出ている一コマですよね!なんだかんだいってもとってもいい子な歩鳥さん。素敵です!

15位 ユキコ退場

第12巻91話「まぬけな大晦日の過ごし方」より。大晦日のカウントダウン番組を見ながら年明けを待っている嵐山家。早々に弟のタケルが炬燵で寝落ちして退場します。そのあとねばっていた妹のユキコですが、とうとう直前でこちらも寝落ちしてしまいます。

その際に、「もうよい、ザルーダさがれ…」という謎の寝言も残します。この子のちょっと偏ったボキャブラリーはどこから来ているんでしょうか…小1とは思えませんよね!

14位 バリアフリーが必要だ

第二巻十五話「パジャマの天使」より。全話の交通事故で死にかけ、天国から帰ってきたほとりの入院中での出来事を経てのひとことです。病院でちょっとひねくれてしまったおじいさんとひょんなことから親しくなった歩鳥は、退院したらウチの店に来てよ!と伝えます。

その後、退院した歩鳥はシーサイドに戻ります。その時に、店の入り口の段差に気づき言うのがこのセリフです。歩鳥はこういった気遣いがきちんとできる子なんですよね!ちょっと頭は弱いけどとてもいい子。歩鳥の好感度がうなぎのぼりです!

ちなみにこのおじいさん、最終巻のエピローグでも登場します。本当に構成がしっかり練られているというのが伝わりますよね!

13位 あの不気味な絵が私かい!!

第12巻96話幽霊絵画より。この回は愛すべきキャラクター室伏涼と歩鳥の出会いの回です。美大志望で浪人中の彼女は、美術の先生に会いに尾谷高校に来て、歩鳥に会います。

涼は東京都現代絵画展に出展するといって歩鳥に絵のモデルを頼みます。その屁を見に行く歩鳥たちですが、結局見つかりませんでした。ですがそれはその絵が超現代的な絵で明らかに歩鳥とわからないものだったから仕方ない笑 正直モデルがいるといわれても信じられません。

こういった絵画の世界は奥が深い…ですがこれはちょっと歩鳥に同情したくなります…

12位 大丈夫ですよ私はサザンクロスでも石炭袋でも降りませんから

第10巻第71話「歩く鳥」より。性格からあまり友達のできない紺先輩ですが、歩鳥とは大の仲良し。この話では電車で移動してスケートに行きます。その行木の道中に、紺先輩が宮沢健二を引用して「いなくなるなよ」という意味の言葉をつぶやきます。

スルーしていた歩鳥ですが、実はちゃんと意味を理解していました。歩鳥は文学少女なのです。意外ですよね!こういう名作からの引用ってとても印象に残りますし、個人的に非常に好感度が上がります!

11位 ボクブルーベリージャム用意してたのに!ププ!これ強烈でしょ!!

第13巻103話「闇の中の消失」より。シーサイドのマスター、ウキさんの誕生日会をやろうということになった商店街の面々。サプライズの闇鍋会になったのですが、文句を言いつつもいつもお世話になっているウキさんのためにみんなおいしくなるような具材しか持ってきませんでした。

結局おいしい鍋が完成し、みんな和やかに会食している頃、遅れてきた荒井クリーニング店主がやってきます。空気をぶち壊すあからさまなこの発言に空気が凍ります。こういう人たまにいますよね。いいキャラなんだけど…

10位 私は別世界の住人であってほしいと思うんだけどな…

第12巻94話「A・KO・GA・REロンギング」より。シーサイドのマスター、ウキさんの同級生の息子が10年ぶりに帰ってくるといって、シーサイドで待ち合わせすることに。

久しぶりに会うその息子さんは神崎アキトという名前でミュージシャンとして活躍しています。そんなアキトさんのファンだった紺先輩が素の姿を見たい!と、シーサイドを覗きに来ます。

実際に見てみると見た目も地味、また本名はのり夫でショックを受けてしまいます。憧れの人が近い存在だと感じる歩鳥とは正反対で、紺先輩はちょっとミーハーなところがありますよね!

9位 幻の風景に迷い込むって刺激的じゃないかァ

第15巻117話「虚」より。休日に室伏涼の家に遊びに来た歩鳥。そんなとき些細なトリックや思い違いで騙されてしまいます。その後の会話で涼ちんが言った一言です。

画家志望の涼ちんだけあって、歩鳥の感性が意外にも鋭いことを称賛しています。ふと思いますが一芸に秀でる人はちょっと変わった人が多いですよね!この二人はまさにその類の人だと思います。

8位 もう…殺すしかねぇ…

第二巻17話「出張メイドサービスより」。風邪をひいて寝込んでいる紺先輩の見舞いに行くことになった歩鳥とタッツン。紺先輩の家に行ってみると、意外にも高熱でかなり大変そうでした。

普段はクールでかっこいい紺先輩。ですが家では両親に甘えまくりなのです。寝言でつらいよママ…と言ったのを二人に聞かれてしまい、熱で赤くなっているのにさらに赤面してしてしまいます。そのあとにはなった一言です。カワイイ

紺先輩は内と外で性格がガラッと変わってしまうタイプなんですね!こんなギャップのあるところがとてもキュート!ツンデレはいいぞ

7位 あいつは本当思考も行動も単純だな…



第七巻52話「秋まつり「からの一言。歩鳥に誘われて町内会のお祭りに参加する紺先輩。普段クールであまり笑顔を見せない紺先輩を気遣って前々からお祭りに参加させようと歩鳥は意気込んでいたようです。

この話の最終ページで紺先輩が見せる、歩鳥のことを考えて見せる控えめな微笑みに、少し複雑な、でも気のいい後輩のことを思う紺先輩の優しさがにじんでいますよね!

6位 君らみたいなのをでこぼこコンビというんだよ

第15巻120話「辰野俊子のお友達」より。タッツンと歩鳥も出会ってからもう丸二年。最初から名コンビ感はでていましたが笑、ここにきてタッツン自身が、歩鳥と相性がいい、ということにようやく気付きます。

漫才コンビのようなボケ(天然ですが笑)とツッコミの嵐もそれ町の名物ですよね!こんなにぎやかな喫茶店があったら退屈しなそう

余談ですが、東京都の大田区にはシーサイドのモデルとなった喫茶店も存在するんですよ!聖地としてひそかな人気があるようです。

5位 ユキコには何か見えていた

第10巻67話「答砲悋気」から。タケルの家に遊びに来ている、同級生のエビちゃんこと伊勢崎恵梨ちゃん。付き合っているような、いないような二人ですが、この回の嵐山家でのやり取りが非常に秀逸です。

理性的ではあるけれど女心がわからない子供なタケル、大人ぶって少しませているエビちゃん。そしていつもはおかしなことを言ってばかりのユキコですがちゃんと「女性」としての一面を持っていることが独特のタッチで描かれています。

小学生くらいの頃の男女の微妙なコミュニケーションが緻密に表現されている良回ですよね!

4位  あのさー、お前のおかげで割と高校楽しかったよ、ありがとう

第15巻121話「立つ鳥」より。大学受験も終わり、両親と住むために引っ越してしまう紺先輩。引っ越し作業中に歩鳥に感謝を伝えます。(実際は歩鳥の思い違いで隣町に引っ越すだけでしたが)素直な紺先輩、ちょっと目が赤くなっていてカワイイ!

石黒先生の書く引っ越しのシーン、これは「ネムルバカ」という作品にも出てくるのですが、王道な感動のシーンですが淡々と、かつしっとりと描かれていて好きな場面の一つです。

「ネムルバカ」も若いころの初期衝動とでも言いますか、青春感がつまった超名作なのでぜひそれ町と合わせて読んでいただきたいです!

3位このまま 行ける所までランデヴ――

第一巻第9話より。徹夜で推理小説を読んでいて寝ていないため、早く登校している歩鳥と、普通に登校している真田が会い、一緒にバスに乗ることに。その最中、真田に寄りかかって歩鳥が寝てしまったため、幸せをいっぱいに感じる真田。結局高校前で降りずに終点まで行ってしまいサボってしまいます。

よくありがちなシチュエーションではありますが、普通の恋する男子高校生を等身大に、少しおかしく描いていて非常に石黒先生の良さが出ていると思います。一巻ということで今の石黒先生とは若干絵の質感が違いますが、このころの歩鳥もカワイイ!

2位 良いオチが思いつかないよ~



第16巻からの一言です。この回は雑誌ヤングキングアワーズでの最終回として世に出ました。それ町は時系列準に書かれていたわけではないので、雑誌掲載時の終わり方は石黒先生らしいな、と言えばそうだったのですが、正直いまいち締まらない、ちょっと抜けているなというのが私の読後の感想でした。

しかし、それ町がいわゆる「ふつう」の日常マンガではないというのが強く出た、良回だったな、と今は思うようになりました。ど真ん中変化球とでも言いましょうか。歩鳥のちょっと天然なところがよく出ていていいなと感じます!また次に紹介するエピローグをかなり引き立てる一因にもなっています!

1位 門石先生。ずっと…背中を追いかけてどーにかここまできました。



漫画第16巻からのセリフです。これは2016年10月のヤングキングアワーズでの最終話にはかかれていなかったものでエピローグとして、2017年2月発売の単行本で初掲載されたものです。

先ほども書いたように、雑誌掲載時は個人的にはいまいち何かもやっとした終わりでした。しかし、単行本を買い、このエピローグを読み、圧倒的なカタルシス、また感動を覚えました。静ねーちゃんの、師弟関係ともいえる間柄ゆえの歩鳥への思いが、三コマかけて書かれている表情からよく読み取れ、非常に素晴らしい。堂々の第一位です!

それ町のSF(少し不思議)ワールドを体感しよう!

いかがだってでしょうか。惜しくも今年最終巻が出て完結してしまった「それでも町は廻っている」ですが不朽の名作として、もっと読まれていってほしいばかりです。

また最終巻と同時に出たガイドブック「廻覧板」と合わせて読むと、時系列準にまとめられていたり伏線の解説が入ったり、より理解が深まるのでそちらも購入することを、強く、お勧めします。

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