クロアチアの至宝 ルカ・モドリッチ!レアルの中盤を支配する司令塔に迫る

世界一のインサイドハーフとの呼び声も高い、レアル・マドリードの中盤の司令塔ルカ・モドリッチ。そのサッカーIQの高さと状況判断のできる気の利いたプレイで、レアルやクロアチア代表の中盤に攻守のバランスをもたらしチームを活性化させています。論理的かつ正確にビルドアップし、ゲームメイクし試合をコントロールする能力の高さに関しては右に出る者がいません。ルカ・モドリッチのプレーの素晴らしさが理解できると、サッカーというスポーツの奥深さに気付くことができますよ!

現代サッカー的なMF ルカ・モドリッチ

Muy honrado por recibir este gran premio!!!#MejorCentrocampista#LaLiga#

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そもそもミッドフィルダーと一口に言っても、サッカー選手ごとにタイプは細かく分かれています。トップ下セントラルアンカー、どれも中盤の選手ではありますが役割はかなり違うものです。しかしながら、このどれか一つの役割だけこなせていても、現代サッカーでは通用しません

これらは個人の本来持っている資質として発揮するものであって、そこに+してチームで貢献するためには、チーム全体の連動性や守備時の数的優位で周りと連携して動くことができなくてはならないのです。現在は攻撃のみできる選手や、守備のみできる選手は必要とされない時代なのです

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そういった面においてもルカ・モドリッチというサッカー選手ほど、パス、ドリブル、守備と全ての能力において一級品であり、レアル・マドリードという攻撃にばかり比重が傾いてしまうチームにおいて、全体のバランスをとることができる器用なプレイヤーはいないでしょう。彼がいるのといないのとでは、チームのボール支配率にもかなり影響があるので必要不可欠な存在なのです。

ルカ・モドリッチってどんなサッカー選手?

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ルカ・モドリッチは1985年9月9日生まれのクロアチア・ザダル出身のサッカー選手です。ポジションはMF(ミッドフィルダー)で、レアル・マドリードに所属しています。背番号は19番。利き足は右足。

本格的にサッカーを始めたのは7歳で、地元クラブのNKザダルの下部組織に入団しました。幼少期はユーゴスラビア紛争の真っただ中で、祖父をセルビア軍に殺害されるなどかなり過酷な環境で育ちました。当時は難民キャンプで過ごしていたようで、ユーゴ紛争の戦禍から逃れながら生きていたというかなりの苦労人なんです。

16歳でディナモ・ザクレブの下部組織に移籍してからは、18歳でトップチームに昇格したものの、同ポジションに二コ・クラニチャールといういい選手がいたため、20歳まではズリニスキザプレシッチなどのクロアチアのチームをレンタル移籍させられました

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転機が訪れたのはクラニチャールが別のチームへと移籍したことをきっかけに、急遽ディナモ・ザグレブに呼び戻されたことでしょう。チームに戻ると他の主力選手達と共に活躍し、リーグ優勝を達成しましたモドリッチもチーム内で確固たる地位を築き、リーグ3連覇に貢献しました。2007年にはリーグ年間最優秀選手にも選出されました

ディナモ・ザグレブでの活躍でビッグクラブからも次第に注目されるようになり、2008年に契約期間5年でトッテナム・ホットスパーへの移籍が決定しました。移籍金は2300万ユーロで同クラブの当時の史上最高額でした。当初は不慣れなアンカーでの役割を求められ、また膝の怪我もあったりと低調なパフォーマンスに終始していましたが、監督が変わり得意のセントラル・ハーフで起用されるとすぐさまレギュラーに定着しました。 

その後のシーズンでも、チームのリーグカップや欧州カップでの好成績に多大に貢献して、プレミアリーグで最もクリエイティブな選手という評価を確立しました。2012年の夏の移籍市場では、レアル・マドリードモドリッチに強い関心を示し、モドリッチも移籍を希望したため8月に5年契約で移籍を発表しました。移籍金は推定3500万ユーロ+出来高700万ユーロでした。

Bravo Hrvatska! Idemo dalje, zajedno smo jaci! ??⚽️? We are in next round, together we are stronger… #Croatia#Euro2016 #

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ポテンシャルは元からかなり高いので、クロアチア代表でも各世代の年代別代表に選出されていました。フル代表デビューは2006年3月のアルゼンチン代表との親善試合。代表ではこれまで100試合近くに出場して11得点を挙げています。W杯では2006年と2014年の大会に出場しましたが、いずれもチームはグループリーグで敗退しています。

EUROでは2008年から2016年までの3大会すべてに出場しました。特に2008年のEUROではアシストに得点もでき、チームの司令塔として素晴らしい活躍をしてベスト8へと導きました。この大会で
EURO2008最大の収穫」と評され、モドリッチUEFA選定大会優秀選手に選ばれました。

クロアチア代表ではFCバルセロナ所属のイヴァン・ラキティッチとの、インテリジェンスに満ちたコンビネーションはとても見応えがあります。共にハイレベルのテクニシャンである2人が中盤で並んで、相手チームの守備網を絶妙なパスワークや飛び出し等で崩していく様は、相手チームからするとかなりの脅威でしょう。

ルカ・モドリッチのプレースタイルとスパイク

現役のボランチの選手としては、おそらく世界でも上位5番以内に入るぐらい上手いプレイヤーです。あえて過去のレジェンド選手で似ているタイプを挙げるなら、元マンチェスターユナイテッドポール・スコールズではないでしょうか?元イングランド代表ダレン・アンダートンや元マンチェスターユナイテッドライアン・ギグスも、スコールズの真の後継者としてモドリッチを指名しています。

ポジションはレアルでは中盤センターの低い位置やアンカーとしてプレーしていますが、もともとはトップ下やインサイドハーフでもプレイをしていたいので、やろうとすれば中央のポジションならどこでもできるはずです。ただしスピードがあったり身体能力が高い選手ではないので、サイドで起用してしまうとあまり効果的なプレーはできないでしょう。

Good start of the new year and ?performance from the team! Let's continue this way!⚽️❤️ #HalaMadrid#

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攻撃面では中盤でチームのパスの中継役としてバランスを取ることができ、長短のパスでボールを散らしたり、バイタルエリアに侵入してチャンスメイクもします。試合中によく首を振っているのですが、選手の位置関係やスペースなどを正確に把握していて、ほぼ間違いなく次に最善のプレーを選択することができるサッカーIQの高いプレイヤーです。

守備面でもレベルが高く献身的なプレイをしてくれます。自分から突っかかっていってボールを奪うタイプではなく、相手がミスをするのを待ってからボールを奪うタイプです。わざとパスコースを空けておいて、相手がボールを出したらそのタイミングでパスコースに入って奪ったり、駆け引きをしてミスを誘うプレイも上手いです。

ボールコントロールも正確無比です。簡単にボールを奪われるシーンは見たことがありません。相手に囲まれてもボールを触られない場所でコントロールして、身体を相手にぶつけて隙間を作ります。ボールタッチも柔らかくて繊細ですが、どちらかといえば上半身の動きを使ったダイナミックなフェイントでかわすタイプです。

Good start of the Champions League … #UCL#HalaMadrid#⚽️

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そして何といっても右足のアウトサイドキックは魔法のようです。長短関係なく緩急をつけた正確なキックができ、パスを出すタイミングもディフェスからすると読みづらいです。インサイドと比べても遜色なくスムーズに精度の高いキックを蹴ることができるので、通常よりもワンテンポ早くパスが出せます。

出典:http://item.rakuten.co.jp

モドリッチが最近使用しているスパイクは、ナイキマーキュリアル ヴェイパー XI HG-Vというモデルです。レアルの選手ですと、カゼミーロイスコマリアーノ・ディアスもこのスパイクを着用しています。モドリッチは他にもマーキュリアルビクトリー5 TFというスパイクも使用しています。

軽量デザインでミニマルな感触のシューズを選んで履いているようですね。相手を一瞬でかわしたり、機転の利くプレイをする選手なので、しっかりとしたグリップ力を発揮しつつ、柔らかいクッション性のあるシューズを好んでいるのでしょうね。

ルカ・モドリッチと香川真司は似ているのか?

2017 starts with a WIN?✨ #Bundesliga #bvb #dortmund #bremen #sk23 #thanks #fans

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結論から言うとポジションがMFということと、身長と体重の数値が近いこと以外は似ていません。SNSやネット上で2人を比べたがる人がたまにいるのですが、そもそもプレイヤーとして目指しているところが違います。香川攻撃特化型のスタイルで守備はほぼしませんモドリッチ攻守安定型なので守備も献身的にこなします。逆の役割はできないでしょう。

これはイメージとは違うかもしれませんが、両者の試合ごとのパスを交換した場所や本数、成功したパスや失敗したパスなどを視覚化したパスのスタッツを比べると、驚くべきことにモドリッチの方がプレイエリアは狭く香川の方が広くサイドのエリアでもプレイしていることがわかります。モドリッチ意外とプレイエリアは狭いのです。

Another running session done!? Otra sesión de carera terminada!? #HalaMadrid

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しかしトータルで判断するならば、もちろんモドリッチの方が総合的な能力値は高いです。 フリーキックもドリブルもパスもモドリッチの方が上です。ミドルシュートの精度もモドリッチでしょう。香川の方が高いのは、ペナルティエリア内でのシュートぐらいでしょう。よって香川攻撃特化型のフィニッシャーで、モドリッチ守備もする司令塔ということになります。

クロアチア代表での活躍にも期待しましょう!

Croatia! ❤️??⚽️

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来年はいよいよ4年に1度の大舞台である、2018FIFAワールドカップロシア大会が6月から7月まで開催されます!モドリッチにとっては年齢的にも、おそらく次が最後ワールドカップになります。W杯ヨーロッパ最終予選でのクロアチア代表は、現在1位で勝ち点も13と順調にグループリーグを勝ち進んできています

ほぼ間違いなくこのまま本大会出場はできるでしょう。クロアチア代表1998年のワールドカップフランス大会で、初出場ながら3位という素晴らしい好成績を収めました。当時はボバンのようなレジェンドの選手もいた全盛期ということもありますが、その後の4大会はグループリーグ敗退が最高成績という物足りないものです。

Great win and 3 big points… Bravo decki… ???????#Croatia#Iceland#2-0#IznadSvihHrvatska#

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しかし今回の招集メンバーにはモドリッチラキティッチの他にも、レアル・マドリーマテオ・コバチッチユベントスマリオ・マンジュキッチら実力者が揃っています。全体的にバランスの良い招集メンバーなのでチャンスはあります。キャプテンであるモドリッチの自負が必要とされています。クロアチア代表でも活躍してほしいですね!