【カイリー・アービング】ドリブルで華麗にNBAを駆けぬけるスターとは!

2015-16シーズンにステファン・カリー率いるゴールデンステート・ウォーリアーズにリベンジを果たし、若干24歳でNBAチャンピオンに輝いたカイリー・アービング。スラッシャータイプのポイントガードとして君臨する新しいNBAのスターを紹介する。

近代型ポイントガード!これがカイリー・アービングだ

カイリー・アービングは191㎝86.6㎏、NBAクリーブランド・キャバリアーズに所属するポイントガードである。背番号は2。これまでにNBAオールスターでMVP、アメリカ代表としてワールドカップ優勝とMVP、リオ五輪では金メダルを獲得している。

インサイドのビッグマンより、アウトサイドシューターやペネトレーターが重要視される近代のNBAを象徴するようなポイントガードでそのボールハンドリングの技術はNBA屈指の実力を誇る。

またアウトサイドからのシュートも得意としており、昨シーズンのNBAファイナルを制した決勝のシュートは記憶に新しいところだ。チームメートのレブロン・ジェームスと並んでリーグの顔となっているスター選手なのだ。

先述したハンドリングに加えてクラッチしながらフィニッシュすることに大変長けているのでディフェンスとしては常にカイリーをチェックしなければならない。さらに相手が引いて守るようなことがあればアウトサイドからそのままシュートを決めてしまう能力も高い。実に厄介な選手なのである。

チームにはもう一人、NBAでKINGと呼ばれるレブロン・ジェームスがおりこのスコアリング・デュオは中々簡単に止められるものではない。ポイントガードとしてはアシストがさほど多くないのがたまにキズだが、それを上回る得点能力と、ディフェンスをかき回すドリブルは相手チームの脅威となっているのだ。

学生時代から才能に溢れすぎ!NBAに入るまでの日々

出典:https://ja.wikipedia.org

プロバスケットバール選手の父を持つカイリー・アービングはオーストラリアで生まれ、彼が2歳の時にアメリカへ移住している。まだ小さいころにかつてニュージャージー・ネッツの本拠地だったコンチネンタル・エアライン・アリーナを訪れた時に、将来NBAでプレーすることを誓ったのだそうだ。

高校に進学したアービングはその才能をいかんなく発揮、1試合平均25得点前後を叩き出し続け、ジュニアナショナル選抜に選ばれるなどその能力は高く評価された。大学入学前にも全米で5本の指に入ると言われるほどで注目の的であった。

そして名門デューク大学に進学すると平均17.4得点、フィールドゴール成功率は53.2%を記録するなど1年生時から活躍する。怪我でその後離脱しその年のNCAAトーナメントで28得点を挙げる大活躍を見せたがチームは敗退。これが大学最後の試合となった。

カイリー・アービングは大学2年には進学せず、NBAドラフトにアーリーエントリーすることを表明したので実質学生選手としては5年間しかプレーしておらず、その短い間に揺ぎ無い評価を手にしたことになる。

近年のNBAドラフトでは大学を卒業せずにアーリーエントリーするのが流れであるし、高卒選手はドラフトで指名できないルールになったとはいえ、大学では1年しかプレーをしていないのでそれを考えれば、高卒でも十分通用するレベルだったのかもしれない。

それほどの実力を兼ね備えたカイリー・アービングは2011年NBAドラフトでも注目の的であった。そしてレブロン・ジェームスというスターが去り、どん底の時代を迎えていたクリーブランド・キャバリアーズに入団するのである。

実はまだ24歳!ルーキーから駆け抜けたNBAチャンピオン

実力十分の新人獲得はキャバリアーズ久々の明るい話題として取り上げられ、ルーキーシーズンから活躍を見せたアービングは平均18.5得点5.4アシストFG成功率46.9%、3ポイント成功率39.9%という新人らしからぬプレーを披露、見事その年の新人王に輝いた!

チーム力は中々向上せず低迷を続けており、ヘッドコーチの解任が続いたチームに転換期が訪れる。2014年、チームを去ったKINGレブロン・ジェームスがキャバリアーズへ復帰、また他2チームが絡むトレードでスターPFのケビン・ラブを獲得、一気に戦力が充実したのである。

この頃には完全にチームの顔となっていたアービングにとって、レブロンとラブの加入はとてつもなく大きいものだったと思う。アービングへの負担は確実に減ったと思うし、また味方を生かすことのできるレブロンがいれば、アービングはのびのびプレーすることができたからだ。

2014-15シーズンは序盤こそつまずいたものの徐々にチームとして機能し始め終わってみればイースタンカンファレンス第2シードでキャバリアーズはレブロンがチームを去った年以来に久々のプレイオフ進出を決めたのであった。

このシーズンのアービングは3PTシュートが特に好調で1月には11本の3ポイントシュートを決め55得点を、3月にはキャリアハイの57得点を挙げるなど攻守にわたって大活躍を見せており、チーム力が向上したことも手伝って、昨年までが噓のように勝ち数を増加させたのだった。

この年はレブロンが復帰してさすがのプレーを見せていたにも関わらず、アービングも負けじと活躍しており、マークすべき選手が二人いるチームの強さをまざまざと見せつけられたような印象だった。



勢いそのままにプレイオフに突入するもここから怪我人が続出、もう一人のスタープレーヤー、ケビン・ラブがプレイオフ1回戦で左肩を脱臼、アービングも膝の故障を抱え欠場し不利な条件が重なるのだがレブロンと残りの選手が奮闘、何とかNBAファイナルまで駒を進め一大旋風を巻き起こしていたステファン・カリー率いるゴールデンステート・ウォーリアーズを対戦するのである。

ここで故障を抱えたアービングは強行出場するもオーバータイムにもつれ込んだ第1戦でさらに膝を痛めてしまうのである。診断結果は膝蓋骨骨折の重傷、チームも敗れアービングのシーズンとNBAチャンピオンへの挑戦は幕を下ろすのであった。

この年のウォーリアーズは本当に強かったが、キャブスがベストメンバーならもっともつれた展開になっていたと筆者は思う。アービングが怪我をした時点で終わったと思ったがそこから2勝して意地を見せたキャバリアーズだけに、本来のチームで戦わせてあげたかったと心から思うのである。

2015-16シーズンは昨年の悔しさを晴らすべく、ほとんどの選手がチームを離れることなく再契約を結び、気持ちも新たにスタートする。途中でヘッドコーチが変わるアクシデントがあったもののイースタンカンファレンス1位を死守、プレイオフも順調に勝ち進み2年連続でNBAファイナルに進出、相手は昨年と同じウォーリアーズであった。

リベンジに燃えるアービングは躍動するもウォーリアーズに1勝3敗と王手をかけられる。ここから大爆発を見せ、後がない第5戦ではレブロンとともに40得点以上挙げる活躍を見せ最終戦まで持ち込む。第7戦の終了間際に勝負を決める3ポイントシュートを決めたのはアービング。膝の重傷を乗り越え、見事にリベンジを果たし史上初1勝3敗からの逆転でNBAチャンピオンに輝いたのであった!

人気選手の証!ユニフォーム売り上げランキング

出典:http://item.rakuten.co.jp

NBAはもちろん、スポーツ選手の人気を測る指標としてユニフォームの売上を見るという手段がある。スポーツのファンなら一度は贔屓の選手のユニフォームを着こんで会場で応援したいものである。

NBAが2016-17シーズン第1四半期(10月~12月)のNBAstore.comでのユニフォームの売上ランキングを発表し1位がステファン・カリー、2位がレブロン・ジェームス、3位がケビン・デュラントとなりいずれも今をときめくNBAスター達の名前が並んだ。

そして4位にランクインしているのが何を隠そうカイリー・アービングなのだ。現在のNBAの人気を二分する東西の雄、ウォーリアーズとキャバリアーズが上位を独占しており、そこにアービングもしっかりと食い込んでいるあたりを見るとその人気は間違いなく本物と言えそうである。

カイリー・アービングの活躍がまだまだ止まらない

ディフェンディングチャンピオンの一員としての2016-17シーズンに臨んでいるカイリー・アービング。2017年3月現在、イースタンカンファレンスはやや混戦模様でプレイオフ進出が確定したチームは無いが、キャバリアーズはしっかり首位を守り戦い続けている。大黒柱のレブロンがチームを引っ張るが、アービングも共に好調を維持しレブロンに並ぶ勢いの1試合平均25.2得点を記録している(レブロンは25.9得点)。

もともと高い確率を誇ったフリースローの成功率も今期は90%を超えており、相手チームとしてはうかつにファールもできない状況に追い込まれている。アービングは周囲が期待している通りの安定した活躍を見せているのでこのままいけばプレイオフ進出はまず間違いないと言っていいだろう。

対するウェスタンカンファレンスは宿敵ウォーリアーズが首位を独走し早くもプレイオフ進出を確定させている。順当にいけば今年のNBAファイナルもキャブスとウォーリアーズの顔合わせに、とはまだ話が早すぎるかもしれないが、それほど今のこの2チームの力は突出していると言って過言ではないと思うのだ。

昨シーズンよりも勢いを増しているのは間違いないカイリー・アービングがどこまでの活躍を見せるのか、そして25歳で二つ目のチャンピオンリングを手にすることができるのか、注目して後半戦に差し掛かったNBAともうすぐやってくるプレイオフシーズンが楽しみで仕方がない筆者なのである。