【ダミアン・リラード】不遇の時代を切り開いた抜群の勝負強さがカッコイイ!

NBAに新たに現れたニュースター、ダミアン・リラード。オールラウンドな得点能力を備えた点の取れるポイントガードは、実はもう一つ大きな武器を持っていた…!未来のNBAを背負うと期待されるリラードの魅力をあますことなく紹介する!

得点の取れるポイントガード!これがダミアン・リラード

ダミアン・リラードは191㎝88㎏、NBAウェスタンカンファレンスのポートランド・トレイルブレイザーズに所属している。ポジションはポイントガードで背番号は0。2012年NBAドラフト全体6位でNBAした選手である。

現代NBAの流れを汲むいわゆる”シューティングガード寄りのポイントガード”で、司令塔としてのゲームメイクはもちろん、その高い得点能力でチームを勝利に導くことのできるスコアラーとしてチームに君臨している。

特に各クォーターや試合時間が残り少ない、いわゆる勝負所での活躍が目立つのもその大きな特徴で、チームの窮地を幾度も救ってきた頼りがいのあるプレーヤーなのだ。キャリア5年目の彼はすでに風格すら感じるNBAのニュースターなのである。

なぜ背番号は『0』?リラード不遇の大学時代とは

ダミアン・リラードの背番号は『0』で最近こそちらほらと見かけるようになったが、NBAにおいては珍しい数字を選んでいる。NFLのようにポジションごとにつけられる番号が決まっているなどのルールがNBAにはないため、ある程度自由なのであるが、同じチームに0番と00番の選手がいてはならない決まりはあるため、リラードの番号はよく目立つのである。

リラードは自分で0番を希望してつけている。その理由はリラードの出身地であるオークランド(Oakland)と、大学時代を過ごしたユタ州オグデン(Ogden)の頭文字を取り”0”を選んでいるとのことである。後述するが彼の勝負強さはNBAの世界でも確実に認知されておりなぜそんなに勝負強いのかをインタビューされた際、自分が失敗を恐れないことを挙げそのルーツに自分のバックグラウンド、高校大学時代の苦労を話し出したというのだ。

NBAで上位指名を受ける選手などは高校卒業時に有力大学から奨学金のオファーが殺到する。大学時代から引き抜き合戦なのだ。だがリラードは名門とは言えないユタ州のウェバー大にしか入ることができなかったのだ。

高校時代も決して恵まれているとは言えない環境で育ったリラードは、満足にプレイすることもできなかったという。NBAでのプレイを夢に見ていたリラードにとって高校大学時代は不遇の時といえるのである。

そこから彼は這い上がり、全体6位という高順位でNBA入りしそのシーズンの新人王に満票で選ばれるまでに上り詰めるのである。エリートではない雑草魂で乗り越えてきた揺ぎ無い自信がリラード勝負強さに繋がっているのは間違いないようだ。

抜群の勝負強さ!CLUTCH TIME PLAYERの系譜を継ぐ男

2012‐13シーズン、2年目のリラードは新人王獲得の勢いそのままにチームを引っ張っていたのだが、12月の遠征でリラードの勝負強さがその片鱗を見せ始める。2試合連続で決勝シュートを決める離れ業をやってのけたのだ。しかも試合残り時間1秒を切る場面で。

この時は全米でも話題となり”THE CLUTCH”(=勝負強い)とリラードは取り上げられていた。ただ筆者は何かすごい奴がいるらしいぞ、くらいの印象しかまだなかったし、日本のプロ野球でも2試合連続で同じ選手が決勝ホームランを放つことはままあるので、そこまで強く惹きつけられるというわけではなかった。

ただその数日後、ある情報筋が『データ的にもリラードはNBAで最も勝負強いという記事をNBAの公式データに基づいて発表したのだ。このデータに実はとんでもない『事実』が隠されていたのである。

第4クォーター残り5分を切った段階で、得点差が5点以内の場合でのデータ(2012年12月30日まで)によるとリラードは62得点を挙げている上にFG成功率が50%を超えていたのだ(51.5%)。そしてリラードがその場面でコートにいる場面でチームは+48得点、つまりリラードに引っ張られチーム全体が土壇場に強くなっているというものだった!

しかもオーバータイム(延長戦)の通算成績が2年目の当時で45分出場43得点!19本中13本のシュートを決めフリースローは8本投じてすべて成功!その間チームは+31得点で、勝敗が7勝1敗…。

尋常ではない数字がデータとして残っていたのである。これは長年NBAを見てきた筆者からしても異常ともいえる勝負強さであると思う。しかもこの数字は彼がまだNBA2年目のシーズンでのものであるのだから驚きだ。
https://youtu.be/tiAwVLGtNsgスポーツ界において土壇場のことをクラッチタイム (CLUTCH TIME)と呼び、土壇場に強いプレーヤーのことをクラッチタイムプレーヤーと呼ぶ。リラードはまさにクラッチタイムプレーヤーと言って過言ではないと思う。

ブレイザーズのテレビ中継を担当する実況解説陣は接戦で迎えた第4クォーターにリラードがショットを決めると、決まって“It’s Lillard Time!”(リラードの時間だ!)と叫んでいる。そしてそれは毎度おなじみのようにいろんなゲームで繰り返されているのだ。

60~70年代に活躍したジェリー・ウェスト、80年代最高のフォワードであるラリー・バード、NYで伝説を作った“ミラータイム”のレジー・ミラーなどこれまでにも名だたるクラッチタイムプレーヤーがNBAには存在したが、この男はその系譜を引き継ぐプレーヤーの一人として間違いないのである。

スポンサーはアディダス!ダミアン・リラード2がカッコいい

出典:http://item.rakuten.co.jp

リラードはadidasと契約しており、試合にもadidas製のシグネチャーモデルシューズを着用して参加している。シグネチャーモデルが出ているあたり、やはりこの男、NBAにスター選手なのである。

写真は2016年着用モデルのadidas D LILLARD2である。最近の流行ともいえるインナーブーティが足のフィット感を高めてくれるし、adidasの中でも薄型の衝撃吸収素材であるBounceフォームを搭載することでリラードの足元を支えている。

ちなみにリラードはadidasオリジナルの高性能素材であるBoostシステムをあえて搭載しないことにしているらしい。それはもし誰かがリラードのシューズを欲しいと思ったときにできるだけ安価で手に入れられるようにと考えたのがその理由で、何とも心憎い男なのだ。

ブレイザーズは僕が引っ張る!リラードの見つめる先に

2016‐17シーズン、リラードの所属するトレイルブレイザーズはウェスタンカンファレンス9位と苦戦を強いられている。残り試合を考えてもプレイオフ進出圏内の8位に滑り込めるかどうかに注目だ。

リラードは相変わらず得点とアシストでチームを引っ張っていて2017年3月現在1試合平均26.5得点を挙げている。FG成功率、FT成功率もキャリアハイとなっており、ますます止めるのが難しい選手へと進化をしている過程なのである。

チームのスタッツやメンバーを考えると、すぐにNBAのチャンピオンになるのは難しいかもしれないが、不遇の時代を乗り越えて今のポジションを掴んだリラードは決して諦めたりはしない。リラードの勝負強さがチームをどこまで引っ張り、どの高さまで押し上げるのか、今後が大変楽しみな筆者である。