【サージ・イバカ】NBA有数のブロックマン!貢献度抜群のインサイドマン!

NBAを席捲するブロックでチームを救うサージ・イバカ。今後で生まれた青年は今やNBAでも屈指のディフェンダー、そしてインサイドプレーヤーとしての地位を確立したと言える。イバカの生い立ちも含めて、彼のすべてを紹介していく!

インサイドで好きにさせない!イバカのブロックショット

サージ・イバカは208㎝111㎏、現在はNBAトロント・ラプターズに所属しているプレーヤーでポジションはパワーフォワードとセンター。背番号は9番である。アフリカの国コンゴ共和国で生まれ、スペインでプロバスケットボール選手のキャリアをスタートさせた異色の経歴を持つ。

2008年のNBAドラフト1巡目24位でシアトル・スーパーソニックスから指名を受けたにも関わらずそのままスペインでプレーし、2009‐10シーズンよりシアトルから移転したオクラホマシティー・サンダーに加入した。

2011年にスペイン国籍を取得、現在国際大会においてはスペイン代表としてプレーしている。ただ彼の出身はコンゴ共和国でオフになると国へ帰っており、本名はアフリカ系だけに非常に長くセルジバル・ラム・サヨンガ・ルーム・ワラハス・ヨナス・ヒューゴー・イバカというそうだ。
https://youtu.be/4KF_5WfUXJcイバカの特徴であり最大の武器はそのサイズと身体能力を活かした守備力である。特にブロックショットは今後出身の大先輩である名センターのディケンベ・ムトンボを彷彿とさせる。実際にイバカは2012年、13年と2年連続でブロック王に輝いておりその実力は本物なのだ!

ムトンボがその長身とリーチの長さを生かしたブロックマンだとしたら、彼よりサイズは若干劣るもののイバカはそれに驚異的な跳躍力を兼ね備えたブロックマンだと言える。高くブロックに飛んでしまった場合、その後のリバウンドに飛ぶことができないため最近は数こそ減っているものの、そのブロックは健在なのだ。

相手チームの選手は彼がブロックアーティストであると認識しているので、インサイドで競ってゴールを狙う場合に、必ずイバカのことを意識してしまう。それだけでも効果ありなのだが、実際にブロックされるとその後同じパターンで得点を狙いに行くことに憶病になってしまう。イバカはディフェンスとその存在で相手チームの得点を防ぐのに大きく貢献しているのである。

類稀な身体能力とバスケの器を広げる真摯な姿勢

イバカの身体能力は凄まじいのは、彼のプレーを見れば一目瞭然なのだが実際にはどうなのか。一説によると彼は一回目のジャンプで38インチ(約96センチ)を飛ぶことができ、そのジャンプに着地した後にすぐ続けてもう一度ジャンプすることが可能らしい。

イバカの身長は公称で208㎝あるのでNBAでもビッグマンの部類に入る、いわゆる”7フッター”(213㎝以上の選手のこと)と5㎝ほどしか変わらない。しかも彼はリーチが長く両腕を広げたウィングスパンは222㎝もあるのである!

一般的に身長とウィングスパンの長さはほぼ同じか似通るものであるが、イバカは身長より10㎝以上も長い。ただでさえ有利な体躯に異常ともいえる跳躍力が合わさっているので、これはある意味反則級の身体能力といえるのだ。

イバカはその能力を武器にインサイドに陣取り、ブロックやリバウンドに飛び跳ねたあと、相手ゴールへ向かってダッシュしてチームの速攻に参加できる、まるで某バスケ漫画を見ているような選手なのである。

そしてイバカの凄いところはその身体能力に頼ったプレーだけではなく、アウトサイドのシュートなど訓練を怠らないところにある。自分のプレーの幅を広げることでさらにその才能を伸ばそうとできる選手なのだ。

実際イバカはインサイドプレーヤーであるが3ポイントシュートの成功率も40%弱ある。専門のシューターではなくこの数字ならばたいしたものだし、50%を超えていたFG成功率が最近40%代後半くらいになっているのに平均得点が変わらないのは、アウトサイドからのアテンプトが増えていることと、それでも決められる能力があるということの証明なのだ!

怪我にも負けない強い気持ち!イバカがコートにいる意味

高い身体能力を備えるプレーヤーは、身体がついていかずに怪我をしてしまう場合が多いのが普通なのだが、ことイバカに関しては怪我の数もそれに伴う欠場数が少ない。これは特筆すべき点だと思う。

サンダー在籍時にプレイオフ出場が絶望と言われた左ふくらはぎの怪我をした時もレギュラーシーズンは66試合出場しているし、プレイオフには治して試合に出てきて、前年のポストシーズンと変わらない成績を残すのだから恐れ入る。

2015年終盤には蓄積した膝の痛みを訴え内視鏡手術に踏み切り、残りの試合を全休するも64試合には出場、翌年のシーズン開幕には完全に完治させて戻ってきている。怪我を繰り返さないし、リハビリにしっかりと取り組んでいるのがよくわかる。

先述したようにイバカは何事にも真剣に向き合い、可能な努力を目いっぱいしているのだと思うのだ。そして怪我を受け入れそれすら自らの成長の糧にしているように筆者は感じている。

イバカが怪我をしにくいということは、それだけ試合に出られるということだし、ディフェンス力は上がるし、第3オプションには入れるだけの得点力もあるので、チームとしてこれほど効果的なことは無いのだ。

怪我からの復帰に関しても何かしら一皮むけた感覚を持って復帰するので、やはり心強いものである。イバカがコートにいるのといないのでは、全く別のチームになると言っていいほどの存在感のある選手だし、必要とされる選手なのである。

過酷な幼少期を乗り越えて!サージ・イバカのNBAまでの道のり

先述したがイバカはアフリカに位置するコンゴ共和国出身である。元ベルギー領でザイール共和国という名前だった時期もあり、モハメド・アリのあの”キンシャサの奇跡”が起きた場所でもある。

独立やダイヤモンド資源の利権など昔から騒乱や混乱が続くコンゴ共和国の首都プラザヴィルで18人兄弟の一人として生を受けたイバカ。両親の影響で幼少期からバスケットボールをプレーしていたという。

イバカが9歳の時、第二次コンゴ戦争が勃発し、イバカの母親は亡くなり父親が逮捕されるというあまりにも悲しい家庭環境のなか、イバカの生き甲斐はバスケットボールだったのだそうだ。

そして17歳の時イバカはフランスに移住、フランス2部リーグでプレーした後にスペイン2部リーグでプレーした。そしてリーボック主催のユーロキャンプに参加しMVPを獲得するなどしてNBAスカウトからの注目を浴びる存在となったのだった。

イバカのドキュメンタリー番組を観たのだが故郷の今後に帰るたびに大変多くの人々や親戚たちが彼の元を訪れる。その多くは残念ながら金の無心で、イバカはできるだけ助けたいが何とか自立させようと頭を悩ませるシーンが印象的だったのを覚えている。

混乱と貧困にあえぐコンゴ共和国をバックグラウンドの持つイバカ。精神的に強いというか背負っているものがある意味で違いすぎるし、揺ぎ無いもののような気がする。リアルにSURVIVEしてきた彼にとってNBAの世界でバスケットボールをプレーできているのは夢のような現実なのかもしれない。

移籍しても安定の存在感!貴重なインサイドプレーヤー

2016年ドラフト当日にサージ・イバカは選手2人と11位指名の新人選手の交渉権と交換でオーランド・マジックへと移籍した。そしてシーズンも終盤に差し掛かった2017年2月に今度は選手一人とドラフト1巡目指名権との交換でトロント・ラプターズへ移籍したのだ。

いかにもアメリカらしいトレード劇で今季2チームでプレーすることになったイバカだが、その存在感と安定感は相変わらずで平均15得点6リバウンド、FG成功率48%の成績を残している。環境の大きな変化に対する順応は本当に素晴らしいと思う。

移籍先のラプターズは契約の問題もありイバカを獲得することで、来期金銭的に誰か主力を放出しないといけない可能性が高いにも関わらず、それを強行したのは今シーズンのプレイオフにかける意気込みが強いからである。そこに加わったイバカへの期待はとてつもなく大きいのだ。レブロン擁するキャブスにどう対抗するのか、今から注目なのである。