ジョアキム・ノアはNBAが誇るハッスルプレーヤー!奔放な人気者の人柄とは?

パーマのかかった長髪を団子にまとめたスタイルと誰よりも闘争心をむき出しにしてプレーするNBAの人気者、ジョアキム・ノア。その奔放な発言で物議を醸すフランス人は、バスケットボールを愛する熱い男なのだ。彼のキャリアとスタイルをがっちり紹介していく!

国際色豊なアスリート家系!NY生まれのフランス人

ジョアキム・ノアは211㎝100.5㎏、現在はNBAニューヨーク・ニックスに所属しポジションはセンター。背番号は欧米では珍しい13番を着用している。長髪を団子にまとめたスタイルでプレーしており、NBAでも人気のスター選手だ。

スタイルだけではなく、そのプレーも人気の秘密で2014年にはNBA最優秀守備選手賞を獲得、またオールNBAファーストチームにも選出された実力者である。大学時代にはNCAA優勝経験もあり、NBAオールスターにも2度選出されている。

ノアの祖父はカメルーン出身でフランスで活躍したサッカー選手、父親はヤニック・ノアで全仏オープン優勝経験もある元プロテニスプレーヤー母親は元ミス・スウェーデンという国際色豊かでアスリート家系に生まれた。

ノア自身はフランス人だが出身はニューヨークでありその後両親の離婚の関係もあってパリとニューヨークで幼少期を過ごす2007年にはパリの市民権を獲得し、国際大会の経験はないがアメリカ、フランス、スウェーデンの代表としてプレーする権利を持っている。日本人としては中々経験できない経歴の持ち主なのだ。

ニューヨークにいたときにストリートバスケットをよくプレーしており、高校卒業後にフロリダ大学へと進学する。2年生から頭角を現したノアは2006年のNCAAトーナメントでフロリダ大の優勝に貢献すると、翌年もチームに残りNCAAトーナメント連覇を達成するのである。

筆者が日本人だからなのか、この時点でノアが経験してきたことは苦労ももちろんあっただろうが、すごくうらやましいと思う。国際色豊かでアスリート家系、パリとニューヨークで育ち市民権はパリでフランス人。日本人選手が苦労する『海外』という概念はノアにはほとんどないのかもしれない。小さなころから身近に感じてきているのだからである。

とにかくエネルギッシュ!リバウンドは俺に任せろ!

このジョアキム・ノアというプレーヤー、とにかくエネルギッシュである。7フッターに近い身長と長いリーチを使ってブロックにリバウンドに味方のフォローに忙しく駆け回る。ハッスルプレーに大きな声でまるで『俺はここにいるぞ!』とアピールしているかのようだ。

特にオフェンスリバウンドを取ることに長けており、味方のシュートミスを帳消しにするプレーで何度もチームを救ってきた、本当に頼りになる男なのだ。ノアが大きな声を出しハッスルプレーをすればするほどチームは救われ、ファンは盛り上がるのだ。

またヨーロッパ系の選手らしい器用な一面も兼ね備え、味方を活かすアシストもそつなくこなせるプレーヤーでもある。シュートフォームにやや難があり、フリースローをスローで見るとボールが横回転するというのもノアにかかれば”個性”として片付けられてしまうので不思議である。

奔放な性格でたびたび問題に…。我が道を行く異端児

ジョアキム・ノアを語るうえで欠かせないのが彼のその”奔放さ”である。相手がたとえ誰であろうと一切恐れることなく行動し発言する。コート内でもコートの外でもそんな調子なのでたびたびトラブルに発展するのがたまにキズである。

例えばノアはNBAトップスターのレブロン・ジェームスのことが嫌いであると公言している!公言なんかしなくていいのに、だ。おかげでノアがクリーブランド(キャバリアーズの本拠地)に行くと大ブーイングで迎えられる。

コート内でもノアはトラッシュトークでレブロンを“口撃”しレブロンがプレーで反撃。威圧的な態度で一触即発、で二人にテクニカルファール…。レブロンは”大人”の対応をしながらもノアの失礼な発言をサラッと牽制するもノアはお構いなしのようだ。

ノアの異端児っぷりはルーキーシーズンから話題をさらっていた。ノアはチームから試合出場停止処分を受けたことがある。ただの出場停止ではない、実はこの処分チームメートの投票によって決まったというのだからある意味凄い。アシスタントコーチとのトラブルと報じられてはいたのだが、真実は謎のまま。一体何をしたんだと気になって仕方ないのだ。

その他にも試合後相手チームのロッカーに入ろうとして言い争いになったり、判定を不服として審判を指さして罵倒、15000ドルの罰金処分が下ったり、ファンに向かって”不適切”なジェスチャーを見せて謝罪に追い込まれてしまったり…。言いたいことは言うし、しようと思った事はする。決してブレないのがノアという男なのである。

ただし、このノアという男の言葉は不器用ながらも、熱さなり想いの強さなりを感じることができるのも事実である。シカゴ・ブルズ時代のチームメートであるデリック・ローズが左膝前十字靭帯断裂という重傷を負い、怪我を治したのちに医者からプレーの許可が出ていたにもかかわらず、プレーオフの不出場を決めた時がある。

この決断に周囲はローズに対して批判を浴びせ、当のローズは取材に対しても口を閉ざした。この時のノアがインタビュアーに対して『ローズはあれほどの大怪我をした。それがどれだけ大変なことかわかっているのか?同じ怪我をしたことがないなら、黙ってろ!』と傷心のローズを擁護した。ローズにとってきっと心強くまた感謝したに違いないと筆者は思っている。

ノアのバッシュは超レア!フランスの”ニワトリ”ブランド

出典:https://www.amazon.co.jp

先述したようにジョアキム・ノアはフランス人である。彼の履いていたバッシュはバスケットボールをしていてなかなか聞くことのないブランドのモデルとなっている。その名は『le coq sportif』(ルコック・スポルティフ)。フランスが誇るスポーツブランドで主にテニスやサイクリング、サッカー、ゴルフなどの商品が多く、鶏のマークがトレードマークのブランドである。

やはり自分の国のブランドであることと、彼の父親が元プロテニスプレーヤーなだけにうなずけるような気がしている筆者である。また最近ではadidas製のシューズをよく着用しているが、adidasもドイツのブランドなので、ノアは意図的にヨーロッパ系ブランドを着用しているのではないだろうか。

情熱と闘争心でチームの屋台骨を支えていくノア

2016年シカゴ・ブルズを長年支え続けたデリック・ローズがニューヨーク・ニックスへと移籍した。怪我が多かったローズの穴を埋めるべく奮闘していたノアの頑張りは、シカゴのファン誰もが認めるところであり、持ち味のハッスルプレーの数々でブルズを引っ張り続けてきた。

しかしノアもローズの後を追うように、ニックスへと移籍した。これでニックスはエースのカーメロ・アンソニーを強力にサポートできる布陣が整い大いに期待されてシーズン開幕を迎えたのだが、ふたを開けてみるとカンファレンス12位に低迷、厳しいシーズンを送っている。

それでもキャリアの終盤に差し掛かったノアの闘争心は衰えておらず、シカゴのファンを愛しているとしながらもシカゴのフロントに対しては、見返したいという気持ち一つで毎晩プレーしている。プレーひとつで流れを大きく変えるハッスルプレーヤーの奮闘に今後も期待している筆者である。