レイジョン・ロンドはNBA屈指のアシストメーカー!リーダーシップが勝利へと導く!

今シーズンからシカゴ・ブルズに移籍したレイジョン・ロンド。かつてボストン・セティックスを再び黄金時代へと導いたポイントガードも30代を迎えNBAキャリア中盤を邁進している。アシスト王にも輝いた名パサーについて紹介していく。

コートでは先輩も関係ない!プレイで示すリーダーシップ

レイジョン・ロンドは185㎝79㎏、現在シカゴ・ブルズに所属するプレーヤーでポジションはポイントガードを務める。背番号は9番。現代NBAに君臨するいわゆるスラッシャータイプのポイントガードでアシスト能力に長けていると同時に、その身体能力でリバウンドに参加しダンクも決められるスキルを併せ持っている。

2006年NBAドラフトでフェニックス・サンズに指名されながらも、直後にボストン・セルティックスへと移籍したところからロンドはNBAキャリアをスタートさせた。当初はチーム第3のポイントガードとしての役割だったが、その年のオフにセルティックにとって重要なトレードを行うことになる。

セルティックスは当時NBAを代表する2人のスタープレーヤー、ケビン・ガーネットとレイ・アレンを獲得。元からチームに在籍したスターフォワードのポール・ピアースとともにBIG3と呼ばれるユニットを結成し、一気にリーグ屈指のチーム力を手にすることになったのだ!

このトレードの関係で1番手2番手のポイントガードがチームを去り、控えだったロンドに先発の座が巡ってくることになるのである。並の若手なら人気実績共に十分のBIG3に委縮してしまうところなのだが、リーダーシップが強く勝気な性格のロンドはそのプレッシャーを微塵も感じさせないプレイを見せつけたのだ。

2年目のロンドはポイントガードとして3人の点取り屋に司令塔として的確にパスを送り続け、またふがいないプレイにはキャリアの差など関係ないかのようにコート上で叱咤し怒鳴り続けていたのだ。

その姿勢はBIG3からも尊敬と信頼を勝ち取り、ロンドはチームに欠かせない司令塔として活躍を見せた。筆者が思うにあまりにも格が違うBIG3に対してロンドのスタイルはともすればチームが分解してしまうかもしれないリスクがあったと思う。しかしロンドはそのプレイと背中で自分がリーダーであることを証明し続けた。これにはただただ脱帽するしかないのである。

BIG3にロンドを加えたセルティックスはシーズンを爆走し、かつての黄金時代を思わせる熱狂をアリーナにもたらした。前シーズンの24勝から42勝も勝ち数を上積みし、前年カンファレンス最下位だったチームは一気に地区優勝を果たすまで登り詰めたのだ!

勢いそのままにNBAファイナルまで進出したセルティックスはロサンゼルス・レイカーズと対戦することになり、80年代の黄金カード復活にファンは歓喜した。結局4勝2敗でセルティックスがNBAファイナルを制し、ロンドはキャリア2年目でNBAチャンピオンとなったのだ!

特に第6戦は大差でセルティックスが勝利するのだが、まるで過去のボストンの歴史がレイカーズを飲み込んでしまっているような異様な雰囲気での試合だったことを覚えている。セルティックスのシュートはことごとく成功し後半始まってすぐあたりからお祭り騒ぎのようになっていたものだ。

スター街道驀進中の大怪我がロンドを大人にした

その後のロイドは優勝こそならなかったものの、リーグを代表する選手へと成長を続けていく。翌シーズンは連覇をかけたプレーオフに敗れるも、平均16.9得点9.7リバウンド9.8アシスト2.5スティールと驚異的な成績を残している。

もともと身長に対してリーチが長いロンドはディフェンスにおいてもリーグ屈指の選手で2009‐10シーズンにはスティール王にも輝いている。2011‐12シーズンには初のアシスト王も獲得したロンドをアクシデントが襲うのだ。

2013年もアシストランキングトップを走る中、1月の試合で右膝の前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまう。当然残りの試合は欠場に追い込まれロンドのシーズンは突然終わりを告げることになったのだ。

以前までのロンドのコメントは異常ともいえる程の自信家である一面を示したのだが、怪我をしていこう彼の発言は少しトーンダウンしているようにも思える。ただそこに自分が取り組み続けてきた物事への自信は相変わらず持っており、少し大人になったのかと筆者は感じている。

怪我をしてプレイできない時間は今まで突っ走ってきた研究熱心だが頑固者のロンドに少しほぐすように考える時を与え、プレイする喜びやこれからのNBAキャリアについて思いを巡らせたのではないだろうか。

怪我をして復帰したのは1年後のことであった。スラッシャータイプでゴール付近まで鋭く切れ込んでいくタイプの選手にとって膝の怪我は選手生命を脅かす致命傷ともなりうる怪我なのだが、その後の膝の状態は良好なようである。

ロンドがトレードされたことで迎えた一つの時代の終焉

ロンドが怪我から復帰した2014年、一時代を築いたBIG3ことケビン・ガーネット、レイ・アレン、ポール・ピアースはそれぞれチームを放出されており、2008年にNBAチャンピオンになった時の主力はロンドのみとなっていた。

復帰後のロンドは精彩を欠き、怪我の影響もあってなのかかつてのような活躍を見せることができなかった。チームは再建を迫られている状況であり、その年の年末にロンドは長年活躍したボストンから放出されダラス・マーベリックスへと移籍するのである。

選手の年棒が高騰するなど契約の関係でスター選手を多くそして長くチームに置くことが難しくなっている現在のNBA。ビジネスとしての側面も大きいトレードや選手放出によりかつての栄華を取り戻したボストン・セルティックスは完全に解体されたのである。

ロンド着用のバッシュは勢い十分の中国ブランド

レイジョン・ロンドはNBAのスター選手の一人であり、その彼が着用するバッシュはやはり注目されるのである。かつてのBIG3の時代にはナイキ製のシューズを着用していたロンドだが、現在契約しているブランドは全くの別物である。

そのブランドはANTA。現在バスケ業界で勢力を伸ばす中国ブランドのシューズである。2014年からロンド初のシグネチャーモデルとしてリリースされたシューズを彼は着用しているのだ。ちなみに中国国内と海外の一部でしか販売されていないので日本のファンにはかなりレア物モデルである。

デザイン自体はどちらと言えばシンプルな方だと思うし、何処となくAIR JORDAN12あたりに似ているような気がするのは筆者だけであろうか。最近の派手派手しいモデルに比べても何か洗練されていてカッコいいと思うのである。

ブルズで迎えた30歳。折り返しを迎えたロンドのNBAキャリア

ダラスへ移籍したのちにサクラメント・キングスと契約、11.9アシストの成績を残しアシスト王になり見事な復活を見せたロンドだったがキングスとは契約更新をせず、今期からはシカゴ・ブルズの一員としてプレイしている。

チームにはロンドの他にマイアミ・ヒートから獲得したスターガードのドウェイン・ウェイドや、ディフェンスが得意のフォワード、ジミー・バトラーなどタレント揃いながらカンファレンス10位と苦戦を強いられているのが現状だ。

30歳を過ぎ円熟味を増したプレイを見せるロンド。チームにフィットさえすればまだまだ彼のパスセンスは大きな武器になると筆者は思っている。もう一度ロンドがチャンピオンになるとき、それはロンドにとってもシカゴにとっても”BIG3”がいたあの時以来となるのだ。ぜひロンドの今後に注目したいと思っている筆者である。