【ダーク・ノビツキー】NBAで歴代最も成功したヨーロッパ出身プレーヤー

90年代末にNBA入りし現在に至るまで長く活躍を続けるドイツ人プレーヤーのダーク・ノビツキー。今年39歳になり大ベテランとして今なおダラスの人々に愛されている。長身のドイツ人フォワードが歩んだ軌跡をくまなく紹介していく!

長身からは想像できない器用さ!インサイドからアウトサイドまで

ダーク・ノビツキーは213㎝111㎏、ルーキーイヤーからNBAダラス・マーベリックス一筋のパワーフォワードで背番号は41番。今年39歳を迎える大ベテランプレーヤーである。ドイツのバイエルン州生まれでドイツ代表としても長くプレイした経験を持つ。

身長213㎝はいわゆる7フッターでNBA選手の中でもかなり高身長の部類に入る選手であり、リーチも半端なく長い(ウィングスパンが228㎝!)。ポジションはパワーフォワードであるがセンターもスモールフォワードもこなすことができる強さと器用さを併せ持っている。

これまでのNBAでプレーするヨーロッパ選手の典型にして最も完成された選手といわれており、長身でフリースローもうまく、アウトサイドも3ポイントも打てるという文句のつけようがない選手なのである。

NBAキャリアスタート当初はアメリカのフィジカルの強さに苦戦をしており、”ソフト”と言われ続けたがある時期を境にインサイドでもあたり負けをしない強さを手に入れており、一躍スター選手へと上り詰めたのである。

キャリア3年目からは1試合平均20得点以上を記録できる選手となり、高身長と長いリーチでリバウンドでも活躍、チームに欠かせないメンバーの一人であり外国人選手ながらフランチャイズプレーヤーとして認知されるようになった。

筆者も当初は一人のヨーロッパ系選手くらいにしか思ってなかったのだが、久々に見たマブスの試合でノビツキーが後の名ポイントガードとなるスティーブ・ナッシュとともにロングヘアーを振り乱してワイルドに得点を量産しているのをみて衝撃を受けた覚えがある。またそのノビツキーがとにかくカッコよかったのだ。

これぞノビツキー!7フッターの片足フェイドアウェイジャンパー

https://youtu.be/HfewOvwxMR0そんなノビツキー最大の武器が7フッターの高身長から繰り出されるジャンプショットである。後方にジャンプしながらショットを放つフェイドアウェイジャンパーで得点を量産してきたのである。

ノビツキーの身体能力はさほど高くなく高く飛ぶ、早く走るという点については他のプレーヤーの足元にも及ばないのだが、身長が高いうえにリーチが長く、さらにシュートタッチが柔らかいという特徴を持っていた。

そこで後ろに飛びながらシュートを放つので、単純な話マークマンはチェックしようとしても構えたボールに簡単には届かないのである。打たせれば決まる、打たせたくなくても届かない。7フッターありながらスモールフォワードでプレイされたら守る方はたまったもんじゃないのである。

しかもファールで止めてもフリースローがうまく(キャリア通算のフリースロー成功率は約88%!)、離して守ると3ポイントシュートまで決めてしまうのだ。さすがは最も完成されたヨーロッパ選手である。

ノビツキーの場合は高く飛ばないこともあり、後ろに“飛ぶ”というかは“倒れる”に近い形でシュートしており、その際に右脚を使ってうまくバランスを取っている。見た目としてはありえないバランスで、他の選手が決して真似のできないシグネチャームーブなのだ。

これもあり全盛期のノビツキーはまさに誰も止められないという印象で、筆者もすごい選手になったなぁ、と感心したものである。ノビツキーは2006‐07シーズンに1試合平均24.6得点8.9リバウンド3PT成功率41.6%フリースロー成功率90.4%を記録しシーズンMVPに輝いている。

キャリアのスタートは16歳!故郷ドイツでの日々

ドイツで生まれたノビツキーは少年時代テニスとハンドボールに熱中していたが、13歳の頃にバスケットボールに転向する。そして15歳の時にドイツ2部のDJKヴュルツブルグの下部チームに参加、16歳の夏に正式にDJKヴュルツブルグの一員となりバスケットボール選手としてのキャリアをスタートさせたのだ。

その後メキメキと成長しドイツにおいてここ10年15年で最高の選手だと賞賛され、20歳の時のナイキ・フープサミット(全米ジュニア選抜vs世界ジュニア選抜)で33得点14リバウンドを記録、全米選抜チームを破り、彼の存在はNBAスカウトたちの目に留まるのである。

ノビツキーはドイツの国際的バスケ選手のホルガー・ゲシュワイザーとの特訓や、フィンランド人スター選手のマルティ・クイスマと同じチームでプレイするなど少年時代からかけがえのないような経験を積んでおり、それが今のノビツキーを作ったと筆者は考えている。

ノビツキーの足元を支えるのは安定のあのブランド

ノビツキー程のスタープレーヤーともなると着用シューズも彼専用のシグネチャーモデルがあってもいいはず…、だがいまいちピンと来ない。ノビツキーって何履いてたっけなぁ、と思いながら調べてみると実はなかなかイケてるシューズを着用していたのだ。

ノビツキーが着用するシューズのブランドはナイキで、この辺りは安定のナイキという感があるが、彼の所属するマブスカラーのモデルを着用しているのだ。主にNIKE HYPERDUNKNIKE AIRMAX SPOTUPを履いている。

いわゆる汎用モデルなのだがノビツキー仕様としてマブスカラーとタンの部分にノビツキーの名前や背番号が刺繡、もしくはプリントされている。筆者はこういうシンプルでかっこいいと思えるシューズが大好きなのだが、なかなか日本では手に入らないらしい…残念だ。

スターだけに結婚も一苦労?オフコートでのノビツキー

NBAのスター選手ともなればオフコートでも少なからずトラブルに巻き込まれることがある。ノビツキーももちろんその一人で彼が巻き込まれたトラブル、それはなんと結婚詐欺だったのだ!

2009年7月に結婚するはずだった女性が5月にノビツキーの自宅で逮捕されるという衝撃のニュースが世間を賑わせた。ノビツキーと同棲していたその女性は過去に複数の犯罪に関係しており指名手配を受けていたというのだ!

婚約していた二人だが、女性は結婚詐欺目的でノビツキーに近づいたと認めており二人の関係はそこで終了してしまうのだった。ノビツキーも女性を信用していただけにショックも大きかったろうが、一連の騒動の後にサッカースウェーデン代表のマルティン・オルソンの姉であるジェシカと結婚し現在に至っている。

ヨーロピアンとして登りつめたスコアラーの金字塔

https://youtu.be/bpiXFpekQ9w2017年3月のロサンゼルス・レイカーズ戦にてノビツキーは史上6人目の通算30000得点10000リバウンドを達成した。実はアメリカ国外出身選手で通算30000得点を達成したのはノビツキーが初めてでまさに金字塔となる記録なのである。

2010‐11シーズンにNBAチャンピオンを経験したノビツキーも今年で39歳。現在は若手選手にスタメンの座を譲り、控え選手としてマブスを支えている。その培ってきた経験はマブスにとって大切で偉大なものに違いない。

ドイツから来た青年はここまで長くダラスで過ごすことになるとは思っていなかったかもしれない。マブスの象徴としてそのキャリアの最終盤に差し掛かったノビツキーのプレーを少しでも長い間みていたいというのが筆者の願いでもある。