【アルベルト・ザッケローニ】異状な日本愛がハリルジャパンを追い込んでいた?

日本を愛しすぎて有名な元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ。稀代の戦術家と知られる彼の独創力は、小さい頃に王冠で空想のサッカーをして遊んでいたことをルーツにしている。そんな天才的な戦術派監督だが日本への愛が強すぎて選手達をダメにしていた部分も実はあったのだ。

キレる名言!アルベルト・ザッケーローニとはどんな監督だった?

名言家ザッケローニ



「車もそうだが、サッカーでも軽量さと強靭さを兼ね備えることは重要ですから」そう名言を残すのはイタリア出身の名称アルベルト・ザッケローニ監督。元日本代表監督としてブラジルワールドカップまで無敗記録を打ち立てた名監督である。

ザッケローニが代表に取り入れたかった考えは、海外の選手と戦えるフィジカルの強さ。まさにドイツの名車軽量で屈強なアウディのような選手達である。ザッケローニはドイツやスペインのような有名クラブの戦術を日本へ取り入れるべきだという考え方を持っていたのだ。

ドイツの精神性やスペインの早いパスサッカーのようなスタイルを目指しつつ、日本代表にもっとアグレッシブなサッカーを教えようとしたのがザッケローニの日本での課題であった。しかし彼のいいところはそう言っても日本の伝統を壊さなかったことだ。

ザッケローニほど日本を尊重し愛している監督はいない!

ザッケローニは日本の伝統的なサッカーを壊すつもりは初めからなかった。選手達がそれでいいといえばそうさせる、というのが彼のやり方だった。そのため彼の選手達からの信頼は圧倒的に高かった。長友も長谷部も彼を恩師と崇めている。

「私は半分日本人だ、日本人に恋している」。恋しているとは上手くいったものだ。愛とはどうしてもキリスト教概念で、日本人には恋という言葉の方がしっくりくる。日本文化や伝統をよく理解し、交流を深める中で日本を学んだこの監督への選手達の信頼は熱い。

しかし彼の攻撃的な戦術は2014年のブラジルワールドカップで成果を出せずに避難され、結局監督引退へいたってしまった。監督として実際に彼は優秀であったのだろうか。この疑問はのちのハリルジャパンにも関係する問題なので、深く掘り下げていきたい。

アルベルトザッケローニの戦術が批判される理由は日本愛?

日本愛ゆえの選手起用がよくなかった?

#ザッケローニ #ザック #それよりも隣のコーチ

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ザックがいい指導者であったか、この疑問にはっきりと答えることは難しい。親善試合やコンフェデ杯とはいえ、強豪国アルゼンチンやオランダに勝てるようなチームにしたことが、とにかくすごい。そしてブラジルワールドカップ以前の成績も、岡田監督の遺産を引き継いだからかもしれないがその功績は素晴らしい。

すごいところをあげればいくらでもあるが、それをそのままとって、いい監督だった!と言えないのはブラジル杯のせいだろう。終わり方が悪いとなかなか評価をしづらいのだ。グループリーグ敗退の失望が大きかったため、前例の活躍をかすめさせてしまった。

こんな結末を引き起こしたザックの批判の原因は、実は選手愛のせいではないか?メンテナンスの整っていない海外組の選手達を使うために、コンディションに時間をかけてしまっていたのは否めなかった。臆病を嫌ったザックであるが、本当の臆病はザックの方ではなかったか?

「臆病になるな」が、臆病にしてしまった

ザッケーロニ監督が日本代表に求めていたサッカーは攻撃的なサッカー。昔からある有名なクラブで育ってきた経験豊富で、なおかつ体の強い選手達に尻込みしないアグレッシブなサッカーである。後任のアギーレにも伝えたのがこうした日本の選手の姿勢である。

そのためザッケローニはことあるごとに「臆病になるな!」そう選手達に伝えてきた。しかし本当に臆病になっていたのはザッケローニ本人であったと思う。海外勢に負けないために監督がしたことといえば、コンディションの悪かった海外移籍組の選手達を優先して練習を遅らせていたことだ。

w杯初戦のコートジボワールに負けたのも、ボランチが尻込みしたせいだ。ザッケローニがもっと精神的に強い選手を作るために、Jリーグ組の指導をしていれば良かったのではないかと思う。本田、香川、長友をやや愛しすぎではないのか、そう思ってしまった。

W杯惨敗から一転!アルベルトザッケローニが評価される理由とは?

日本愛、それだけで監督は評価される!

この後握手してもらった(^^) #ザッケローニ #九州レジェンズvsユベントスレジェンズ

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日本を愛するといことは日本でサッカーをする上で欠かせないことだ。野球でもそうだがサッカーもサポーターの質がいいことで有名だ。海外の熱烈なサポーターと違ってゴミをちゃんと片付けて帰るのは日本だけではないだろうか?

そんな風習をサポーター達が持っているのは、それだけサッカーを応援しているから。ザッケローニは自国イタリアのあの熱っぽいサポーター達と比べて、監督としての対応の仕方を日本へ来てから変えたに違いない。資産家たちの多額な投資によって育てられるイタリアの選手達に対する挑戦でもあったに違いない。

サポーターの質も良く、メディアも優しい、その上Jリーグに資金がなくても上手い選手達がたくさんいる。そんな日本のサッカーを愛したザックは、その愛でもって日本人を味方につけることができた、ある意味策士かもしれない。ザックのファンは日本に未だたくさんいるのだ。

日本愛には秘密がある。



ザッケローニはかつてイタリアで活躍した監督だった。自身もサッカー選手であったが怪我のために20の時に引退してしまい、その後はホテルの従業員などをしながら監督としての道を志した。彼がイタリアで監督になったのはやっと30をすぎてからだ。

ウディネーゼ・ミラン・インテルなど各チームで監督を勤めるようになったが、後年はイタリアでの評価を得るのが難しくなって引退した。日本へ来たのはそうした経緯もある。妻とともに移住した日本は彼にとって新鮮だったのだろう。日本選手やファンに受け入れらたのが本当に嬉しかったのだと思う。

だから彼が指導者として日本から評価され続けるが、日本に勝利を導いた監督、という評価はあまりされていない。選手や日本のことを考えてくれたが、勝利へ導いてくれた、そういう印象を得られなかったのは本当に残念だった。

極まる日本愛!ザックはカバンに100円ワサビを入れて持ち歩く偏食家?

日本愛は本物!わさびも食べるし箸も使える!



引退後に海外メディアに出演したザッケローニは、インタビュアーに頼まれて箸で器用にエビを掴んでみせる。彼は4年間の日本生活の中で箸の使い方を完璧に覚えてしまった。日本にきてお腹が空いたから、自然と覚えてしまったのだと、彼はお茶目に答える。

ザックがいつもカバンの中にわさびを持ち歩いているのは知っているだろうか。彼の日本食好きは本物で、いつもカバンの中にチューブのわさびを持ち歩いている。北朝鮮の空港では液体の一種としてわさびを没収うされてしまったこともある。

サッカー観戦中は巻き寿司を食べている姿が中継されたことがあったが、とても印象的だった。わざとやっているわけではないかもしれないが、そんな姿を見せられて応援したくなるのは、日本人なら当然だ。イタリア人のように国を尊重する気持ちは同じなのかもしれない。

わさびは意外に海外タレントに人気?

#通訳日記 #ザッケローニ #矢野さん #やっと読める日が来た! #今日から相棒

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ザックのことをもっと知りたい方はぜひ『通訳日記』を読んで欲しい。キャプテン長谷部や本田とあれだけ深い人間関係を作ることができたのは多分、ザックの才能だ。人と深いつながりを作る知恵を彼は知っている。

そんなザックがお茶目にわさびを食べる、それが監督が選手達とバランスよく付き合うことができた意外なエッセンスではなかっただろうか。かつてはジャンレノやシューマッハがテレビでわさびを食べる姿を見て、日本人のファンが増えたのはギャップ萌えのせいだろう。

わさびは刺身よりも比較的強い顔によく合うようだ。もしかしたら選手村などで日本食をばくばく食べる姿に、選手達はギャップ萌えしたのかもしれない。隙がある人間を信頼してしまうのが男の性かもしれない。

ザッケローニが悪い?ハリルホジッチが解任を叫ばれる理由とは?

ザックが残した課題…。

ちょっとずる賢いプレーをイタリアではマリッチィアという。ザックは今後日本が海外に負けないように、こうしたプレーを身につけて欲しいと考えていた。しかしこうしたプレーは海外のあの生き残りの激しいクラブで育った選手達特有のもので、日本ではなかなか難しい。

ハリルホジッチ監督はそのバトンを受け継いでいる。彼は言葉を変えて頭を使ったサッカーと言っているが、もはやそうしたニュアンスは日本に伝わっていないと思われる。ザッケローニがあれだけ攻撃的なサッカーと叫んで負けたので、ハリルもそのあとを追うと思われてしまっている。

解任が叫ばれるのはそのためだろう。本当は優れた頭脳戦をしようとしているインテリな二人なのであるが、やはり結果を出してくれなければうまく伝わるまい。ロシアワールドカップでぜひハリルの本領を発揮して欲しい。