【大引啓次】球界が誇るいぶし銀!セ・パ3球団を渡り歩いた名手に迫る

セ・パ3球団を渡り歩きヤクルトスワローズのリーグ制覇にも貢献した大引啓次選手。今回はそんな大引選手のプロ入りからプロ野球界での活躍、特徴や年俸にいたるまでを解説させていただきます!

「法政史上最高の主将」大引啓次

間も無く開幕を迎えるプロ野球。2015年はセ・リーグを制覇したものの2016年は5位に終わってしまい今シーズンは巻き返しを狙うのが東京ヤクルトスワローズです。史上初となる2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人選手に注目が集まりがちですが、今回はそんな山田選手と二遊間を守る、山田選手のような派手さはないがチームにとっては欠かせない存在大引啓次選手をご紹介しようと思います。

大引啓次ってどんな選手

大引選手は大阪生まれの現在32歳。野球を始めたのは小学校1年生の時のことでした。中学校では硬式野球チームの住吉大和川シニアに所属し全国大会にも出場しています。

その後浪速高校へと進学すると1年夏からベンチ入りし秋には早くも遊撃手のレギュラーとなります。2年春の第37回選抜高校野球大会ではチームの8強入りに貢献しました。3年夏の大阪大会では5本の本塁打を記録するなど強打の遊撃手として名を馳せます。

高校卒業後は法政大学へと進学しここでも1年生からレギュラーの座をつかみます。東京六大学リーグの春季開幕戦で9番・三塁で先発出場し、その後も不動のレギュラーとして活躍を続けます。3年時の秋季リーグでは法政大学5年ぶりとなる優勝に貢献しました。

法政史上最高の主将

大学4年になるとチームの主将に就任します。春季リーグでは自身2度目となる首位打者に輝くなどチームを牽引しチームを2期連続となるリーグ優勝へと導く活躍を見せます。

大学時代は2度の首位打者最多打点最多盗塁を1度ずつ、ベストナインには5度選出される六大学を代表する選手でした。また小早川毅彦選手が作ったチームの最多安打記録114本を更新する121本の安打を放ちました。これは当時のリーグ歴代4位となる大記録。リーグ戦の通算成績は、98試合 365打数 121安打 打率.331 5本塁打 62打点 という素晴らしい成績でした。

こういった成績や野球に対する真摯な姿勢などから「法政史上最高の主将」と呼ばれた大引選手。長く歴史のあるチームで過去と比較されながらも最高の主将と呼ばれるほどプレーはもちろん人格的にも優れていたんですね。

トレードにFA セ・パ3球団に必要とされた男

大学で輝かしい成績を残した大引選手はその年のドラフトでオリックス・バファローズから3巡目指名を受けて入団。プロ野球界へと進んでも大引選手は早くから活躍します。

なんとプロ1年目の開幕戦から8番・遊撃手として先発出場したのです!オリックスで新人選手が開幕戦に先発出場したのは2002年の後藤光尊選手以来であり、遊撃手としてはメジャーリーグでワールドシリーズ制覇も経験した田口壮選手以来のことでした。

調子の浮き沈みはあったもののその後も順調に試合に出場し2年目3年目とキャリアを重ねながら遊撃手のレギュラーの座を確固たるものへと変えていきました。

トレードで日本ハムへと移籍!

遊撃手としてチームに欠かせない存在となっていた大引選手は2012年シーズンにチームの副キャプテンに就任します。故障で登録を抹消される時期もありながらも自身初となる1番打者を務めたり自己最多となる6本塁打をマークするなど副キャプテンとして奮起。シーズンオフには引退した鈴木郁洋選手に代わってキャプテンに就任するなどチームを代表する存在となります。

しかしキャプテンに就任したのもつかの間、球界に衝撃を与えたトレードに巻き込まれます。日本ハムファイターズで主力選手として活躍していた糸井嘉男選手・八木智哉選手との交換トレードで日本ハムへと移籍することとなったのです。

移籍先の日本ハムでは開幕から遊撃手のレギュラーに定着します。打順は下位や2番を任されることが基本でしたがクリーンナップを務めることもありました。この年も故障で登録抹消の期間がありましたが自身2度目となる規定打席到達を果たし、出塁率盗塁数キャリアハイの成績を残します。

FAで2度目の移籍

日本ハムでは移籍2年目に異例のキャプテンに就任するなど、またしてもチームにとって欠かせない存在となっていた大引選手。しかし移籍3年目のシーズン終了後に出場機会を求めて国内FA宣言をします。

古巣であるオリックス・バファローズ東北楽天ゴールデンイーグルスなどが獲得に興味を示しましたが熟考の末に東京ヤクルトスワローズへと移籍します。

移籍1年目の2015年は開幕からスタメンで起用されるも怪我で戦線を離脱します。しかし怪我からの復帰後はチャンスに強い打撃を披露するなど同年のヤクルトスワローズリーグ優勝に貢献しました。

チームの要 堅実な守備の特徴とは

大引選手を語る上ではその守備に触れないわけにはいきません。球界屈指の守備の名手としてリーグ最多捕殺数が1度リーグ最高守備率を2度獲得しているのです!

大引選手の守備の特徴はその広い守備範囲。それを証明しているのがレンジファクター(RF)という数値です。

レンジファクターとは守備範囲の広さを表す数字です。刺殺と捕殺の数を守備についたイニング数で割ることによって求められます。大引選手はこのレンジファクターの数値で常にリーグ上位を誇りリーグ1位も度々記録しています!打球判断と一歩目の速さ、そして守備に対する積極的な心がけがあるからこその結果ですね。

2015年から移籍したヤクルトスワローズでは併殺の数を上昇させるという数字に表れる面だけでなく内野の守備位置の声がけなど数字に表れにくい面でもチームの守備に貢献しています。

大引啓次の応援歌は……



これまで3球団を渡り歩いてきた大引選手は3パターンの応援歌があります。

最初の所属チームであったオリックスでの応援歌は「絶えまなく燃ゆる闘気 天より授かりて ためらわず振りぬけ 神の申し子啓次」と幼い頃から非凡な野球センスを披露してきた大引選手にぴったりなものでした。

2つ目の所属チームとなった日本ハムでは勝利をめざしてひたむきにプレーを続ける大引選手の人柄を現すようなものとなりました。大引選手が早くからファンに受け入れられていたことがわかります。

3つ目の球団であり現在も所属しているヤクルトでは人格者とも呼ばれるなどチームを引っ張っていける大引選手への期待と信頼が感じられる応援歌となっています。この応援で神宮が一つにまとまっているんです!

気になる大引啓次の年俸は!?

大引選手は2007年にオリックス・バファローズドラフト3位で入団し、契約金8000万円年俸1200万円でプロ入り。ルーキーイヤーの活躍もあり翌年には倍増以上となる年俸2800万円となります。いきなり倍増とはやはり野球の申し子という感じがしますね。

副キャプテンに任命されてチームをリードしていたプロ6年目には年俸5800万円とプロ入りから6年で約5000万円も年俸をあげることとなります!ひたむきなプレースタイルとプレー以外での部分も評価されてのことです。

日本ハムへの移籍1年目となった2013年は自身最高となる年俸7000万円で契約を更改します!

FA宣言をして移籍したヤクルトではついに大台である年俸1億円に到達!移籍1年目からチームを引っ張りリーグ優勝などにも貢献しましたが、思ったよう成績を残すことができずに翌年以降は年俸7000万円となっています。

どうなる2017年!大引啓次の活躍を大胆予想

ここまで大引選手の経歴やその特徴について見てきていただきました。今年でプロ入り11年目となる大引選手。チームではほぼベテランといってもいい年齢です。

そんな大引選手の今シーズンをですが、レギュラーとして毎試合出場というのは難しいかもしれません。ヤクルトの内野陣は若手の競争がし烈なためです。しかし3球団を渡り歩いてきた経験値チームをまとめ上げる大引選手が必要となる瞬間が長いシーズンの中で必ず訪れます。その時に大引選手はしっかりと活躍してくれるのではないでしょうか。

打率.270 5本塁打 40打点といった数字を残して要所でチームを救う、そんな大引選手の姿を今シーズンは期待したいと思います!