【ジョニー・ウィアー】男子フィギュア界に燦然と咲く一輪の乙女!

あの羽生結弦くんの憧れの人ジョニー・ウィアーをご存知でしょうか。男子フィギュアスケート全米選手権を2004-2006年にかけて三連覇。その端正なルックスと奔放な生き様に一部方面から絶大な支持を得て、男子フィギュア界最高の女子選手とも呼ばれています。今回はジョニ子と呼ばれ愛されているジョニー・ウィアーを徹底紹介します!

ジョニー・ウィアーの輝かしい経歴

ジョニー・ウィアー1984年7月2日、アメリカ・ペンシルバニア州の片田舎に生まれました。今ではすっかりNYセレブのジョニーですが、出身はアーミッシュの農村に囲まれた「ど田舎」でした。

ジョニーは身体こそ小さいものの、運動神経が抜群。一時期は乗馬にも夢中になりましたが、母親の影響でフィギュアスケートに興味を持つようになります。

ある冬の日、家のすぐ側のトウモロコシ畑が氷に覆われた時、初めてジョニーは中古のスケート靴でその上をクルクルと滑って見せました。家の地下室でローラースケートでフィギュアの真似をして遊ぶようにもなりました。

天才?たった6ヶ月で2回転ジャンプを習得

Pennsylvania circa 1988. Eagle sweater is crushing it. #throwbackthursday

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12歳のクリスマスの時、両親はスケートシューズと本格的なスケートリンクでのグループレッスンをジョニーにプレゼントしました。

グループレッスンの後の自由時間にジョニーは見よう見真似でジャンプをすると、すぐに先生に「いま自分が何をやったのかわかってるの?」と止められてしまいます。

なんとこのときジョニーは普通は最低でも2年はかかるアクセルを、たったの2時間のレッスンで飛んで見せたのです!



このジョニーの才能に気付いた先生は、ちゃんとしたコーチの元で個人レッスンすることを奨め、ジョニーはフィギュアスケートの道を進みます。

そしてたった2ヶ月で2回転ジャンプもマスター。この当時からジョニーのスケーティングセンスはずば抜けていたんですね。

とにかく試合が苦手だったジョニー

2006. #throwbackthursday

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ジョニーが初めて大きな舞台に立ったのは、全米ジュニア選手権。まだジョニーはスケートを始めてから1年も経っていませんでした。

予選では各地で1位を獲得していたジョニーでしたが、ジョニーはとにかく試合が苦手だったようです。試合前のちょっとしたアクシデントや緊張などで、すぐに動転してしまい、本来の力を発揮することが出来なくなってしまうのです。

この神経質さは、年少時代だけでなく、シニアになってからも様々な形でジョニーを悩ませ続けました。意外とメンタルが弱いというか、ネガティブループにハマるタイプみたいですね。

ジョニーは問題児?連盟との軋轢と挫折

2001年に全米ジュニア選手権で優勝した翌シーズンにある事件が起こります。2002年のGPシリーズロシア大会に出場したジョニー。元々ロシアが大好きだった彼の気合いは相当なものでした。

この大会、ジョニーは「棄権」という結果になっていますが、実は自国のジャッジから自身がデザインした衣装や髪型を強烈に批判され、それに腹を立てたジョニーが、仮病と偽って大会を棄権してしまったのです。

Training hard for this Friday/Saturday Shows, 7pm both nights at Skating Club of Wilmington! Come see me sweat!

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〔自分は美しいと思えないならぼくは滑ることができない〕というジョニーの美意識の高さは、この時からすでに確立されていたんですね。

しかしこの件以降、ジョニーと米国フィギュアスケート連盟(USFSA(以下、連盟))との軋轢は徐々に大きくなってゆくのです。

?"Mr. Watson" @cruelyouthxo #firstdayback

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すっかり反抗的になってしまったジョニーは、煙草や、お酒、夜遊びも覚えます。当然、練習もサボり気味に。翌年の2003年の全米選手権でのジョニーは調整不十分ながらもSPの演技で2位の好位置につけていました。

しかしFSでは演技開始すぐにリンクのボードと氷の間にブレードをひっかけてしまい気持ちが混乱してしまったジョニーは、背中を怪我をしたような素振りを見せます。

なんとか心を落ち着かせ、演技を再開したジョニーですが、演技の後半で本当に膝の関節を外すという大怪我をしてしまい、今度こそ本当に棄権する羽目になってしまいます。

ついに全米選手権三連覇を達成!

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華々しくフィギュアスケート界の高みを目指していたジョニーでしたが、この2回の棄権で、連盟から激しく非難され、すっかり自国のジャッジから嫌われてしまいます。

そんなジョニーに大きな刺激を与えたのが、タチアナ・タラソワでした。ジョニーは彼女の合宿に参加。タラソワはジョニーの〔エゴを良い意味で育て、自分らしさを思い切り自由に表現〕させました。

ジョニーはタラソワの指導の下、再起をかけ生活態度も改めました。そして地方大会から勝ち上がり、2004年1月の全米選手権で優勝を果たしその後も三年連続で王座を守りました。ジョニーの復活です!

対照的だったライバル、ライサチェク

Vancouver Olympics circa 2010 with @evanlysacek before the Opening Ceremonies. Pretty major. #ThrowbackThursday

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ジョニーのライバル、エヴァン・ライサチェクはジョニーとはまったく対照的な選手でした。いかにも米国人的なマッチョっぽい風貌。そしてジャッジのご機嫌など構うもんか!というジョニーとは真逆で、とてもジャッジからの受けの良い選手でした。

2008年1月の全米選手権では2位の成績に終わったジョニーでしたが、実はトータルスコアはなんと244.77でライサチェクとまったくの同点。フリーで0.1点ジョニーより上回ったライサチェクが優勝することになりました。

この大会では、ジョニーがエキシビジョンで「アヴェ・マリア」を披露。実はライサチェクも同じ曲を滑る予定だったらしく、慌てて違うテープと衣装を用意したのだとか。どこまでも因縁のある2人だったようです。

解説者をも黙らせた!ジョニーのスケーティングの美しさ

2004年NHK杯「秋によせて」



2004年11月のNHK杯のジョニーのFS「秋によせて」。まだ少年らしい面影のある中性的なジョニーの美しい容貌が可憐でハッとさせられるものがあります。天使かよ!と思わず言いたくなりますね。

この演技の解説をしていたNHKの実況アナウンサーは、演技の後半になると「彼の美しさを堪能してください」と言ったきり、黙ってしまいます。実況も黙らせたジョニーの美しさ。もちろん結果は1位でした。

2006年トリノ五輪「白鳥」



ジョニーの代表作とも言える「白鳥」。本来この曲は女性が演技する(主役の白鳥はメスなので……)という暗黙の掟がフィギュア界にはあったのです。それをジョニーは堂々と破って見せたのです。

いかにも芸術性を重視し、中性的な容姿を持つジョニーらしい選曲かもしれませんね。白鳥の演技をするジョニーはまさにプリマドンナでした。

衣装も素晴らしく、この「白鳥」の演技でトリノ五輪のSPでは2位をマーク。最終結果は5位に終わりましたが、ジョニーの見せた「白鳥」のインパクトは絶大なものがありました。ジョニ子の美しさは、女性以上のものがあるんじゃないでしょうか?

バンクーバー五輪でのキスアンドクライ

2010年2月に開催されたバンクーバー五輪。もうこの頃になると、ジョニーと連盟との確執は決定的なものになりました。公式練習では連盟の関係者は誰も立ち会わないという四面楚歌。

しかし、ジョニーはSPでもFSでも最高の滑りを見せてくれました。今見返してもミスと思えるミスもほぼないパーフェクトな滑りでしたが、点数が伸びずに結果は6位に。

トリノ五輪から4年の月日を経たジョニ子は、さらにフェロモンが出まくってて、メロメロになった女子も多かったのではないでしょうか?

In one year, the young of the world will thrill us all with moments like this. Winter Olympics are coming! #pyeongchang2018 @nbcolympics

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この点数に客席も不満げにブーイングを鳴らすほど。しかし、ジョニーは〔ぼくの勝利は、自分らしさを見せたこと〕と自分の誇りを決して失うことはなかったのです。

赤い薔薇の花冠と花束を纏ったジョニーの姿は、本当に気高く美しく見えました。さっきの滴るばかりの男の色気とのギャップも強烈で、あの時はテレビの前で「ジョニ子!可愛いわよ!素敵よ!」と私は興奮してエールを送ったものです。

「ユノーナとアヴォーシ」で見せたロシア愛

✌?❤????

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子供のころからロシアが好きだったジョニー。CCCPと書かれたジャージを着用して物議を醸したこともありました。2005年世界フィギュアスケート選手権(モスクワ)で、ジョニーはエキシビションで「ユノーナとアヴォーシ」というロシアのミュージカル曲を披露しました。

ジョニーは何も知らなかったのですが、実はこの曲を歌っていた歌手のニコライ・カラチェンツォフが直前に自動車事故で昏睡状態に陥っていたのです。

このジョニーの演技に会場にいたロシア人たちはみな感動し、泣き出してしまう人も。意図していたわけではないとしても、ジョニーのロシアへの愛が伝わったのだと私は思います。

「ジョニ子」覚醒!カミングアウト〜ロシア系男性との同性婚&離婚

In China, we rock the red. ??@dongliangchina @umawangofficial

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ジョニーは自分のセクシャリティを公にすることはありませんでした。セクシャリティは個性の一部ではあるけれど、自分の全てではないと考えていたからです。

ジョニーの行動やファッションを見ていれば、別に公言しなくとも、それとなく分かると言うのも事実。何を今更という気持ちもあったようです。

それなのに、自らカミングアウトしないことを、同性愛団体から非難されたこともありました。

Josh Duhamel…Glory. @joshduhamel #watchmeneighneigh

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そんなジョニーにどんな心境の変化があったかは分かりませんが、彼は2011年1月に発表された「WELCOME TO MY WORLD ジョニー・ウィアー自伝」同性愛者であることをカミングアウト。過去の恋人との出会いと別れなども赤裸々に綴っています

そして同年末にロシア系ユダヤ人の弁護士と同性結婚をします。結婚を機に苗字もWeir-Voronovに変更。しかし結婚生活は長く続かず二人は2年で破局を迎え離婚してしまいます。

同性婚をするのだけでも大変なのに、さらに離婚までしてしまうところが、ジョニ子ったら奔放なんだからぁ!って感じですよね。

羽生結弦が衣装デザインを依頼!ジョニ子の卓越した美的センス

Rehearsals! Oda-kun, Akiko-chan and Yuzu-kun!

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今では、すっかりそのイカしたを通り超して、イカれた(褒め言葉です!)ファッションでお馴染みのジョニ子。

世界を代表するトップスケーターである羽生結弦選手もジョニ子を憧れの人と呼ぶ一人。自分のスケートの衣装をジョニ子に依頼するなど、ジュニア時代から二人の親交は深かったのです。



あの感動の金メダルを日本にもたらしたソチ五輪での衣装も、ジョニ子がデザインしたもの。線が細く華奢な羽生くんの美しさを充分に引き立てる素晴らしい衣装でしたね。

アイスショーで魅せる!ジョニ子とガガ様の耽美な世界観

One of the greatest pleasures in my career is getting to share the ice with this guy. Спасибо Женка. @plushenkoofficial

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ファッション中毒を自称するジョニ子が敬愛するアーティストは、クリスティーナ・アギレラレディー・ガガなど。

特にレディー・ガガはその生き方から尊敬をしており、他人の目など気にしない、大切なのは自分らしさという姿勢にとても共感しているというジョニー。

2009-2010のEX、2012-2013のSPで「ポーカー・フェイス」、同シーズンのEXでは「ボーン・ディス・ウェイ」を披露しています。

New York City circa 2010. Face by the brilliant C.Callahan ?? #Throwbackthursday

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いかにも連盟が鼻を摘まみそうな選曲ですが、これぞジョニ子!と言わんばかりのエキセントリックで妖艶な演技。氷の上で見事にガガ様ワールドを繰り広げてくれます。

ジョニ子は競技スケートから引退しましたが、現在は世界各地で開催されるアイスショーで見ることが出来きます。定期的に日本でも公演されるので、機会があったらぜひお出掛けしてみてください。

ジョニーは決してジャッジに好かれる優等生な選手ではありません。時々やんちゃなこともしちゃうし、ちょっとしたことで調子を狂わせて失敗も多くありました。

でも彼の「自分らしく美しく生きる」という一貫したポリシー。他人の評価なんかで自分の価値を決められてたまるかという反骨精神。そして高い美意識……。

彼は自伝で自分の半生を「かなりいい感じ」と評し、自分の自由を尊重して育ててくれた両親に感謝を述べています。

もし日々の生活に流され「なんか疲れちゃったな。自分って何なんだろ?」なんて悩んだ時は、ジョニ子の美しい演技を見て、彼のような才能はなくとも「自分らしさ(個性)って何かな?」と、一度考え直してみると、心をリフレッシュさせるヒントが見つかるかもしれませんね!