ラッセル・ウェストブルックの勢いがヤバすぎる!NBAを引っ張るMr.トリプルダブル!

現在のNBAで最も勢いがあると言って過言ではないラッセル・ウェストブルック。チームの大きな変化にもその強靭なメンタリティーと抜群の能力をフルに発揮し、チームを引っ張り続けるスタープレーヤーを隅々まで紹介していく!

身体能力+強靭なメンタル!Beastと呼ばれるウェストブルック!

ラッセル・ウェストブルックは191㎝91㎏、NBAオクラホマシティ・サンダーに所属するプレーヤーで背番号は0。今現在のNBAを席捲しているスタープレーヤーの一人である。ポジションはポイントガードだが高い得点能力を持つ。

ずば抜けた身体能力を持ち、特にそのスピードは圧巻で相手選手を瞬時に抜きさる程であり、それに加えてフィジカルも大変強いので大柄な選手に当たり負けもしない。さらには爆発的なジャンプ力でダンクも決めればリバウンドにも参加するというプレーヤーだ。

さらにはポイントガードとしてのアシスト能力もグングン成長している。キャリア初期はとにかく自分で攻めるんだ!という傾向が強く独りよがりなプレーもよく見られたが、近年は周りを活かすように改善されここ2年は1試合のアシスト数も二桁を超す。

2014‐15シーズンには得点王にも輝いており、その得点能力は折り紙付きなのだ。2017年3月現在もNBA得点ランキングトップを快走している。とにもかくにも極めて能力の高いプレーヤーなのだ。

それに加えてメンタル面においてもその強靭さは評価されていて、とにかく全力でスマートに見えるがガムシャラに頑張れるのがウェストブルックという男なのだ。チームメートが怪我で欠場するなどするとまさに獅子奮迅の活躍しばしば見せる。

メディアはその様子を”Beast(怪物)”と形容しており、これは最大級の賛辞と言えることなのだ。確かに乗っているときのウェストブルックは怪物そのものといった感じで、誰も到底止められないようなプレーを見せてくれるのだ。
https://youtu.be/w4_2FWsjOWEEnter your text …得点力、フィジカル、アシストに長けているので1試合でそれぞれ二桁ずつの成績を残すこともしばしばである。トリプルダブル(1試合に3部門で二桁以上の成績を残すこと)と呼ばれるこの記録は、実際の試合ではなかなか達成されない記録なのである。

しかし今シーズンのウェストブルックの勢いは凄まじいものがあり、3月22日現在で今季35度のトリプルダブルを達成しているのだ。この記録、本当にものすごい事で年間最高記録である41回を抜く可能性が出てきているのだ。

さらに長いNBAの歴史の中でたった一人しか達成していない平均トリプルダブル(1年間の1試合平均において3部門で二桁以上の成績を残すこと)に到達する可能性まであるというのだから、このウェストブルックという男、とんでもないヤツなのだ!

盟友の移籍にも揺らがない強すぎる精神力

これまでも評価の高かったウェストブルックだが、今シーズンに入ってさらにそのエンジンを加速しているように感じるのだ。その活躍はまさに鬼気迫るといった様子で何かを振り払うかのようにも感じてしまう。

2016‐17シーズン開幕前の7月、とてつもないビッグニュースが飛び込んできた。サンダーのチームメートであり、シーズンMVPや得点王に輝いた経験もある盟友のケビン・デュラントがゴールデンステート・ウォーリアーズへの移籍を決断したからである。

この移籍には様々な憶測が飛び交い、一番簡単に優勝できる道を選んだ、などとデュラントへの批判が殺到した。筆者ですらスター選手が1チームに集まる傾向にある昨今のNBAの中でも反則級の移籍だと感じてしまっていた。

デュラント自身、批判されることも承知の上だったというが彼が断言したのは自分の進むべき道を決断するのは他人ではなく自分であるということと、もう一つウェストブルックが移籍決断の理由ではないということだった。

サンダーにとってデュラントとウェストブルックは得点源でありリーダーであった。しかしそのプレースタイルは真逆でオールラウンダーでありながらチームのためのブルーカラーの仕事も厭わないデュラントに対して、ウェストブルックは唯我独尊といった感じで、ボールを持ったらとにかくゴールへ直進するようなタイプであった。

ウェストブルックがボールを持ったらパスが来ない。デュラントはそう感じておりその彼に嫌気がさしているとさんざん報じられてきていたのである。実際ウェストブルックはデュラントに慰留してもらうため二人で会い、自分に何ができるかをデュラントに打診したというのだ。

結局デュラントのサンダー残留は叶わなかった。二人は別々の道を歩み始めたのだが大きな柱が抜けて困難な状況を迎えた時、そんなときほどウェストブルックという男は”燃える”のである。

報道陣から毎日毎日散々デュラントについての質問を受け続けたウェストブルックはある時を境にデュラント関する質問をシャットアウトした。『僕はこれからチームのことを考えるから』と付け加えたうえで。

きっとウェストブルックだってこの移籍にいろんな感情が芽生えたに違いないと思う。ただ彼は早々に心を整理して前に進むための方法を模索し始めたのだと思っている。俺が引っ張るしかない、落胆している場合じゃない、と。ウェストブルックの決意はきっと相当なものだったに違いないと筆者は推測する。

3年8500万ドル!サンダーはウェストブルック中心のチームに!

デュラントとともにディフェンスの要だったサージ・イバカもオーランド・マジックへと移籍し、サンダーを支えてきたトリオは解体された。名実ともにサンダーはラッセル・ウェストブルックのチームとなったのだ。

2016年8月にウェストブルックはサンダーと3年推定8570万ドル(約86億円)で延長契約を結んだ。高額契約にはこれまでの実績と合わせて、これからのサンダーを背負っていくであろう若者に対する期待の表れでもあるのだ。

強烈な個性でチームを引っ張り、デュラントが抜けた穴を感じさせない活躍をしているのは先述の通りである。さらに見方を活かすことまで考えてアシストまで伸ばしているのだからウェストブルックは真に大した男なのである。

奇抜なファッションの裏に隠されたウェストブルックの思いとは?

コーチ上ではBeastの如く暴れまわるウェストブルック。実はかなりのお洒落さんである。しかもそのスタイルは独創的で一見奇抜にすら見える。アリーナに姿を現した時や、試合後の会見で見せるその姿はファンの楽しみの一つだ。

ちなみウェストブルックのファッションセンスが好じて高級百貨店チェーンのバーニーズ・ニューヨークと契約し自分がデザインした自分のブランドの服を販売し始めている。NBAきってのファッションリーダーなのである。

実はこのファッション感覚は子供の頃から培われてきたらしく、ウェストブルックがよくかけているレンズなしの眼鏡も中学生の時中古で2ドルの眼鏡を買ったことがきっかけだったらしいのだ。

ウェストブルックのポリシーは、人と違う格好をすることで自分のセンスを表現することだそうだ。そしてもう一つ必ず手ごろな値段のものをミックスするということにこだわりがあるとのこと。

これはお金が少ない子供たちが、お洒落をしたくても高いシャツなどに手が出ず、ファッションに対する情熱や興味が薄れてしまわないように、どうすれば安いものでもお洒落をすればいいかの感覚を伝えたいからとウェストブルックは語ったのだった。

これに『大事なことは自分のルーツを忘れないこと』と付け加えたウェストブルックの言葉に筆者は感心している。バスケットボールにおいてもファッションにおいても、常にどうすればよいかを考えてそれに向けて自分をアップデートしていく姿勢はウェストブルック一番の武器なのかもしれないと思う。

ウェストブルックモデルのシューズはバッシュじゃないの?

これまで紹介してきたウェストブルックは間違いなくNBAのスターであり、NBAを背負って立つ選手といっても過言ではないと思う。これまでジョーダンブランドのシューズを着用してきたウェストブルックにもついにシグネチャーモデルが誕生したのだ。但し、オンコートのバッシュではない

発表されたのはJORDAN WESTBROOK0.2というモデル。実はかなり凝ったコンセプトで作られたシューズでNIKE AIRJORDAN6をサンプリングして作られているとのこと。また通常のバスケットシューズではなくオフコート用であるあたりが何ともウェストブルックらしいと思う筆者である。

ジョーダンへの尊敬を現すようにソールはAIRJORDAN1と同じモデルを採用、インナータンにはウェストブルックの座右の銘である”WHY NOT?”が、ワックス仕様のシューレースには高校時代の彼の友人であり将来有望なバスケット選手でありながら突然の病に倒れて逝去したケルセイ・パースへの追悼の意を込めて”KB3”の文字が記されている。

目指す先に立ちはだかる盟友!必ず乗り越えて見せる!

オクラホマシティ・サンダーは2017年3月現在ウェスタンカンファレンスの6位につけている。このままプレイオフに進出すれば元同僚ジェームス・ハーデン率いるヒューストン・ロケッツとの対戦が濃厚である。

ウェストブルックが目指すのはもちろんNBAチャンピオンだがそのためには同じ地区に所属する強豪ゴールデンステート・ウォーリアーズを倒さなければならない。そう、盟友ケビン・デュラントが移籍したチームである。

今シーズンのウェストブルックの勢いのままウォーリアーズとぶつかればどうなるのか、楽しみで仕方がない筆者である。そして本当の意味でデュラントと邂逅できれば見ているこちらは最高なのだ。来月に迫った本物の真剣勝負がウェストブルックを待ち構えている。