【鈴木隆行】1790分ノーゴールなのに日本代表?師匠と呼ばれたFWの男気伝説に迫る

元日本代表であり、鹿島アントラーズを皮切りに海外含む様々なチームを渡り歩いてきた鈴木隆行。ネットでは“ある理由”で「師匠」とも呼ばれる彼の、その愛すべきキャリアを紐解いて行こうかと思います。

流浪のFW!鈴木隆行ってどんな選手だったの?

なつかしりーず #鈴木隆行 まだまだ選手でいて!!!

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「わあ!懐かしいぃ~」と思った方もおられるかも知れません。Jリーグファンの方なら、さほど懐かしくも無いのですが、視聴メインが日本代表戦という方であれば、確かにそうでしょう。

なにせ、そのような方々にとって、彼のキャリアのハイライトといえばもちろん2002年の日韓ワールドカップ。あのベルギー戦のゴールで日本中を沸かせましたものね!私もテレビにかじりついて見ておりました。

そんな鈴木隆行選手のプレースタイルといえば、前線で泥臭く働く汚れ役。相手ボールの際は、ボールを保持しているディフェンダーをしつこくチェイス。マイボールの時は、体を張ったポストプレー等々。



言ってみれば、自己犠牲の精神でチームの力になろうとする選手ですね。鹿島アントラーズへのプロ入り当初は出場機会に恵まれず、ブラジル3部チームからJリーグのライバルチームまで、とにかく期限付き移籍の連続。

まさに、『流浪』という表現がピッタリ。そのプレースタイルはもちろんのこと、イケメン過ぎる容姿も手伝って、なにか放っておけない雰囲気さえ感じさせる選手。思えば、女性ファンに大人気でしたね。

ノーゴール過ぎて師匠拝命?鈴木隆行の経歴を追う

その鈴木隆行。所属の鹿島アントラーズで徐々に頭角を現し、遂に2000年達成となった鹿島の三冠に貢献!その勢いを駆り、2001年には日本代表にも選出。ここらへんまでは、苦難がありながらも上昇気流。

ところが!好事魔多しとはこのことを言うのでしょうか(汗)。FWというポジションでありながら、2002年の前半で公式戦20試合連続ノーゴール。も~、全く取れないのです。ゴールに嫌われちゃっているのであります。

そんな時、神風が!2002年の日韓ワールドカップ、グループリーグ初戦のベルギー戦。日本中の期待を一身に背負ったあの日、1点リードされた局面でなんと同点ゴールを決めちゃうのです。

あれだけ外しまくっていた鈴木が、この大一番で神がかり的な一撃を喰らわせるという嬉しい誤算(?)。まさに、体を投げ出す彼らしい執念のゴール。これで一躍スターダムに。あの鈴木隆行が、日本を救った男となったのです!

そして、満を持して海外(ベルギー)に移籍という、サクセス・ストーリーの第一歩を踏み出すことに。ここからが鈴木の本領発揮!誰もがそう思ったハズです。もちろん、この私だって。

ところが・・・その試合以降、46試合連続ハズシまくり。時間にして1790分もノーゴールという壮絶な記録を樹立。「んああ~、どうなってんだ!ワールドカップの感動を返せ!」的な状況になっちゃうという悲しさ。

ネットでは、そのあまりのノーゴールぶりに『師匠』とまで呼ばれ、もうイジられまくり(汗)。しかし、鈴木は挫けません。その泥臭いプレーで常にチームを助け続けます。そうです、不屈なんです。鈴木は不屈の男なのであります!

まさかのタダ働き?水戸移籍した鈴木隆行の男気とは



不屈の精神で、チームの勝利のために戦う鈴木隆行。泥水をすすってでもチームの力になろうとする彼に、国内のみならず、レッドスター・ベオグラードのような海外の名門チームでもプレーする機会が訪れます。

しかし、そんな鈴木にもいつかやってくるのが引退。2010年にアメリカのポートランドというチームを退団した後、次の所属が決まらず引退の2文字がチラつきます。事実、その当時は引退報道が出ていて、既定路線かとも思われました。

そんな中、起こったのが東日本大震災。特に東北から関東にかけての太平洋側は、致命的なダメージを受けました。もう二度と立ち上がれないんじゃないかという地域もあり、日本中が悲しみに暮れたのです。

2013年 プレシーズンマッチ水戸戦。 #鈴木隆行 #鹿島アントラーズ #鹿島 #プレシーズンマッチ水戸戦

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彼の故郷である茨城県も、例外ではありません。そこでひと肌脱いだのが、その鈴木隆行。茨城の惨状を見て、いてもたってもいられなくなったのでしょう。当時J2で下位に甘んじていた水戸ホーリーホックへの入団を決意します。

驚くべきは、その契約内容。なんと、日本代表まで上り詰めたあの鈴木が、無報酬で契約したというのです!しかもそれは、鈴木自身の強い希望。本当に0円です。鈴木の給料はゼロなのです!

彼だって、生活があるはず。でも、これまで常にチームを助けるプレーをし続けて来た鈴木、今度はこのような形で故郷を助けようと思ったとて、不思議ではありません。これを男気と言わず、何と言うのでしょう?

ネットスラング状態だった『師匠』という呼び名はいつしか、愛すべき男・鈴木隆行を敬愛するニュアンスを多分に含むように。今や、師匠というワードは、ネタどころか鈴木の誇り高き男気の象徴とも言えるのです。

遂に引退!鈴木隆行が語ったその理由は

その水戸ホーリーホックを経て、2015年ジェフユナイテッド千葉・市原へ移籍。本人も「引退を迷っていた」と言っていた通り、本来であれば水戸で引退というのが自然なシナリオだったように思います。

そして、そのジェフユナイテッドで戦ったシーズンの終了後、鈴木は引退を発表します。その引退会見でのコメントが、「10月に、ふと辞めようと思った。次に進みたいという気持ちが、プレーしたいという気持ちを超えた」と。

今後は外からサッカーを勉強し、指導者になりたいとの事。鈴木なら絶対になれますよね!いつだって彼は、自分以外の誰かを助けて来た人間。そんな彼だけに、きっとたくさんの人がその未来を助けてくれるに違いありません。

解説者として再スタート!鈴木隆行の評判は?

そして、引退後の鈴木が勤しんでいるのが解説のお仕事。いや~、でも心配です(汗)。なぜなら、現役時代のメディア対応を見る限り、それほどの饒舌感は無かったように思うからです。

それだけに、上手くやって行けるのかな~、なんて。ビジュアルは間違いなくテレビ映えしそうですので、問題はやはり“しゃべり”。そこで、鈴木隆行の解説者ぶりをネット民たちはどう見ているのか?ちょっと拾ってみました。

鈴木解説、ネット民の反応は・・・?

良しっ!4得点の失点0。行こうぜロシア‼︎ #日本代表 #ガクエムシー #鈴木隆行 #勝利の笑みを君と

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解説者としての鈴木を、「分析力に優れている」と見ておられるようです。実を言うと、この手の意見はネットでもよく見られるものでして、多くの方が彼の鋭い観察眼に舌を巻いている様子。

現役時代には全く感じさせない(汗)部分であったため、私自身も若干驚いております。もしかしたら、元々持っていた資質であって、我々が気付かなかっただけかも。そう考えると、鈴木の引き出しにはかなり期待出来そうです。

これは、ワールドカップ最終予選のタイ戦でしょう。日本と言えば、組織的な守備が売り物だったはずなのに、それが決して機能しているとは言い難い状況だったことを鋭く指摘しています。

これもまた、鈴木隆行の観察眼や洞察力を裏付ける証言。「オイオイ、本当は選手よりこっちのほうが向いてんじゃないの~?」なんてのは言いっこナシ。これもまた、彼の秘めた才能なのです!(キリッ

試合内容をわかりやすく伝える能力というのは、解説者にとって非常に重要な資質。確かに、鈴木の解説はわかりやすさを兼ね備えています。それを端的に言い表したひと言ですね。

前述の観察眼や洞察力もさることながら、それを伝える言葉選びにも長けており、スッと入ってくる感じ。言ってみれば、しゃべりもイケメンてとこでしょう。今後に期待出来そうな匂いがプンプンします。

お!こちらは解説者感のあるいい画です。どうやら、高校サッカー選手権での解説の模様。いいですね~、しっかりと、放送局である岐阜放送の意向を酌んだ解説をしているようです(笑)。なんか、ホッとちゃいました。

現役時代の不器用さを払拭するかのような、見事な立ち回りにシビれます。とはいえ、このような地方の仕事でもコツコツ頑張る姿は、それこそ現役時代さながら。良い仕事を積み重ねて、解説者としても大きく羽ばたいて欲しいな~と。

こちらもまた、現役時代のしゃべりがアレだったせいで下がったハードルを、思いっきり飛び越えたような印象を受けたのでしょう。ほぼ、初見で私が受けた印象と同じことを語っておられますね。

ヨーロッパでのプレー経験もあるだけに、そちら方面の小ネタや裏話があってもおかしくない鈴木。日本国内の試合はもちろんのこと、世界中の試合でその知見を披露する日も近いのではないでしょうか。

まさにコレ!現役時代は、試合後のインタビューでもイマイチ断片的な表現が多く、しかも口語的。ところが、解説者になって見てみると、思いのほかしっかり話している姿に驚いているのは私だけじゃないハズ。

確かに、ルックスも衰えてはおりません。それどころか、若い時と比べ、苦み走ったオトナの味さえ漂わせております。元々ワイルド系の様相を呈していましたが、相変わらず女性ファンを喜ばせそうな姿に安心しております。



おい!間接的に中田浩二をディスるんじゃない!(苦笑)なーんて、思わず言っちゃいそうなコメント。でも確かに、ネットで多い意見ではあります。こちらもまた、鈴木の現役時代のキャラがハードルを下げているようにも。

ポイントを絞った的確な指摘をしつつ、選手たちへの愛情も決して忘れない鈴木隆行。それはまさに、男気溢れる解説だと思いませんか?彼の持つ本質が、解説者としての仕事にも大いに活かされているのでしょうね。

顔だけじゃない!鈴木隆行は心までイケメンだった

いかがでしたでしょうか、鈴木隆行という男。顔だけならまだしも、そのイケメンなエピソードの数々に感動を覚えるのは私だけじゃないはず。きっと、あなただってそう思ったのでは?

その反面、中々選手として目が出ず、様々なチームを渡り歩いた苦労人だったり、目が出たかと思えばノーゴールで世間を賑わせたり。それこそ、人間味溢れるサッカー人生を歩んで来たと言えるのではないでしょうか。

選手としての引退こそしましたが、まだまだ人生は続きます。泥臭くも、人の心を打つ魅力の持ち主だけに、今後もサッカー界を盛り上げてくれるに違いありません。愛すべき“師匠”のこれからを、我々も心から応援しようではありませんか!

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