【魔裟斗VS五味隆典】熱かった激戦…その7つの見所!

2016年12月31日。「魔裟斗」選手の久しぶりの対戦相手は、総合格闘家の「五味隆典(ごみたかのり)」選手であった。激戦を繰り広げてくれた両者。ここでは、37歳になった「魔裟斗」選手についてと、「五味」選手との熱い激戦を振り返って考察したい。

魔裟斗、久々の対戦相手は「五味隆典」!!



2016年12月31日。大晦日。我らが「魔裟斗」が帰ってきた。久しぶりの対戦相手となったのは、総合格闘家の「五味隆典(ごみたかのり)」。年齢・体格ともに同じくらいの両者の戦いは、実に見ごたえがあった。

「魔裟斗」選手が最後に戦ったのは、ちょうど一年前の2015年12月31日。対戦相手は「山本KID徳郁(やまもときっどのりふみ)」であったが、見事に勝利を収めた。今回の「五味」戦も、8月からトレーニングを開始していたようで、仕上がりはバッチリであった。

「魔裟斗」選手は2000年代、立ち技格闘技の頂点である『K-1』を大いに盛り上げ、「反逆のカリスマ」と呼ばれ、絶大な支持と人気を誇っていた。世界チャンピオンにも二度なり、そのルックスと強さを兼ね備えた圧倒的な存在感は、多くの女性ファンを獲得するにも至ったのは言うまでもない。

対する「五味」選手は、総合格闘技の祭典である『PRIDE(プライド)』で世界チャンピオンになり、その後アメリカの『UFC』で活躍。こちらは男性ファンを多く獲得し、「魔裟斗」選手と「五味」選手は、同じ2000年代に「立ち技」と「総合」で格闘技界を盛り上げた両雄である。

そんな二人が戦ったら、どちらが強いのか?兼ねてから格闘技ファンが気になっていた対戦カードであったであろう。

「魔裟斗VS五味隆典」対戦形式はK1ルールで!

「魔裟斗VS五味」の対戦形式は、「総合格闘技ルール」ではなく「K-1ルール」で行われた。「魔裟斗」選手は、これまでも総合格闘技ルールでは戦おうとはしなかったので、当然と言えば当然である。総合格闘技のルールでは「五味」選手が有利なのは当たり前。視聴者も両雄がパンチで打ち合う所を見た方が燃えるだろう。

しかし、「魔裟斗」選手は「パワーウォール」という競技で、身長10cm近く体重8kgも上の「関口メンディー」に勝利している。つまり、単純なパワーもかなりのものなので、その気になれば「総合格闘技」の世界でも戦っていけるかもしれない。

魔裟斗が現役時代よりも増量!



「魔裟斗」選手は兼ねてから、「引退した後は現役の時よりもイイ身体でいたい」と言っていた。画像を見ればわかるが、確かに現役時代よりも一回り大きいくらいかもしれない僧帽筋が目立つ。

「魔裟斗」選手は、現役時代はビッグマウスと言われていた時期もあったが、ほぼ全てのことを有言実行してきたため、いつしか「魔裟斗」選手のことを批判する者は少なくなっていった。年を重ねるごとに「魔裟斗」選手の支持者・ファンは増えていったが、ストイックに有言実現するその強さが、多くの視聴者を魅了していったのであろう。

一時期は全然持ち上がらなかったという「ベンチプレス」も、現在では130Kgは持ち上がるようである。魔裟斗選手の体重が70Kg台前半であることを考えると、かなりのパワーだ。身体能力だけで言えば、20代の頃を上回っている面もあるだろう。

魔裟斗の現在と現役時代の違いは?



解説者の「小比類巻貴之(こひるいまきたかゆき)」氏も言ってたが、「魔裟斗」選手の基本的な戦闘スタイルは現役時代と殆ど変わりがない。前半はローキックで相手の脚を封じ、全身の体パワーを奪う。そして、相手が弱ってきた後半でパンチの応酬に応じる。現役時代からの「魔裟斗」選手の十八番だ。

しかし、実践から長いこと離れているためか、今回の「五味」戦ではややチャンスに弱い所があったように思う。序盤から何度か踏み込めるチャンスはあったはずだが、現役時代の「魔裟斗」選手なら入っていって倒す所を、今回は慎重になり過ぎて押しがやや弱い、という印象を受けた。

正直、「魔裟斗」選手に現役時代の勘があれば、「五味」選手からノックダウンを奪っていただろう。それだけ、良くも悪くも堅実な戦い方であった。

魔裟斗が見せた5R目のラッシュ!



5R目では、明らかに「魔裟斗」選手は「五味」選手を圧倒していた。まず、1R目から何度も蹴られていた「五味」選手の左脚は、5R目ではかなり限界を迎えていた。ちょっと蹴られただけでスリップするなど、「五味」選手が倒れる姿が多くなった。

「魔裟斗」選手は1R目でこそローキックが多く出たが、それ以降はパンチも多くなった。つまり、「魔裟斗」選手はローキックを2R目以降も多用すれば「五味」選手に楽勝だったが、つまらない試合を人に見せたくなかったというのと、パンチで倒すという強い意志があったのではないかと推察できる。

「五味」選手も強かった。「魔裟斗」選手の右ストレートを喰らいながらも、ほとんどノーダメージのような振る舞いをし倒れなかった。純粋なパワー・タフネスというフィジカル面では、「五味」選手は「魔裟斗」選手を圧倒していただろう。パンチだけで打ち合っていたら、もしかしたら「魔裟斗」選手は危なかったかもしれない。

しかし、やはり「魔裟斗」選手のバランス感覚は高く、なによりもローキックの強さは「五味」選手からして非常に厄介だったろう。「魔裟斗」選手がつまらない試合をしてでも勝つことだけ考えれば、ローキックで早い段階で勝利を収めていたはずである。

前述したが、「魔裟斗」選手は現役時代の勘は戻っていなかったと思われる。もし、現役時代の勘が取り戻され、さらにもっとローキックを多様していれば、今回の「五味」選手との対戦は余裕で勝利したのではないかと思う。やはり、「魔裟斗」選手は立ち技格闘技において、無類の強さと上手さを兼ね備えている。

「魔裟斗VS五味隆典」勝敗の行方は?

ここまで散々「魔裟斗」選手が勝ったみたいな文章を書いてきたが、結果はDRAW!引き分けであった。しかし、もし判定があれば「魔裟斗」選手の勝利であっただろう。

それにしても、総合格闘技の「五味」選手が、よく立ち技だけで戦い抜いたものである。そこまでして「魔裟斗」選手という格闘家と戦ってみたかったという「五味」選手の気高い精神には、敬意を払いたい。

試合後のこの清々しい顔!やはり、両雄とも引退しても戦うのが好きなのだと感じさせられる。

魔裟斗の今後にも期待!!

「魔裟斗」さんの奥さんである「矢沢心(やざわしん)」さんとの間に娘も生まれ、すっかりパパとしてのイメージが強くなった「魔裟斗」さん。トーク番組などでも娘の話が多くなってきたが、正直戦っている「魔裟斗」選手が好き!というファンは多いはず。

このペースで行けば、今年の大晦日も戦ってくれるのでは?!と期待してしまう。「五味」選手との試合で解説していた「小比類巻貴之」さんとの再戦というのも、もしかしたらあり得るカードかもしれない?!

「小比類巻」さんは「魔裟斗」選手にKO勝ちしたことがあるが、「魔裟斗」選手は判定でしか「小比類巻」選手に勝利したことがない。「魔裟斗」さんに戦いたい相手が特にいないのであれば、その内「小比類巻」さんとの試合も実現するかもしれない。

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