【有頂天家族】傑作小説完全アニメ化!話題の狸ファンタジー2期までを徹底解剖!

森見登美彦による小説が原作のアニメで、京都の裏の世界を舞台にした、狸と天狗の不思議ファンタジー。「面白く生きる」を信条に苦労している下鴨矢三郎による狸社会の物語

森見登美彦原作!有頂天家族とは?

2007年に「森見登美彦」によって生み出された小説。

京都」を舞台としており、そこに住む「狸」達と「天狗」達が人に紛れ面白愉快に過ごす、家族の絆と愛を描くコメディファンタジーになります。

2013年にはアニメ化され、後に漫画化もされる人気作であり、3部作になる予定の「たぬきシリーズ」になります。

原作者「森見登美彦」はどんな人?



1979年生まれの奈良県育ち。2003年に執筆した「太陽の塔」でメジャーデビューを果たします。

2006年には「夜は短し歩けよ乙女」など有名な作品を手掛けいくつもの賞を受賞し、執筆と傍ら国立国会図書館に勤め、本と文字に囲まれた生活をしていました。

現在は図書館勤務は行っておらず執筆のみに集中しているそうです。頑張りすぎた結果、2011年ごろに体調を崩してしまし一時休止、2013年に新たに「聖なる怠け者の冒険」を書きあげました。

会社の枠を超えた書店店員による応援団「深見組」が結成されており、販売促進に努めているそうで、オリジナルグッズやフリーペーパーも作られているそうです。もし興味が出てきたら探してみるのも面白いかもしれません。

個性的な登場人(狸)物たちを紹介!

面白いことに、ラジオドラマ版とアニメ版で声優が違います。同じ人物のはずが、声優が違うことで別の人物の様になるため違った有頂天家族を楽しむことができます。

ぜひ違いを比較するため両方の作品を見比べ、聞き比べして楽しんでください。

阿呆の血のしからしむる主人公「下鴨 矢三郎」

CV:;河相我聞 (ラジオドラマ版)/ 櫻井孝宏(アニメ版)、能登麻美子(アニメ版の幼少期)

本作の主人公であり、下鴨家三男狸。父の残した「面白きことは良きことなり!」を信条に自由に生きているはずが、天狗と狸の橋渡しや弁天に遊ばれている苦労人。

阿呆の血のしからしむるところ」(親が阿保だから、子も阿保なのだ。という意味)であることを楽しんでおり、化かし、遊んで、人とよく関わっている。そのため、狸鍋を行う「金曜倶楽部」の知り合いがいたり、女子高生になって遊んだりしています。

許嫁にかわいい狸の「海星」がいますが、微妙に距離がある二人。別に仲が悪いわけではなく、周りからも気に入られているため、進展すればいいと思われます。それは今後の物語で期待するということにしましょう。

二代目偽右衛門「下鴨 矢一郎」

CV:棚橋真典(ラジオドラマ版) / 諏訪部順一(アニメ版)

下鴨家長男狸。生真面目な性格で亡き父に代わり、次期「偽右衛門」選挙に出馬しています。日夜日々、次期「偽右衛門」選挙のため、絡繰り式の人力車を使い京都の町を奔走しています。

生真面目が故、選挙の事やお気楽な弟たちの不甲斐なさに悩んでおり、「矢三郎」とは違った苦労人です。

化けるのが得意で、虎によく化け「鴨虎」の通り名をもつほどの実力者だが、異性の話が無いようでその点で矢三郎に負けている。いろいろと報われる日はあるのでしょうか?

井の中の蛙「下鴨 矢二郎」


CV:知嶋大貴(ラジオドラマ版) / 吉野裕行(アニメ版)

下鴨家次男狸。めったなことではやる気を見せない怠け者。どことなく達観してさとりを開いているような節のある

かつて父親と一番仲が良く、よく二人で大好物の偽電気ブラン(酒)を飲み、父を乗せ京都の町を電車に化けて暴走していました。立派な飲酒運転だが、狸だから問題ない。

父が狸鍋にされた理由が、「酒を飲み我を忘れ、酒に酔った父をどこかに置いてきてしまったため捕まった」を思っており、自分が許せず「蛙」になって井戸の底で引きこもりになります。

引きこもった井戸は、矢二郎の存在を知ってか知らずか、多くの天狗や狸などの悩みや愚痴を吐き出せる場所になっています。

「海星」のことが好きだが、弟の「矢三郎」の許嫁であるため、どうすればいいか悩み父に相談する。略奪愛に行かないところが常識的なお兄さん。

頑張り者の子狸「下鴨 矢四郎」


CV:

伊藤圭基(ラジオドラマ版) / 中原麻衣(アニメ版)

下鴨家四男狸。偽電気ブラン工場で働く頑張り屋だが気が弱い臆病者。

化けるのが得意な「矢一郎」「矢三郎」の弟なのかと疑わしいほどに化けるのが苦手で、恐怖を感じたり驚いたりするとすぐ狸に戻ってしまいます。たまに、耳と尻尾が隠せてないことがあるようです。

臆病者で気弱なため、「金閣・銀閣」によくからかわれいじめられています。

携帯電話の充電ができるという変わった特技を持っています。なぜ使えるかわかりませんが、某電気ネズミもびっくりの特技です。

黒服の王子で四兄弟の母「桃仙」

CV:山下容莉枝(ラジオドラマ版) / 井上喜久子(アニメ版)

狸四兄弟の偉大なる母。宝塚歌劇に心酔し、独特な感性から宝塚風美青年に化けビリヤード場に通う。ついたあだ名は「黒服の王子」で親しまれています。

雷が大の苦手で、雷の音を聞くと怯えてしまって、狸に戻ってしまいその場から動けなくなってしまう程。

息子たちを心から愛しており、誰が何と言おうと立派な狸であると信じて疑わない程愛しています。

ライバルである「夷川家」を良く思っていないが「海星」だけは別で、優しくていい子と思っており気に入っている。やったね!許嫁だから関係ないけど親公認の仲になれるよ矢三郎。

偉大なる偽右衛門「下鴨 総一郎」


CV:鈴木林蔵(ラジオドラマ版) / 石原凡(アニメ版)

狸四兄弟の偉大なる父。山に化けるほどの化け力と、天狗と渡り合える豪胆な性格の器で、大天狗の赤玉先生から「狸にしておくには惜しい人物(狸)」とお墨付きをもらえるほどの人物。

化け力と器の大きさから、狸だけではなく赤玉先生以外の天狗からも一目置かれる存在であり、長年京都狸界の頭領「偽右衛門」の称号を与えられ狸たちをまとめていたが、数年前に「金曜倶楽部」に捕まり狸鍋にされてしまいました。

天狗や金曜倶楽部のメンバーとも一歩も引かず会話ができるが、なぜか「弁天」だけが苦手(美人だから?)で見ると化けの皮がはがれ狸に戻ってしまします。

2人で1人?「金閣・銀閣」


CV:長尾武典(金閣)、貞方秀紀(銀閣)(ラジオドラマ版) / 西地修哉(金閣)、畠山航輔(銀閣)(アニメ版)

下鴨家ライバルである「夷川家」当主「早雲」の双子の息子。本名はそれぞれ「呉二郎」「呉三郎」という名前。弟の銀閣は兄の金閣を慕っている様子。

常に二人で行動しており、下鴨家に対して偽右衛門選挙を邪魔したり、矢四郎をいじめたりと、ろくなことをしない二人組

しかし、意味もなく間違った四字熟語を自慢したり、アホな計画を立てたりなど、あまり頭がよくなく「矢一郎」や「矢三郎」に丸め込まれている様子が、どこか憎めない馬鹿な子を見るほほえましい気持ちにさせます。

夷川の常識人「海星」

CV: 宮嶋麻衣(ラジオドラマ版) / 佐倉綾音(アニメ版)

下鴨家ライバルである「夷川家」当主「早雲」の娘。ついでに金閣・銀閣の妹。「桃仙」から気に入られており、一時期「矢三郎」の許嫁でああったが、「総一郎」の死後に早雲から破棄された。

矢三郎の前では常に化けており姿を見せようとせず、「弁天」のことが大嫌いな様子。弁天に矢三郎が取られるから嫌いなど無粋な考えはありますが、今後の話の展開で明らかになると思います。

もっぱら「カワイイ」と評判の海星ですが、原作では明確な表現が無く性格だけがわかっており、アニメ化によって化け姿が描かれたそうです。そして、性格と姿が見事に合いカワイイ海星が出来上がったようです。

元如意ヶ嶽の大天狗「赤玉先生」

CV:石田太郎(ラジオドラマ版) / 梅津秀行(アニメ版)

過去に「如意ヶ嶽」を治めていた絶大な力を持つ大天狗。本名は「如意ヶ嶽薬師坊」。「弁天」と「矢三郎」によって仕組まれた「魔王杉の事件」により、騙されて転落した結果力を失いすっかり落ちぶれてしまいます

「赤玉ポートワイン」を好んで飲んでおり、天狗という敬意を払い「赤玉先生」と呼ばれています。

多くの狸達相手に教鞭をとる偉大な姿も今では、「弁天」に心酔し恋い焦がれ、天狗の技と数々の道具を貢いでしまう変態ジジイ。普段は落ちぶれた原因を作ってしまって償いたい気持ちをもつ「矢三郎」に世話をしてもらっており、傲岸な態度をとるも内心では彼のことを気に入っている様子。

金曜倶楽部の紅一点「弁天」

CV:馬渕英俚可(ラジオドラマ版) / 能登麻美子(アニメ版)

「金曜倶楽部」の紅一点。本名は「鈴木聡美」と言い、「弁天」の名前は金曜倶楽部に加入した際貰った名前になります。れっきとした人間。

赤玉先生に一目惚れされたため、琵琶湖畔から攫われたかわいそうな人で、攫われたのに親族の話が全くない(解決している?)不思議な人。

赤玉先生から天狗の術を教え込まれており、人間なのに空を飛んだり、天候を操ったりなど様々なことができます

攫われた当初は純粋そうな少女でしたが、天狗の術を使えるようになった為か、赤玉先生が甘やかせた為かはわかりませんが、自由奔放の得体のしれない美魔女になってしまいます。最終的には赤玉先生を「魔王杉事件」で失脚させて(故意?)赤玉先生の下を去っていきます。

冷徹で妖艶な自由奔放さが天狗よりも天狗らしいと言われ、「矢三郎」の事を「食べちゃいたいほど好きなんだもの」とからかう程度には好意を持っています。

ちなみに、金曜倶楽部に入会するためのお土産に、下鴨家当主の四姉弟狸の父「下賀総一郎」を差し出している人。

第一期のあらすじは?

「起」


狸の「矢三郎」は女学生に化けたりしながら面白おかしく京都の町を生きている。母が「黒服の王子」に化けてビリヤードで遊んでいたり、「矢二郎」は蛙だったり、「矢一郎」は偽右衛門選挙で奔走したり、「矢四郎」は工場で働いたりと、其々が京都の町で仲良く生活をしています。

大文字送り火の夜、狸たちは空に納涼船を出すが、船を手に入れ損ねた矢一郎はしぶしぶ矢三郎を頼ることに。矢三郎は赤玉先生から「奥座敷」を借りようとするが「弁天」上げたと言われ、仕方なく弁天に会いに行くことになります。壊したら金曜倶楽部で芸をするという条件で、奥座敷と「風神雷神の扇」を借りた下鴨家は、赤玉先生を加え送り火の夜を迎えます。

しかし、ライバルである夷川の船の船に襲われてしまいます。撃退はしたものの奥座敷は破損、風神雷神の扇も無くし矢三郎は秋まで失踪し逃亡することを決意します。

「承」

無事に失踪を行った「矢三郎」ですが、様子を見に京都に帰ってきた際に「弁天」に見つかり「金曜倶楽部」に拉致されてしまいます。

金曜倶楽部では仕方なく芸をすることになり、芸と酒を通じて「淀川長太郎」と仲良くなり、弁天が金曜倶楽部に来た時の話と狸鍋にされた父「下鴨総一郎」と語り合った話を聞かされ、矢三郎は涙をこらえることに。

「矢四郎」から頼まれ、風呂嫌いの赤玉先生を銭湯に連れていきのんびりしていると、「金閣・銀閣」が現れ下鴨総一郎が捕まった日に矢二郎と飲んでおりそれが原因で捕まったと告げ去っていきます。

矢三郎と矢一郎は矢二郎に問いただすも真実だと答えられ、四兄弟に溝が生まれてしまいます。

「転」

月日は流れ偽右衛門選挙、そして金曜倶楽部の忘年会の日を迎えます。

夷川一派は偽右衛門選挙が近くなり、下鴨家を兄弟と母を罠にかけ檻に閉じ込めてしまいます。しかも母は今年の金曜倶楽部の狸鍋に選ばれ絶体絶命のピンチに。

しかし、夷川の「海星」が「矢四郎」を救出、矢四郎は矢三郎を救出し、蛙だからと見逃されていた矢二郎の元に急ぎます。

何もできないと嘆く矢二郎に、矢三郎は偽電気ブランを飲ませ、亡き父との思い出である偽叡山電車に化けさせ母と矢一郎の救出に向かうことに。

矢三郎は金曜倶楽部に突撃し、無事矢一郎を救出。矢一郎と矢二郎は選挙が行われる仙酔楼へ急ぎ、矢三郎は場所を仙酔楼に変えた金曜倶楽部に同行することになります。

ふすま越しに隣り合う金曜倶楽部と狸の集会。矢一郎は虎に化けて暴れふすまを倒し、虎に驚く金曜倶楽部。狸はパニックになり変化が解け逃げ回ることになります。

混沌とした中、赤玉先生が酔っぱらって怒りを爆発させ、仙酔楼を吹き飛ばしてしまいます。止めに入った矢三郎たちも吹き飛ばされてしまいますが、弁天によりなだめられタクシーで連れ帰ります。

なんだかんだで金曜倶楽部の忘年会は中止となり、狸の犠牲は無く次の日を迎えることになります。

「結」

無事にピンチを乗り越えた下鴨一家は一家で初詣に訪れます。先日の出来事により互いの間にあった溝は埋まり、一家は無事に初詣を終え、「我ら一族とその仲間たちにほどほどの栄光あれ」と願い物語は終了します。

急展開!有頂天家族2のあらすじは?



「狸シリーズ」二冊目収録の「有頂天家族 二代目の帰朝」が、2018年にアニメ第二期として放送。

赤玉先生の息子であり、一人の女性を巡って大喧嘩し、その後英国に旅立った「二代目」が帰ってくる話になります。

夷川早雲が殺害され「矢三郎」に容疑がかけられたり、偽右衛門総選挙の立会人「二代目」に依頼したり、「弁天」を怒らせたり、「海星」と一緒に金曜倶楽部に攫われたりと波乱万丈の内容になり、今作も家族の絆と愛が繰り広げられるコメディファンタジーとなります。

2018年4月ではアニメは途中ですが、気になる方はぜひ原作を購入し、アニメには書かれていない部分も含めて楽しんでください。

有頂天家族は聖地巡礼アニメでもある!?


頂天家族は実際の京都の町で行われている狸と天狗の物語になります。そのため、作品随所の場所は実際に見に行くことができます。

「六道珍皇寺」の本堂裏には「冥土通いの井戸」という冥界に通じる井戸があり、作中では蛙になった「矢二郎」が住み着いています

他にも「六角堂」では、偽右衛門選挙の集会が行われた場所であり、六角形の「へそ石」が作中では「へそ石様」と呼ばれる狸であること、

「金曜倶楽部」が宴会をして「矢三郎」に矢文を射られた作中は「竹とみ」で出演している「山とみ」など多くの場面で京都の魅力が表現されています。

他にも数多くの名場面と観光所があるため、ぜひ京都を訪れた際は訪問し、狸がいないか探してみてください。

阿呆の血のしからしむる3部作の結末とは?

「森見登美彦」による3部作になる「狸シリーズ」。現在は第二部まで出ています。そのため、阿呆の血のしからしむるところの「矢三郎」達狸と、天狗達が織り成す京都を舞台とした物語はまだ終わっていません。

第一部が2007年。第二部が2015年に出版されており、一部と二部の時期を見ると第三部はしばらく出版されないのではと思いますが、首を長くして楽しみに待ちましょう。

「矢三郎」と「海星」の仲はどのように変化するか、「矢一郎」は「偽右衛門」としてどのように仕切っていくのか、赤玉先生は威厳と実力を取り戻せるのかなど、気になるところは多くありますが、すべては第三部の狸シリーズ結末の物語を見ないことには始まりません。

第一期、第二期と放送したのだから、第三部出版の折にはぜひ第三期のアニメを放送してほしいものです。(第三部が10年後に出版とかだとアニメ化もそれ以上になり忘れそうですが・・・)

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