面白過ぎるSF活劇の金字塔!20世紀少年の名言&名シーン15選!

映画化にもなった20世紀少年の名言&名シーンをご紹介します。個人的な好みで選んだ20選。登場するキャラクターたちの内面深掘りすることで、忘れかけていた感情に触れられた最高です。

20世紀少年の大まかなあらすじと登場人物を紹介!

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ケンヂたちが小学生の時に描いた”よげんの書”。ただの落書き帳だったそれは世界を混乱へと招く発端となります。地球滅亡をもくろむ悪の組織、破壊の限り尽くす巨大なロボットなど、現実には存在しえない奇想天外なモノが跋扈する世界。

『20世紀少年』における物語の時間軸は大きく分けて三つ、主人公ケンヂの小学生時代の1970年代、コンビニ店長となり燻った毎日を送る40代の1990年代、行方不明のケンヂに代わり姪のカンナが活躍する2000年以降の話となっています。

ここでは『20世紀少年』における名シーンの数々をご紹介します。泣けるシーンや心温まるシーン、ドキドキのラブコメシーンなどを個人的な趣味で選出した15選をお送りします。

主な登場人物

『20世紀少年』は数多くの登場人物が登場する群像劇ですが、その中でも特に重要なキャラクターは以下の6人でしょう!

ケンヂ。この作品の主人公。ロックミュージシャンを目指しますが挫折、コンビニ店長として働いています。他人にはないカリスマ性を持ち合わせていますが本人にその自覚はない模様。

カンナ。ケンヂの姉キリコの娘です。ケンヂに似て、頭で考えるよりもすぐに行動を起こすためトラブルに巻き込まれることも多く、オッチョからは最後の希望と呼ばれています。

ユキジ。ケンヂの仲間。柔道の有段者である彼女は税関職員として働いています。ケンヂに想いをよせていますが、それを表に出すことはありません。カンナを我が子のように大事にしています。



ヨシツネ。ケンヂの仲間の一人。冴えないサラリーマンだった彼は、反ともだち勢力ゲンジ一派のリーダーとして活躍します。牛乳瓶の底のような分厚い眼鏡が印象的な人物です。

オッチョ。ケンヂの仲間の一人。過去に子供を不慮の事故で亡くしたことがトラウマとなり一時、行方不明に。タイで裏仕事をこなしていくうちにショーグンという異名を付けられます

ともだち。世界滅亡を企てる組織の首謀者。子供の頃にケンヂが作成した”よげんの書”の筋書き通りに、世界を破滅に導こうとしています。ケンヂたちの前に立ちふさがる悪の帝王です。

ショーグンと呼ばれた男。

(1)「カンナは……カンナは俺たちの最後の希望だ」

よげんの書の記述通りに事を進める”ともだち”組織。ともだちによるローマ法王暗殺計画を知ったカンナは計画阻止のために仲間を集います。外国マフィアを仲間に引きいれるため、集会を開くのですが……。

ともだちが送り込んだ暗殺者はカンナにライフルの照準を合わせます。混乱する中、壁にはめ込まれたステンドグラスをド派手に破り、オッチョが登場します。

実写版では豊川悦司さんがオッチョ役をやられていましたが、この登場シーンはとても印象的で記憶に焼き付いています。深みのあるダンディな豊川さんだからこそ成立するこの決め台詞。男なら誰しもが憧れる名シーンです。

孤高の人サダキヨ。ともだちの秘密を知る彼の思いとは!

(2)「僕は”いない人間”だったんだ」

サダキヨは小さい頃から自分自身の存在を疑っていたのかもしれません。誰も自分を見てくれない、いらない人間なのではないかと。そのことが彼を苦しめ、大きな闇となり彼を悪の道へと向かわせるのです。

己の存在を確認するため、かつての恩師と再会するサダキヨ。ボケているのかサダキヨを見ても目立った反応を見せません。帰ろうとするサダキヨに恩師は一枚の写真を手渡すのです。

そこに写っている小学生のサダキヨは照れたような姿が写っています。「遠足の時、私が撮ったんだ。サダキヨ、それおまえだろ……?」サダキヨの目からとめどなく涙が流れます。

自分の存在を忘れずにいてくれたことが本当に嬉しかったのでしょうね。半世紀かけてやっと救われたサダキヨ、もう少し早く彼を救ってあげたかったですね。

(3)「見ろ、こいつ……なんだか笑ってるみたいだ」

ヴァーチャルアトラクションで作られた仮想世界、舞台は1970年代の下町です。仮面を被る小学生のサダキヨはもうじきこの町から引っ越します。現実世界のケンヂの手助けもあり、小学生のサダキヨとケンヂはともだちとなるのです。

おずおずと仮面を外すサダキヨの顔はとても嬉しそう。時を同じく現実の世界のサダキヨはうっすら笑顔を浮かべ息を引き取るのです。周囲にはかつての同級生たちが彼の最後を看取っています。

念願のともだちを手に入れたサダキヨ。とても切なく悲しい気持ちになりますが、彼が最後に見せた笑顔が救いとなります。

唯一の希望カンナ。彼女は見据えた先に見えたものとは?

(4)「行くぞカンナ。俺は無敵だ!」

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父親の正体が大量殺人者”ともだち”だったことを知り自暴自棄になるカンナ。ぼんやり幼き日に見たケンヂの姿を思い出すのです。「おかしいよな……最近になってまた聴こえだすなんて」

目を閉じ、何かに耳を傾けているケンヂ。「これが俺の血と肉だった……これが俺の成分表示だった」弱い自分と向き合い必死に前を歩き続けるケンヂの姿。何かを背負って立つ男の姿がそこにはあります。

カンナにとってケンヂはあこがれの存在。もしかしたら彼女にとって初恋の相手だったなのかも知れませんね。ケンヂの言葉の数々がカンナを苦しみからすくい上げ、奮い立たせるのです。ケンヂのカッコよさが際立つ名シーンです。

母キリコの願い

(5)「カンナ、一生懸命……幸せになれ」

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カンナは母キリコの行方を追って寂れた映画館にたどり着きます。そして知るのです。自分の母親が大量殺人ウィルスを作った科学者であることを。ショックを受けるカンナに地元のお爺が優しく話しかけます。

当時撮影された母キリコの映像が大型スクリーンで流され、自らが犯したことへの懺悔の声が流されます。映像が途切れブラックアウトに。再び現れた母はカンナに向けてメッセージを送るのです。

短い言葉の中にもカンナに対する愛情の深さが感じられ、胸を熱くするシーンです。カンナは母親のDNAを色濃く受け継いでいる気がします。美人で気立てが良くて、頑張り屋さん。

悪の帝王となり果てた父親に似なくて本当によかった。父親に似たら、悪の女帝となっていたんでしょうか。あまり想像してくありませんね。

唯一の希望カンナ。彼女は見据えた先に見えたものとは?

(6)「生きるんだカンナみんながこう言っていたおまえは、希望の星だ。おまえは私達の……娘だ」

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マフィアのボス・チャイポンを見舞うカンナ。もう回復の見込みのない彼から真実が告げられます。ともだちが世界中にばら撒いた殺人ウィルスは世界の人口を激減させ、特効薬を打たなければこの先、生きることはできません。

マフィア連中はカンナの命を守るために優しい嘘をつくのです。簡単に手に入るブドウ糖を特効薬と偽り、カンナに信じこませた上でたった一本ある本物をカンナに打たせたのです。

彼らはその後”ともだち”本部へと襲撃をかけるのですがあえなく全滅。悲しみに打ち震えるカンナ。大切な人たちを次々となくし彼女の心は悲鳴を上げています。まだ高校生の彼女には辛い経験の連続です。

悪の帝王ともだち

(7)「ああ……僕が、僕こそが……20世紀少年だ」

カンナは”ともだち”を拘束、エレベーターに乗り込みます。手には手榴弾、自らの命を懸けて”ともだち”と心中するつもりなのです。“ともだち”の正体はカンナの父フクベエであり、ケンヂの同級生ヤマネによってすでに殺害されています。

それなら彼は誰なのでしょうか。正体を問い詰めるカンナに”ともだち”動揺すら見せずカンナに傲然と語り掛けるのです。身体中から発する狂気のオーラ、自信に満ち溢れた言動には人を惹きつける力が宿っています。

歴史上、独裁者と呼ばれた人間に共通する力が”ともだち”にも備わっているのかもしれませんね。彼の正体はカツマタ君。ケンヂに恨みと憧れを持つ幼き日の亡霊です。

個性的なサブキャラたちにも目が離せない!

(8)「私がもっと早くともだちと出会っていれば、こんなことには……はい。私が責任を持って……絶交しておきました」

仕事人間だった伝説の刑事チョーさんは、長年疎遠となっていた娘と会うこととなり嬉しそう。あと一週間で定年を迎えるため”ともだち”が関与する一家失踪事件の捜査を同僚のヤマさんに引き継ぐのです。

孫の誕生日プレゼントを抱え、久方ぶりに会う娘との再会に柄にもなく緊張するチョーさんにヤマさんはトンと首筋を叩き送り出すのです。町中を歩くチョーさんは突然大量の血を吐きその場で絶命してしまいます。

“ともだち”と裏で繋がっていたヤマさんによる犯行です。チョーさんの無念さを考えると辛いですね。チョーさんの孫の将兵は成長し祖父の仇・ヤマさんを追いつめていきます。演じたのは藤木直人さん、イメージ通りです!

(9)「悪の帝王を見ちゃった。あいつは悪の帝王になる」

仮想世界で小学生のドンキーと出会うカンナ。ドンキーはある夜、学校の理科室で首吊り姿の少年に出会います。少年はドンキーを嘲笑い、見下している様子。その少年は後に”ともだち”となり全世界に災いをもたらすです。

貧しい家庭環境の中でも努力の末、高校教師となったドンキー。人の何倍も努力したはずです。頭がホント下がりますね。ドンキーは自らの信念に従い、悪の帝王”ともだち”と対決します。

勇敢で誇り高きドンキー。死の間際まで彼は友達を思い、悪に屈しなかったのです。本作の中でも最高にカッコいいキャラクターの一人です。

不治の病と闘うモンちゃん。その男らしささが凄い!

(10)「俺は今……一日も長く生きたい……」

“ともだち”の正体を知るサダキヨの前に現れたモンちゃん。サダキヨは抵抗することなく全てを打ち明けます。やり遂げた顔のモンちゃんはサダキヨと二人夕闇の街を歩きます。

モンちゃんは自分が不治の病に侵されていることを打ち明け、残された時間が残りわずかなことを話します。モンちゃんの顔には死ぬことへの恐怖とともに生きることへの渇望が感じられます。

そんなモンちゃんの後頭部をレンガで殴打するサダキヨ。抵抗することなくその場で息絶えるモンちゃん。あまりにも痛ましいモンちゃんの最後に言葉がありません。「僕はいい者だ。僕はいい者だ」サダキヨの声が虚しく響き渡ります。

映画でモンちゃんを演じた宇梶剛士さん。容姿だけでなくモンちゃんが見せた実直さと精悍さが感じられ、とてもいい人選ですね。

ケンヂの想い人ユキジ。二人の恋の行方は。

(11)「うわべだけの恋愛を描かれるより……荒唐無稽のようでも私が見たいのは、地球の平和を守るような男のドラマです」

カンナのかける音楽の所為で、隣に住むマンガ家ウジコウジオらとトラブルとなっています。ユキジはカンナの代わり彼らに謝罪しますが、彼らの怒りは収まりません。自ら描いたラブコメ漫画をバカにされたことを根に持っているのです。

自信のラブコメ漫画を見せられ、感想を聞かれたユキジは包み隠さず感じたことを語ります。あまりに堂々とした態度に何も言えず呆気に取られるマンガ家ウジコウジオ。隣にいるカンナも驚いている様子。

ユキジの語る言葉は行方不明のケンヂを思ってのことでしょう。年を重ねても変わらずにケンヂを思う気持ちはとても清々しく憧れてしまいます。

(12)「あたしの大事な娘なの」

マフィア同士の抗争に終止符を打ったカンナは、行きつけのラーメン屋へとユキジと入ります。このラーメン屋は幼い頃ケンヂと二人できた思い出の店。久しぶりに食べるラーメンに笑顔が零れるカンナにユキジは硬い表情で叱責するのです。

血の大みそかの混乱で行方不明となったケンヂに代わり、カンナの親代わりとして育ててきたのはユキジです。子供のいないユキジにとってカンナは実の子供のように愛しいのです。そのことはカンナ自身もわかっているのですが。

ユキジの嘘偽りない愛情に触れ感極まるカンナ。回りにいる大人たちは皆、彼女を我が子のように愛おしく思っているのです。それにしてもカンナ役の平愛梨ちゃんはカンナのイメージ通りでビックリです。

キリリとした熱い眼差しが彼女の芯の強さを表していて最高です。でもまさか愛梨ちゃんのあれほどの天然で面白い娘だとは想像もできませんでしたね。

(13)「まあな……だから、今度はちゃんとプロポーズするよ」

小学生ころ、ユキジはいじめっ子から救い出したケンヂの姿を少女漫画の白馬の王子とだぶらせていたようです。かなり作為的な感じがしますが、子供の頃の記憶だからしょうがないのでしょう。

両想いの二人なのですが、互いの気持ちを素直に打ち明けることが出来ません。若い頃にありがちな意識するあまり上手く会話できず、きつい言葉を言ってしまう、大人になって恥ずかしさのあまり奇声をあげてしまうやつです。

バンドを結成し一躍人気者となったケンヂは、言い寄るファンの子と遊び、ユキジとも疎遠になっていきます。ケンヂが調子に乗っていた時代ですね。女遊びはロックミュージシャンのあるあるなのでしょうか。

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暗躍する”ともだち”との関わりの中で二人は再会を果たします。年齢を重ねた二人は、友達のまま全く進展することはありません。その後”ともだち”との争いの中、行方不明となったケンヂとは離れ離れとなります。

月日は流れ、50代となったユキジ。ケンヂの消息は未だつかめず、あきらめかけていた時、再びユキジの前に現れるのです。さりげないケンヂの愛の告白に頬を赤らめ驚くユキジ。まるで少女のような可愛らしさです。

二人はたくさんの時間をかけて、やっと結ばれます。長かった~!それが二人に対する正直な感想ですね。この先二人とも長い生きしてもらって、幸せな時間を共に過ごしてほしいものです。

ケンヂのラストステージ!

(14)「泣くな、カンナ……」

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ライブ会場に大歓声とともに登場するケンヂ。バンドの演奏が始まり、ケンヂの魂のステージは観客を熱狂の渦へと巻き込むのです。歌い切り舞台から降りるケンヂ。舞台裏には久しぶりに見る懐かしい顔が揃っています。

ユキジ、オッチョ、マルオ、ケロヨン、そしてカンナ……。サングラスを外し、涙ぐむカンナにケンヂは優しく声をかけ、熱い抱擁を交わします。今までの苦労が報われた瞬間です。

映画版では唐沢寿明が演じていたケンヂ。唐沢さん曰く「ケンヂをもう少し情けない感じの男にしたかった」とのことです。40代のケンヂはそんなイメージでしょうが、50代のケンヂは悟りを開いた高僧のような雰囲気を醸し出しています。

新興宗教を立ち上げたら、数多くの信者を獲得できそうですね。(笑)

そこは、もう一つの世界……。

(15)「別にいいけどさ……友達なんてなろうって言ってなるもんじゃないぜ」

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ヴァーチャルアトラクションの仮想世界へ侵入するケンヂ。中学校の屋上で可笑しな仮面を被った生徒を見つけます。突然、校内に流れる大音量の20センチュリーボーイ。

ユキジへの思いがつまった校内放送の意図を全く気づいてもらえず、へこむケンヂ。屋上でふてくされ寝ていると、仮面少年が近づき友達になってくれるよう頼むのです。

カツマタ君。もう一人の”ともだち”です。二人がもっと早く分かり合えたら”ともだち”という怪物も存在していなかったのかもしれませんね。間違ったことをしたら、意地を張らず謝る、ただそれだけで世界は救われるのかもしれませんね。

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