【告白】究極の鬱映画をネタバレ込みで徹底解説!\t

湊かなえ原作の「告白」は書籍でも映像でも売れた作品で見たことある方も多いかと思います。ただ、少し癖がある映画なんです。

湊かなえ原作の傑作鬱映画「告白」とは

「告白」といえば湊かなえの著書の中でも有名な作品ですよね。今回紹介するのはその告白の映画版に当たります。告白の小説版はベストセラー小説であるため、公開前には多くの期待が寄せられていました。公開は2010年6月5日となっています。

今作の監督はCM製作や渇き。、SMAP×SMAPなどのテレビ番組と幅広い活動で知られる中島哲也です。主演は松たか子で東宝により製作されています。主題歌はレディオヘッドの「ラスト・フラワーズ」が採用されました。

ちなみに告白は日本以外でもカナダとイギリスで公開されていて、英題は「Confessions」となっています。日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめとして9つの賞を受賞している名誉ある映画でもあります。

まさかのR15指定で出演者に悲劇が!

告白は「R15」という映倫が指定する規制がかけられています。これは青少年の健全育成を目的としたもので、残酷なシーンや精神的に暗いシーンが多い作品にかけられます。告白も例に漏れず残酷なシーンがところどころにあるため、15歳未満は鑑賞できません

しかし、この映画には実際の中学生も出演しています。そして、メインキャストの一人でもあった橋本愛は出演当時まだ15歳な上に、この作品が彼女のデビュー作でした。デビュー作でいきなりバイオレンス物はさぞかし厳しい体験だったのではないでしょうか?後日談では「楽しくもなく、責任感もなかった。」とインタビューに答えています。

また、出演者の多くはヒット作になると確信していたようですが、蓋を開けてみればR15に指定されていて、中学生層は映画を見に行けないという事態にがっかりしたと言います。

「告白」のストーリー

 



とある中学校のクラスの担任の森口自分の娘がクラスの中の二人に殺されたと告白します。森口は娘の父親がエイズなので結婚しなかったと言います。森口は先ほど犯人の二人の給食には夫の汚染された血液を入れたので「命」をしっかり噛みしめてほしいと言います。

犯人の一人は引きこもってしまいますが、熱血教師が迎えに行き、事態をより複雑化させます。父は出張が多く、姉は大学へ行っていない、そのあまりの酷さに母親は殺害をも考えますが、逆に殺されてしまいます

他方の犯人はあっさりと犯行について話し、窓から飛び降りようとしますが、「なーんてね」と結局は飛び降りません。工作で作った防犯用の電気ショック装置を担任に認めてもらえなかったのが犯行の理由だと話します。そして、犯人は講堂で爆発を使い大量殺人を試みます…。

犯人が爆弾を使おうといしていたのは講堂で「命」について書いた作文を読むと言う日だったのですが、「命」を考える作文を読み終わった後に携帯電話のスイッチを押しても爆弾が起動しません。そこに担任教師の森口から電話がかかってきます。森口は「すぐに見つけた爆弾はお母さんの大学の研究室に犯人の発明を紹介する新聞とともに置いてきた」と言います。

そして、森口は犯人に「あなたの構成の第一歩だと思いませんか」といい、映画の最後で「なーんてね」と言い放ち物語は幕を閉じます。「告白」はあらすじを字面で読んだだけでも伝わってくるほどの鬱全開ストーリーとなっています。

登場人物が人間の残酷さを徹底的にさらけ出す

告白のレビューを見てみると、「人間の残酷さが非常によく描かれている」というコメントが多く見受けられます。映像が綺麗すぎるのとは対象に内容が暗いため、残酷さがより鮮明になると言ったコメントや、凍りつく衝撃、張り詰めた緊張、残酷描写を通して「生きるとは何か」というテーマを引き立て役のBGMと共に流し込んでくるという意見がありました。

湊かなえの原作の告白のストーリーが優れているというのもありますが、それに頼り切らず映画版では多くの構成がよく練られていて、BGMや映像描写もより人間の生々しい側面を描くのに一役買っているという感じですかね。

また、コメントの多くに「若者にぜひ見てほしい」という内容も見受けられました。若い世代は学ぶことが多い映画に仕上がっているようです。

悲劇が悲劇を呼ぶ「告白」の鬱ストーリーに賛否両論!?

告白に関しては相当な鬱ストーリーに仕上がっているので、賛否両論が別れているようです。しかし、映画批評サイトなどを見てみると90点以上が多く軒並み高い評価を得ていると言えるのではないでしょうか。しかし、心の準備なしに見てしまうと心に重い何かを背負ってしまうのもこれまた事実だと思います。

人によってはこの映画を松たか子の代表作にして最高傑作と呼ぶ人もいて、松たか子や木村佳乃の演技がど迫力で冷酷な役を演じきっていたと言います。やはり、BGMに関しての指摘も多いもので、評価する声が多いです。また、映像技術としてもスローモーションを全編を通して多様していたり、VFXの効果など映像的にも見ていて飽きない仕上がりになっているようです。

しかし、反対に残念だったと評価する人の中には「過剰なわかりやすさでストーリー展開が読めてしまう」「教師が私怨にまみれ、教師としての義務を全うできてない胸糞エンディンぐ」などとする声もありました。

中島哲也によるホラー映画より怖い演出!

中島哲也といえば「告白」でアカデミー賞最優秀映画賞を受賞した日本映画界を代表する監督と言っても過言ではないほどの大物監督です。以前はCMやテレビ番組などを手がけていたのですが、告白で一気に監督としての才能を開花させたと言うような印象を受けます。

先ほども書いたように告白の作中では全編を通してスローモーションが使われていたりVFX等の特殊効果選りすぐられたBGMなどと怖い雰囲気を演出するための工夫が随所に散りばめられています。また、怖いだけでなく見ていて観客を飽きさせないと言うのも重要なポイントだと思います。

数々の技術を駆使し、人間の深い残酷さや闇を忠実に描いていて、人によってはそこらへんのホラー映画よりもよっぽど怖い映画に仕上がっているのではないでしょうか?

子供達の迫真の演技が壮絶!

物語の舞台はとある中学校の1クラス、一年B組なのですが、このクラスメイトは有名女優や俳優ではなく、無名の子達ばかりで構成されています。しかし、生徒と言うのもストーリーを展開していく上でかなり重要なパーツであり、彼らもしっかりとその役目を全うしています。

それぞれが劇中では迫真の演技を見せていて、中学生が高校生の演技とはとても思えないほどです。これにより、映画内での緊迫した空気がより伝わってくることでしょう。

最近では女子生徒を演じた子の中から有名になる女優が複数人出てきているようです。中でも今有名なのは橋本愛と能年玲奈の二人でしょうか。橋本愛はともかく能年玲奈は注意を払って見ていないとどれだかわからないくらい今と顔が違っています

「告白」を見る前に必要なのは覚悟!


今回は映画「告白」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?感想を見て見ると「楽しかった」と言うコメントを結構な頻度で見かけますが、やはり鬱ストーリーの映画と言うこともあり、何の心構えや覚悟もなしに見てしまうと厳しいことになるかもしれません。

また、心情的に暗いシーンだけでなく、残酷なシーンも多く存在するので、残酷なシーンに弱いと言う方も映画を見る前にそのことをよく理解しておくことをオススメします。しかし、告白はアカデミー賞で最も名誉ある賞を受賞していて、高く評価されている映画なので、一度は見ておいて損はないと思います。ちなみに告白の興行収入は30億円越えとかなりのヒットを記録しています。気になったと言う方はぜひチェックして見てください!

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