あなたはどのサイボーグ009が好き?マニアが語るアニメ版の魅力!

石森ノ章太郎の未完の傑作、9人のサイボーグ戦士達の葛藤と活躍を描いた壮大なストーリー、名前は知ってるけど内容までは知らないな…そんな人に、教えたい!サイボーグ009は大人の為の漫画、世代を超えて愛される理由を!

不朽の名作「サイボーグ009」とは

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現代では、仮面ライダーシリーズの原作で知られる石ノ森章太郎(石森章太郎)の代表作『サイボーグ009』について今回は熱く紹介したいと思います。筆者の中では永遠の№1作品でもある009…特徴的なキャラクターではありますが、意外とストーリーを知る人がいないのが残念ですね…。

まず、主人公のゼロゼロナンバーサイボーグ達と、生い立ち…そして009達はなぜ戦うのかを説明したいと思います!はじめに、ゼロゼロナンバー達サイボーグは元は人間だったという事を知ってください。

彼らはなぜサイボーグになったのか…それには宿敵でもあり、生みの親でもある「ブラックゴースト」の存在なくして語ることはできません。メンバーは001から009まで…その中でも最後に作られた009は、初期型メンバーの技術を駆使して基礎値を大幅にあげた新型サイボーグです。

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物語は、それぞれ9人が様々な理由からブラックゴーストに拉致をされ…あるいは実験台となりサイボーグとして新たな命を吹き込まれるところからスタートしますが…ここが大きなポイント!まず、001は実の父に脳改造され超能力に目覚めます…なんと生まれてまもなくの出来事。

まず001に始まり、002、003と改造手術をされていくわけです。詳しいキャラクターの紹介は後述させていただきます!彼らは改造された後はブラックゴーストの戦争兵器として使用される予定でした…。

しかし、改造に携わっていたギルモア博士と共に009の目覚めを待ちブラックゴーストを裏切りドルフィン号と名付けた戦闘艦で脱出を図ります。しかし、ブラックゴーストも裏切り者を許すはずもなくゼロゼロナンバー達は長くに続く戦いに身を落とす事になるのでした…。

国籍から改造経緯まで様々なゼロゼロナンバー達!

001:イワン・ウイスキー|ロシア人|サイコキネシス・テレポート・予知夢・テレパシーなどの超能力が使える。

ゼロゼロナンバーの「頭脳」的存在かつ切り札。改造されている部分は脳のみだが力を使う際は負担が大きく普通の赤ちゃんのように成長はせず、15日間眠り続け15日間起き続ける生活サイクルが身についている。

002:ジェット・リンク|アメリカ人|両足の飛行ジェットで空を自由に飛ぶ対空戦闘員。旧型の加速装置も持つ。

高い鼻と垂れ目が特徴で考えるよりも行動に出る性格から、009とは衝突することも多い。しかし、自信の過去から不良少年たちの更生に努めたり隣人の少年を気にしたりする優しさを持っている。改造の経緯はストリートギャングの抗争中、対抗組織のリーダーを刺してしまい逃亡中のところを拉致されてしまった。


003:フランソワーズ・アルヌール|フランス人|聴力・視覚の強化でレーダー探索・透視能力などを持つ。

ゼロゼロナンバーの紅一点。プリマドンナを目指すごく普通の少女だった彼女は、不幸にもブラックゴーストに目をつけられ誘拐されてしまう。そんな中、パイロットの兄「ジャン」がフランソワーズを助けるために戦闘機で果敢に攻撃を仕掛けるもあと一歩及ばずだった。

004:アルベルト・ハインリヒ|ドイツ人|全身に武器を搭載、使用された事はないがヒロシマ型原爆を埋め込んでいる。彼の体はワンオブパーツ。

銀髪に白目、ぎゅっと結んだ口が特徴の「死神」こと004は、恋人と共に変装してベルリンの壁を越えようとするが銃撃され瀕死の重傷を負う。恋人のヒルダも死亡…彼は気を失い…そして目が覚めた時、サイボーグに改造されていた。



005:ジェロニモ・ジュニア|ネイティブアメリカン|ナンバー随一の破壊力・防御力をもち、人工心臓を埋め込まれた事で100万馬力のパワーを持つ。改造手術とは別に大地の声を聴くことができる。

寡黙で自然を愛するシャーマン、しかし戦闘ではメンバーのサポートから強力な打撃まで幅広く活躍する。インディアンとして迫害を受け職を失ったところにブラックゴーストが現れ、騙される形で改造手術をされる。ギャグなどは言わない性格だが、戦闘時以外では大らかで笑顔も見せる。

006:張々湖|中国人|超高熱火炎を口から吹き出すことができる。どんなものでも溶かして地中に潜ることも可能、その姿からあだ名は「もぐら」

ムードメーカーでもあり料理担当でもある彼は張大人と呼ばれ親しまれている。ぽっちゃりした体系と裏腹に動きは素早くマイペースながら、ちょこまかと動き回り敵を翻弄することも。改造の経緯は貧しい暮らしを理由に自殺しようとするが、そこに現れたブラックゴーストに騙されて改造された。



007:グレート・ブリテン|イギリス人|ヘソのスイッチを押すと、消費財以外のどんなものにでも変身することができ、変身した対象の能力も発揮が可能。諜報活動に長けた能力の持ち主。

006と共にムードメーカーの一面があり、年長者らしくメンバーのケアにも目を向けるが大体は怒らせるか呆れさせるかで終わってしまう。元々は一流の役者だったが様々な要因が重なり酒に依存するようになり、役者を廃業。浮浪者となった所をブラックゴーストに目をつけられた。

008:ピュンマ|アフリカ人(旧ではケニア)|深海の活動にも耐える特殊な皮膚と長時間の潜水も可能な体内の酸素ボンベの機能は宇宙空間でも活躍する。

メンバーの中でも悲惨な過去を持ち、人が自然を破壊して文明進化の道を進む事に心を痛めている。ドルフィン号の操縦も担い水中戦では必要不可欠な存在。人身売買組織の事件に巻き込まれるもブラックゴーストが介入し助けるふりをして誘拐、改造された。

009:島村ジョー|日本人(混血)|奥歯の仕掛けを噛むことでマッハ5の加速装置が発動。009が加速装置を発動している最中は003でも辛うじて見えるほどの速さ。どんな乗り物でも操縦できる能力もあるが、あまり紹介されない。

日本人の母と外国人の父の間に生れ、孤児院で育ったジョーは、不幸な生い立ちと混血児という点で孤児院でもイジメられて育ち成長過程で犯罪を犯し少年院へと入ることとなる。その後、仲間達と脱走を企て決行するも、ブラックゴーストに目をつけられてしまい改造された。

性格は基本的には穏やかで優しく正義感も強い…しかし、改造される前は自身の出生から荒んでおり女性に対しても乱暴な態度で接していた過去も。他のナンバーにも言える事ですが時代の流れと共に設定の微々たる変化があり、昨今の紹介では全体的な出自がマイルドになっています。

サイボーグ009のアニメはどれくらいある?

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時代の変化と共に設定や背景が変わりつつも何度もアニメ化される【サイボーグ009】今までのアニメ化(TVシリーズ)は3作品!初期のアニメでは007が小さな子供のような姿だったり、004の髪型がボブに近い形だったりと、面白い部分が!

そして、今では珍しくありませんがTVシリーズ1作目の放送前に劇場版が先に披露された作品でもあります。様々な国籍の主人公たちが、悪の組織ブラックゴーストに立ち向かう姿には当時の子供たちも夢中になって見ていたのではないでしょうか!

あなたはどの009が好き?アニメ版全シリーズを紹介!

1968年:第1作目!モノクロアニメ通称『旧ゼロ』

記念すべき初のアニメはモノクロでした!そして、全体的にキャラクター達の表情が少しキツい印象を受けますね。この作品内では、ブラックゴーストという組織は何故か登場しません…しかし、総裁であるスカールは出演しているという謎のポイントもありました。

原作に沿ったストーリーとオリジナルを半々に作られた内容は、少し物足りなさを感じる結果に…その原因は、1作目は急きょ制作・放映が決まりデザインや設定などは先の放映されていた劇場版をモチーフに簡略化されたものだった事が明らかになっています。

とはいえ、TVで009たちの活躍を毎週見れるというのは当時のファンは歓喜したでしょう!

1979年:第2作目!名作『誰がために』がOPに使用される!

【アオイホノオ】の作者、島本和彦も絶賛する“誰がために”が使用された2作目のアニメは、細やかな動きやキャラクター達の深い心理描写などからファンも多く「009といえばこのアニメ!」と豪語する方も多い名作!

そして、009を演じるのは【NARUTO】のカカシ先生役や【夏目友人帳】のニャンコ先生役で知られる井上和彦!1作目と比べ、原作の設定に沿ったデザインは、憂いを帯びた009の表情と井上和彦の声が絶妙にマッチしています。

しかし、残念なことに002の加速装置設定はなかった事にされていますが、それを踏まえても当時の技術の粋を結集させた大作だったと言えるでしょう。OPの映像・歌はファンでなくとも見るべきクオリティの高さです!

2001年:第3作目!原作を忠実に再現した通称『平成009』

2000年代に放送されたシリーズで、過去2作品どちらにも勝るとも劣らない人気の平成009!その人気の理由は、画像を見て分かる通り原作をできる限り起こしたデザインとなっており癖のある002や004などの再現度が素晴らしい事からでしょう!

OP・EDはglobeが担当しており、なんとも言えないシンクロ率を誇っています(笑)001がテレパシーを使い頭の中に直接問いかけるシーンで使用されるフォントが原作コミックのものと同じだったりと細かな部分がグッとくる内容となっています。

またEDでは0013が009達と同じコスチュームを着たシルエットも…彼のことを知る人であれば一度は見る価値はあります…。

サイボーグ009がいつの時代も支持される理由

なぜ何度もアニメ化や映像化がされ、新たなファンの獲得に続くのか…と思う方もいるでしょう。009の物語の本質は戦争と平和であり宿敵ブラックゴーストとの戦い、そして自分たちは完全なるサイボーグではなく人間でありたいと葛藤する場面が多く描かれている事がわかります。

003は、終わりの見えない戦いに『いつになったら戦いが終わるの』と戦う事を諦めてしまいそうになったり…そして彼らの生みの親の1人、ギルモア博士はゼロゼロナンバー達をどこか「兵器」だと考えている節もあります。

勿論悪気はないのですが、009達は人でありたいと願いギルモア博士は超人・サイボーグ兵器として更なる進化を彼らに求めます。そんな様子を知りもせずブラックゴーストは世界中で戦争の火種を撒き死の商人と呼ばれ勢力を増していくのでした。

昨今ではTVシリーズではなく短編映画としても新シリーズが発表されていますが、筆者が心打たれたのは【009RE:CYBORG】を見ていた時のことでした。長い眠りから目を覚ましたゼロゼロナンバー…それはすなわち、世界が大きな脅威に晒されているという意味。

徐々に記憶を取り戻す009とぶつかり合う002の2人…“いつだって世界の平和を守ってきたのは俺たちアメリカ人だ”と、突然目を覚ましリーダーを言い渡された009へ向けた002の怒りが炸裂…大雑把に紹介しましたが納得させられる言葉である事は間違いありません。

しかし、009は“そうだね、でもそれは世界にとっての正義だったのかな?”と返すのですが、こちらも妙に「確かに」と思ってしまいます。深い…深すぎる…これは本当にアニメなのか?とも考えてしまうシーンでした。

サイボーグ戦士、誰がために戦う…

正義のヒーローとして誕生したわけではなく、実際は戦争兵器に使用される目的で作られたゼロゼロナンバー…この設定が、石森章太郎の色を強く出していると思いませんか?【サイボーグ009】の後に爆発的にヒットした仮面ライダーシリーズ、こちらは今でも少年を夢中にさせる作品の1つです。

初代仮面ライダーでは、本郷猛が秘密結社ショッカーに捕まり、バッタの能力を持つ改造人間にされてしまいますよね。そしてその後になんとか脱走してショッカーや怪人達を倒していく…というストーリー…あえて初めから正義の味方ではないというのがポイントですね。

2つの作品の共通点は改造人間だという事。そして、009達はブラックゴーストから送られてくる自分たちの後に造られたサイボーグとの戦いに葛藤します…なぜならそれは、自分たちと同じように改造された元人間だったから…。

裏切り者の009達をを始末する為の刺客には、かつての友人であったり戦友であったり…あえてゼロゼロナンバー達と関わりのある人間を利用して送り込んでくるブラックゴーストの汚い手段には、初めてコミックを読んだ時怒りがこみ上げました。

さて、気になる新作ですが、最近では2016年にアニメ化50週年を記念した作品【CYBORG009 CALL OF JUSTICE】全3章が限定上映されました。なんとフル3DCGで蘇ったゼロゼロナンバー達!声優達も一新され、今までにない【サイボーグ009】シリーズです。

キャラクターデザインもさる事ながら、現代風に再度アレンジされたコスチュームも必見ですね!今後も、新作が発表され新たなファンが増えるであろう009達…彼らの活躍を期待しつつ、人としての安からかな生活が送れる平和な日々を願い、ここで終わりたいと思います。