魔女VS世界!終末のイゼッタを傑作百合アクションとして再評価する6つのポイント!

『終末のイゼッタ』はリアルな戦争に魔女が加わったいままでにないアニメです。魔女と若き女王との熱い友情が描かれており、百合展開のあることでも有名になりました。そんな『終末のイゼッタ』を6つのポイントから改めて評価してみました。

ミリタリー×魔女!「終末のイゼッタ」とは

『終末のイゼッタ』は亜細亜堂によって制作され、2016年の秋期に放送された原作を持たないオリジナルのアニメです。監督に多くの原画や絵コンテなどを手掛けてきた藤森雅也が迎えられました。脚本は『コードギアス 反逆のルルーシュ』や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』を担当した吉野弘幸が書いています。

原作の存在しないアニメーションオリジナル作品で、1話という見せ場で作品への期待感と面白さをアピールしてくれました。ミリタリーと魔女という異質な組み合わせも良く、可愛い女の子がたくさん登場しますが、それがただの萌え要素だけでないことも評価ポイントです。友情とアクションが主軸で、作りこまれた世界設定なども魅力になっています。

評価ポイント①「終末のイゼッタ」の舞台は1941年!

出典:http://izetta.jp

『終末のイゼッタ』の舞台になっているのは1941年の第2次世界大戦ですが、国の名前などが若干違うパラレルワールドになっています。ドイツがゲルマニア(ゲルマン)帝国だったり、イギリスがブリタニア(ブリテン)王国だったり、本物の歴史と照らし合わせながら世界観を確認していくのも楽しいです。

第2次世界大戦がモチーフというこもあり、その時代の古めかしい戦闘機やクラシックな銃などが登場するのも魅力のひとつとなっています。戦場での作戦だけでなく、各国の策略や対立関係なども楽しめるポイントのひとつです。帝国の侵略を中心に、それぞれの国で魅力的なキャラクターたちが活躍します。

評価ポイント②美少女×ライフルという最強の組み合わせ!

出典:http://izetta.jp

魔女といえばホウキにまたがって飛び回るイメージですが、『終末のイゼッタ』ではライフルにまたがって飛び回ります。しかも美少女です。しかもただのライフルではありません。戦闘機に搭載されていた対戦車用ライフルです。硬く冷たいイメージのライフルとは対照的な可愛らしい少女との組み合わせには危険な香りがします。

初登場ではカプセルの中で眠っていたにも関わらず、イゼッタは魔女として力を存分に発揮してくれます。ライフルに乗って飛び回るだけでなく、多くの剣を引き連れて飛び回る姿も圧巻です。ゲルマニア帝国が追跡してくるシーンでは魔法を駆使して逃れるシーンが楽しめます。アクションシーンにも力を入れており、娯楽としての純粋な楽しさがあるのも魅力のひとつです。

評価ポイント③交錯する人間関係が生み出すドラマ

出典:http://izetta.jp

アニメ『終末のイゼッタ』は魔女によるアクションだけでなく、戦争に絡んだ各国に住む人々の思いなど、重厚な人間関係によるドラマが紡ぎ出されているのも大きな特徴のひとつです。特に主人公であるイゼッタとエイルシュタットの皇女フィーネ様との間には過去と大きな絆があります。

皇女と深い友情で結ばれたイゼッタがフィーネ様と彼女が愛するエイルシュタット公国を命に代えても守ると決意するだけでもドラマが生まれるのです。それに加えてふたりの深い愛情はとくには百合展開に発展し、一風変わったドラマを見せてくれます。

ほのぼのとした雰囲気もあるそんなふたりの友情ですが、物語が進むにつれて戦争も激化し、人間ドラマも重い雰囲気に包まれます。愛する友人のために命をなげうってでも戦うイゼッタの姿に胸打たれる壮絶な物語です。

出典:http://izetta.jp

敵国であるゲルマニア帝国側のキャラクターにもまた複雑なドラマがあります。皇帝のオットーは魔女の存在を知っており、それを戦争に利用しようと企むまさに悪役のような存在です。性格は豪胆で、次々に他国へ進行していく様子は、戦争自体が余興であるかのように思っている節があります。

ベルクマン少佐は魔女に関する裏工作を任免された狡猾な男です。相手の行動の真意を読み取り、その一手先で相手がどのように行動するかを先読みします。魔女についての知識も深く、イゼッタたちにとって脅威となって追い詰める様はまさに重厚なドラマです。

その部下のリッケルトは帝国の人間でありながら違った形でドラマと提供してくれました。潜入調査ではフィーネの部下と出会い、交流を深めます。ですがのちに悲しい定めが待っているのもドラマのひとつです。

出典:http://izetta.jp

イゼッタの敵役となるゾフィーの存在は『終末のイゼッタ』というドラマになくてはならない存在です。帝国の切り札として登場するこの魔女は、イゼッタの祖先である白き魔女の遺体から再生されたクローンという事実があります。白き魔女の記憶を受け継いでおり、エイルシュタット王子の裏切りにより処刑されたことで、エイルシュタットには恨みを持っています。

そのためにエイルシュタットに味方するイゼッタを執拗なまでに追うのです。その情熱は任務を無視してしまうほどで、最強の壁となってイゼッタに立ちはだかります。大好きなフィーネ皇女の国を守りたいというイゼッタにとって、命を賭けても守らなければならない壁なのです。そんなゾフィーが壮絶な戦いを呼び、遠い過去の因縁と絡み合い、最高のドラマに仕上がっています。

評価ポイント④イゼッタの世界を彩る意外&ベテラン揃いの声優陣

イゼッタ役の茜屋日海夏

主人公イゼッタ役を務めるのはアイドル声優の茜屋日海夏です。まだ声優歴もこなしたキャラクターの数も少ないですが、「プリティーリズム」シリーズの真中らぁらなど快活で元気な美少女役のイメージが定着しています。イゼッタ役にぴったりの采配です。

フィーネ役の早見沙織

イゼッタが敬愛するヒロインのフィーネ役に早見沙織が選ばれました。2000年代にデビューしており、まだまだ若手ですが、多くのメインキャラクターの声を務めており、その経験はベテランの域に達しています。ふわふわした喋り方のおっとり少女のイメージが強いですが、本作では芯の強い役柄を演じています。

皇帝オットーには山寺宏一

オットー役に選ばれた山寺宏一はベテランの域を超え、神がかった声優の一人です。七色の声を持つ男と呼ばれる通り、何通りもの声を有しており、その役柄も様々。イケメンから三枚目、またまた機械の役割までこなします。そんな山寺宏一が今回は悪役に挑戦しましたワル寺宏一を聞くことができる嬉しいキャスティングです。

ゾフィー役はなんと雨宮天!

イゼッタ最大のライバルで悪役のゾフィーを演じたのはなんと雨宮天でした。可憐でかよわいお姫様役のイメージが強い雨宮天なので、今回のような闇が深くドスの聞いた声を演じているのは意外です。多くのファンを驚かせました。貴重な演技が聞けるということで、ファン必見、いや必聞です!

評価ポイント⑤過酷すぎる展開に賛否両論!?【ネタバレ注意】

出典:http://izetta.jp

ミリタリーと魔女を融合させたアニメ『終末のイゼッタ』ですが、物語が佳境へと入るにつれて、魔女対魔女の壮大な戦いへと発展していきました。エイルシュタットの守護者として魔女の力を用いてゲルマニア帝国の侵略を防いでいたイゼッタ。しかし帝国が白き魔女のクローンを目覚めさせると、戦況は一変し、エイルシュタット公国はピンチに陥ります。それだけでも熱い展開です。

さらに憎しみで膨大な力を発揮するゾフィーに対して、イゼッタは決死の覚悟で国を守ると心に誓います。常識を超えた魔法道士の戦いは圧巻です。そして世界中の地脈に宿る魔力をぶつけて、イゼッタは世界から魔法を消滅させると同時にゾフィーを打ち破ろうと決意します。待ち受ける過酷な運命と覚悟は賛否両論を巻き起こしました。

評価ポイント⑥OPとED主題歌は超豪華!

オープニングテーマ「cross the line」を歌うのはあのAKINO with bless4!


オープニングを歌うのは『創聖のアクエリオン』の主題歌でヒットしたAKINOです。彼女自身が所属する兄弟ユニットbless4との共同名義でこの曲は発表されました。bless4としてはアクエリオンの続編である『アクエリオンEVOL』の主題歌を担当しています。彗星のごとくに現れ、その若さとエネルギー溢れる楽曲を披露してくれるグループです。

「一線を越える」を意味するタイトルで、国と友を守るために戻れないところまでいってしまうイゼッタの過酷な運命を暗示しているかのようです。歌の内容はイゼッタの生まれた世界と、彼女の成長、そして決意が感じられます。ロックのように激しい演奏と、魔法がテーマにふさわしい神秘的な雰囲気のある歌で、独特な曲に仕上がっています。

エンディングテーマ「光ある場所へ」を歌ったMay’n

https://www.youtube.com/watch?v=rt3KE73BmQoMay
‘nは多くのアニメのテーマソングを歌う若手女性歌手です。『マクロスF』では劇中で登場キャラクターであるシェリル・ノームの歌パートを担当するなど、アニメ業界に大きく貢献しています。27歳と若いですが、16歳のころからデビューしており、ホリプロが誇る主戦力です。

綺麗で力のある歌声ですが、その暗い曲調と嫌な予感しかしない歌詞の内容から、初めてこの曲が流れた1話目から視聴者をざわつかせていました。それが最終話の過酷さを見事に的中させ、『終末のイゼッタ』という作品には必要不可欠な楽曲となっています。

設定、ドラマ、戦闘、なにもかもが素晴らしい『終末のイゼッタ』

『終末のイゼッタ』はミリタリーと魔女という異色な組み合わせから、放映開始前にしてアニメファンの注目を集めていました。そして放送開始から作りこまれた世界設定と、魅力的なキャラクターで、その期待に応えてくれました。それから回数を重ねるごとに、みるみる引き込まれていきます。

そして本作の素晴らしいところは魔女と皇女の百合っぽい友情だけに終わらず、敵も含めた各国の思惑や、キャラクター同士の重厚なドラマが随所に展開されているところです。ミリタリーと魔女ということで、アクションシーンでの見せ場も多く、クライマックスには度肝を抜かれる戦いを魅せてくらます。12話完結と短いので、いまからチェックするのも遅くはありません

cross the line
cross the line
posted with amazlet at 17.05.02
AKINO with bless4
フライングドッグ (2016-11-09)
売り上げランキング: 31,666
ねんどろいど 終末のイゼッタ イゼッタ ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
グッドスマイルカンパニー (2017-06-30)
売り上げランキング: 38,158