【氷菓】<古典部>シリーズ実写化!アニメ・原作小説それぞれの魅力を語る!

氷菓と言えば、角川文庫から出版されている小説が原作の、大ヒットアニメです! 有名な京都アニメーションが制作していて、学園内や日常の様々なミステリーを解き明かしていく推理アニメですね。ここでは、そんなミステリーが気になって最後まで見たくなる傑作、氷菓について紹介していきます。

氷菓 シリーズとは?

氷菓シリーズとは、米澤穂信(よねざわほのぶ)さんのデビュー作である氷菓から連なるシリーズです。アニメでは氷菓というタイトル表記を後のシリーズでも使用しているため、氷菓はこの作品のメインタイトルと認識してもいいかもしれません。

本作は、本当は頭がメチャメチャ良く全体的に高スペックなのに、やる気がなくて全てにおいて手を抜いている主人公の折木奉太郎(おれきほうたろう)が、美しいお嬢様で好奇心旺盛な世間知らずの美少女ヒロイン、千反田(ちたんだ)えるとの出会いを通し、本来の高スペック(頭脳面)を披露していくという物語でもあります。

また、本作は推理アニメであるため、それなりに知的な作品です。しかし、真実を追求していくと同時に、それ以上に登場人物が納得できる筋書きを重視するという面もあり、必ずしも常に真実を読み解いていくわけでないという意味では、普通の推理小説とは少し違った視点を楽しめる作品でもあります。

氷菓の作品性

本作は、神山高校という進学校に入学した主人公の折木奉太郎が、地元の豪農の娘である正真正銘のお嬢様の千反田えると出会い、知識が豊富で自らをデータベースと自称する福部里志(ふくべさとし)と、性格がキツイ伊原摩耶花(いばらまやか)の四人で廃部寸前の古典部に入部し、日常の様々な謎を解いていくというミステリーアニメです。

そして、タイトルにもある「氷菓」ですが、この「氷菓」は古典部に古くから存在している文集で、序盤はこの「氷菓」を巡った謎解きがメインの物語となります。作品は日常の謎解きをメインとしているため、殺人事件のような重く嫌な事件を解決するようなものではなく、純粋にミステリーと折木の冴えた推理が楽しめる作品となっています。

アニメ・氷菓の魅力

氷菓のアニメは非常に評判であり、アニメでファンになったから原作を見るようになった、というパターンが多い作品です。その理由の一つに、ヒロインの千反田える、ファンの間では「えるたそ」と呼ばれている彼女の魅力が、アニメでは半端ないからと言えるでしょう。

ことあるごとに女性に対して鈍感な折木に近づき、「私気になります!」という口癖と共に、折木のプライベートゾーンを無自覚に侵していくえるたそのかわいさは、尋常ではありません。アニメでは、このえるのかわいさが強調されており、原作では表現していないような特異なキャラクター性が描写されていて魅力的です。

千反田える、通称えるたそは、非常に多くの男性アニメファンを獲得し、「氷菓はえるたそのアニメだ」と言わんばかりの人気ぶりで、千反田えるのキャラクターグッズはAmazon等でも数多く販売されるに至りました

京アニクオリティーの美麗なグラフィック



氷菓のアニメは、かの有名な『京都アニメーション』が制作しており、さすがの京アニクオリティーと言えるだけの美麗なグラフィックが特徴的です。実際に存在している町並みやお店を舞台としている本作ですが、それにほとんど手を加えることなく、そのままの風景を使用しています。その上で、アニメならではの美しいデフォルメも若干みられる、絶妙なバランスで最高峰のグラフィックを楽しめます

小説では表現しきれていないような個々のキャラクターの個性も、アニメでは明確に表現されており、京アニは上手く氷菓の登場人物を形作ったという点で、かなり良い仕事をしたと言えるでしょう。京アニの他の有名な作品で言えば、大ヒットアニメの『けいおん!』や『涼宮ハルヒの憂鬱』などがあり、京アニが制作しているというだけでも信頼感がありますが、その中でも氷菓は良作です。

氷菓の声優陣に注目!

圧倒的人気美少女キャラクターとなり、「えるたそ」とか「チタンダエル」という愛称で親しまれるようになった千反田える。千反田えるがここまで人気キャラクターになるとは、原作者の米澤穂信さんも思わなかったのではないでしょうか。

そんな千反田えるですが、えるに命を吹き込んだ声優の力も大きいと思います。えるの声優をやられたのは、佐藤聡美さん。彼女は地獄少女三期の実質的なヒロイン御景(みかげ)ゆずきではじめて主役級のキャラに声を当てましたが、ゆずきの声はあまりにかわいすぎたことを今でも覚えています。

そして意外すぎるのが、『けいおん!』の田井中律も佐藤さんが声を当てられていることです! ゆずきとりっちゃんでは、あまりにキャラクターも声も違うのですが、それだけ幅広い演技ができる実力派声優ということですね!

折木の声を演じられた中村悠一さん

折木奉太郎に声を当てられたのは、クールでかっこいいキャラクターが得意な中村悠一さん。中村さんは比較的長い下積み時代を送っており、苦労していた時期もあったそうですが、大ヒットアニメ『CLANNAD』の主人公の岡崎朋也(おかざきともや)を勝ち取った辺りから人気声優となり、現在に至ります。

2000年代後半からは作品の主要なキャラクターを演じられることが多くなり、代表作には『マクロスF』の早乙女アルトや、『魔法科高校の劣等生』の司馬達也などがあります。どのキャラクターもクールでかっこよく、渋いのだけど若々しいという羨ましい声ですね。中村さんの声に憧れている男性は、かなり多いのではないかと思います。

氷菓の原作小説はアニメと違う?どれから読めばいいの?

アニメを見てから原作を読むパターンが多い作品だとは前述しましたが、本作におけるアニメと原作の違いは、大まかなストーリーこそはほとんど同じでも、キャラクターの描写の仕方がアニメだとわかりやすく、より魅力的になっていると感じるファンが多いようです(特にえるたそですが)。

しかし一方で、原作は折木の視点で描かれているため、折木の細やかな心情の表現は原作の方がわかりやすく、楽しめる点だと思うファンもいるとか。これは完全に好みの問題なのですが、えるたその魅力を存分に味わいたいという千反田える狙いのユーザーは、間違いなくアニメがおすすめでしょう。

この古典部シリーズは、『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠回りする雛』の順に発売されていますが、小説ではある程度は話が独立しているので、どこから読んでも他の作品のネタバレに踏み込むようなことは少ないです。しかし、できるなら順番に読むことをおすすめします

アニメ・氷菓の聖地へ!古典部に会いに行こう

氷菓の聖地は岐阜県の高山市です。筆者も実際に氷菓の聖地を訪れたことがありますが、普段は割と閑散としていて観光しやすいイメージがありました(残念ながらその時はバグパイプは閉店時間でしたが)。

画像のっている喫茶店は、作中で折木とえるが待ち合わせした喫茶店(パイナップルサンド)です。実際はバグパイプと呼ばれるこの喫茶店は、えるが注文したウインナーココアも実在するというファンにはたまらないお店。店内の様子もアニメとかなり類似しているようで、気になりますね。きっと、氷菓が放送されてから飛躍的にお客さんが増えたことは言うまでもないでしょう。

他にも、高山市は至る所に氷菓で登場した風景が比較的そのままで見られます。高山に訪れなければ真の氷菓ファンとは言えないので、ぜひ一度、聖地巡礼してほしい町です(物語とは関係ありませんが、高級ステーキを低料金で食べられる町なので、そういう意味でもおすすめです)。

氷菓は2017年に実写映画化も!

氷菓の実写映画が2017年に公開される予定です。気になるキャストは、折木奉太郎に山崎賢人さん、千反田えるに広瀬アリスさんを起用したそうです。しかし、ファンからはこのキャストに批判が殺到していて(そもそもキャスト以前に実写化自体が批判の的か?)、あまり好意的には捉えられていませんね。

まぁ、アニメの実写映画化では批判はつきものですが、稀に『るろうに剣心』や『デスノート』のような成功例もあるので、がんばってほしいですね。個人的には、山崎賢人さんの折木はそんなに悪くないんじゃないかなと思うのですが、確かに広瀬アリスさんがえるというのは、ちょっとイメージ違いかなと思いました。

氷菓の魅力は日常系ミステリーとえるたそに尽きる!

氷菓の魅力は、日常のちょっとしたミステリーを、折木の直観的推理能力で解き明かしていく部分が楽しい所です。そして、曖昧な所は曖昧なまま、真実は個人の想像に委ねるゆとりを持たせている部分も、余韻が残る作品となっています。そしてなにより、単純にえるたそがかわいいです! えるたそを見るためだけでも氷菓を見る価値はあるので、ぜひ視聴もしくは読書してほしい作品です!