アウトブレイクカンパニー名言・名シーンTOP13!オタク文化がテーマの異色ファンタジーの傑作!

オタク文化は世界を飛び越え、趣味と妄想の産物・ファンタジー世界を席巻します!中二病で構築された世界観に心を奪われ、活躍する主人公を自分と重ね合わせることで、ある種の満足感を得られたら最高ですよね!さあファンタジーの世界へ飛び込みましょう!

アウトブレイク・カンパニーのあらすじ&登場人物ご紹介!

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幼馴染にフラれたことで自宅警備員となった加納慎一。一年間の引きこもり生活から強制的に社会へと放り出された彼は、就活を始め、運よくエンターテイメント商社の支配人に抜擢されます。

自分の意思とは無関係に、異世界でのオタク文化普及という国家レベルの重要案件を担うことになった彼は、神聖エルダント帝国で出会った個性豊かな人達と共に、萌えを世界へ普及するため奔走するのです。

主な登場人物!

主人公・加納慎一の父はラノベ作家で母は元エロゲンガー。オタクとしての資質を生まれながらにして持ち合わせる彼にとって、異世界でのオタク文化普及は天職というべきものです。

ラノベ定番のハーレム展開の一翼を担うハーフエルフの美少女ミュセルは、メイドとして献身的に慎一を助け、時折見せる萌え発言に心をざわつかせた人は数知れず……。

慎一に幼女と称される神聖エルダント帝国の皇帝ペトラルカ。時折見せるツンデレぶりに、男性読者を瞬殺です。無自覚の破壊力は手に負えません。

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巨乳自衛官で腐女子の美埜里さん。彼女がBL不足で引き起こした「腐の七日間」は史上最悪の事件として、語り継がれています。ペトラルカの側近であり、容姿端麗の同性愛者ガリウス。

バハイラム王国の密偵、ウェアウルフの少女エルビア。もう一人のツンデレキャラで慎一の妹・紫月。他にもリザードマンのブルークやバハイラム軍人アマテナなど様々な個性豊かなキャラクターが登場します。

アウトブレイク・カンパニーの名言・名シーンTOP13

13位 美埜里への突然のプロポーズ

学校へ向かう途中の羽車の中で慎一は、先日美埜里が生徒ロイクを助けようとドラゴンへ回し蹴りを食らわしたことを熱を帯びながら語っています。はにかみながら照れる美埜里の姿は反則的に可愛いですね。

学校へ赴くと正面玄関に一人の生徒が立っています。エルフのロイクです。もうすでに一限目の授業は開始されているはずなのですが、美埜里を目にするとエルフの少年は顔を真っ赤にして、猛然と駆け寄ってくるのです。

大声で美埜里の名を呼び、彼女の目の前に立つロイクは何かを堪えるように震えています。やがて視線を美埜里に戻し叫ぶのです。「ぼぼぼぼぼぼ僕と結婚したください!」

突然の告白に面喰らう美埜里にロイクは畳みかけます。「ミノリ先生に、抱きかかえられている間に、僕は、僕は見ました、まるで戦女神のように力強く美しいミノリ先生の横顔、僕は、僕はもう……!」

興奮しすぎた所為か、叫ぶロイクの鼻から一筋の血が滴り落ちます。美埜里に命を助けられたロイクは、心理学的に言うところの吊り橋効果にはまってしまった模様!?

誰だって単身ドラゴン立ち向かう美埜里の勇姿を間近で見たら、惚れてしまいますね!ロイクの気持ちは痛いほど分かりますが、美埜里の心を射止めるにはかなり無理があるようです。

ファザコン気味の彼女にはもしかしたら年の離れたチョイ悪オヤジがお好みかもしれません。

12位 母の決断、ミュセルの想い。

突然屋敷に現れたミュセルの母ファルメルさんは、彼女にメイドの仕事を辞めさせ、一緒に住むことを強要します。慎一を含め異論を唱える者はいません。今まで離れ離れになっていた親子が一緒に暮らせることを皆、喜んでいます。

誰にも引き留められないことに寂しさを覚えるミュセルは、心を沈ませたまま、屋敷を去る日を迎えるのです。名残り惜しそうに普段着ていたメイド服を触れるミュセルへ、廊下からファルメルさんの呼ぶ声が聞こえてきます。

見送りに集まったシンイチたちの前に姿を見せるミュセルの表情は暗く沈んでいます。「私……行きたく、ありません……」絞り出された言葉に周囲は驚き、心のバランスを失ったミュセルはその場で気を失ってしまうのです。

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目を覚ましたミュセルはひどくぼんやりとした感覚の中、慎一と母ファルメルの声を聞きます。ミュセルが心配な慎一は屋敷に残せないかファルメルに訊ねるのですが、理路整然とした物言いでそれをピシャリと撥ねのけるファルメル。

「ミュセルに行ってほいくないです。ここにいてほしいんです」やっと本心を語ってくれた慎一に、ミュセルは朦朧としながらも感激するのです。(鳴呼。その一言をくださったのは、やはりシンイチ様でした……。)

両想いなのに中々くっつかないこのイライラ感がたまりませんね。ライバルとなる皇帝ペトラルカやネコミミ・エルビアが加わり、恋のバトルが今後どう展開されていくか楽しみでなりません。願わくば自衛官・美埜里さんもそのバトルに加わって欲しものです。

11位 皇帝失踪!ペトラルカの苦悩

帝城へ出仕した慎一とミノリらは、警護役の騎士達の姿が見えないことに違和感を感じます。そこに慌てた様子のザハール宰相が現れ、事の真相を聞き出します。今朝からロリ皇帝ペトラルカの姿が見えず、臣下一同捜索しているとのこと。

探し回り疲れ果てた老人の痛々しい姿に同情し、一緒に捜索することを進言する慎一です。「もしペトラルカがどこかに隠れていたとして、僕が相手だったら姿を見せてくれるんじゃないかなあって」

慎一に対して好意的なペトラルカの姿を思い浮かべ、ザハール宰相はそれを受け入れます。捜索を開始する慎一はペトラルカの居場所を特定し、可愛く寝息を立てる彼女の姿を城門の傍の木箱の中に見つけるのです。

慎一はペトラルカの起こそうとしますが、彼女の発した言葉に驚き立ち尽くします。閉じられた瞼から涙を流しながら「……ちちうえ……ははうえ……」と悲しそうに呟くペトラルカ。

皇帝としての責務に耐え、亡くなった両親のことを思い涙するペトラルカに萌え萌えです。普段見せる明るく無邪気な姿とは違った、彼女の辛く寂しい一面が見れる胸キュンのシーンです。

10位 勧善懲悪はお約束だからこそ面白い!

日本国の政治家たちは自分達の意にそわない慎一を排除するため、自衛隊特殊部隊を送り込みます。しかしミュセル達・異世界人の奮闘もあり退けることに成功、裏で全てを取り仕切る黒幕と対峙することとなる慎一です。

通信機の向こうから幾つもの罵声が飛び交います。これは立派な国家反逆罪だ、今すぐ謝罪すれば許してやるなど、悪役さながらのセルフを聞きながら、かえって落ち着きを取り戻す慎一。

悪役の親玉らしい人物の登場に、外野の声は鎮まります。男は飴と鞭を巧妙に使い、慎一を異世界の力が及ばない日本への帰還を促すのですが、慎一からの断固拒絶の返答にブチ切れます

『引きこもりの駄目人間風情が……選択権なぞ最初からないというのが分からんのか!?』『その気になれば民間人の一家くらいどうとでもできる。お前は家族を見捨てたんだ!!』敵意剥き出しの最低発言の政治家たち。

「いやまったく、ほんとうに、ひどいやつもいたものよな……」予期せぬ皇帝ペトラルカの登場に政治家たちは沈黙、水戸黄門さながらの見事な逆転劇が決まり、政治家たちは渋々、白旗を上げるのです。

時代劇における勧善懲悪のお約束が見事にハマったシーンです。悪代官的な役どころの政治家の小物っぷりが最高に笑えます。引きこもりニートの慎一が主人公としてやっと一皮むけて良かったです。

9位 ロリ皇帝の無邪気さが最高!

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帝国に与えられた屋敷の執務室で、大量の漫画本やアニメDVDなどのオタク教材を整理している慎一。側にはメイドのミュセルがそれを物珍しそうに見ています。そこに前触れもなく登場する皇帝ペトラルカ。

皇帝らしからぬペトラルカの行動に、宰相ザハールは苦言を呈するのですが、彼女の全く聞く耳を持ちません。「うるさいぞ、爺。走ったのではなく、早く歩いただけじゃ」

傍若無人ぶりという言葉はペトラルカのためにあるような気がします。「貴様も特別に妾をペトラルカと呼ぶことを許してやろう」慎一を気に入ったのか、ペトラルカは積極的に体をくっつけてきます。

女性経験が乏しい慎一はたじろぐばかり。ついオタクとしての本能がみだらな妄想へと走らせるのです。もしペトラルカが妹だったら……。実妹とは疎遠だった慎一の悲しみが、ペトラルカをして疑似的な妹を作らせることになるのです。

禁断の兄妹設定に興奮する慎一に、ロリ皇帝の肉体攻撃は止まりません。理性を総動員して我慢する慎一のあっぱれな姿に前総理大臣の言葉を送りましょう。柔らかさに耐えよく頑張った。感動した!

この夜の慎一は一睡もできなかったでしょうね。

8位 健気なミュセルの可愛さにカンパイ!

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メイドとして毎日山積みの仕事をこなしているミュセルを慎一は気遣い、夜寝る前にひと時個人授業に当てています。唐突にミュセルは翻訳機代わりに使用する魔章指輪を外すよう求めてきます。驚きながらもそれに従う慎一。

口をパクパクさせながら発するミュセルのカタコトの日本語に驚く慎一。自分を驚かせるために忙しいメイドの仕事の合間をぬって、勉強していたと思うと胸が熱くなります。

慎一から労いの言葉をもらい恐縮するミュセル。「旦那様のお国の言葉……話せるようになりたかってんです」アニメなどのオタク文化を解説なしで、楽しめるためには必要なことだと安易に考えていた慎一は、ミュセルの萌え発言を聞き、あえなく撃沈するのです。

「いつか旦那様がお国にお帰りになる際に……連れて行っていただけたら……と」真っ赤になってそう言ってくるミュセルの可愛さは反則です。過去、幼馴染にフラれた失敗があるためか、必死に期待するなと自分自身言い聞かせる慎一のヘタレぶりが笑えますね。

ミュセル萌え会が発足すれば、会員数はすぐに東京ドームを満員にすること可能でしょうね。!羨望と敵意を一身に浴びる慎一のハーレム計画は今始まったばかりです。

7位 異世界人はオタク好き!

学校を始めてから五ヵ月が経ち、生徒達へのオタク文化浸透率は予想を遥かに上回っています。以前から仲の悪いドワーフとエルフの関係は、ここ最近目立ったケンカもなく落ち着突き始めたと思った矢先、教室に怒声がこだまします。

痛いほどの緊迫感が広がり、教室の中央でドワーフとエルフが一色触発の険悪のムードを漂わせています。慌てて間に割って入ろうとする慎一に耳に信じられない言葉が聞えてきます。

「『守ってお兄ちゃん!4』の完成度はシリーズを通して最高峰だと言っているだろう!ゲーム要素も満載で他のギャルゲーとはレベルが違うのだよ、レベルが!」エルフからのイっちゃってる発言!

ドワーフはこめかみに青筋を浮かばせながら、三次元フィギュアの崇高な芸術さを誇らしげに語るのです。論争は白熱し呆然と立ち尽くす慎一の脇を、別のドワーフの生徒が話に割って入ります

まともそうな奴が現れたと胸を撫で下ろす慎一に、ドワーフは言うのです。「どうせ語るなら、我々のようにもっと高尚な話題に興じてはどうだ。そう、我々『ロリっ娘ドワーフを守る会』のように!」

突如として旗揚げされた幼女好きの変態グループの出現に、場は荒れまくり混乱の極みに陥ります。オタク文化の中毒性は、無垢な心の持ち主ほど狂信性の持たせるのかもしれませんね。

戦争で敗北した日本人がアメリカ文化に憧憬し、乾いたスポンジが水を吸収するようにアメリカ文化に心酔する日本人に似ているのかもしれませんね。一度始まってしまったモノは誰にも止められません。なんだか言い知れぬ恐怖を感じますね。

6位 エルビアの本当の家族!

エルビアの案内でバハイラムの東都・ボルフォイに到着したミュセルたち。そこで軍人をしている姉アマテナと会い、拉致られた慎一の情報を入手しようとエルビアは単身向かわせるのです。胸元には盗み撮りするためにスマートフォンを取りつけられています。

送られてくる映像を見ながら、ミュセルは言葉が理解できない美埜里のため通訳を始めます。エルダントとは少し言葉の法則が違うためめか、変に堅い語調になりながらも必死に通訳するミュセル

密偵としての仕事を放棄し、勝手に祖国へ帰還した妹エルビアに冷たい対応のアマテナ。姉の発する圧力に気圧されそうになりながらも、必死に食い下がるエルビア。

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『出来損ないの穀潰し、ハーナイマン家の恥部、我らが犬家加の恥さらし!使命を果たせず、敵国の走狗に成り下がりし汝の失態、許し難し!』姉の発する言葉に慄き怯えながらも、逃げようとせず食い下がり続けるエルビアの姿に驚きを禁じ得ないアマテナ。

「今の我に家族は誰ぞと問えば、我は答える……バハイラムでもなし、アマ姉達でもなし、そはシンイチ様、あるいはシンイチ様の屋敷にて共に暮らすミュセル、ミノリ様、我を受け入れし皆なり!」

バハイラム王国においてエルビアの心を愛情で満たされることはなかったのでしょうね。本当の家族よりも赤の他人である慎一達に、家族としての愛情を感じてしまうエルビアは、不幸なのか、それとも幸運なのか!?

5位 怒れる美埜里と漢の浪漫

休暇を湖畔で満喫するはずだった慎一と美埜里たちの前に、屈強な自衛官10人余りが一列に正座させられています。本来所持しているはずの制式小銃の代わりに、防水処理されたハイビジョンビデオカメラがズラリと並べられています。

明らかに眼鏡の奥の目が笑っていない美埜里さんは、顔なじみの佐藤一尉に説明を促します。「自覚はないかもしれんが、君はエルダント派遣部隊の中でも隠れファンが多くてな。泳ぎに行くと聞いて、多くの者が是非とも水着姿の写真がほしいと……」

恥ずかしげもなく堂々と告白する佐藤一尉に漢を感じる慎一の横で、無言のまま足を上げ、ものすごい勢いで地面に置かれたカメラを踏み砕く美埜里の姿を目にするのです。

美埜里の暴挙に非難の声を上げる佐藤一尉には見向きもせず、ただひたすらカメラ一式を破壊していく美埜里に、悲痛な声を上げ哀れみこう自衛官達。全てが終わり荒い息を吐く美埜里に対し、佐藤一尉が潔い言葉を投げかけるのです。

「我々が撮った君の写真が、どれだけ我らの心に潤いをもたらすか!これは……そう男の浪漫なのだ!」「わかるかいッ!!」激しいツッコミの後、美埜里の鉄拳が佐藤一尉の顔面を捕らえるのです。

なんて清々しい連中なのだろう……。ルパン三世カリオストロ城での庭師の老人が発した言葉が頭の中でリフレインされます。真の漢の姿を佐藤一尉ら自衛官達に見た気がします。

4位 腐女子・美埜里ここにあり!

教師役としてオタクのことを教えることになった慎一は、様々な種族で構成された生徒たちの集まる教室へと向かいます。扉を開け挨拶をする慎一を無視して、いつもの如くケンカをし始めるエルフとドワーフたち。

教室に罵詈雑言が飛び交う中、困り果てた慎一は最後の手段として、女性自衛官・美埜里に軍隊方式を使い場を静めることを要請するのです。根深いオタク知識を持つ美埜里は、おもむろに教壇に上がり、大声を張り上げます。

美埜里の持つ言葉の力によって、生徒たちは瞬く間に洗脳されていき、美埜里の手の平の上で転がされていきます。オタク文化の基本的な単語を教え始めた美埜里はしだいに暴走を始めます。

「では、レッスン・ワン!……総受け!」その場で崩れ落ちる慎一。好奇心旺盛な生徒からソーウケという言葉の意味を教えてほしいと言われ、待ってましたばかりに前のめりな美埜里を必死に止める慎一。

渋々、慎一の忠告を訊き入れた思われた美埜里は、再び生徒達に向かって爆弾を投下させるのです。「男の娘!」黒板を掻き毟る慎一。美埜里は軍隊式の強い口調で傲然と叫びます。

「男の娘!」「絶対領域ッ!」「ヤンデレ!」もう彼女を止める人間は誰もいません。彼女が通った後には、新たな仲間となる腐女子が次々に作り上げられるのです。

3位 すねるロリ皇帝に萌えた日!

映画を撮影するための許可をもらいに帝城へ赴く慎一たち。謁見の間に通された慎一は、玉座に腰かけるペトラルカに向い唐突に「僕と契約して魔法少女になってよ!」と発言し、側にいた美埜里からのお叱りチョップを受けるのです。

ポカーンとなるペトラルカに事の経緯を一から説明する慎一。神聖エルダント帝国臣民の協力の許、初の自国映画を作るという計画を聞き、ペトラルカは快く了承するのです。

愉し気に笑うペトラルカを見て、意を決して本題を切り出す慎一。「映画の……主演女優として出てほしい……」映画のヒロインを懇願されたペトラルカは困惑し、しばらく考え込みます。

そしてポツリと一言。「ミュセルに断られたから、わざわざ妾のところに来たのか?」顔を背け、ひじ掛けに頬杖をつきながら拗ねた仕草のペトラルカ。ツンデレぶりがたまりませんね。

ペトラルカの心情を察した慎一は、真摯な態度でペトラルカに語り掛け、誤解を解いていくのです。「他の誰でもない、ペトラルカにやってほしい。ペトラルカが良いんだ」

しばらく沈黙した後、そっぽを向きながら「そ……そうか」と頬を赤らめるペトラルカ。これでもかと放たれるツンデレ攻撃に、防ぐ手立てはありません。風影・我愛羅の持つ絶対防御ですら意味をなさないでしょう。

2位 美埜里の過去が明らかに。

中々寝つけずにいた慎一は、気分を変えようと屋敷内を徘徊。途中思いかけず美埜里と出会い、油灯がぼんやりと光る中、とりとめもない会話を交わします。話は美埜里の幼き頃の思い出話となり、何か含むことがあるのか、少し思いつめた表情になる美埜里。

母親が自らの命と引き換えに亡くなったことや、道場主だった父親が世継ぎの男子を欲していたこと。たまにお酒を飲み、酔った勢いで言った「お前が男だったなら」という言葉は、今も美埜里自身を縛り付ける呪いとなっています。

男と互角であることを父に証明しようと自衛隊に入隊した美埜里でしたが、認めてもらう前に父親は亡くなり、生きる目標を失ってしまうのです。「いまさら普通の女にも戻れるわけなくてね。自分に嘘をつき続けてたら、もどれなくなっちゃった」

淡々と語る美埜里の声には悲壮感は感じらませんが、それがかえって深刻さを浮き彫りにしています。少しでも美埜里の重荷を軽くしようと言葉を重ねる慎一ですが、意図せずそれはオタク話へと展開していき……。

「年上であるがゆえに備える癒しの力と言いますか。暴力系や、クール系の姉もアリはアリですが、別にそれは姉キャラであることの必然性がない。その点、美埜里さんは完壁です!」

苦笑いの美埜里の中で、慎一の好感度は急上昇。女たらしと美埜里に称された慎一は、意外にその手の才能に特化しているのかもしれませんね。異世界におけるハーレム計画は着々と進行しています。

1位 ミュセルの一途な愛は国境を超える。

バハイラム王国に拉致られた慎一を思い、不安で押し潰されそうな日々を送るミュセル。掃除の仕事の途中、俯きながら廊下を歩いていると居間の方から誰かの話声が聞こえてきます。

それが美埜里と慎一の上司にあたる的場であることがわかり、いけないと思いつつ盗み聞きするミュセル。日本国が慎一を助けてくれるかもしれない、淡い期待を持っていた彼女の耳に、衝撃的な真実が語られます。

バハイラム王国が起こした慎一拉致事件を裏で糸を引いていたのが、慎一の母国・日本政府なのだと言う事実。現代のラスプーチンと称され、エルダント皇帝とも深いつながりを持つ彼を、邪魔に思った日本政府が起こした謀略だったのです。

淡い期待は無残に砕け散り、精神の均衡を失ったミュセルは、ある暴挙に出るのです。「動かないでください……」ミュセルは美埜里の9ミリ拳銃を握りバハイラムの密偵であるエルビアに、入国の詳しい情報を聞き出すのです。

(ミノリ様も、陛下も、お立場があって、シンイチ様を助けてはくださいません。なら私がシンイチ様をお助け申し上げるしかないのです。シンイチ様じゃなきゃ駄目なんです。代わりの方なんかじゃ駄目なんです……)

ミュセルの頑なまでの慎一への愛情が感じられた名シーンです。慎一の側が自分の居場所だと信じているミュセルの妄信的な愛情は、とても美しくもあるのですが、進撃の巨人におけるエレンに対するミカサ並みの執着へと変貌を遂げれば、恐ろしい結末を迎えるかもしれませんね。

アウトブレイク・カンパニーの個性豊かなオタク達!

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自分の所為で失踪したと思っていた実妹・紫月の一言「じゃあ連絡くらいいれないさいよ!どれだけ心配したと思ってんのよ!」素直に心配してましたとは口が裂けても言えない可愛い紫月ちゃん。

「デレ期キターッ!?」とオタクにどっぷり嵌まる両親の叫び!「母さん。見たか。紫月はきちんと正統派なツンデレの道を歩んでいるぞ」「私達の教育は間違っていなかったのね……」などと、とても清々しい二人です。

この両親に純粋培養された慎一は、オタクの種子を異世界へと運び、様々な色の花を開かせるのでしょうね。漫画やアニメ、フィギュアにコスプレ、日本で生まれたオタク文化は異世界でどのように進化するのか楽しみです。

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