【ベルサイユのばら】歴史に翻弄された人々の数奇な運命!不朽の名作のあらすじや見どころを紹介!

少女漫画という枠には収まりきらない名作中の名作!【ベルサイユのばら】実は連載当時、女性だけではなく男性の読者も非常に多かった事で知られています。その理由は矢張り、ただの恋愛漫画ではない、歴史の重みとキャラクター達が歩んだ数奇な人生にありました!

主人公はオスカルじゃない!?【ベルばら】のあらすじ

不朽の名作【ベルサイユのばら】について今回は紹介したいと思います!ストーリーは勿論、アニメの完成度・主題歌のインパクトどれをとっても名作中の名作!コッテコテの少女漫画ではありますが、少女漫画らしからぬ熱いシーンや史実を取り入れたエピソードの数々が男性からも注目されていたようです。

読者達から寄せられたファンレターの中には【ベルばら】は歴史の勉強も兼ねるという声も!ただ、コミック連載が1972年~1973年…アニメの放送が1979年~1980年と時間を置いていた部分が少しもったいない部分ではありますね。

そんな本作、やはり内容は知らなくても名前くらいは聞いたことがあると思います…!そう、男装の麗人“オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ”の名前を…!主人公だと思われがちなオスカルですが…実はメイン主人公ではないようです。

メイン主人公はマリー・アントワネットだと知らない人も多い

原作には“3人の主人公”が登場しますが、この3人は一体誰だと思いますか?まず、1人目はオスカルです。そして2人目…オスカルの幼馴染アンドレ・グランディエ…ではなく!実在したスウェーデンの貴族ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンです!

フェルゼンは、オスカルとアントワネット双方から想いを寄せられた作品内でも重要な人物になります。では3人目は…と、もうお分かりですよね!そう、歴史の断頭台に散った悲劇の王妃・マリー・アントワネットその人です。

この3人が1755年奇しくも場所は違えど同年に生を受け数奇な運命を辿るのが【ベルばら】のあらすじになります。本作を読んでいると気になるのは、フランス革命前夜を描いた作品ですが“誰から見ての時代の流れ”なのかが段々と変動するという部分。

オスカルやアントワネットが『少女』だった頃、アンドレから見たオスカル、オスカルから見た皇室のアントワネット…そしてアントワネットから見た“フランス”という国の様子が垣間見えるようになっています。

そしてアントワネットが王妃になり、オスカルがフランス衛兵隊になった頃には後述する少女ロザリーから見たフランス革命前夜とアントワネットの最期の姿…

簡単に登場人物を紹介!濃ゆすぎる【ベルばら】の世界!



マリー・アントワネット…ご存知、ワガママと言ったら彼女の名前が出る程の“悪女”として現代に知られるフランス王妃。【ベルばら】の中では、史実に沿っていながらも悪女というよりは若くして嫁いでしまった為、少女の気分が抜けず天真爛漫なお姫様といった感じです。

意地悪・悪女という部分はほぼなく、子供を産み母となった後は“生まれながらの王妃”と暴徒と化した民衆を圧倒する場面も。オスカルとは主従関係というよりも数奇な運命を共にした本当の意味での友人と言える関係。



オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ…彼女はジャルジェ将軍の六女として生をうけました。それまで、ジャルジェ将軍には後を継ぐ男の子が生まれなかった為、6人目のオスカルが誕生した際は元気な産声に息子だと勘違いしたほど!

ジャルジェ将軍はその産声を聞き、あえて男性名を授け男として育てる事を決意しましたが、これには周囲も大反対(笑)そして10代後半という若さで“近衛連隊長付近衛兵”としてアントワネットとルイ16世のパリ旅行での警備を務めました。 

そこからは成長する程に美しさに磨きがかかり軍人としても成長を遂げますが、贅沢を重ね崩壊寸前のフランスの姿に嘆き近衛兵であることをやめフランス衛兵隊への移動を志願します。

フェルゼンと出会うまで、男として育てられ剣を仕込まれ銃を握らされる事になんの疑問も持たなかったオスカル…そんなオスカルの初恋の相手はフェルゼンとされています。アンドレではなかったのが意外ですね!

ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン…スウェーデン貴族でアントワネットとは忍ぶ恋仲にありオスカルとは親友と、なんとも複雑な立ち位置のフェルゼンは物語中半には身を引いていますがアントワネットが斬頭台に送られると知りフランスに舞戻ります。

アントワネットが思春期の頃…王妃としての自覚がなく、頼れる人もいなかった彼女の精神的な支えとなった事がきっかけで、フェルゼンも次第に純真無垢なアントワネットに恋をします。

しかし、オスカルから“女性として好意を寄せられていた”という事に気づくのが遅かったり、オスカルを女性だと思わなかったりと鈍い一面も。アントワネットを失った後の彼の運命は3人の主人公の中でも最も悲惨な最期かもしれません…。

アントワネットと出会ってしまった事で、フェルゼンの運命も決まっていたのでしょうが…。

アンドレ・グランディエ…祖母のマロン・グラッセ・モンブランと2人でジャルジェ邸勤めをする青年。オスカル達より1歳年上で、8歳からジャルジェ家で育ち誰よりも近くでオスカルの事を見守ってきました。身分は平民ですがジャルジェ将軍からの信頼も厚く、オスカルが行く所ならば身分を気にすることなくお供する事も。

思春期を過ぎた頃から、オスカルへの想いが恋だと気づくも自身の“平民”という身分が足枷になり苦しみます…そして『黒い騎士』との一戦がきっかけで左目の視力を失い、残された右目まで光を失ってしまいます…重なる不運と共に近づく“フランス革命”

アンドレはオスカルと結ばれると思いますか?身分を超えた愛は存在すると思いますか?私は彼もまた【ベルばら】の主人公の1人だと考えています。



ロザリー・ラ・モリエール…パリの下町でオスカルに出会い、ひょんな事からジャルジェ家で過ごすことになる少女。貧困街で母と姉ジャンヌと過ごしていましたが、本来の身分は“貴族”出生時、事情を抱えた母から育ての母ニコール・ラ・モリエールに託されました。

オスカルへは恋心を抱き同性だと分かった後でも気持ち変わらず慕っている、オスカルとアントワネットの最期に深く関わる心優しい少女です。

ジャンヌ・バロア…ロザリーの異母姉にして“悪女”幼いころから母の話しを聞き「本来ならば貴族の暮らしが出来た」と、野心を燃やしていました。口八丁手八丁で貴族の邸に潜り込んだ後は『首飾り事件』を引き起こします。

これによりアントワネットの怒りをかったジャンヌは就寝禁固刑を言い渡されますが史実上も悪名高きジャンヌ! サルペトリエール監獄からの脱獄を成功させた後も、オスカルやアントワネットを苦しめる存在となりました。

オスカルは男装の麗人!どうして男として育てられたのか?

オスカルが男性として育てられた理由は先述した通りです。待望の6人目の子供!ついに!やっとか!と喜ぶジャルジェ将軍の期待とは裏腹に生まれた6人の中で最も美しかったオスカル…生まれたその日に父の一存で男としての人生が始まるなんて、あんまりだと思いませんか?

そう思うのは成長したオスカルの美しい姿を見れば一目瞭然…アンドレの祖母“ばあや”もこれには嘆きっぱなし!しかし思春期は父の教えは立派だと信じて疑わなかったオスカルですが、様々な問題を起こす王室に絶対忠誠を誓う姿を見て不審を抱くようになります。

また父も貴族でありながら市民に寄り添うオスカルの様子を良く思ってなく不仲に…その後「男として育てた事」に対して少なからず後悔している父の気持ちを知るも、女性としての生き方を捨て最期まで男として…軍人として生きる決断をさせてしまう結果になりました。

そんなオスカルも一度だけ“女装”した事があった

作中では軍服か男性用のブラウスの着用と…常に男性らしい服装をしていたオスカルですが、生涯に一度だけ“女装”したことがありました。女装というのは少々違うような気もしますが、男として生きてきたオスカルにとってはドレスは女装なのかもしれませんね。

そのあまりの美しさに、ずっと近くでオスカルを見て育ったアンドレでさえ驚きを隠せない様子…このドレス姿で、密かに恋心を寄せていたフェルゼンの前に現れるも告白までには至らず…見ていてもどかしい!

オスカルにとってフェルゼンは初恋の相手、長年秘めた想いを諦めるというのは相当の決断だったでしょう…しかし、フェルゼンへの気持ちを諦めたからこそ“真実の愛”結ばれるべき相手の存在を知るきっかけとなるのでした。

宝塚歌劇団史上最大のヒット作になった【ベルばら】が凄すぎる!

“清く正しく美しく”厳しい鉄の掟で知られる宝塚歌劇団!筆者も数回ではありますが公演を見に行った事があり、その度に華やかすぎる世界に圧倒されています。そんな宝塚歌劇団史上、最大のヒット作となったのが【ベルサイユのばら】

物語はオスカル編とフェルゼンとマリー・アントワネット編の構成で楽しむ事ができます。上演回数はなんと1500回以上!初演でオスカルを演じたのは花組トップスターの榛名由梨さんでした!

そして伝説のオスカル役と呼ばれた、涼風真世さん!アンドレ役では天海祐希さん!涼風真世さんは【るろうに剣心】の緋村剣心役でも知られていますね、後者の天海祐希さんは紹介するまでもない大女優!

皆大好き『はいだしょうこお姉さん』の伝説のエトワールとは

あまり耳にしない言葉…“エトワール”これは、タカラジェンヌ達にとっては目標であり憧れ…エトワールに抜擢されたという事は、それほど名誉あることなんです。それでは、本題のエトワールとはどういったものなのかご説明します!

一番盛り上がる場面、パレードの開幕と終盤において一番注目されるであろう階段中央部分に立ちショーの主題歌を歌い上げます。【ベルサイユのばら】においては、伝説のエトワールと言われる凄まじいレベルのものが!

皆さんご存知、はいだしょうこお姉さん。元タカラジェンヌのお姉さんは、退団する一年前に【ベルサイユのばら2001】においてエトワールに抜擢され、圧倒的な歌唱力で歌い上げました!今ではファンの間では伝説として語り継がれています。

原作とアニメが違う!これには作者も困惑せざるを得なかった

アニメ化すると、原作にはない設定が組み込まれて原作ファンからは『微妙だな…』と思われる事って多いですよね。【ベルサイユのばら】においても原作との相違点というのはありますが、ファンが困惑するのではなく、作者の池田理代子先生自身を困惑させた出来事がありました(笑)

それは、オスカルが近衛兵からフランス衛兵隊に移った先での部下にあたるアラン・ド・ソワソンという青年の設定。彼はオスカルと出会った頃は兎に角ヤンチャで手のつけられない程の若者でしたがオスカルとアンドレが世を去った後は貴族であった筈が農夫に!

これには池田理代子先生も驚いたのと同時に不服だったようで時系列では続編にあたる【栄光のナポレオン-エロイカ】中では農夫ではなく軍人として生き、軍人として最期を迎えるまでが描かれており、アニメでの農夫設定へのちょっとしたリベンジのようにも感じます(笑)

オスカルが死亡して全国の読者が悲鳴を上げた!漫画を手放す人々も!?

【ベルサイユのばら】のOP『薔薇は美しく散る』の歌詞にあるように美しく散っていったオスカル…【あしたのジョー】の力石徹や【北斗の拳】のラオウと同じく実際に葬儀が行われたキャラクターの1人です。

当時、魅力的なオスカルに真剣に恋した女性たちも多く現実での自分の立場を忘れ恋に溺れる様子が社会現象として取り上げられたとの事ですが、このオスカル人気もバスティーユでアンドレと共に落命した事で自暴自棄になる女性もいたとか…。

筆者は、当時の様子を知ることは出来ませんが昔からのファンだという方に聞くと「鈴にバラのモチーフをつけたオモチャがあり飛ぶように売れてた(ベルにばら)」というから驚きです…。

オスカルはどのようにして亡くなったのか?という部分ですが、亡くなる直前に今で言う“盛大な死亡フラグ”を立てていました。それは…『アンドレ、この戦闘が終わったら結婚式だ』こ、これは…当時、この死亡フラグにピンときた読者からはオスカル生存を願うファンレターが届いたそうです。

アンドレとオスカルは身分の差が違えど、相思相愛となった後フランス革命の前夜に結ばれるわけですが直後にこの死亡フラグ!見事なまでの流れから一級フラグ建築士と言えるでしょう。

オスカル死亡の訃報により、泣き崩れた女性ファン…筆者はオスカルが死亡した時「ベルばらこれで終わりなの!?」と驚きましたが、先述した通りメイン主人公はマリー・アントワネット、彼女が断頭台へ上るまでが【ベルサイユのばら】だと知りました。

フランス革命勃発後、オスカルとアンドレ、アランの衛兵隊達は民衆の側へとつき戦いに身を投じ、両目の視力を失ったアンドレが先に銃弾により落命します。そしてその後、オスカルもまた銃弾により倒れます…バスティーユに白旗が上がり陥落したのを見届けて静かに目を閉じました。

最期までアンドレの事を思い、フランスの未来の為に命を燃やしたオスカルの最期は漫画史上に残る名シーンではないでしょうか。新しい時代を見ることなく散ってしまったバラ達の物語、少しでも興味を持っていただけたでしょうか?

少女漫画というよりも、歴史長編として見たほうがしっくりするような【ベルサイユのばら】は全10巻+新エピソードなど豊富な発生作品があります。フランス革命とは?マリー・アントワネットは悪女だったのか?そんな疑問を一度でも持った事がある方には読んでいただきたい作品です。

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