マスターキートンの名言・名シーンTOP10!名作漫画は知識の宝庫だった!

漫画界でも注目度の高い浦沢直樹が初期に描いた作品「マスターキートン」は、名作として挙げられる作品の1つでもあります。名言、名シーンはもちろんのこと、何故そこまで人気があるのか?その理由を紹介していきます。

珠玉の名作!マスターキートンとは?


本作は1988年から1994年にまで連載された作品です。原作、原案は勝鹿北星と長崎尚志があたり、作画は「20世紀少年」や「MONSTER」を手掛けた巨匠、浦沢直樹全18巻が既刊しています。

主人公である平賀・キートン・太一は、特殊部隊SAS出身の考古学者でありながらアルバイトという名目でロイズ保険会社に勤めているというかなり特殊な経歴の持ち主。イギリス人と日本人のハーフで、オックスフォード大学を卒業している秀才でもあります。自らが尊敬する考古学者のような素晴らしい学者になることを目指しているのですが、軍隊関係者、出身大学関係者、考古学関係者からたくさんの依頼を受けてトラブルに巻き込まれつつ、それを解決していきます。

依頼の内容も様々で殺人事件解決、救出、警護、人探し、と見る人を飽きさせない展開になっていますし、その中には役立つ情報や知識がたくさん詰め込まれています。

マスターキートンの魅力

「マスターキートン」の魅力は、考古学、サスペンス、人情、戦略とひとつのジャンルに収まらないストーリー性が挙げられますが、1番の理由は主人公の平賀・キートン・太一にあります。

太一の経歴だけを見ただけでも物凄い人物だということが分かりますし、たくさんの国を行き来するので話の内容も膨らみます。軍隊出身者の考古学者というだけにいろいろなトラブルに巻き込まれ、何よりも優秀であるからこそ頼られ、それを解決してしまうところにも魅力を感じてしまいます。

考古学の分野では歴史のことを学ぶことができ、軍隊経験での話では紛争、銃器の扱い、サバイバル術などを学ぶことができるので多方面で役に立つ漫画とも言えます。そんな優秀な主人公太一も完璧な人間ではなく、どこか抜けているから愛されているのも良く分かります。

「マスター・キートン」名言&名シーンTOP10!



「マスターキートン」には数々の名シーンと名言が存在します。それは、いろんな国の人間と接する機会が多く、紛争が題材だったり、考古学者として学問を目指す者の話が盛り込まれているからです。

たくさんの人間と関わりを持ち、共に悩んだり、悲しんだり、一緒に解決したりすることで名言や名シーンは生まれていきます。

第10位 太一、日本の教授に楯突く!

就職活動をしていた太一の元へ日本の大学の講師としての紹介がきましたが、太一は、日本の教授の世界を全く知りませんでした。年功序列で地位や名誉が決められ、研究員や部下が作った論文は興味深いものであれば自分が作成したことにしていました

太一も就職先の大学で板挟みにあい、自分が作った論文を教授に差し出すか悩んでいました。しかし突然の恩師の悲報……この論文は元々恩師の仮説があって出来上がったものでもあります。そこで決断!教授から論文を取り上げ、毅然とした態度で大学を後にしました。その姿は凛々しく、今まで停滞していた太一を吹っ切るきっかけにもなったシーンです。

人間は、地位や名誉に縛られるすぎると自由に歩くことができなくなるのがよくわかります。

第9位 「なあ、坊や。俺がこの年まで生き残れたのはなぜだと思う?それは俺が臆病者だったからだよ……」



太一が知人の息子エリックと共にホテルでマフィアと警察のトラブルに巻き込まれた時、宿泊していたフォスターがエリックに話したのがこの言葉です。

フォスターはただの酔っぱらいのおじさんにしか見えないのですが、実はばりばりの傭兵で「アンゴラの白い豹」という異名を持つほどの凄腕です。しかしそれを一切口にすることはせずにわざと酔っぱらいを演じて、マフィアの隙を作っていました。そんな戦場で長い期間を過ごしてきたフォスターだからこそ真っ先に死ぬ人間、生き残る人間が分かっているのです。

しかしそれは本当の実力があるからこそ言える言葉でもあります。行くべき時と退くべき時をしっかりと見極めているからこそ語れるのです。

第8位 「ナタリア先生……俺達…3つの誓いを守れなかったよ」



ミハイル、ニコライ、ラージンが立てた3つの誓いを巡る話でミハイルが最後に口にしたのがこの言葉です。幼き頃に3人が好きだったナタリア先生を想い、立てた誓いですが、それから数十年して大人になることで、それぞれの進む道が変わりました

KGBの工作員、赤い風に所属するミハイルが政治的立場で間接的にニコライとナタリア先生の命を奪ったラージンを殺しに来ることで物語が展開します。ミハイルは本気でラージンのことを殺す気はなかったのですが、偶発的な事故で最後にラージンを殺してしまいました。

たった1人生き残ってしまったミハイルがぽつりと話すのですが、重傷を負いながら友人を失った後に話すからこそ哀愁が漂う名言になっています。

第7位 「生きる勇気を持たないものは、戦う前に消えていくってことだ」



追っ手に追われている状況で、殺されるかもしれない時に同行していた少年を奮い立たせるために太一が話した言葉です。軍隊経験者の太一だからこその発言ですが、生死が紙一重の状況下であるのが戦争なので、どんなことでも生き残ろうとする人間ほど生存率が上がるということです。

生きたい!死んでなるものか!という生に対する執着心を持つことが、殺し合いの世界では必要不可欠ということがよく分かります。しかし少年にいきなりそれを要求しても酷だと分かって話す太一の優しさも感じられます。

第6位 「こうやって人生を無駄遣いするのも素晴らしいことじゃないか」



太一の父親太平の言葉です。普段は女にだらしなく、父親らしいことを太一にもしてこなかった太平ですが、人生の先輩として息子の太一に意味深な言葉を残しています。

その中でもこの言葉は太平の経験を元に出されているだけに胸に響いてきます。ただ真面目に当たり前のように過ごすことが正解とは言えません。無駄の中にも新たな発見があるということです。忙しく毎日を過ごすことで普段見過ごしてしまうこともたくさんあるからこそ、時には立ち止まってみることで心を揺さぶられる出来事もあるのです。

第5位 「人間はどんなところでも学ぶことができる。知りたいという心さえあれば」



太一の恩師であるユーリースコット教授の言葉です。勉強が困難な状況になっても人は学ぶことができるという意味です。

学ぶと言うことはそもそも何を意味するのか?人はどうして学ぶのか?そういったことが「マスターキートン」でもテーマになっています。学者という分野での提言ですが、これはとてもためになる言葉でもあります。

人が進化する上で探究心というのが必ず関係してきます知る力があるからこそ高度な文明を築くことができてきたんですね。学ぶことは大事なことで、環境を理由にあっさりと諦める程度のものでは駄目なんです。熱意さえあれば勉強はどこでもできるんです。

第4位 砂漠からの生還!



タクラマカン砂漠へ仕事で訪れた太一は、そこの部族の怒りを買った発掘隊と一緒に持ち物を全て奪われて砂漠へ置き去りにされました。4時間歩けば一般道へ出ることができるものの、灼熱の砂漠で何もない状態では2時間で人は死んでしまいます

そんな中でどのように生き残るのか?そこが見どころなのですが、太一の軍隊経験が生かされる部分でもあります。穴を掘り日陰を作っては休み、罠を仕掛けて食料となる動物を捕まえ、水を蒸留させて作り、あらゆる知識を使い生還を果たします。そのシーンには思わず感動してしまいます。

第3位 「信念を持って大胆に行動せよ。そうすれば結果はついてくる」


これも太一の恩師でもあるユーリー・スコット教授の名言です。この言葉を太一はいつまでも心に置いて行動しているかのようにも思えます。いろいろな場面で太一がユーリー・スコット教授を思い出しながら使っています。

人間誰しも悩みを抱えており、どのように先に進んで良いのか分からなくなることがあります。だからこそ、時には大胆に行動することも大事なのです。しかしそこに信念がなければ意味がありません。何としても叶えてやる!成し遂げてやる!という信念があるからこそ、人は努力して相手にもその熱意が伝わり、結果に向けて周りが動きだすのです。

第2位 太一、ジェコバ村の英雄になる!



外界と遮断されたジェコバ村の中で、チャウシェスクの隠し資産を巡り殺し合いが行われる中、指揮官を務めてできるだけ被害がでないように活躍していたのが太一です。殺し合いの経験などない村人にアドバイスをしながらプロの軍隊と戦い、更にチャウシェスクの隠し資産に繋がるフロッピーと鍵をどのように外部の人間に渡すかを模索する名シーンです。

ここに「マスターキートン」の主要な部分が詰め込まれ太一の人間性や行動力の凄さが発揮される部分でもあります。見ているだけで熱くなり、この先どうなるの?と手に汗を握ってしまうような展開にもなっています。

第1位 「この風景を君に見せたい。来て下さい。私はここにいます」



物語の最後の最後ですが、離婚した奥さんのことを想う気持ちを初めて正直に言葉に出しました。

今までどことなく奥さんのことを気にしていて、本当はよりを戻したいのではないか?と考えさせられることが度々ありました。娘にも後押しされてもふんぎりがつかないことがあったのに対して、ここではっきりと言葉にしています。太一には幸せになって欲しいと願っている人がたくさんいます。作中の登場人物もそうですが、読者ですら願ってしまいます。その後どうなったのかは描かれていませんが、幸せになってほしいです。

アニメ化もしています


1998年にアニメ化されています。全てのエピソードをアニメ化するのではなく、厳選された24話で1話完結式で放送されました。

アニメで放送される話の順番は、漫画の順番とは異なりランダムに放送されています。更にビデオ化の際には新たに15話追加されて全39話になっています。

今読んでも面白い!



連載終了してからかなり経ちますが、今読んでも面白いことは間違いありません

平賀太一には数々の魅力があり、男なら憧れてしまうほどです。こんなできる男に自分もなりたい!と思ってしまいますし、ストーリーもかなり作りこまれているので、自然に引き込まれてしまいます。考古学と軍隊と保険会社でどんな話になるのか?想像もつかない人も多いかもしれませんが、読めば「なるほど!」と納得してしまい、清々しい気分にさせてくれる作品です。

特にサバイバル術や考古学の話しでは自然に役立つ知識が入ってくるので、ためにもなる漫画とも言えます。

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