奇跡の続編!T2トレインスポッティングのキャスト・あらすじをネタバレ込みで紹介!

スコットランド英語訛りの名も無き不良少年達の、無謀で情けなくて切なくてちょっとカッコイイ等身大の青春を描き大ヒット!「トレインスポッティング」!あれから20年の時を経て等身大の青春の痕は凄みを増して帰って来た!!

『トレインスポッティング』ってどんな映画?

初の公開は、もう1996年になるんですねぇ。イギリスカルチャーの何周目かの流行りがチョット来てる頃でした。それもありこのイギリス映画は時代が産んだ映画とも言えます。

毎夜クラブを巡りドラッグで遊び、音楽もファッションも酒も性行為も多感な若い年頃。スコットランドを舞台に将来がチラつきながら、つまずきっぱなしで相変わらずの仲間達。

毎日が退屈でエネルギーを持て余し、人生楽しまなくちゃとスゲー悪あがきするんだけど、そんなにうまくいかない等身大のダサい青春。全世界おバカは共通という微笑ましいヒット作です!

スコットランドとイギリスの関係を知ると更に深く理解出来る!

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その昔、一つの島に二つの国がありました。それがイギリスとスコットランドで、それぞれに王様がいました。ある日イギリスの王が死んで後継者が居なくて困っていた時代の話です。

隣の国スコットランドの王が島全体の王になりました。しかし元々は全く習慣や宗教が違う上に、プライドが高い国で現在でも有名なイギリス。争いに発展し戦争が起こります。

王と議会と二つの国の泥沼化した戦いは終わったかに見えましたが、EU離脱や石油問題に絡んだスコットランド独立への動きは大きな波紋を呼び、政治経済以外でも影響を与えています。

イギリス人が抱える奇妙なスコットランド独立問題

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時代が時代なら、またはもし違う国だったらとっくに戦争が起きているかもしれないスコットランド独立問題。先進国ならではの静かな論議は個人の意識にも影響を及ぼしています。

同じイギリスでありながら、スコットランドにこだわるのは両方に言い分があり、トレイン・スポッティング1でもそんなセリフがありました。スコットランド訛りの英語で彼は言います。

それは長い間イギリス中心でどこか下に見られてきた自国への憎愛が入り混じった感情で、世界的にも斬新な衝撃を与えました。そんな確執があった事すら自分も全く知りませんでした。

20年振りの続編がリアルにヤバイ…!

ハッキリ言ってロクデナシ人生の登場人物達。あれから20年が経ち少しはマシになれるかと思えば、好きなものは変えらないし欲求不満は若い時よりも増えている現実。いったい何が変わったのだろうか。。

フラフラと無軌道に人生遊んでたら期限切れでこうなるよ、という反面教師にも見えます。イギリス国内の再開発や不景気など20年後の社会情勢の影響も受け、無職で中年でしかない事を振り切ろうと必死。

哀れと見るか、何を幸せと見るか、答えを委ねながらストーリーは監督ダニーボイルドの演出で、スタイリッシュさを振り撒きながら人生の深さとリアルに迫っていきます。魅せ方が非常にうまいですね~!

ダサさとカッコよさの間にあるいい年の取り方

例えば都市はお洒落でカッコ良いい、地方はダサい。一昔前のステレオタイプなイメージでは、そんな感じでした。しかし、この映画はスコットランドという地方の話です。ダサいけどカッコイイのは真っ直ぐだから。

逆に嘘で固めた都会的なイメージは一見カッコ良さげでも、どこかダサい。そんな嗅覚にヒットした要因があると思います。描く人間像もそうで、単純にカッコイイ訳では無く人間くさい一面もあわせ持つ魅力です。

訛りを剥き出しにした潔さや、貧乏やコンプレックスに負けないハングリー精神。イカれた奴にも友情を持ち、もがく姿が憎めなくどこか愛おしい。彼らの人生は最低のようで愛される人間性をすでに手に入れています。

現実もかぶる?T2周りの役者達!

今やハリウッドスターの仲間入りを果たした本作品の主人公ユアン・マクレガー。(有名なところではスターウォーズなど)しかし、監督とはギクシャクした関係が続いていたそうです。

シックボーイ役ジョニー・リー・ミラーはユアンと映画会社を設立した一方で離婚も経験しました。ベグビー役のロバート・カーライルはドラマ勲章をエリザベス女王に授与されました。

しかし彼は生粋のスコットランド人で祖国は独立で揺れています。スパッド役のユエンも同じくスコットランド出身。みんな成功していますが、揺れ動いて年を取るのは誰もが平等ですよね。

ダニー監督がしたユアンへの仕打ち?!

彼らはともにインディーズ映画界からハリウッドまでのし上がった同志、兄弟のような最強タッグと言われ絶賛されました。しかしそんな成功は、一時の迷いや過ちも犯すものなんですね。

当初ユアン主役予定の映画「ザ・ビーチ」を、ハリウッド側の要望で急遽レオナルド・ディカプリオに変更したのです。その方が興行収入成績が上がるだろうという会社の方針でした。

断る事も出来た監督でしたが、この時は魔が刺した事を告白し謝罪しています。なんと10年間も関係がギクシャクし、今回の映画を撮る事によりやっと和解出来たそうです。

主演ユアンマクレガーの独り言が刺さる

彼は本作品のインタビューで次のように語っています。「今の時代?正直わからないな。一見平静を装ってるけど何もかもが混乱している。そういう怖い時代だよ。」刺さりますね〜。

全く同感ですよユアンさん。わからない時代に我々は生きている。24時間携帯電話とにらめっこしている生き物が現代の人間の姿で、野生の勘と引き換えに情報を得ていますよね。

与えられるまま思考しない危険な状態を避けなければいけません。混乱の行く先は何処なのか?本当に大事なものはなんなのか?何かを失う事が選択でもある事を忘れてはいけません。

【ネタバレ】1から2への愛情的パワーにヤられる!

人生を選び未来を自らの手で切り開いていくという事は、無敵の20代が終われば誰もが突きつけられる現実。逃げる奴は人のせいにし、もがく奴でも日銭に追われ悪事の日々。

いくら思い通りじゃなくても友情を忘れない奴もいれば、八つ当たりで暴れ狂うイカれた奴もいる。しかし皆と遊んだ街が今日もあり忘れられないシーンが心にある。

そんな傷だらけのノスタルジーでもいいんじゃないか?受け入れなければ心はもっと苦しむ。ペラペラでもいい。カッコつけて行こうぜ。確かにクズかも知れないが美学を感じます!

原作者の予想を超えたT2

原作者であるアービン・ウェルシュは、最初にT2クランクインが決定した時は正直なところ心配したと言います。それは1を好きだったファンが映画館に足を運ぶ時の気分と一緒です。

20年後の続編ってシラけた同窓会みたいになってたら嫌だなぁ。。見事に裏切りました!いい意味で。監督と脚本家は原作の続編「ポルノ」を題材に新しい命を吹き込みました!

これは監督と脚本家がいかに、この作品を愛しているかが良く出た結果でしょう。音楽を通じて現実と非現実を魅せる斬新な表現と、テンポの速い映像は今の10代が見ても新鮮な感覚!

映画は時間の切り貼り

ダニー・ボイル監督映画の独特なスピード感の種明かしとも言えるインタビューでの発言では、映画というものは時間の切り貼り。過ぎ去った時間を早送りしたり巻き戻したりする。

さらに音楽との効果的な絡ませ方でダニー・ボイルフィルムはより個性的な作品になっている。ストーリーが前後したりする手法はタランティーノ映画でも見られますが、どちらも好きです。

手法は似てる部分もあるかもしれませんが、かたやアメリカこちらはイギリスとお互い全く似てない強烈な個性がありますよね。こちらは何から何までザ・スコットランドです!

メインキャスト達の作品愛

メインキャスト達はプロ意識から、薬物中毒という設定の身体にする為に減量をしたり、実際の薬物中毒者がリハビリしている施設を尋ねたりし役に入って行きました。

やがてそれは作品愛になり、20年後の役を考える時には古い友人のように思えたと語っています。それぞれの役が象徴するお洒落過ぎず小汚いファッションセンスすら愛おしいとも。

17歳の実娘もこの作品世界に夢中だよと嬉しがっています。この作品を愛する事は身の丈のままの人生を謳歌するようなものに近いのではないのかなと思います。とても大事な点ですね。

気の優しいスパッド

彼も薬物からなかなか足を洗えず、陽気には振る舞うが寂しがり屋だし頼まれると嫌と言えないタイプ。すごく友達想いでいい奴なんだけど、いい奴すぎてちょっと心配な奴。

配役がうまいなぁと個人的に一番思う人物です。こういう吹き溜まりみたいなグループは大抵、自己中な奴が沢山いるもんだけど彼はその中で唯一の良心とも言える貴重な存在です。

やっぱり将来が一番心配な奴だったりするんだけど、なんか癒し系で放っておけない。マイペースでこういう奴いるよなぁと言うタイプです。友情に欠かせないバランスを取ってくれますね。

シックボーイ

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シックボーイは20年の時を売春をはじめとするヤバい裏稼業で生きてきた。監督曰く主人公レントンとは人生のライバルとして競い合うがゆえ嫌い合い一番心を打ち明け合った仲。

とても繊細で複雑な間柄だが、物語を象徴する関係がここにあると言います。男同士の照れ隠しってやつですかねぇ本音を言える様になるまで二人には20年かかった訳ですよね。

最初は本当に嫌いだったかも知れませんね。そんなもんでしょって感じでよくわかります。しかしそこから親友になる奴は運命的で、そうそう居ません。ましてや年月を分かち合えるなんて。

切れまくりの危ないベグビー

出典:http://bd-dvd.sonypictures.jp

1も2もブッチ切りの喧嘩中毒ベグビー。こういう奴が近くに居るだけでしょっ中、周りは喧嘩に巻き込まれ全くしょうがない奴なんですが、なんと彼は同性愛者設定だった?!

それを悟られたくないばっかりに、執拗に暴れん坊キャラを演じていると言うさらに面倒クサイ内情があるそうです。「でも友達だもんな。しょうがない。」と同情されています。

自慢話でウソはつくし、すぐにカッときてナイフは出すし喧嘩は片っ端から売りまくる。ヤク中じゃないだけでイカれてるとまで陰口を叩かれる始末。2でもやはり困った奴ですねぇ。

トレインスポッティングは音楽が超絶カッコイイ!

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サントラの方は90年代という時代背景がキーワードです。商業ロックにツマらなさしか感じなくなっていた新しい世代。もっと現実感と無茶苦茶なパワーが感じられる音楽が必要でした。

またネット社会の創世記の頃でもあり、それは同時に時代にシラけた若者達を急速に世界規模で増殖していったのでした。その結果、爆発的に支持されたのは気だるいぜ!という音楽。

90年代的な特徴として現状への否定や拒絶、かと言って目標が非常に見つけにくい時代への苛立ちと自己確立を表現しクールなファッション性やドラッグカルチャーが強い音楽でした。

T2のサントラの2000年代ルードボーイっぷりがCOOL

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サブカルチャーにどっぷりの不良をルードボーイと言い、もともとはレゲエと一緒に海を渡ってきたジャマイカン・スラングです。感情的な熱くなり過ぎる音楽はここにはありません。

現状を見据えたクールな態度。相手を配慮した内に秘めた不満や怒りを詩的に表現する手法が多いのが特徴ですね。敵が見えにくい時代だからこそ生まれた冷静な表現方法だと思います。

感情を混ぜすぎると敵をつくる。敵をつくると論点がズレるので問題だけをあぶり出し意味のある表現にする。デジタルビートスタイルに冷静な歌詞が現代的な主流のような気がします。

サントラの中から気になった曲をちょっと解説!

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やはり一貫してイギーポップのラストフォーライフはこの映画のテーマ曲になっています。この曲を作ったイギーはドラッグで生死の境をさまよいキャリアもフイにしかけた元中毒者。

ロック界でもヘビーなジャンキーとして有名でしたが、この曲は自分への戒め?過去の自分を笑い飛ばし完全に足を洗う事に成功し、まるで頭のいい野生の蛇の様に生まれ変わりました。

この映画の何も無い街で悪事をはたらき日銭を稼ぎ薬物中毒という日常。涙も笑いもありながら、そこからの脱出という流れがまさに主人公視点にぴったりはまってますよね。

1を見てない人も両方見たくなる続編!

https://youtu.be/r7r1drnnHxs

ざっくり言えば1は青春時代そのもので、2はその20年後ですがそこに並べられた演出のヒントに何を見るか?何を感じるか?笑いも涙も色んな意味があるんじゃないか?と感じます。

つまりこの映画は見る世代によっても受け取り方が変わってくるんじゃないかな?と思う訳です。人生というものが人によって様々なように、年の重ね方や受け入れ方もそうですよね?

主観と客観、その中に依存というキーワードがあり過去だったり逃げだったり虚勢だったりする訳ですよね。人生賛歌の愛というものはどこに位置するのか?と、問いかけている気がします。

男はいつまでも夢見がちで女は強く現実的

「いつまでバカをやりつもり?」いつの時代も夢見がちな男へ女が思う事は同じ。世界中で何回リピートされたんでしょう?ただ最近では夢見る男なんて日本では珍しいかもしれないですね。

変われない男は変われないなりに、オッさんになる前に何かを見出すもんですが、それもみんながうまくいくとは限らない。ただそこには自覚で行動してきた清々しい悟りがあります。

彼らを若い世代はイタイと言うかも知れませんが、戦わないよりはマシだったと納得している。そしてそんなバカな男達は意外と女にモテたりし、楽しくやる術を身につけていますね。

ただのドラッグ映画なんてとんでもない!

名作スタンドバイミーがアーリーアメリカンなノリで、ノスタルジックな映像美だったのに対し「トレインスポッティング」はそれの斬新アイデア満載スコットランド版でしょうか。

非常にヨーロッパ的な感性が随所に光っていると思います。それは今までの映画になかったやり口で濃い人生劇を軽快にエンターテーメントしうる魔法のような映画手法です。

ドラッグも扱っていますが、そんな事は重要でなく人間の心に突き刺さる素朴なテーマを題材にしています。かっこよくてもダサくても友情と愛というものは普遍的だという事でしょう!

人生、何で幸せと思うか?

人生を選べ。選んだからには結果がどうあれ納得するだろう。有り余る収入が欲しいのか?老後の心配の無い安定か?人が羨む名誉か?一か八かの夢かロマンか?何の為の人生か?

何をやっても幸せと思える事が重要で、他人が幸せそうだと思ってても何の意味もありません。何を財産とするかでも人生は変わります。金か友人か子供か高級なコレクションか。

人を笑うのは簡単だけど、一番肝心な自分自身はどうなんだろう?その為に何の努力が足りないんだろう?幸せと思える人生を、グッドラック。そんなメッセージも作品から感じますね。

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