【ハイスクール・フリート】日常アニメかと思いきや海洋戦記!空前のタイトル詐欺アニメ出港!

2016年春アニメの話題を集めたはいふりこと、ハイスクールフリート。可愛らしい女の子たちのポップなPVで新しい日常アニメを予感させましたが、蓋を開ければ、女子高生たちの本格的な海洋戦記モノという驚きの演出で視聴者を驚かせました。放送終了後もOVAが展開され、まだまだ人気は衰えていません!

海洋戦記×美少女!ハイスクール・フリートとは

出典:https://www.amazon.co.jp

ハイスクール・フリートは2016年4月から放送された鈴木貴昭が原案のオリジナルアニメです。海の平和を守る女性部隊「ブルーマーメイド」の養成学校に入った主人公、岬明乃が艦長を務める駆逐艦・晴風を舞台に、様々な困難にぶつかりながらも、同級生たちと力を合わせて乗り越え、成長していく物語です。
戦艦との本格的な海戦や、艦長としての責務と親友の知名もえかを助けたいという想いの間で揺れる明乃が葛藤するシリアスなシーンなどもあり、個性豊かな同級生たちの楽しいドタバタ劇がありと、メリハリのあるストーリーは何度でも見たくなってしまいます。
女の子×ミリタリーというギャップのある組み合わせはガルパンなどたくさんありますが、普通の女の子が艦船に乗り、時には実弾で撃たれる危険に晒されながら戦うという、一味違った作品になっています。

タイトル詐欺!?「はいふり」とはなんだったのか…

ハイスクール・フリートは放送前には「はいふり」というタイトルで紹介されていました。PVも可愛い女子校生たちにキュートなBGM、ポップな色遣いで作られており、これは新しい日常アニメだと多くの視聴者が期待しました。しかし、それは1話放送後にすべてひっくり返されます。
1話のラストで突然、所々が沈んでしまった日本が映し出され、PVの明るい曲ではなく、Trysailの勇ましいOPが流れた後にタイトルが変更されるという演出で視聴者を驚愕させ、ツイッターを始めとしたSNSで大騒ぎになりました。タイトル詐欺ならぬタイトル自体が詐欺という斬新すぎるスタイルが誕生した瞬間です。

『魔法少女まどか☆マギカ』、『がっこうぐらし』や『結城友奈は勇者である』といった「普通の日常アニメと見せかけて実は・・・」といった視聴者を欺くアニメが流行っていたため、はいふりは一体どこまでハードになるのかと視聴者を不安にさせました。が、終わってみれば平和で円満な感じになり、少し肩透かしを食らった視聴者も多かったとか。
放送前に「実はこのアニメ、何か裏があるのでは」という声もありましたが、タイトルまで変え、広告のポスターまで弄るスタッフの念入りな準備の成果か、タイトル詐欺に多くの視聴者が引っかかることになりました。しかし、タイトルが変わったからと言って特にハードな展開があったわけでもないので、結局、はいふりというのはただの愛称紹介で、タイトル変更は視聴者を驚かすためのちょっとした遊び心だった可能性が高そうです。

絵柄に反して設定が重厚な「ハイスクール・フリート」

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ハイスクール・フリートは今から100年前、日露戦争後の横須賀市が舞台になっています。100年前の世界とはいえ、タブレットやテレビなどがあり、現代社会に近い描写がされています。
海底資源の採掘や海底のプレートがずれるなどの影響で国土の一部が沈み、低地にあった町は沈んでしまっています。大都市の東京や大阪などは海に沈み、東京タワーが半分ほど海に浸かっています。その後、海上都市が各地に誕生し、貿易や移動のために船を使っていくうちに日本は世界有数の海運大国になります。
海上都市になったことで船の使用頻度が高まり、行き来する船が増えたことでトラブルも起きるようになりました。そこで治安を守るために生まれたのがブルーマーメイド、いわば警察です。明乃たちのいる学校は警察学校みたいなものと思えばわかりやすいですね。ちなみに男性の部隊も存在しており、そちらはホワイトドルフィンと呼ばれています。
形が変わったとはいえ悲壮感は全くなく、街の様子は至って普通です。OVAでは街中で過ごすリラックスした船員たちの姿もあります。このような平和を守るために、ブルーマーメイドは日夜活動しています。

「ハイスクール・フリート」の登場人物はしっかりかわいい



ハイスクール・フリートの大きな特徴といえばやはり女の子キャラの豊富さです。「のんのんびより」で知られる漫画家のあっとがキャラクターデザインを担当し、個性豊かな女の子たちを描いています。大人っぽいおしとやかなお嬢様、家庭的な雰囲気で料理好きな子、凛々しい佇まいがカッコイイ子から、任侠映画に影響されて言動がおかしくなる記録員など、様々な女の子がいます。
特に人気が高いのは艦長の岬明乃、副艦長の宗谷ましろ、記録員・書記の納紗幸子、ドイツ艦のアドミラルシュペーの副艦長であるミーナの4人です。特に納紗幸子はOVAの主人公にもなりました。アニメ雑誌のピンナップには西崎芽依、立石志摩、知床鈴の3人もよく登場します。

また、公式アプリではキャラフレームがあり、お気に入りのキャラと一緒に写真を撮るなんてこともできます。種類も豊富で、制服姿だけでなく、私服姿やチアガール、白いワンピースなどの可愛らしいものから、作中の変顔などユニークなフレームまであります。写真を撮るときに思わず使いたくなりますし、眺めるだけでも満足できてしまう実用性の高さが評判です。気になった方はぜひダウンロードしてみましょう。

「ハイスクール・フリート」は戦艦好きなら大歓喜!

軍艦がメインになる物語ですから、その描写にもかなり力が入っています。圧倒的な火力でブルーマーメイドの艦船をなぎ倒し、怪物的な耐久性で晴風を苦しめた戦艦・武蔵は風格たっぷりに描かれていますし、天皇の御招艦としても親しまれ、戦前を代表する戦艦と呼ばれる比叡も事細かに描かれています。内部は生徒でも操縦できるように自動化された最新鋭のシステムを積んでいますが、艦体自体は過去に使っていた軍艦をそのまま使用しています。
明乃たちが乗る晴風は架空の軍艦で、デザインも全てオリジナルです。陽炎型駆逐艦をモデルにし、細かい部分までこだわって作られました。試験用機材を搭載した練習艦で、他の陽炎型よりも速度が出ますが、安定さに欠けるという難点があります。主に試験で下位になった生徒が乗り、落ちこぼれ艦と呼ばれることも。逆にもえかが艦長を務める武蔵は、成績上位者が乗る船として尊敬を集めています。
機関操縦室の音やラッパの音色などは、スタッフが実際に艦船へ行って録音しているので臨場感が違います。手旗信号や号令なども実際に確認してからアニメにするこだわりぶりです。

後半の敵はウイルス?「ハイスクール・フリート」は物語も重厚……。

物語の中で重要なカギになるのが4話から出てくる謎の小動物。このネズミに触れた志摩がいきなり攻撃的になり、助けに来た明石やブルーマーメイドを砲撃するトラブルを起こしてしまいました。この小動物はある特殊なウィルスを持たされており、感染すると自分の意志とは関係なく他人を攻撃してしまうという性質があります。1話で教官が晴風を砲撃したのも、このウィルスが原因だったのです。
後に晴風の衛生長、鏑木美波によって、この小動物はRATtと呼ばれる生物で、科学実験によってウィルスを植え付けられた動物です。このウィルスは海水に弱いので、感染したばかりなら海水をかけるだけで治ります。時間が経ってしまった場合は鏑木が作ったワクチンを打たなければいけません。

アドミラルシュペーや武蔵でウィルスに感染した生徒を助ける際に活躍したのが画像の野間マチコ。海水入りの水鉄砲と山育ちで鍛えられた運動神経を武器に、狂暴化した生徒を次々と鎮静化させていく姿はカッコイイの一言。また、鎮圧作戦では万里小路楓も活躍しましたが、得意のなぎなたによる攻撃がとても容赦がなく、その鬼のような戦いぶりは視聴者を恐怖に陥れました。
後に鏑木によってRATtに関するレポートが提出され、事態は収束しました。この騒動は晴風の船員にとって大きな功績になりましたが、同時に大きな犠牲も生まれてしまいました。その犠牲は最終回にて確かめてみてください。

OVA版も展開!気になる内容は?

2016年9月に行われたはいふりのイベントで2017年の5月にOVAを発売するという発表がありました。OVAは前編と後編に分かれていて、記録員の納紗幸子を主人公に、アニメの後日談を描いています。さらにOVAとしては異例の、発売前に前編をテレビや動画サイトで放送するという、はいふりらしい思い切ったサービスも行って話題になりました。
前編の内容は、明乃に重要機密書類を晴風の船員に配ってほしいと頼まれた幸子が、オフを過ごす船員たちの元を訪ねていきます。その最中に、晴風のクラスが解体されて、それぞれが別のクラスになってしまうかもしれないという噂を耳にします。皆と別れたくないとミーナに抱き着きながら涙する幸子。彼女がこの危機に取った行動とは・・・。といった感じの話です。
幸子のユニークすぎる一面と、仲間を大事にする熱い一面が見れるOVAとなっています。また、麻雀やダーツなど大人な遊びをする船員たちの意外な一面にも注目です。後編の内容が気になってしまう終わり方で、本当に宣伝が上手いなと感心させられてしまいました。はいふりOVAは好評発売中です。

広がる「ハイスクール・フリート」ワールドに期待!

OVAも発売されて続編への期待も高まるハイスクール・フリート。アニメ終了後もオンラインゲームの「World of Warships」とコラボしたり、JR東日本とスタンプラリー企画を行うなど、話題に事欠きません。
そうなると、やはり気になるのは2期があるのかどうか。こればかりはまだわかりませんが、OVAを見る限りではまだ続く可能性はあるんじゃないかなと思ったりします。明乃たちが成長してブルーマーメイドとして活躍するまではぜひ見てみたいですね。
軍艦のことがよくわからないので敬遠してたという人もいると思いますが、はいふりはそういった知識が無くても話が面白いのですんなり見れてしまいます。ぜひ一度、明乃たちの奮闘ぶりを視聴してみてください。そして一緒に2期を待ちわびましょう!
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