ヒンナヒンナ!ゴールデンカムイの名言&名シーン20選!

2016年「このマンガがすごい大賞」2位、「マンガ大賞2016」大賞で一気に知名度を上げた「ゴールデンカムイ」の魅力とは?独特の世界観の中から繰り広げられる名言や名シーンの数々を紹介し、その人気を徹底解剖していきます。

「ゴールデンカムイ」とは?



ゴールデンカムイ」は、非常に話題性の高いマンガ作品に贈られる「2016マンガ大賞」で大賞に選ばれた作品です。作者は、野田サトルで週刊ヤングジャンプにて現在も連載中、既刊10巻となっています。

日露戦争直後の話で、元軍人の杉本佐一とアイヌの少女アシリパで隠された金塊探しをする旅の話です。金塊は元々アイヌが秘蔵していたもので、網走刑務所に収監されていた通称のっぺらぼうが、奪って隠しました。その金塊の在り処をのっぺらぼうは、同房の囚人全員の背中に入れ墨で彫り上げ、全員の入れ墨を集めなければ分からないようにしていました

金塊を狙うものは数多く、佐一たちは命がけの戦いを繰り広げながら入れ墨の入っている囚人を探し、手がかりを少しずつ得ていきます。道中でたくさんの人物と出会い、殺し合い、時には協力し目的に向かって突っ走っています。

「ゴールデンカムイ」の魅力は?

「ゴールデンカムイ」の魅力は様々なところにあります。まずは、宝探しという主軸となる内容ですが、普通の宝探しではないというところです。次にアイヌの文化が挙げられるのですが、ほとんどの人が知らないようなアイヌ人の生活は、生き抜くための知恵の宝庫です。現代のような高度な文明のない時代の過ごし方や自然の中でどのようにして暮らしていくのかなど、とても役に立つものばかりです。

そして最後は、食事です。これもアイヌの文化がたくさん入っていて、動物や植物をその場で調達することから始まり、その調理の仕方や味付けなど見ていて本当に食べたくなるような料理が出来上がります。その他にも魅力はありますが、見ている人を飽きさせない展開が次々とあるので、続きが気になる作品でもあります。

「ゴールデンカムイ」名シーン&名言TOP20!

現代ではありえない暮らし方やストーリーになっているので、そこを生き抜くためにはたくさんの名シーンや名言が存在します。そこには戦争を生き抜き、自然を生き抜いた者たちの熱い想いが込められているので必見です!

第20位 「ヒグマは巣穴に入ってきた人間を決して殺さない」

アイヌの言い伝えの言葉でもありますが、本当に巣穴に入る人間などいるのでしょうか?と思ってしまいます。しかし杉元も襲撃に合い、止む無くヒグマの巣穴に潜ってしまうのですから驚きです。言い伝えではそうかもしれませんが、それを行動に移すかどうかは別です。

殺されると分かっている動物に接近するのですから生きた心地がしないことは分かります。しかし戦争を生き残ってきた杉元だからこそできる選択でもあるのです。いかに生き残ることを貪欲に考えてきた人間だからこの賭けに勝つことができました。杉元はヒグマに襲われることなく追ってから身を守ることができたのです。並みの心臓ではこの選択は絶対に無理でしょう。

第19位 馬肉料理を作る!

追っ手から逃げるために馬を奪ってそのまま森の中へ向かう杉元一行でしたが、追っ手を撒いた後にその馬をどうするか悩んでいました。杉元は自分になついてしまった馬を連れて行こうかと相談しましたが、アシリパと白石は証拠隠滅をした方が良いと話します。そこであっさりと馬を殺してしまいます

そこからは、馬肉料理を作るのですが、まずは杉元の傷の治療に生の馬肉を張り付けたりと凄い展開になります。しかし桜鍋を作るのですがこれがまた美味しそうです!この場面で初めてアシリパが味噌を食べるのですが、想像以上のおいしさに感激していました。しかし相変わらず味噌はオソマにしか見えていないのが悲しいです。

第18位 「いくつになっても男子は刀を振り回すのが好きだろう?」

土方歳三の言葉ですが、元新撰組だからこその深みのある言葉になっています。あくまでも戦場で生きてきた土方歳三も年には勝てないのでは?と思うかもしれませんがそんなことはありません

70代とは思えない迫力と風格を持ち合わせているので、どんな敵が目の前に立ちはだかっても臆することなく寧ろ楽しんでいるような感じです。だから斬り合いそのものを無邪気な子供のように表現しているのですが、土方歳三がそれを口にするから不気味さが増していきます。実力があるからこそ茶目っ気のある発言は逆に怖いです。

第17位 杉元と寅次と梅子の関係

杉元が唯一心残りにしているのは、慕っていた梅子の存在です。夫である寅次は杉元の幼馴染であり親友で戦場でも一緒でした。

寅次は全てのことで杉元に自らが劣ってしまうから梅子に相応しくないとも思っていました。いっそのこと梅子と杉元が一緒になった方がいいのでは?そんなことすら頭の中を過ってしまいます。しかしそこは梅子の芯の強さが出ていました。自分の選んだ男は寅次しかいない。それは気の迷いや妥協などではない。そのことをはっきりと寅次に梅子が伝えたことで寅次の迷いやコンプレックスは消えたのです。

そんな2人を温かく見守っているのが杉元で、とても良い関係性を描いた過去の場面になっています。

第16位 「生き残りたくば死人になれ」

土方歳三の言葉ですが、これも武士らしい言葉です。戦争をするということは覚悟が必要です。しかしその覚悟を持つにはどうしたらいいのか?それで多くの人間が悩んで殺すことを躊躇したり、殺されることを嫌がります

それなら自分が死んでしまった人間だと思えばいいということです。死人は痛がりませんし、感情も抱きません。殺されることもなければ、相手を殺しても構わないのです。そういう気持ちでいれば自然と覚悟ができるようになるのです。

この境地に至るにはたくさんの屍を築き上げてこなければ絶対に無理でしょう。大体の人間は心のどこかに迷いを抱いてしまうのでそこできっと生死が分かれるます。揺るぎない覚悟……これを持てる持てないの差は大きいです。

第15位 「全部食べて全部忘れるな!!それが獲物に対する責任の取り方だ」

獲った鹿を解体してその場で調理して杉元とアシリパと白石が食べました。そしてアシリパが白石が持ってきた酒を飲み、酔っぱらってしまいました。杉元はお腹がいっぱいでもう食べられないと言った瞬間にアシリパのビンタがさく裂して、この名言を叫びました。

自らが殺した生き物を食べて自分が生きているということを忘れるな!ということを話しているのですが、自然からの恵みに感謝しているからの発言です。私たちが普段当たり前のように口にしている肉というのは全部殺して食べているということなのです。殺して食べるからこそ、その生き物に感謝をしなくてはならないということです。当たり前になりすぎているからこそ見えない部分というものが多いのが分かります。

第14位 「一発で決めねば殺される 一発だから腹が据わるのだ」

ヒグマを銃で狙う時の二瓶鉄造の言葉です。銃弾に余裕があると気が緩んでしまうという言葉の意味なのですが、生死と隣り合わせの状況だからこそ言える言葉でもあります。銃弾が一発しかない状況で、自分を追い込まなくてはならないというのはなかなかできるものではありません。

しかしこれが駄目なら殺されるということで割り切ってしまうことで腹をくくれるからこそ緊張しないで狙いを定めることができるのです。その境地に達するには現代では絶対に無理なことなので、この言葉の重みを感じます。もしも外してしまったらどうしよう……そう思う人がほとんどです。

第13位 二瓶鉄造エゾオオカミに敗れる

自らの死に場所をエゾオオカミに求めた二瓶鉄造ですが、本当に狩人なのだというのが分かるシーンでもあります。人を殺す訳ではなく、ただ純粋に獣を追い求めた到達点がここだったというのが分かります。

エゾオオカミは頭が良く、身体能力も高く、容姿も美しいと狩るには相応しい相手なのです。だからこそ最後までこだわって自らの手で射止めることを決意するのですが、結果は敗れてしまいます。1頭だと思っていたエゾオオカミはつがいだったのです。一頭なら確実に仕留めたと思ったのにまさかの2匹目……エゾオオカミの愛の力に負けてしまったといっても過言ではありませんが、二瓶鉄造は満足した様子でした。

第12位 谷垣狩り

射撃の達人の尾形との一騎打ちとも言えるこの場面は見ごたえがあります。谷垣は救ってもらったアイヌに感謝の気持ちがあるからこそ、戦場に巻き込みたくないと村を後にして山に逃げ込みます。マタギでもある谷垣だからこそ山の中での動き方、動物の利用の仕方などいろいろな方法を使って自らの不利な状況を有利な状況に変えていくのです。

まさか……ヒグマを利用して戦況をひっくり返すとは、流石マタギ!という場面です。一方で尾形の狙撃の腕も凄まじく、針の穴に糸を通すほど正確です。裏切り者としてそのまま逃げるのですが、物語が進むに当たり重要な人物でもあります。

第11位 「俺がくたばる時は安らかに死なせて貰おうなんてつもりは毛頭ない」

杉元佐一の言葉です。戦争でも終戦後も人の命をたくさん奪ってきたからこその発言ですが、ここまではっきりとした意思を持って話せるのは凄いことです。大抵の人間は自分を納得させるために幾度となく自問自答して自らを許そうとするのです。

しかし絶対に自分はろくな死に方をしないとはっきりと言い切れるのは、苦しい戦争で生き残れる証でもあるのです。生に対してあさましほどのしがみ付きよりも逆に吹っ切ってしまった方がかえって命を救うことにもなるのが戦場ではよくあります。そのことを意味しているのだとも思いますから流石、日露戦争の生き残りと思います。

殺す覚悟があるからこそ相手に殺されても悔いはないという心持ちも感じることができます。

第10位 永倉新八の戦い

日泥と久寿田の2つの勢力争いの戦いの中で、永倉新八と土方歳三は日泥側について殺し合いを繰り広げます。今まで永倉新八は戦う姿を見せたことがありませんでしたが、久寿田の手下に囲まれた時に初めて刀を抜きます。

土方歳三の戦い方は数々見せられてその鬼神のような強さは分かりましたが、永倉新八の強さは全くわかりませんでした。しかしこのシーンでその実力が明らかになっています。神速のような抜刀術で、相手を瞬時になぎ倒していく姿は圧巻です。ここまで強かったのかと思わせてくれる場面でもあるので、永倉新八の実力を改めて見直したくなります

いつも眠そうにしているただのおじいちゃんじゃなかったんだ……

第9位 「必要な額のカネが手に入ったから「いち抜けた」なんてそんなこと……俺があの子にいうとでも思ってんのかッ」

競馬場で杉本が占い師のインカラマツに言い放った言葉です。杉元の目的は金です。それを競馬場で一気に手にいれたらどうするのか?その真意を確かめるような意味がここにはあります。杉元とアシリパは旅をすることで絆がどんどん深まってきているので、杉元自身も切ることのできない存在になっていました。

杉元は生粋の軍人で、義気を大事にして金で動くような人間ではありません。だからこそアシリパと最後まで行くところまで行く覚悟があるのです。迷うことなく口にした杉元の男らしさは見ていてとても清々しいです。アシリパは男顔負けの狩猟技術や動物を捌く術を持っているのですが、少女であることには違いありません。だからほっとくことができないのです。

第8位 赤毛のヒグマとの戦い

ヒグマに所有している馬を次々に食べられて困っていた地主の依頼で、ヒグマ退治を引き受けたことから話が始まります。赤毛で片目がつぶれていて、爪が欠けているのが依頼されたヒグマの特徴だったはずなのに何故かその特徴がありませんでした。

何とその森には3匹の赤毛のヒグマがいたのです。ヒグマに囲まれてしまった瞬間から死闘が繰り広げられます。家の中にどうにか逃げ込んだものの銃弾を外へ落してしまい戦うための術がありません。ヒグマは家を壊す勢いで必死に中に入り込もうとしてきます
誰かが銃弾を取りにいかなければならない状況になり、どのようにしてヒグマの気を逸らすか……刻一刻と迫る緊張感のある場面でもあります。

第7位 偽アイヌとの戦い



杉元たちが旅の途中で訪れた村は偽のアイヌ人がいる村でした。村人を殺して脅して村長たちに成りすましていたのはヤクザの人間で、アシリパが知らない間に連れて行かれていました。そのことに気付いた杉元の怒りといったら物凄いものでした。

襲い掛かってくる連中を鬼のような形相で躊躇なく殺していき、アシリパの無事な様子を見て安堵の表情を浮かべていました。戦争経験だからこそできる巧みな戦闘術は見ごたえがあり、杉元を怒らせたらとんでもないことになるのが証明された場面でもあります。

第6位 「弱い奴は食われる」

この言葉は作中に何度か出てきます。戦争でも自然でも弱い奴は食われるのです。杉元が話すのは戦争の話しで殺し合いの中で僅かな気の緩みや弱みなどを見せたものはそのまま死に繋がっています。

そしてアシリパの話しでは自然界の生存競争になり、力のない物はそのまま食われてしまうということです。死ぬか食われるか言葉は違えど結果は同じです。自然の摂理でもあり、分かりやすく地球に存在する生物の在り方を表現した言葉でもあります。弱肉強食、単純だけど奥が深いのです。

第5位 「俺は不死身の杉元だ」



「ゴールデンカムイ」の作中で定番中の定番とも言える言葉ですが、杉元佐一の存在そのものを表す台詞でもあります。日露戦争という過酷な戦争を生き抜いたことによりその異名と持つことになりましたが、杉元自身が自らを奮い立たせるために使う言葉でもあります。

こんなところで死ねるか!そんな意志が伝わってきて相手を押し切る力にも覚悟にも繋がっているのがよく分かります。

第4位 「もし俺が死んだらアシリパさんだけは俺を忘れないでいてくれるかい?」

酔っぱらった状態で杉元がアシリパに口にしてしまった言葉ですが、これまで密度の濃い関係を持った人間が側にいない杉元だけに重い言葉になっています。日露戦争後にも軍隊の仲間と一緒に行動することもなく一匹狼でやってきた杉元だからこそアシリパというアイヌの少女が新鮮でほっとけない存在だというのが分かります。

アイヌ人の様々な知恵や狩りの姿勢を目の前で見ることで、自然と人間の調和やいかに自分が傲慢だったのかというのを考えさせられるからこそアシリパを認めています。そしてそんなアシリパには自分のことを覚えていてほしいと願うのを素直に話せる姿が鬼神のような強さの裏に隠された真の顔なのです。

意外な杉元の一面が見られる場面であり、言葉なのです。

第3位 「全力で抗いますのでどうか僕を煌めかせてください」

ニシン漁の盛んな地域に辺見という金塊の鍵となる刺青を持った元囚人がいました。辺見は変わった願望があり、自らを残酷に殺してくれる人間を探していました。そして出会った杉元に自らと同じような人殺しの匂いを感じその願望がどんどん強くなっていきます。

ただ殺されるのではなく、抵抗し相手を殺す気合の中で自らを無残に殺して欲しい。そんな願望を満たすための言葉なのですが、死というものに向かっていくその瞬間こそが美しいと言える言葉で、粋な感じになっています。

第2位 杉元、最愛の人梅子との別れ

好きな女性を諦めて、幸せになって欲しいと願い、戦争に行ったものの帰ってきたのは自分だけ……梅子の夫の寅次は戦地で死んでしまいました

そのことを梅子に告げるために家の前に行くのですが、流石に梅子に直接会うことはできずに家の人間に寅次の骨を渡して帰ろうとします。その時に梅子が杉元に気が付き近くまで来るのですが、病のせいで目が見えなくなっていた梅子にはその人物の雰囲気が杉元とは別人のものに感じてしまい、思わず退いてしまいます。

戦争に行き、たくさんの人間を殺した杉元は以前のような雰囲気を身に纏うことができなくなったのです。消そうと思っても消えることのない人殺しの臭いは一生付きまとっていくのだというのが分かる場面でもあり、梅子に距離を置かれた杉元の悲しさを感じます。

第1位 ヒンナ

「ゴールデンカムイ」では、何度も生き物を捕らえて殺してそれを調理して食べます。しかも脳みそ、目玉、骨、内臓など余すことなく料理して食べるのです。それは自然の恵みに感謝し、食べることで自分が生き長らえることができるということを意味しているのです。

アイヌ人はそんな恵みに感謝を込めてヒンナという言葉を口にするのですが、ただおいしい!ではなく自分のために犠牲になってくれてあるがとうございます。という深い意味が込められています。作中でいろいろな動物を食していますが、無駄なく食べる姿が素晴らしく、おいしく描かれているので残酷でもあるのですが不思議に嫌な感じに見えません。それもヒンナの精神があるからなのがよく分かります。

これからが楽しみな作品!

現在も連載中の「ゴールデンカムイ」はまだまだ物語の核心に迫っていないような状況です。だからこそ、これからどんなことが展開するのかが楽しみな作品でもあります。

アイヌ人の生活の知恵や料理も見せ場の一つなので、まだまだこの先も役立つ知識や見ているだけで食べたくなるような場面をいくつも見せてくれることでしょうし、命を賭けた戦いも起こることは間違いありません。その他にも杉元、白石、アシリパを中心に新たな登場人物が追加されるかもしれません。金塊の謎は?アシリパの父親は?鶴見中尉や土方歳三の動きは?これからの躍動に目が離せません

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