『逃げるは恥だが役に立つ』の魅力とは?今さら人には聞けない作品紹介!

社会現象ともなったドラマ「逃げ恥」。見逃してしまったというアナタ、ほとんどの人に「面白かった!見てないなんてモッタイナイ!」と言われているはずです。「逃げ恥」ってそんなに面白かったの?!今さら人にきけない魅力をご紹介します!

『逃げるは恥だが役に立つ』はドラマで話題の傑作漫画!

「逃げるは恥だが役に立つ」、諺(ことわざ)のような言葉ですが、これは漫画のタイトルです。略して「逃げ恥」と呼ばれているこの作品は、講談社の月刊 「Kiss」で連載中の海野つなみさんの作品です。2015年に第39回講談社漫画賞 (少女部門) を受賞している大人気漫画なのです。
海野なつみさんといえば、過去には「なかよし」で連載されていたこともあるので、知っている方もいるかもしれませんね。そんな「逃げ恥」がドラマ化されたのが、2016年、秋のTBS連続ドラマでした。

視聴率20%越え!「恋ダンス」が話題となった逃げ恥のドラマ化

新垣結衣さんがTBSの連続ドラマ3年半ぶりの主演ということもあり、始まる前から注目されていた「逃げ恥」でしたが、ふたを開けてみればびっくり!想像以上の反響があったようです。主人公の森山みくりを新垣さんが演じ、相手役の津崎平匡(ひらまさ)を星野源さんが演じています。
星野さんはラブコメドラマは初ということで、いったいどんな役柄なのか、ファンたちも楽しみにしていたようです。このドラマが始まって「逃げ恥」という言葉をSNSなどでよく見かけるようになりました。その話題の末端にあったのが「恋ダンス」です。

「恋ダンス」っていったいなに?

アーティストでもある星野源さんがこのドラマのために書き下ろした「恋」という曲に合わせて、出演者たちがエンディングで踊る「恋ダンス」は社会現象をも巻き起こし
ました。youtubeに「踊ってみた」動画が公開されたり、海を越えてアメリカにまで渡り、結婚式の余興や忘年会には「恋ダンス」が定番となりました。
「逃げ恥」は知らなくても「恋ダンス」は知っているという人もいるほど、その知名度独り歩きしていたほどの大反響でした。「恋」という曲もとてもよかったのですが、さらに人々を惹きつけたのがその振付でした。
これは振付師のMIKIKOさんという数々の有名アーティストの振付を手掛ける方が担当しており、実際、星野さんもミュージックビデオで恋ダンスをしています。その恋ダンスをドラマのエンディング用として少し変えたものが「恋ダンス」として多くの人に広まったのでした。

ドラマから生まれた「流行語」

そしてもう一つ、「逃げ恥」はブームを巻き起こしています。それが「ムズキュン」という言葉です。これはドラマ内でみくりと平匡のなかなか発展しない状況に見ているこっちがムズムズしてしまう!というもどかしい気持ち、そしてそんな二人を見てキュンとしてしまうところから使われるようになった造語です。
視聴者たちがこれほどまでに「逃げ恥」の虜になっていたことがよくわかります。さあ、そんなムズキュンしてしまうほどのドラマ、いったいどんな内容だったのでしょうか・・・?!

『逃げるは恥だが役に立つ』のあらすじとは? どんなストーリー?

主人公は森山みくりといい、派遣社員をしている26歳の女性。大学院を出たものの、なかなか内定をもらえず惨敗の末に派遣社員として精を出す日々を送っていました。が、ある日突然、その仕事も契約終了となってしまいます。
彼氏ナシ、職ナシとなったみくりに父親は、自分の元部下の津崎という男の家事代行のアルバイトへ行くように進めます。母親が掃除の仕事をしていたこともあり、たいていの知識は叩き込まれていたみくりは、意気揚々と新しい職場へ向かいます。
が、扉を開けて出てきたのは、見るからに真面目そうな津崎平匡という男性でした。ゴミを漁られたり、おおざっぱな仕事をされたりと、家事代行には手を焼いていた津崎は、みくりの仕事っぷりに正式採用を決めます。

選ばれる、という喜びを知ったみくりが突拍子もない行動に・・・!

内定をもらえず、派遣先にも切られ、結局自分は選ばれない人間なんだと意気消沈していたみくりに、家事代行という天職が舞い降りてきたのです!が、家庭の都合により突然、仕事をやめざるを得なくなってしまいます。
せっかく職にありつけたとたんに・・・意気消沈するみくり、津崎も優秀な人材がいなくなることを惜しみました。そんな時、みくりが突拍子もない提案を投げかけるのです。「いっそ、結婚しませんか?!」就職としての結婚、つまり契約結婚です。
驚いた津崎でしたが、慎重に検討した結果、その提案をのむことを決意。そこから、35年間女性経験ゼロのプロの独身である津崎と彼氏ナシ職ナシだったみくりの表面上の新婚生活がスタートするのです。いかにまわりにバレないようにするか、2人が織りなすムズキュンシーンは視聴者たちを虜にしました。

逃げ恥に登場するユーモアあふれるキャラクターたち!

このドラマでは、津崎とみくりだけでなく、面白いキャラクターが脇を固めています。俳優さんが演じることで、漫画とはまた違った良さがでているところも必見なのです。

森山みくり役 新垣結衣

両親と3人で実家暮らしのみくりは大学院で心理学を学んだこともあり、すぐに人を観察し、分析するクセがあります。さらには、妄想癖があり、すぐに自分の世界にどっぷりつかってしまうところも・・・。
そのため、ドラマ内でもこの妄想シーンは毎回繰り広げられ、新垣さんのチアガール姿や女子高生姿など、ファンにはたまらないシーンがたくさんでてきます。内定をもらえなかったことから、厳しい現実から逃げるように妄想をする妄想女子のみくりですが、いきなりぶっ飛んだ提案をするところは父親譲りのようです。
また、恋愛においては大学時代に「小賢しい」と言われたことが傷になっており、なかなか踏み出せずにいるのが現状のようです。そんなみくりが津崎に出逢ってどう変わっていくのか、ドラマ内ではその成長ぶりも必見です。

津崎平匡役 星野源

京大卒の高学歴を持ち、IT会社でプログラマーで高収入を稼ぎ出すエリート。が、生まれて一度も女性とお付き合いをしたことがない「プロの独身」。自身をそんな風に称していますが、本当は誰かに選ばれたいという思いを抱きながらも、自己肯定感の低さにさいなまれています。
たいていの事は自分でできるので、家事代行にはこれまで満足していませんでしたが、みくりがやってきたことによって少しずつその生活に変化が見え始めます。また、潔癖症で気難しいところがありますが、みくりによってだんだん心に張り巡らされていた氷が解けていく過程では、彼を愛しく思う瞬間もでてくるはずです。そんな繊細さと可愛らしさもひそかに持ち合わせている津崎を見事に表現している星野さん、そしてこのキャスティングもバッチリだと思います!

土屋百合役 石田ゆり

みくりの叔母である土屋百合は漫画では52歳のキャリアウーマン。美人で昔はモテモテで彼氏もいたのですが、男性経験はなく、気づいたら独身のまま50代に突入してしまったという女性です。
ドラマでは46歳の石田ゆりさんが演じ、偶然にも役柄と名前が一致していることもあり、自然と「ゆりちゃん」に親近感が湧くのは石田さんの演技力の凄さなのかもしれません。みくりに「叔母さん」とは呼ばせず「ゆりちゃん」を貫かせ、娘のように甘やかすことが生きがいとなっています。漫画のゆりちゃんはしわなどカナリリアルに描かれていますが、ドラマのゆりちゃんは石田さんが演じているということもあり、また違ったゆりちゃん像を楽しむことができす。

日野秀司役 藤井隆

津崎の同僚で、二児の父親。いつもテンションが高く、あまり心を開いていない津崎に対し、仲が良いと思い込んでいるような天真爛漫さをみせています。ドラマでは、藤井隆さんが演じているのですが、もうハマり役だと思います(笑)「結婚はいいよ~超ハッピーだよ~!」と津崎に言うシーンは、本当に心から言ってるのではないかと思うくらい、藤井さんの人柄がしっかりと生きているキャラクターです。
愛妻弁当をおいしそうに食べ、奥さんと子ども思いの理想の旦那さんという感じで、女性は日野さんみたいな人と結婚したらきっと幸せなんだろうなとほのぼのしてしまいました。また、ドラマ後半ではサプライズなゲストも登場するのでそこも見逃せません!

逃げ恥を見てほしい魅力その1

みくりの妄想シーンでも新垣結衣さんのなりきり衣裳

みくりの妄想の域が度を超えていることもあり、ドラマの始まりですら妄想から始まることもあります。(笑)そのため、「あれ?チャンネル間違えたかな?」と一瞬確認してしまうほど、情熱大陸風であったり、ニュース番組風であったり、本格的な妄想シーンが繰り広げられています。
みくりが議員の妄想をしていた際には演説シーンやポスター、旗など本格的に作り込んであり、ドラマ制作スタッフさんたちの熱意と逃げ恥愛を感じることができます。映像になったら一瞬しか映っていないようなところにもスタッフさんの創意工夫がなされているので、そこに注目してみるといろんな発見があって面白いです。
ドラマ後半は津崎までその妄想に参加することになったり・・・最終回まで視聴者を楽しませてくれるパロディが豊富で、「今日はどんな妄想かな?」と楽しみにしている自分にはっとさせられることでしょう。

逃げ恥を見てほしい魅力その2

美味しそうな手料理に注目!

みくりの作る手料理が毎回色鮮やかで美味しそうなのもドラマならではです!漫画では伝わりきれない料理の部分を映像で届けることでぐっと魅力を引き出しています。津崎へのお弁当もそうですが、料理が映るシーンも多くあるので、どんなものを作っているのか注目してみるのも楽しめます!
また、津崎の会社にいる、古田新太さん演じる沼田も料理上手でクックパッドに投稿していたり、ドラマの内容以外にも視聴者のハートをぐっと離さない要素が入っているところもポイントです。また、一人暮らしの男性は「あんな美味しいものが毎日食べられるなんて・・・」と津崎をさぞうらやましく思ったことでしょう。
実際に、クックパッドと提携した「逃げ恥キッチン」では、ドラマ内ででてきた料理のレシピがアップされ、見るだけでなく作っても楽しめる、参加型ドラマになっていたことも人気のポイントだったのかもしれません!

逃げ恥を見てほしい魅力その3

なんといっても「ムズキュン」シーンは必見!

なにはともあれ、「全部いいからとにかく見て!」と言いたいのがホンネですが・・・(笑)ドラマが進むにつれて心の距離が近づいていくみくりと津崎の「ムズキュン」な面々をぜひともご覧いただきたいのです!育った環境も、趣味も全く違う二人がひょんなことから出逢って、共に生活をはじめるという人間ドラマも考えさせられるシーンんが沢山あります。
いつまでもこの二人を見て癒されたい・・・!と思ってしまうかもしれません。親密ながらもお互いの距離をちゃんと保てているあたりには古き良きものを感じることができます。火曜日に制定された「ハグの日」のシーンは特に必見です!
また、この二人だけでなく、叔母のゆりちゃんの恋模様や、沼田の恋模様まで・・・?!それぞれの世代が抱えている悩みや思いを織り交ぜながら展開されていくので、幅広い世代の方から支持されている理由がわかるかと思います。

◆貴方も共感できるかも?逃げ恥で知ってほしい3つの名言!

みくりの名言

「誰かに。誰かに選んで欲しい。ここに居ていいんだって認めて欲しい。それは贅沢なんだろうか。みんな誰かに必要とされたくて、でも上手くいかなくて、いろんな気持ちをちょっとずつ諦めて、泣きたい気持ちを笑い飛ばして、そうやって生きているのかもしれない。」

出典:http://www.tbs.co.jp

就職でも恋愛でも「選ばれなかった」みくりのセリフです。自分の事なんて誰も必要としていないのではないか、何のために生きているんだろう?という、おそらく誰もが一度は経験したことがある喪失感を抱えて生きている主人公のように思います。
そのため、まだ25歳なのにどこか人生を諦めてしまっている雰囲気や、幸が薄そうな印象を受けます。こんな心の隙間を埋めてくれるようなセリフがポンっと聞こえてくるのも逃げ恥の魅力です。

津崎の名言

「逃げたっていいじゃないですか。ハンガリーにこういうことわざがあります。逃げるのは恥。だけど役に立つ。後ろ向きな選択だっていいじゃないか。恥ずかしい逃げ方だったとしても、生き抜くことの方が大切で、その点においては異論も反論も認めない。」

出典:http://www.tbs.co.jp

ドラマのタイトルに触れることになるセリフ。なるほど、ハンガリーの諺だったのか!と視聴者の疑問がいっきに解消された瞬間でもありました。私たちは小さいころから、最後までやり抜くことは素晴らしい、逃げるのは卑怯という固定概念を植え付けられて育ってきたのではないでしょうか?
逃げられないことで自殺を選ぶ若者や社会人が多くいる日本、「逃げる」ということについて考えさせられる津崎の名言は、多くの人の心にぐっときたはずです。

ゆりちゃんの名言

「私達の周りにはね、たくさんの呪いがあるの。あなたが感じているのもその一つ。自分に呪いをかけないで。」

出典:http://www.tbs.co.jp

ゆりちゃんの名言です。女だから、母親だから、いい歳だから・・・そうやって人は自分に「制限」という呪いをかけて生きるようになることへの警鐘を鳴らしています。誰を相手に言ったのかは、見てのお楽しみです・・・!が、女性には特に刺さった言葉だったはずです。

続編の噂も!『逃げるは恥だが役に立つ』は今後も期待の名作漫画

ドラマが最終回を迎えてから、逃げ恥のない火曜日の「逃げ恥ロス」を過ごすことになった視聴者たち。TBSでは2017年6月11日に「逃げ恥」一挙再放送の枠を設けるなど、放送終了したドラマにしてはかなりの力のいれようを見せています。
なにより、ドラマ「逃げ恥」はアジア最大級といわれる第23回上海テレビ祭にエントリーするほど海外での人気も高いので、ここでドラマ賞をとってしまった日には・・・もう期待せざるを得ませんよね?!
このドラマ並びに漫画は、ただのヒューマンドラマでもお仕事ドラマでもなく、「働くとは何か?」「労働として家事をする」といった斬新なテーマが主軸を引いているところも主婦層や社会人の心に大きく響いた要因のひとつだったことでしょう。「逃げ恥」公式Twitterは現在も稼働していることもあり、視聴者も続編の期待が高まります!ぜひとも「続編」の言葉がつぶやかれますように・・・!