はじめの一歩 Risingの4つの魅力!番外編「戦後編」の内容とは?

「はじめの一歩」第3期目になるアニメ化が「はじめの一歩 Rising」ですが、名勝負と呼べる数々の試合がそこには凝縮されています。どこがそんなに凄いのか?たくさんの魅力を紹介していきます。

「はじめの一歩」Risingとは?

「はじめの一歩 Rising」は見どころ満載!



週刊少年マガジンで現在も連載中の長寿ボクシング漫画「はじめの一歩」の第3期目に当たるアニメ化が「はじめの一歩Rising」です。2013年10月~2014年3月まで全25話で放送されました。

監督は宍戸淳(第1話~第21話)西村聡(第22話~第25話)で、主題歌はオープニングが「夜間飛行」エンディングが「ブチコメ!!」です。

「はじめの一歩」には名勝負といわれる数々の試合があるのですが、この「はじめの一歩Rising」では特に見ごたえのあるものばかりが揃っています。見ていて本当のボクシングを見ているように手に汗を握ってしまったり、胸が熱くなってきます。

話のカギとなるのは、やはり一歩の必殺技でもあるデンプシーロールです。この必殺技を巡っての戦いが中心にあるのと、鷹村の2回目となる世界戦です。番外編として一歩の師匠でもある鴨川会長の若き頃の話も入っています。多方面に渡り作中の良い部分を抜き出してアニメ化がされています。

アニメのクオリティが高く、漫画では味わえないような躍動感を感じることができるので、本作を違う形で見ることができます。

「はじめの一歩 Rising」の魅力その1

 一歩×島袋戦

これは一歩の17戦目にあたる試合ですが、沖縄の選手で島袋との勝負です。ここでまず第一の鍵となるのが、やはりデンプシーロールの対策です。

これまでの選手は一歩の放つデンプシーロールを見る機会がなかったために、不意に使われる形となり何もできずに食らってしまうことがほとんどでした。しかし何度か試合で出すことでそのデンプシーロールも警戒される形になってきました。そこで島袋はデンプシーロールは敗れると発言したから注目を集める試合ともなりました。

デンプシーロール対策とは?

島袋の特徴は小さい体に詰まったような筋肉です。まるで小型戦車のような体型で、しかも肺活量は素潜りを何度も繰り返しているので、並の選手以上のものを持っています。そのために無呼吸連打を繰り返すことができ、その一つ一つも重さがあるので、相手は休む間もなくそのまま崩れ落ちてしまいます。

そんな自らの体の長所を生かしてデンプシーロール対策をするのですが、正に肉を切らせて骨を断つという感じです。相手の攻撃を受けつつそのまま返すというものですが、これは強靱な肉体がなければ絶対に無理な対抗策とも言えます。

現に自らも受け続けているので倒れてもおかしくない状態になっていました。しかし長時間の無呼吸運動ができる島袋はその打ち合いに勝ってしまいます。そこで初めてデンプシーロールが敗れたと思いました。

国内最強インファイターの証明

一歩も島袋もインファイターなので、この試合はある意味国内最強のインファイターを決める試合でもありました。だからこそ、一歩も絶対に負けたくはありませんし、島袋も引くことはありませんでした。

何度も何度も互いの拳を受け続け、相手に浴びせて、ぼろぼろの状態になりながらの根競べのような状況ですが、命運を分けるものがたった一つありました。それは一歩にあって島袋にないもの……ボクサーとしての経験値です。島袋はその体格を生かした一辺倒のボクシングしかできませんが、一歩は技を磨くことに切磋琢磨してきたので、臨機応変な対応をしてきました。

その差が最後に出てくるのです。この試合に勝つことで国内最強のインファイターの称号を得ることになります。

「はじめの一歩 Rising」の魅力その2 

一歩×沢村戦

島袋戦の後にそれほど間もなく行われたのが、沢村戦です。この沢村戦は、「はじめの一歩」史上でも注目度の高い名勝負で、高度な技の攻防が繰り広げられています

何故そこまで注目度が高いかというと、対戦相手の沢村があまりにもインパクトの強い選手だからです。その理由は、過去最悪なまでに凶悪な性格であるということです。その凶暴さは人をあっさりと殺してしまいそうな勢いで、男女問わずに暴力を振るいます。更にすごいのは天才であるということです。

相手のパンチがはっきりと見えるからそれに合わせて余裕でカウンターを決めることができます人を殴る感触が大好きなので、必要以上に痛めつけたり、わざと倒さないで遊んでみたりします

初めて見せる、怒りの姿

沢村のバイクに触ろうとした間柴了を止めようとした妹のクミに対して、沢村は容赦なく拳を振るいました。当たりこそしなかったもののかすってしまい、転んでしまいます。それを見た一歩は初めて怒りの表情を見せます。今まで対戦相手のことを憎いなど思ったこともなく、むしろ敬意の念を払ってボクシングをしていた一歩が本気で怒ったのです。

一歩は間柴クミのことが好きなので、もしもこれがクミでなかったのならそこまで怒りを出すことはなかったでしょう。兄の間柴了も殺す勢いで沢村にとびかかろうとしましたが、一歩がそれを止めました。普段なら一歩の制止など振り切っている間柴了ですが、一歩の見せたことのない迫力に身を引いたのがよく分かります。

進化したデンプシーロール

この試合での見せ場は何と言っても進化したデンプシーロールです。今までのデンプシーロールは規則的な振り子のような動きでどんどん相手を追い込んでいきました。一発もらうとそこからすべての連打をもらい続けてしまう恐ろしい技でもあります。

そんなデンプシーロールの弱点は、単調であることアウトボクサーには相性が良くないということが挙げられます。だからこそ、そこにある変化を加えました。それがフェイントです。

それを入れることで、いつデンプシーロールが来るのか分からなくなりました。しかしこれは下半身に大きな負荷をかけてしまうというリスクもあり、そのために一歩は足腰を徹底的に鍛え、耐えられる体を作ってきました

沢村はある意味最強?

沢村は今までの一歩の対戦相手の中でも最強です。それは試合の中で分かるのですが、倒れそうな一歩をわざと仕留めなかったのです。沢村の悪い癖がここで出てしまったのですが、相手を必要以上にいたぶりたいという気持ちの方が、ベルトを得るよりも勝ってしまいました。

そんなわずかな隙が勝因を分けることになるのですが、一歩はどんなに劣勢でも一発で試合の展開を変えることのできるパンチ力の持ち主です。だからほんの数発で逆転して沢村を完全に破壊してしまいました。一歩に負けこそしましたが、沢村の評価は高く、それは周囲も認めているので、原作で間柴戦後に現役引退をしてしまった時はもったいない選手だとも思いました。

「はじめの一歩 Rising」の魅力その3

鷹村×イーグル戦!

鷹村の2度目の世界戦ですが、1度目のブライアン・ホークとは全く真逆のような対戦相手が、このデビット・イーグルです。だからこそ試合展開も力任せの対決になったりすることはなく、主に技と技のぶつかり合いのような対戦でもあります。

鷹村は一歩のように必殺技はありません。しかし技の引き出しが多く、剛腕でもあるので、どのタイプの対戦相手でも対応することができます。しかし世界戦では今までのように一筋縄でいくような相手は出ません。パンチ、ディフェンス、フェイント、どれを取っても一級品だからこそ駆け引きやほんの些細なミスが勝敗を分けてしまいます

正統派ボクサー

対戦相手のイーグルは、容姿が良く、性格も良いという鷹村から見たら忌むべき存在でもあります。しかもインタビューの受け答えも丁寧で、相手選手を挑発したりすることもなく、正々堂々と戦うことを望んでいる珍しいボクサーでもあります。

優等生タイプのボクサーであり、そのボクシングスタイルも正統派そのものです。同じ動作の積み重ねが隙を生むことなく、的確に相手を倒すことに繋がるという感じで生真面目、コツコツタイプなので鷹村が苦手なスタイルになっていました。パンチ力はそれほどないものの少しずつじわじわと追い込んでいくのが見ていて分かります。

鷹村とイーグルのボクシングに対する考え方の違い

試合の最中に鷹村は左目のまぶたが切れて流血し、右目しか見えない状態になってしまいました。それを見たイーグルは負傷した左目を避けて攻撃をしてきました。それは、クリーンファイトの証でもあるのですが、鷹村は同情をかけられたと激怒します。

その後偶然のバッティングでイーグルが鷹村と同様に左目を負傷した時、鷹村はあえて傷を狙うように攻撃し、相手の見えない場所に移動し、しつこく何度も相手の不利な状況を利用しました。

ここには互いの考え方の違いが出ていますが、勝つためならどんなことでもやるのが鷹村であり、それは相手に失礼なことではないと思っています。一方でイーグルは、正々堂々と戦って勝ってこそ得るものが大きいと考えているので、絶対に交わることのない平行線のような2人です。

「はじめの一歩 Rising」の魅力その4 

番外編「戦後のボクシング対決」

番外編に当たる会長の過去編は、戦後まもない話になっています。ここでは、ボクシングがまだ拳闘と呼ばれてあまり浸透していない時代でもあります。敗戦国である日本人をアメリカ人ボクサーのアンダーソンは馬鹿にしながら、大きな体格や技でリングに上がってくる対戦者を圧倒していきます。

ボクシングの技術や理論、練習方法がまだ出来あがっていない日本だからこそその差は歴然でした。そんな中でアンダーソンに挑むのが、猫田、鴨川の2人なのです。ここが鴨川ボクシングジムの原点でもあります。

猫田と鴨川はタイプの違うボクサー

猫田と鴨川の2人はボクシングスタイルが違います。アウトボクサーでカウンターが得意なのが猫田です。現代でいうと宮田に近い存在です。しかし欠点があり、パンチドランカーの症状が度々起きてしまうことがありました。

鴨川はインファイトのボクサーで力で強引にこじ開けていくタイプのボクサーです。そのためアウトボクシングが苦手で、パンチも何度ももらってしまいます。対するアメリカ人ボクサーアンダーソンは、両方を持ち合わせたボクサーで猫田ほどの速さはないものの、力と技で的確に相手を追い詰めるタイプでした。

会長のファイトスタイルは一歩と同じ?

鴨川は、生粋のインファイターなので自らの拳の力を高めることだけに時間を費やしてきました。そんな姿はまるで一歩のようですね。

練習方法も現代ではありえないことをしていて、丸太を素手で叩いて土の中に埋め込んでいくトレーニングをしていました。これは偶然にも一歩も自ら考案し行っていましたが、実際に素手で叩くと拳が壊れるので、ハンマーを代用して行っていました。そのような練習の積み重ねがあったからこそ、鴨川も一歩もどんな劣勢でも逆転できる一発が存在するのです。

「はじめの一歩 Rising」は名勝負しかない!

「はじめの一歩Rising」は3期目ということもあり、アニメ自体の製作技術が上がったおかげで、鮮明であり動きが今までにないぐらいの仕上がりになっています。原作を読んでいる人もそうでない人も見応え十分な作品となっているので、是非見てみてはいかがでしょうか?

国内最強インファイター島袋、凶悪で天才の沢村、鷹村の2階級制覇イーグル戦、若き鴨川会長のアメリカ人とのボクシング対決、と内容は非情に濃いものになっています。こちらの記事もオススメ!

『はじめの一歩』の名言TOP8!人生に響く金言をまとめて紹介 | festy(フェスティー)

■1989年から「少年マガジン」で連載しているボクシング漫画が『はじめの一歩』(森川ジョージ)です。ここでは、主人公の幕之内一歩と彼を取り巻くボクサー達の名言を独断でまとめてみました。その言葉のそれぞれに“生き様”が垣間見えて、カッコイイ事この上ないです!